41 / 107
第一章 荒神転生
1-41 帰還の儀式
しおりを挟む
長い旅だったな。この俺だけなら、あの辺境からでも猛然と疾走し、半日もあれば余裕で着いてしまう距離なのだが。
敵襲を受けながら幼女姫を守りながらの旅はきつかったな。途中でかなり仲間を増やしたりもしたのだが。
飛竜隊が誘導してくれたのは、なんと王宮の全面に広がる庭だった。美しい庭園だが、そこは広々とした広場となっており、美しい王宮を眺められる場所だ。
この世界はそう人の国同士で争う事がないのか、あるいはここが中央だからか。あの五千もの軍勢もいたのだから、何もないという事ではあるまい。
人の歴史は戦争の歴史だからな。ここまでに城や砦のような戦闘陣地は見かけた事がないのだが、地域によってはあるのかもしれない。あったら、また機会を見て見物に行きたいものだ。
王宮のテラスに国王らしき人物が見える。割と普段使いできそうな重量は軽いとみえる小さめの王冠を頭に乗せて、赤と金を基調とした派手目の服装をして黒地に裏地が赤のマントを羽織っていて、威厳がありそうなオーラを出している。
まだ四十歳前のイケメンだ。お腹もまったく出ていないな。たいしたものだ。晩餐会とか、しょっちゅうのはずなのだが。
ああ、この方に東京の街を歩かせたい。道行く人がきっと大注目だろう。外人の観光客が軒並みスマホ撮影を始めるのに決まっている。
秋葉原なんかどうだろうか。秋葉原にメイド喫茶ってまだあるのかね。きっとメイドの彼女達は思わず言うのだ。「お兄ちゃん、お帰りなさい」ではなくて、「お帰りなさいませ、国王陛下」と片膝ついて。
その右隣で苦虫を噛み潰したような顔で、こちらを睨んでいるオバハンがきっと第一王妃ジルだな。いちいち説明してもらわんでも丸わかりでわかるわ。意地糞悪そうな顔してはるし。
そして、国王の反対側にいる「あらあらあらあら」とでも言った方がいいような顔で、少し楽しそうな顔をしてルナ王女を出迎えてくれているのが第二王妃ハンナだろう。
割と人が良さそうな雰囲気の顔だが、油断はならない。かなりの精神的な強さ、したたかさを秘めたタイプだ。
案外と第一王妃の方がそういった面は脆いはずだ。大国出身でかなり甘やかされて育ったのではないだろうか。
この第二王妃は、さほどルナ王女に対して意趣に思っていないというか「まあまあまあ、よくもまあ無事に生きて帰ってこれましたね。まだ小さいのに、たいしたもんねー。お姉さん、褒めてさしあげるわ。ルナちゃん、は・な・ま・る!」とでも言いたそうな感じだ。
もっとも、第一王妃がルナ王女を消してくれるなら別に構わないといった程度の認識なのだろう。
もう大勢は決しているのだ。もしも、第一王妃が何かの原因でコケようものなら、自分が漁夫の利くらいに思ってはいるはずだが。
わかる。誰だって王妃となったからには、自分の子を跡継ぎにしたいものだ。昔の日本の大奥も女の戦いが凄かったらしいし。本心から言えば、なるべく関わり合いたくないのだがね。そういうわけにもいかんようだが。
件の第三王妃アルカンタラは、まだ若くて美しい。まだ二十歳そこそこなのではないか。まあ、長女がまだ五歳なのだからな。
少しおどおどした様子で、さらっと第二王妃側の外側に並んでいるのが、ちょっとだけ笑いを誘う。まあ無理もないさ、誰だって反対側に行くのは願い下げだからなあ。
政略結婚で嫁いできた大国の姫たちとは違い、彼女は国王に見初められただけの国内貴族。伯爵は地位こそ低すぎはしないものの、王女と並べれば、もう比ぶべくもない。
本来ならば『側室』としてあるのがいいくらいなのを、おそらく国王が強硬に第三王妃に据えたのだろう。
だが、その愛情は却って王妃と、その子供達を苦しめる結果となった。そして今、神の子だのなんだのを引き連れてルナ王女が帰還したのだ。
俺はルナ姫を乗せて、ぴょんっといった感じに軽々と重力など存在しないかのようにテラスに乗り込んだ。
そして、のそのそと歩き、驚かせないように笑顔でいっぱいのルナ王女を乗せたままで、彼らの前に近寄って行った。
第一王妃は間近で俺の姿を見せつけられ、思わず三歩くらい後ずさった。どうやら彼女は犬嫌いだったようだ。こんなに可愛いのになあ(よく言うよ)。
しかし、第二王妃は思わず俺の頭に手を伸ばそうとして慌てて自制した。こっちは犬好きだったようだ。
俺は伏せの姿勢を取り、ルナ姫を降ろすと、いつものように可愛さアピールをしながら、キラキラした瞳で第二王妃様に向かって、男だてらに秋波を送った。
あ、うずうずしていらっしゃるようだ。いや何、なるべく敵は減らしておこうと思ってな。結構犬好きそうなので、相手の弱みにはつけこむぜ。
第三王妃様は自分の娘を乗せてきた大きな犬に面食らってしまったようだ。どこの世界でも母親と言う生きものは、子供が犬猫を拾って帰ってくると必ず拒否反応を示すよな。
だが、悪いんだが問答無用で居候させていただくぜ。何、ご飯やトイレはセルフサービスでやれますので、ご安心を。
「自分で世話できないなら飼っちゃいけません」などという常套文句は絶対に言わせない。
その妃達の様子を面白そうに眺め、巨大な狼を前にしてもビクとも揺るがない国王様。近くで見ると凄くいい体してやがるな。だてに奥さんが三人もいるわけではないのだと?
いやいや。そして精悍というか、不敵と言うか、そのような顔立ちに腰には『大剣』を下げていらっしゃる。普通、王様がそんな物を日頃からぶらさげていないよね。
普通は、せいぜい宝剣でしょうに。しかも、武骨な長年使いこみましたという風情の奴だった。冒険者かよ。この方、絶対にバリスタやマルーク兄弟のお仲間みたいな人物だ。
色男で威厳があるから騙されそうだけど、油断すると、「おいそこの狼よ、ちょっと俺と立ち会え」とか唐突に言い出しかねない。
第一王妃よりも、こっちの奴の方が問題児なのでは? 側室にしておけば波風も経たなかったものを、強引に惚れた女を王妃にしちまう性格だし。
まあ、変な王様よりは好感が持てるがねえ。仕事もできそうなタイプだ。ちゃんと王妃にも大国の姫を揃えて、王としての責務も果たしているし。
だからこそ、周囲も第三王妃を容認しないといけなかった事情もあるのだろう。ちゃんとガス抜きさせないと爆発する王様もいるのだ。
こいつ、性格からして気をつけないとそうなるタイプなのかもしれない。そういう事をよく見ている宰相のような人間がいるのかもしれないな。
そして、普通の幼女様ならば、まず母親に突っ込んでいくところだが、ルナ姫はきちんと父親のところへ真っ先に挨拶をしにいった。ドラゴンの上でお着替えしてきたので、ちゃんとドレス姿だ。
「お父様。ただいま戻りました。これがバルテス王国からの親書でございます」
あはっ。俺はその親書の約束を反故にさせるために、ここにやってきたのだがね。
「そうか、よく勤めを果たした。ルナよ、もっと近くに寄って顔を見せておくれ」」
そして、周囲が「あっ」という顔をするのも構わずにルナ姫を抱き上げた。
そこにあったのは、幼いながらも困難な旅を終え、無事に帰還した愛娘に対する愛情にあふれる父親の姿だった。そしてルナ姫も彼を抱きしめ返した。
それを見て、爆発しそうなほど、わなわなと震えて爪が手の平に食い込みそうなほど拳を握り締めている第一王妃がいた。
そして国王が、まるで第一王妃に当てつけるかのように、こう言ったのだ。
「ルナよ、よくぞ、よくぞ、『無事』に帰ってきた!」
そう言って涙まで流していたのだ。『無事』という部分のアクセントがまた。誰にも誤解のないような言い方だ。まるで第一夫人を言外に攻めるかの如くに。
それを見て堪りかねた第一王妃が足を踏み出そうとした瞬間。俺は瞬歩瞬動といった趣で彼女の全面に立ち、彼女の手を「ポムっ」という感じに、可愛らしい雰囲気で肉球タッチしてみせた。
強すぎる事もなく、また足りない事もなく。まさに神の子の妙技である。
「な、な、な、な、なあー」
おや、この私めの『もふもふ肉球タッチ』がお気に召さなかったとでも?
「ケダモノが触ったあ~~~!」
あ、あら。ケダモノ全般駄目だったのね。それは失礼した。
俺の眷属や、グリー、その他はまだドラゴンの背中にいたので、それを面白そうな顔で見ている。サリーだけは片膝ついていたが、やはり半分笑みで貌を象っていた。
「まあまあ、奥さん。そう騒がんと」
「い、犬っころが喋りましたわ!」
ちょっとパニック気味の第一王妃様、だが俺は構わずに続けた。
「ああ、犬っころではなくて狼ですよ。一応はフェンリルですけどね。まあ、ここは一つ私に免じて。ね!」
それを見ていて大笑いした国王陛下。
「フェンリルとな。これはまた愉快なお友達を連れて帰ってきたものだな、ルナよ。父にも紹介しておくれでないか」
「神ロキの息子でフェンリルのスサノオです。お父様っ! もふもふで可愛いの、もふもふで可愛いの、もふもふでとっても可愛いの~」
王宮のテラスで、幼女姫様の主張する持論が辺り一面に鳴り響いたのだった。まあ、これもいいかな。
敵襲を受けながら幼女姫を守りながらの旅はきつかったな。途中でかなり仲間を増やしたりもしたのだが。
飛竜隊が誘導してくれたのは、なんと王宮の全面に広がる庭だった。美しい庭園だが、そこは広々とした広場となっており、美しい王宮を眺められる場所だ。
この世界はそう人の国同士で争う事がないのか、あるいはここが中央だからか。あの五千もの軍勢もいたのだから、何もないという事ではあるまい。
人の歴史は戦争の歴史だからな。ここまでに城や砦のような戦闘陣地は見かけた事がないのだが、地域によってはあるのかもしれない。あったら、また機会を見て見物に行きたいものだ。
王宮のテラスに国王らしき人物が見える。割と普段使いできそうな重量は軽いとみえる小さめの王冠を頭に乗せて、赤と金を基調とした派手目の服装をして黒地に裏地が赤のマントを羽織っていて、威厳がありそうなオーラを出している。
まだ四十歳前のイケメンだ。お腹もまったく出ていないな。たいしたものだ。晩餐会とか、しょっちゅうのはずなのだが。
ああ、この方に東京の街を歩かせたい。道行く人がきっと大注目だろう。外人の観光客が軒並みスマホ撮影を始めるのに決まっている。
秋葉原なんかどうだろうか。秋葉原にメイド喫茶ってまだあるのかね。きっとメイドの彼女達は思わず言うのだ。「お兄ちゃん、お帰りなさい」ではなくて、「お帰りなさいませ、国王陛下」と片膝ついて。
その右隣で苦虫を噛み潰したような顔で、こちらを睨んでいるオバハンがきっと第一王妃ジルだな。いちいち説明してもらわんでも丸わかりでわかるわ。意地糞悪そうな顔してはるし。
そして、国王の反対側にいる「あらあらあらあら」とでも言った方がいいような顔で、少し楽しそうな顔をしてルナ王女を出迎えてくれているのが第二王妃ハンナだろう。
割と人が良さそうな雰囲気の顔だが、油断はならない。かなりの精神的な強さ、したたかさを秘めたタイプだ。
案外と第一王妃の方がそういった面は脆いはずだ。大国出身でかなり甘やかされて育ったのではないだろうか。
この第二王妃は、さほどルナ王女に対して意趣に思っていないというか「まあまあまあ、よくもまあ無事に生きて帰ってこれましたね。まだ小さいのに、たいしたもんねー。お姉さん、褒めてさしあげるわ。ルナちゃん、は・な・ま・る!」とでも言いたそうな感じだ。
もっとも、第一王妃がルナ王女を消してくれるなら別に構わないといった程度の認識なのだろう。
もう大勢は決しているのだ。もしも、第一王妃が何かの原因でコケようものなら、自分が漁夫の利くらいに思ってはいるはずだが。
わかる。誰だって王妃となったからには、自分の子を跡継ぎにしたいものだ。昔の日本の大奥も女の戦いが凄かったらしいし。本心から言えば、なるべく関わり合いたくないのだがね。そういうわけにもいかんようだが。
件の第三王妃アルカンタラは、まだ若くて美しい。まだ二十歳そこそこなのではないか。まあ、長女がまだ五歳なのだからな。
少しおどおどした様子で、さらっと第二王妃側の外側に並んでいるのが、ちょっとだけ笑いを誘う。まあ無理もないさ、誰だって反対側に行くのは願い下げだからなあ。
政略結婚で嫁いできた大国の姫たちとは違い、彼女は国王に見初められただけの国内貴族。伯爵は地位こそ低すぎはしないものの、王女と並べれば、もう比ぶべくもない。
本来ならば『側室』としてあるのがいいくらいなのを、おそらく国王が強硬に第三王妃に据えたのだろう。
だが、その愛情は却って王妃と、その子供達を苦しめる結果となった。そして今、神の子だのなんだのを引き連れてルナ王女が帰還したのだ。
俺はルナ姫を乗せて、ぴょんっといった感じに軽々と重力など存在しないかのようにテラスに乗り込んだ。
そして、のそのそと歩き、驚かせないように笑顔でいっぱいのルナ王女を乗せたままで、彼らの前に近寄って行った。
第一王妃は間近で俺の姿を見せつけられ、思わず三歩くらい後ずさった。どうやら彼女は犬嫌いだったようだ。こんなに可愛いのになあ(よく言うよ)。
しかし、第二王妃は思わず俺の頭に手を伸ばそうとして慌てて自制した。こっちは犬好きだったようだ。
俺は伏せの姿勢を取り、ルナ姫を降ろすと、いつものように可愛さアピールをしながら、キラキラした瞳で第二王妃様に向かって、男だてらに秋波を送った。
あ、うずうずしていらっしゃるようだ。いや何、なるべく敵は減らしておこうと思ってな。結構犬好きそうなので、相手の弱みにはつけこむぜ。
第三王妃様は自分の娘を乗せてきた大きな犬に面食らってしまったようだ。どこの世界でも母親と言う生きものは、子供が犬猫を拾って帰ってくると必ず拒否反応を示すよな。
だが、悪いんだが問答無用で居候させていただくぜ。何、ご飯やトイレはセルフサービスでやれますので、ご安心を。
「自分で世話できないなら飼っちゃいけません」などという常套文句は絶対に言わせない。
その妃達の様子を面白そうに眺め、巨大な狼を前にしてもビクとも揺るがない国王様。近くで見ると凄くいい体してやがるな。だてに奥さんが三人もいるわけではないのだと?
いやいや。そして精悍というか、不敵と言うか、そのような顔立ちに腰には『大剣』を下げていらっしゃる。普通、王様がそんな物を日頃からぶらさげていないよね。
普通は、せいぜい宝剣でしょうに。しかも、武骨な長年使いこみましたという風情の奴だった。冒険者かよ。この方、絶対にバリスタやマルーク兄弟のお仲間みたいな人物だ。
色男で威厳があるから騙されそうだけど、油断すると、「おいそこの狼よ、ちょっと俺と立ち会え」とか唐突に言い出しかねない。
第一王妃よりも、こっちの奴の方が問題児なのでは? 側室にしておけば波風も経たなかったものを、強引に惚れた女を王妃にしちまう性格だし。
まあ、変な王様よりは好感が持てるがねえ。仕事もできそうなタイプだ。ちゃんと王妃にも大国の姫を揃えて、王としての責務も果たしているし。
だからこそ、周囲も第三王妃を容認しないといけなかった事情もあるのだろう。ちゃんとガス抜きさせないと爆発する王様もいるのだ。
こいつ、性格からして気をつけないとそうなるタイプなのかもしれない。そういう事をよく見ている宰相のような人間がいるのかもしれないな。
そして、普通の幼女様ならば、まず母親に突っ込んでいくところだが、ルナ姫はきちんと父親のところへ真っ先に挨拶をしにいった。ドラゴンの上でお着替えしてきたので、ちゃんとドレス姿だ。
「お父様。ただいま戻りました。これがバルテス王国からの親書でございます」
あはっ。俺はその親書の約束を反故にさせるために、ここにやってきたのだがね。
「そうか、よく勤めを果たした。ルナよ、もっと近くに寄って顔を見せておくれ」」
そして、周囲が「あっ」という顔をするのも構わずにルナ姫を抱き上げた。
そこにあったのは、幼いながらも困難な旅を終え、無事に帰還した愛娘に対する愛情にあふれる父親の姿だった。そしてルナ姫も彼を抱きしめ返した。
それを見て、爆発しそうなほど、わなわなと震えて爪が手の平に食い込みそうなほど拳を握り締めている第一王妃がいた。
そして国王が、まるで第一王妃に当てつけるかのように、こう言ったのだ。
「ルナよ、よくぞ、よくぞ、『無事』に帰ってきた!」
そう言って涙まで流していたのだ。『無事』という部分のアクセントがまた。誰にも誤解のないような言い方だ。まるで第一夫人を言外に攻めるかの如くに。
それを見て堪りかねた第一王妃が足を踏み出そうとした瞬間。俺は瞬歩瞬動といった趣で彼女の全面に立ち、彼女の手を「ポムっ」という感じに、可愛らしい雰囲気で肉球タッチしてみせた。
強すぎる事もなく、また足りない事もなく。まさに神の子の妙技である。
「な、な、な、な、なあー」
おや、この私めの『もふもふ肉球タッチ』がお気に召さなかったとでも?
「ケダモノが触ったあ~~~!」
あ、あら。ケダモノ全般駄目だったのね。それは失礼した。
俺の眷属や、グリー、その他はまだドラゴンの背中にいたので、それを面白そうな顔で見ている。サリーだけは片膝ついていたが、やはり半分笑みで貌を象っていた。
「まあまあ、奥さん。そう騒がんと」
「い、犬っころが喋りましたわ!」
ちょっとパニック気味の第一王妃様、だが俺は構わずに続けた。
「ああ、犬っころではなくて狼ですよ。一応はフェンリルですけどね。まあ、ここは一つ私に免じて。ね!」
それを見ていて大笑いした国王陛下。
「フェンリルとな。これはまた愉快なお友達を連れて帰ってきたものだな、ルナよ。父にも紹介しておくれでないか」
「神ロキの息子でフェンリルのスサノオです。お父様っ! もふもふで可愛いの、もふもふで可愛いの、もふもふでとっても可愛いの~」
王宮のテラスで、幼女姫様の主張する持論が辺り一面に鳴り響いたのだった。まあ、これもいいかな。
0
お気に入りに追加
286
あなたにおすすめの小説
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。

伯爵家の三男は冒険者を目指す!
おとうふ
ファンタジー
2024年8月、更新再開しました!
佐藤良太はとある高校に通う極普通の高校生である。いつものように彼女の伶奈と一緒に歩いて下校していたところ、信号無視のトラックが猛スピードで突っ込んで来るのが見えた。良太は咄嗟に彼女を突き飛ばしたが、彼は迫り来るトラックを前に為すすべも無く、あっけなくこの世を去った。
彼が最後に見たものは、驚愕した表情で自分を見る彼女と、完全にキメているとしか思えない、トラックの運転手の異常な目だった...
(...伶奈、ごめん...)
異世界に転生した良太は、とりあえず父の勧める通りに冒険者を目指すこととなる。学校での出会いや、地球では体験したことのない様々な出来事が彼を待っている。
初めて投稿する作品ですので、温かい目で見ていただければ幸いです。
誤字・脱字やおかしな表現や展開など、指摘があれば遠慮なくお願い致します。
1話1話はとても短くなっていますので、サクサク読めるかなと思います。


異世界転生 剣と魔術の世界
小沢アキラ
ファンタジー
普通の高校生《水樹和也》は、登山の最中に起きた不慮の事故に巻き込まれてしまい、崖から転落してしまった。
目を覚ますと、そこは自分がいた世界とは全く異なる世界だった。
人間と獣人族が暮らす世界《人界》へ降り立ってしまった和也は、元の世界に帰るために、人界の創造主とされる《創世神》が眠る中都へ旅立つ決意をする。
全三部構成の長編異世界転生物語。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる