10 / 107
第一章 荒神転生
1-10 お別れの儀
しおりを挟む
そうこうするうちに、あっという間に一週間が過ぎ去った。俺が陽だまりでうつらうつらと寝ていると、おっとりしたご様子で村長がやってきた。
俺が寝そべったまま片目をそっと半目に開けると、傍にやってきて腰を屈めた村長が話しかけてくる。
「スサノオ様。もう一週間が経ちましたな」
「え、一週間って何の話だったっけかな」
「あー、そのう、蜘蛛を警戒する期間なのですが。その後で姫様を王都の王宮にお連れする予定だったのでは?」
「あ」
いけねえ、あまりにも平和ボケしていたので、すっかり忘れ切っていた。俺は蜘蛛を待っていたんだよなあ。
こうしている間も、警戒だけは怠っていない。さすがに狼なだけあって、元は人間でも、こういう芸当が可能なのだ。こういう事は自然体で無意識にやっているので、その目的さえ忘れていた。
この一週間というもの、子供達と遊んでいるか昼寝しながら、来るのか来ねえのかよくわからない客を待っていたのだ。とうとう来なかったようなのだが。
まあ連中を特別に招待したいわけではなかったので別にいいのだが。それに奴らに来られると、また追加で次の客を待っていなくちゃならないんでなあ。本当にきりがねえや。
ふっと見たら、腰に帯剣したまま薄青色の地球風のワンピースを着た、少しいかつい体付きの金髪美女が子供、幼い兄妹を両手にぶらさげて歩いている。
サリーと、彼女があの時助けた子供達だ。懐かれているな、女騎士。保母さんでも食っていけそうだ。まあ今も絶賛ルナ姫のお世話中なのだが。
「あ、スサノオ殿。そろそろ期日と相成りましたが、いかがいたしますか」
「ああ、もう蜘蛛は大丈夫じゃないのかな。状況証拠から見ても、当面の敵は殲滅したものと思って問題はなかろう」
一年後にやってきましたよとか言われても困るな。来るんなら、あらかじめ予約を入れてくれよ。キャンセルはしてもいいから。
「それでは、もう出発なさいますか」
「それはいいが、お前の体はいいのか」
すると彼女は子供達の手を離し、助走もつけずにトランポリン抜きで特撮ヒーローのような素晴らしい動きを見せてくれた。
なかなか激しい挙動で、空中でキックやパンチに剣まで抜いて見事な型を披露してくれた。思わず肉球を打ち鳴らしたくなるな。子供達はパチパチと拍手をしていた。
「ほら、もうこの通り。外傷を負っていたわけではありませぬゆえ。スサノオ殿からいただいた薬や栄養食品のおかげで、もうすっかりよくなりましたよ」
この世界にはバイクなどはないので、特撮なら馬とコンビを組んでの撮影かなあ。和装は似合いそうにないから忍者物は無しだな。
特撮にはありがちなお色気担当の女性キャラも務まりそうだ。サリーってばもう、一応は女の子なのだからワンピースで空中大回転は、やめた方がよくてよ。
しかもそいつは俺が提供した現代風の派手な下着なのだから。一見すると武芸者風なのに、下着はそういうものをチョイスするのだな。いつもは鎧を着たままやっているのかねえ。
「サリー、行っちゃうの?」
「えー。いてえ、もっと一緒にいてえ」
あー、こういう問題があったのか。これに関しては俺も他人事じゃねえんだが。
「はは、お前達。私はルナ姫様の騎士だ。もう行かなくては。だが、お前達ありがとうよ。お前達のおかげで、私は姫様の命令を全うし、そして人としても誇りを持つことができた。ありがとう、お前達の事は一生忘れない」
そう言って彼女は子供達を抱きしめた。その台詞といい、その感無量といった感じの表情といい、やっぱりこいつは訳ありっぽいな。まあいいけれども。
その真摯な思いが子供に伝わったものか、子供達は聞き分けてくれたようだ。
「うん、僕達も絶対に忘れないよ。大好きだよ、サリー」
「あたしも~」
俺も立ち上がり、彼らに鼻面を寄せた。俺にも別れの儀式はあるのだ。
俺は村長に頼んで、村の子供達を残らず集めた。よく面倒をみていたおチビさんたちだけではなく、大きな子も集めるように頼んでおいた。そして大人達も仕事を中断して集まってくれた。
「諸君、いよいよ我々が出発する時がやってきたようだ。世話になった。おかげで出立の準備も整った。ありがとう、神の子の名において感謝する」
皆が別れを惜しんでくれた。だが、一人激しく泣き叫んでいる奴がいた。ベリーヌだ。
「いやあ、行っちゃいやあ、スサノオ~」
村中の連中が笑っているじゃないか。あれ? 別れは、しんみりやりたかったのになあ。まあ、これもいいか。俺は鼻面で涙を拭いてやりながら訊いた。
「おい、ベリーヌ。御前ったら全身からハチミツの匂いがするじゃないか。どれだけ食ったんだよ」
「ほんの二十瓶ほど」
「おい、食いすぎだ。一日三食それだったのか? もう一生分食ったんじゃないか」
「えー、だって好きなんだもん」
そして、子供筆頭のライナが頭をポンポンと叩いて宥めた。
「もうベリーヌったら。ハチミツくらい村でも手に入るんだからね」
「でも、ライナ姉。スサノオのハチミツは凄いんだよ。今まで食べたどんなハチミツよりも美味しいの!」
まあ、日本で手に入る最高のブランドハチミツだったからな。高いんだな、これが。俺も金は払っていないんだが。いやあ異世界の幼女、食通過ぎるわ。
「在庫は置いといてやっただろう。また来れたら遊びに来るよ。元気でな、ベリーヌ」
「絶対だよー、来てくれなかったら王宮まで押しかけちゃうからねー」
「もう、俺がそこにいるとは限らんぞ」
「じゃあ、あたしのところにおいでよ。また一緒にあそぼー。王宮って同じ年の子が殆どいないのー!」
「うん、行くよー。ルナ姫様も大好きだよー」
おい、どうやって行く気だ。この辺境の村からだと王都は結構遠いんだがな。まあ、いつか連れていってやるとするか。
俺が寝そべったまま片目をそっと半目に開けると、傍にやってきて腰を屈めた村長が話しかけてくる。
「スサノオ様。もう一週間が経ちましたな」
「え、一週間って何の話だったっけかな」
「あー、そのう、蜘蛛を警戒する期間なのですが。その後で姫様を王都の王宮にお連れする予定だったのでは?」
「あ」
いけねえ、あまりにも平和ボケしていたので、すっかり忘れ切っていた。俺は蜘蛛を待っていたんだよなあ。
こうしている間も、警戒だけは怠っていない。さすがに狼なだけあって、元は人間でも、こういう芸当が可能なのだ。こういう事は自然体で無意識にやっているので、その目的さえ忘れていた。
この一週間というもの、子供達と遊んでいるか昼寝しながら、来るのか来ねえのかよくわからない客を待っていたのだ。とうとう来なかったようなのだが。
まあ連中を特別に招待したいわけではなかったので別にいいのだが。それに奴らに来られると、また追加で次の客を待っていなくちゃならないんでなあ。本当にきりがねえや。
ふっと見たら、腰に帯剣したまま薄青色の地球風のワンピースを着た、少しいかつい体付きの金髪美女が子供、幼い兄妹を両手にぶらさげて歩いている。
サリーと、彼女があの時助けた子供達だ。懐かれているな、女騎士。保母さんでも食っていけそうだ。まあ今も絶賛ルナ姫のお世話中なのだが。
「あ、スサノオ殿。そろそろ期日と相成りましたが、いかがいたしますか」
「ああ、もう蜘蛛は大丈夫じゃないのかな。状況証拠から見ても、当面の敵は殲滅したものと思って問題はなかろう」
一年後にやってきましたよとか言われても困るな。来るんなら、あらかじめ予約を入れてくれよ。キャンセルはしてもいいから。
「それでは、もう出発なさいますか」
「それはいいが、お前の体はいいのか」
すると彼女は子供達の手を離し、助走もつけずにトランポリン抜きで特撮ヒーローのような素晴らしい動きを見せてくれた。
なかなか激しい挙動で、空中でキックやパンチに剣まで抜いて見事な型を披露してくれた。思わず肉球を打ち鳴らしたくなるな。子供達はパチパチと拍手をしていた。
「ほら、もうこの通り。外傷を負っていたわけではありませぬゆえ。スサノオ殿からいただいた薬や栄養食品のおかげで、もうすっかりよくなりましたよ」
この世界にはバイクなどはないので、特撮なら馬とコンビを組んでの撮影かなあ。和装は似合いそうにないから忍者物は無しだな。
特撮にはありがちなお色気担当の女性キャラも務まりそうだ。サリーってばもう、一応は女の子なのだからワンピースで空中大回転は、やめた方がよくてよ。
しかもそいつは俺が提供した現代風の派手な下着なのだから。一見すると武芸者風なのに、下着はそういうものをチョイスするのだな。いつもは鎧を着たままやっているのかねえ。
「サリー、行っちゃうの?」
「えー。いてえ、もっと一緒にいてえ」
あー、こういう問題があったのか。これに関しては俺も他人事じゃねえんだが。
「はは、お前達。私はルナ姫様の騎士だ。もう行かなくては。だが、お前達ありがとうよ。お前達のおかげで、私は姫様の命令を全うし、そして人としても誇りを持つことができた。ありがとう、お前達の事は一生忘れない」
そう言って彼女は子供達を抱きしめた。その台詞といい、その感無量といった感じの表情といい、やっぱりこいつは訳ありっぽいな。まあいいけれども。
その真摯な思いが子供に伝わったものか、子供達は聞き分けてくれたようだ。
「うん、僕達も絶対に忘れないよ。大好きだよ、サリー」
「あたしも~」
俺も立ち上がり、彼らに鼻面を寄せた。俺にも別れの儀式はあるのだ。
俺は村長に頼んで、村の子供達を残らず集めた。よく面倒をみていたおチビさんたちだけではなく、大きな子も集めるように頼んでおいた。そして大人達も仕事を中断して集まってくれた。
「諸君、いよいよ我々が出発する時がやってきたようだ。世話になった。おかげで出立の準備も整った。ありがとう、神の子の名において感謝する」
皆が別れを惜しんでくれた。だが、一人激しく泣き叫んでいる奴がいた。ベリーヌだ。
「いやあ、行っちゃいやあ、スサノオ~」
村中の連中が笑っているじゃないか。あれ? 別れは、しんみりやりたかったのになあ。まあ、これもいいか。俺は鼻面で涙を拭いてやりながら訊いた。
「おい、ベリーヌ。御前ったら全身からハチミツの匂いがするじゃないか。どれだけ食ったんだよ」
「ほんの二十瓶ほど」
「おい、食いすぎだ。一日三食それだったのか? もう一生分食ったんじゃないか」
「えー、だって好きなんだもん」
そして、子供筆頭のライナが頭をポンポンと叩いて宥めた。
「もうベリーヌったら。ハチミツくらい村でも手に入るんだからね」
「でも、ライナ姉。スサノオのハチミツは凄いんだよ。今まで食べたどんなハチミツよりも美味しいの!」
まあ、日本で手に入る最高のブランドハチミツだったからな。高いんだな、これが。俺も金は払っていないんだが。いやあ異世界の幼女、食通過ぎるわ。
「在庫は置いといてやっただろう。また来れたら遊びに来るよ。元気でな、ベリーヌ」
「絶対だよー、来てくれなかったら王宮まで押しかけちゃうからねー」
「もう、俺がそこにいるとは限らんぞ」
「じゃあ、あたしのところにおいでよ。また一緒にあそぼー。王宮って同じ年の子が殆どいないのー!」
「うん、行くよー。ルナ姫様も大好きだよー」
おい、どうやって行く気だ。この辺境の村からだと王都は結構遠いんだがな。まあ、いつか連れていってやるとするか。
0
お気に入りに追加
286
あなたにおすすめの小説
猫に転生したらご主人様に溺愛されるようになりました
あべ鈴峰
恋愛
気がつけば 異世界転生。
どんな風に生まれ変わったのかと期待したのに なぜか猫に転生。 人間でなかったのは残念だが、それでも構わないと気持ちを切り替えて猫ライフを満喫しようとした。しかし、転生先は森の中、食べ物も満足に食べてず、寂しさと飢えでなげやりに なって居るところに 物音が。
俺とシロ
マネキネコ
ファンタジー
【完結済】(全面改稿いたしました)
俺とシロの異世界物語
『大好きなご主人様、最後まで守ってあげたかった』
ゲンが飼っていた犬のシロ。生涯を終えてからはゲンの守護霊の一位(いちい)として彼をずっと傍で見守っていた。そんなある日、ゲンは交通事故に遭い亡くなってしまう。そうして、悔いを残したまま役目を終えてしまったシロ。その無垢(むく)で穢(けが)れのない魂を異世界の女神はそっと見つめていた。『聖獣フェンリル』として申し分のない魂。ぜひ、スカウトしようとシロの魂を自分の世界へ呼び寄せた。そして、女神からフェンリルへと転生するようにお願いされたシロであったが。それならば、転生に応じる条件として元の飼い主であったゲンも一緒に転生させて欲しいと女神に願い出たのだった。この世界でなら、また会える、また共に生きていける。そして、『今度こそは、ぜったい最後まで守り抜くんだ!』 シロは決意を固めるのであった。
シロは大好きなご主人様と一緒に、異世界でどんな活躍をしていくのか?
ただひたすら剣を振る、そして俺は剣聖を継ぐ
ゲンシチ
ファンタジー
剣の魅力に取り憑かれたギルバート・アーサーは、物心ついた時から剣の素振りを始めた。
雨の日も風の日も、幼馴染――『ケイ・ファウストゥス』からの遊びの誘いも断って、剣を振り続けた。
そして十五歳になった頃には、魔力付与なしで大岩を斬れるようになっていた。
翌年、特待生として王立ルヴリーゼ騎士学院に入学したギルバートだったが、試験の結果を受けて《Eクラス》に振り分けられた。成績的には一番下のクラスである。
剣の実力は申し分なかったが、魔法の才能と学力が平均を大きく下回っていたからだ。
しかし、ギルバートの受難はそれだけではなかった。
入学早々、剣の名門ローズブラッド家の天才剣士にして学年首席の金髪縦ロール――『リリアン・ローズブラッド』に決闘を申し込まれたり。
生徒会長にして三大貴族筆頭シルバーゴート家ご令嬢の銀髪ショートボブ――『リディエ・シルバーゴート』にストーキングされたり。
帝国の魔剣士学園から留学生としてやってきた炎髪ポニーテール――『フレア・イグニスハート』に因縁をつけられたり。
三年間の目まぐるしい学院生活で、数え切れぬほどの面倒ごとに見舞われることになる。
だが、それでもギルバートは剣を振り続け、学院を卒業すると同時に剣の師匠ハウゼンから【剣聖】の名を継いだ――
※カクヨム様でも連載してます。
世界最強で始める異世界生活〜最強とは頼んだけど、災害レベルまでとは言ってない!〜
ワキヤク
ファンタジー
その日、春埼暁人は死んだ。トラックに轢かれかけた子供を庇ったのが原因だった。
そんな彼の自己犠牲精神は世界を創造し、見守る『創造神』の心を動かす。
創造神の力で剣と魔法の世界へと転生を果たした暁人。本人の『願い』と創造神の『粋な計らい』の影響で凄まじい力を手にしたが、彼の力は世界を救うどころか世界を滅ぼしかねないものだった。
普通に歩いても地割れが起き、彼が戦おうものなら瞬く間にその場所は更地と化す。
魔法もスキルも無効化吸収し、自分のものにもできる。
まさしく『最強』としての力を得た暁人だが、等の本人からすれば手に余る力だった。
制御の難しいその力のせいで、文字通り『歩く災害』となった暁人。彼は平穏な異世界生活を送ることができるのか……。
これは、やがてその世界で最強の英雄と呼ばれる男の物語。
最弱職テイマーに転生したけど、規格外なのはお約束だよね?
ノデミチ
ファンタジー
ゲームをしていたと思われる者達が数十名変死を遂げ、そのゲームは運営諸共消滅する。
彼等は、そのゲーム世界に召喚或いは転生していた。
ゲームの中でもトップ級の実力を持つ騎団『地上の星』。
勇者マーズ。
盾騎士プルート。
魔法戦士ジュピター。
義賊マーキュリー。
大賢者サターン。
精霊使いガイア。
聖女ビーナス。
何者かに勇者召喚の形で、パーティ毎ベルン王国に転送される筈だった。
だが、何か違和感を感じたジュピターは召喚を拒み転生を選択する。
ゲーム内で最弱となっていたテイマー。
魔物が戦う事もあって自身のステータスは転職後軒並みダウンする不遇の存在。
ジュピターはロディと名乗り敢えてテイマーに転職して転生する。最弱職となったロディが連れていたのは、愛玩用と言っても良い魔物=ピクシー。
冒険者ギルドでも嘲笑され、パーティも組めないロディ。その彼がクエストをこなしていく事をギルドは訝しむ。
ロディには秘密がある。
転生者というだけでは無く…。
テイマー物第2弾。
ファンタジーカップ参加の為の新作。
応募に間に合いませんでしたが…。
今迄の作品と似た様な名前や同じ名前がありますが、根本的に違う世界の物語です。
カクヨムでも公開しました。
なんで誰も使わないの!? 史上最強のアイテム『神の結石』を使って落ちこぼれ冒険者から脱却します!!
るっち
ファンタジー
土砂降りの雨のなか、万年Fランクの落ちこぼれ冒険者である俺は、冒険者達にコキ使われた挙句、魔物への囮にされて危うく死に掛けた……しかも、そのことを冒険者ギルドの職員に報告しても鼻で笑われただけだった。終いには恋人であるはずの幼馴染にまで捨てられる始末……悔しくて、悔しくて、悲しくて……そんな時、空から宝石のような何かが脳天を直撃! なんの石かは分からないけど綺麗だから御守りに。そしたら何故かなんでもできる気がしてきた! あとはその石のチカラを使い、今まで俺を見下し蔑んできた奴らをギャフンッと言わせて、落ちこぼれ冒険者から脱却してみせる!!
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
引きこもりが乙女ゲームに転生したら
おもち
ファンタジー
小中学校で信頼していた人々に裏切られ
すっかり引きこもりになってしまった
女子高生マナ
ある日目が覚めると大好きだった乙女ゲームの世界に転生していて⁉︎
心機一転「こんどこそ明るい人生を!」と意気込むものの‥
転生したキャラが思いもよらぬ人物で--
「前世であったことに比べればなんとかなる!」前世で培った強すぎるメンタルで
男装して乙女ゲームの物語無視して突き進む
これは人を信じることを諦めた少女
の突飛な行動でまわりを巻き込み愛されていく物語
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる