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第二章 探索者フェンリル
2-6 天空のダンジョン
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あれから、残りの美女達とも風呂で親睦を図った。
一人はシンディ。神官なのだが、もっぱら体術が得意という変わり者だ。
長い銀髪の美少女で、いかにも神官といった感じのローブを身に着け、ごついスタッフを持っているが、短めのローブとズボンの組み合わせと言う感じの『格闘技専用神官服』という変わり種の服装だ。
まだ一八歳なのだが、各種の格闘技で免許皆伝らしい。父親が、そういう道場をやっていて、そこの師範代を務めていたそうだ。腕試しでダンジョンに武者修行に来ているらしい。
本人曰く人間だと相手として弱すぎるからだそうだ。まるで熊や虎、ライオンなんかを相手に修行に行く格闘家みたいだな。
「なんで神官なの」って訊いたら、「だって、道場でぶちのめした門下生の手当てをしていたら身についた技量だから」だと。
もう一人は十七歳の魔法剣士アマンダだ。剣士らしい身軽そうな軽鎧に身を包み、装備的にはローマ軍の兵士のようなレベルだ。よく見たら、なんとベスマギルの魔法剣を携えていた。
「へえ珍しいな、ベスマギルか。それは黒小人の作だよな」
「ああ、多分そうなんだと思う。連中以外にこんなものを打てる鍛冶師はいないからね。迷宮で骸骨が大事に抱えて持っていたんだ」
おい、それを平気で持ってこれる神経が凄いな。なんか祟られそうな代物なんだけど。大人しそうな顔をしている、黒髪のロングストレートで切れ長の目をした子なんだがな。
最後の一人は、戦士のようで大柄なやや浅黒い肌のこげ茶の髪の短髪戦士ベルミだ。オレンジというか赤と言うか、激しい色合いの瞳が特徴的だ。
なんというか、大きくスリットが入ったようなスカートと、上半身も動きを阻害せぬようにスリットが入って紐で調節している感じだ。
防御は頑丈そうな盾任せらしい。それも大盾ではない。いわゆるチームの盾役であるタンクという役割ではないようだ。
このチームは全体的に、女の子らしい身軽さを重視してそれぞれの役割を果たすものらしい。まあ体付きが女の子らしいのは昨夜のお風呂で全員確認済みなのだが。
「ほー、いよいよダンジョン入りかあ」
俺が二本足で立ち、右前足を目の前にかざして塔を仰ぎ見るのを見た彼女達は大笑いで肩を揺すっていた。
「またえらく入れ込んでいるな」
「まあ初めて来る若い冒険者なんかも、こんなものだよね」
「まあ中に入ればわかるさ」
あらあ、なんかこう田舎のお上りさん扱いなのだが。何なんだろうな。確かにフェンリルイヤーを澄ませてみても、塔の中というか入り口付近からはそう物騒な剣戟の音も聞こえないし、生々しい血の匂いもしないな。
俺は彼女達の後をついて、その木の根元をくりぬいて作ったような大きな入り口を潜ったら、そこは。
なんと、またしても街があった。なんというか、今までのいかにも北欧神話の趣を大切にしましたというような雰囲気とはうって変わって、賑やかで活気のある『冒険者のための街』だった。
ふと、そこに何気に立てられた看板には『入り口の街ヴァルハラ』と書かれていた。ちっ、その名は確か、あのオーディンの野郎の。
まったく縁起でもねえや。あ、一応、オーディンはこのフェンリルに飲まれるんだったな。まあここは飲んでかかるとするか。
「なあ、入り口の街って本当に要るものなのか? 外にも町は広がっているのによ」
「土地があれば普通は資産として取引されるだろ?」
身も蓋もないようなストレートな現実的な回答が、「お前は何を言っているんだ」という感じでダイレクトに返って来た。
やだやだ、これだから現実主義者っていうのはよ。この異世界でロマンの欠片もありゃあしねえ。まあ、どこも商魂逞しいのは今までもたっぷりと見せてもらったのだがな。
そして、俺は記念すべき迷宮への第一歩、天空に聳え立つダンジョン(鉱物質な豆の木風)へと足を踏み入れた。
その雑多な雰囲気の街は、まああれだな。あの辺境の街にも似た空気だ。あちこちから入荷する物資の集積場にして、貨物ターミナルのような。
伝票らしき紙片を握り締め、走りまくっているまだ若い商人。その腰にはよく使いこまれたような痕跡のある、いかにも実戦で使用しておりますといった風情の剣。
もしかすると商売の実入りが悪い時は知り合いの冒険者に混ざって迷宮で一稼ぎとか。
景気よく手を叩き、大声で呼び込みに余念のない恰幅のいいおばちゃん。愛敬を振りまいて初(うぶ)そうな若いお客を呼び止める若い姉ちゃん。それらの商店に並ぶ物は、それもう様々だ。
まずなんといっても目につくのは『お土産』だ。よくよく見れば、いかにも『おのぼりさん』とでもいうような物見遊山の客も多い。従者と護衛を連れた貴族のお坊ちゃまみたいなのもいた。
ここ、紛れもなく観光スポットになっていやがるなあ。申し訳ないが、俺も漁らせていただくと……しようかなと思ったら、ミルの奴が耳を引っ張った。
「そこはデリケートなんだから引っ張らないで。ちょっとくらいいいだろうに」
「アホか、お前は。何しにきてると思ってるんだ」
「御土産漁り?」
「違うわ、ボケ!」
だが大柄な戦士であるベルミが俺達の襟首をつかんで諫めた。
「まあまあ、お前だって初めてここへ来た時はこんなものじゃなかったか。一番年上のくせによ」
「え、年上?」
「ああ、そいつが二十一歳で一番年上だよ。一応はリーダーなんだがな、大概仕切るのはわたしの役割になる」
「いいけどさ、ここは観光客向けのぼったくりだから、外で買い物済ませてきたのよ。まあ土産なら、いかにもって感じの奴が揃っているけどね。値段は三倍ってところかな」
そう言って黒髪をたくしあげてアマンダも可憐に笑う。やっぱり黒髪はいいな。
「どこもせちがらいな。上には店はないの?」
「あるけど、上に行くに従って、ぼったくりになっていくのさ。まあ、そいつばかりはしょうがないな。上は実入りがいいから、それでも割には合うのさ。見合う腕さえありゃあな」
なければ、そこでお陀仏というわけですな。俺も生憎な事に『腕』なんてものは持ち合わせがないんだけどね。ああ、変身すればあるけど、あれはちょっとな。
一人はシンディ。神官なのだが、もっぱら体術が得意という変わり者だ。
長い銀髪の美少女で、いかにも神官といった感じのローブを身に着け、ごついスタッフを持っているが、短めのローブとズボンの組み合わせと言う感じの『格闘技専用神官服』という変わり種の服装だ。
まだ一八歳なのだが、各種の格闘技で免許皆伝らしい。父親が、そういう道場をやっていて、そこの師範代を務めていたそうだ。腕試しでダンジョンに武者修行に来ているらしい。
本人曰く人間だと相手として弱すぎるからだそうだ。まるで熊や虎、ライオンなんかを相手に修行に行く格闘家みたいだな。
「なんで神官なの」って訊いたら、「だって、道場でぶちのめした門下生の手当てをしていたら身についた技量だから」だと。
もう一人は十七歳の魔法剣士アマンダだ。剣士らしい身軽そうな軽鎧に身を包み、装備的にはローマ軍の兵士のようなレベルだ。よく見たら、なんとベスマギルの魔法剣を携えていた。
「へえ珍しいな、ベスマギルか。それは黒小人の作だよな」
「ああ、多分そうなんだと思う。連中以外にこんなものを打てる鍛冶師はいないからね。迷宮で骸骨が大事に抱えて持っていたんだ」
おい、それを平気で持ってこれる神経が凄いな。なんか祟られそうな代物なんだけど。大人しそうな顔をしている、黒髪のロングストレートで切れ長の目をした子なんだがな。
最後の一人は、戦士のようで大柄なやや浅黒い肌のこげ茶の髪の短髪戦士ベルミだ。オレンジというか赤と言うか、激しい色合いの瞳が特徴的だ。
なんというか、大きくスリットが入ったようなスカートと、上半身も動きを阻害せぬようにスリットが入って紐で調節している感じだ。
防御は頑丈そうな盾任せらしい。それも大盾ではない。いわゆるチームの盾役であるタンクという役割ではないようだ。
このチームは全体的に、女の子らしい身軽さを重視してそれぞれの役割を果たすものらしい。まあ体付きが女の子らしいのは昨夜のお風呂で全員確認済みなのだが。
「ほー、いよいよダンジョン入りかあ」
俺が二本足で立ち、右前足を目の前にかざして塔を仰ぎ見るのを見た彼女達は大笑いで肩を揺すっていた。
「またえらく入れ込んでいるな」
「まあ初めて来る若い冒険者なんかも、こんなものだよね」
「まあ中に入ればわかるさ」
あらあ、なんかこう田舎のお上りさん扱いなのだが。何なんだろうな。確かにフェンリルイヤーを澄ませてみても、塔の中というか入り口付近からはそう物騒な剣戟の音も聞こえないし、生々しい血の匂いもしないな。
俺は彼女達の後をついて、その木の根元をくりぬいて作ったような大きな入り口を潜ったら、そこは。
なんと、またしても街があった。なんというか、今までのいかにも北欧神話の趣を大切にしましたというような雰囲気とはうって変わって、賑やかで活気のある『冒険者のための街』だった。
ふと、そこに何気に立てられた看板には『入り口の街ヴァルハラ』と書かれていた。ちっ、その名は確か、あのオーディンの野郎の。
まったく縁起でもねえや。あ、一応、オーディンはこのフェンリルに飲まれるんだったな。まあここは飲んでかかるとするか。
「なあ、入り口の街って本当に要るものなのか? 外にも町は広がっているのによ」
「土地があれば普通は資産として取引されるだろ?」
身も蓋もないようなストレートな現実的な回答が、「お前は何を言っているんだ」という感じでダイレクトに返って来た。
やだやだ、これだから現実主義者っていうのはよ。この異世界でロマンの欠片もありゃあしねえ。まあ、どこも商魂逞しいのは今までもたっぷりと見せてもらったのだがな。
そして、俺は記念すべき迷宮への第一歩、天空に聳え立つダンジョン(鉱物質な豆の木風)へと足を踏み入れた。
その雑多な雰囲気の街は、まああれだな。あの辺境の街にも似た空気だ。あちこちから入荷する物資の集積場にして、貨物ターミナルのような。
伝票らしき紙片を握り締め、走りまくっているまだ若い商人。その腰にはよく使いこまれたような痕跡のある、いかにも実戦で使用しておりますといった風情の剣。
もしかすると商売の実入りが悪い時は知り合いの冒険者に混ざって迷宮で一稼ぎとか。
景気よく手を叩き、大声で呼び込みに余念のない恰幅のいいおばちゃん。愛敬を振りまいて初(うぶ)そうな若いお客を呼び止める若い姉ちゃん。それらの商店に並ぶ物は、それもう様々だ。
まずなんといっても目につくのは『お土産』だ。よくよく見れば、いかにも『おのぼりさん』とでもいうような物見遊山の客も多い。従者と護衛を連れた貴族のお坊ちゃまみたいなのもいた。
ここ、紛れもなく観光スポットになっていやがるなあ。申し訳ないが、俺も漁らせていただくと……しようかなと思ったら、ミルの奴が耳を引っ張った。
「そこはデリケートなんだから引っ張らないで。ちょっとくらいいいだろうに」
「アホか、お前は。何しにきてると思ってるんだ」
「御土産漁り?」
「違うわ、ボケ!」
だが大柄な戦士であるベルミが俺達の襟首をつかんで諫めた。
「まあまあ、お前だって初めてここへ来た時はこんなものじゃなかったか。一番年上のくせによ」
「え、年上?」
「ああ、そいつが二十一歳で一番年上だよ。一応はリーダーなんだがな、大概仕切るのはわたしの役割になる」
「いいけどさ、ここは観光客向けのぼったくりだから、外で買い物済ませてきたのよ。まあ土産なら、いかにもって感じの奴が揃っているけどね。値段は三倍ってところかな」
そう言って黒髪をたくしあげてアマンダも可憐に笑う。やっぱり黒髪はいいな。
「どこもせちがらいな。上には店はないの?」
「あるけど、上に行くに従って、ぼったくりになっていくのさ。まあ、そいつばかりはしょうがないな。上は実入りがいいから、それでも割には合うのさ。見合う腕さえありゃあな」
なければ、そこでお陀仏というわけですな。俺も生憎な事に『腕』なんてものは持ち合わせがないんだけどね。ああ、変身すればあるけど、あれはちょっとな。
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