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ぶくぶくぶく・・・
わたしを囲む空気の玉??は時々、ごぽぽ・・ごぽと、音をさせる。
それ以外は、とても静かな夢のような・・・


ふふふっ待ってた!お楽しみの貝殻拾い!いーっぱい拾うんだもん♪

貝殻って、砂浜のそこら辺に落ちてるから拾うだけって聞いたけど無いね!
砂浜は、何処まで行っても、キラキラの真っ白い砂だけだね!!サラッサラだねっ!!
お日様が降り注いで、眩しくって目をちゃんと開けていられないほどにキラキラだねっ!

天幕のある場所から、だいぶ歩いちゃったね・・・
なんだか砂が途切れて、ゴツゴツしてる大きな石のある場所まで来ちゃったよ?

「ありり、これは石じゃないの? 岩っていうの?んー何が違うんだろう?大きさですか?」
「大きさや含まれる成分で呼び方が変わっているだけですけど、ルチア、良く見てね。波で洗われた岩には、ここ、ココ見て?こんなに鋭くなっている危険な箇所があるので、決して一人で登ろうとしてはいけませんわよ?楽しい場所だけど、危険とも隣り合わせな場所ですからね」
「ハイ!!師匠わかりました!じゃあ、付き添いの人がいたら来てもいいですか?」
「もちろんよ」
それにしても?貝殻はいずこで?


えっ?シーンさん?? 裸足で歩き回る事を考えてお掃除しちゃったぁ?
ほえ~素足だと殻で切れちゃう事もあるんだ・・・それはそれで、ちょっと怖いかも?
とっても感謝してるのに、なんでシーンさんたら、あんなに落ち込んでるんだか??

じゃあ、お土産は別の物にしなくちゃいけないかな・・・それだと何がいいのかなぁ~

「掃除した貝殻はどこにやってしまったの?」

師匠がシーンさんに聞いてる

「・・・海」
「あら、じゃあ海の中に拾いに行けばいいじゃない?」

鈴が転がるような綺麗な声でコロコロ笑ってる師匠に向かって、シーンさんが祈りを捧げる。
確かに師匠は神々しいほどの麗しさだけども・・・腰に抱き着くのはやり過ぎだと思うの!むーーーっ

もやもやした気持ちになって、つい二人の間に入り込んでグイっと引き離しちゃった。
師匠もシーンさんも、わたしがした事を見て、とっても笑顔だ・・・なんで?
時々、二人が一緒に大喜びする理由がわからなくて、首をひねっちゃう。
大分、頭もぐりぐりされちゃったけど・・・

「ではさっそく、行ってみましょうか。ふふっ」

師匠がその場に、腕で大きな輪を描いたら、わたし達のまわりにモヤンとした膜が出来た。
もやもや、ゆらゆらして薄布で包まれている感じ!これは?空気?と自分達を閉じ込めて『泡』の中にいるんだって。
泡って、あのブクブクを大きくしただけなんだって。泡ってすぐ消えちゃうけど、平気なのかな?
それに、外側が見え辛くなっちゃったけど、これでいいの??


心配なんていらなかった、凄いんだよ~さっすが師匠の魔法だよね。
ずんずん歩いてる方向が海で、きっと泳ぎながら探すんだって思っていたら、前にスイスイした場所よりも深い場所まで進んでいくの! ええっ、海ってこんなに深いんだ・・・・

それに海に入る前は、見づらかった輪の外側は水に入ると、ちゃんとはっきりと外側が見えるようになった。

「はぁぁぁ~あれは何ですか!・・・もしかして天上に来ちゃった・・かも」

そこにあったのは、お魚さんの街があった。色も光も溢れてる!ふぁぁ~すごい・・

絵具は12色つくれるようになったけど、ここにある色はどれだけなの?!
わぁお水の天井が、お日様と踊っているみたい!

ふう~何時までも見ていたかったけど、それじゃちっとも帰れないから頑張って貝殻を拾った。
師匠達に教えて貰いながら、珍しくて喜んで貰えそうな貝を集めた。

本当に、まさかまさかだよね。こんなご近所に、こーんなに素敵な場所があるなんて!!
問題は、誰に連れてきてもらうかだね! 拾った貝は、小さな瓶に少しづつ詰めた。んんー人数分できたかな?

今日は、初めての海だしお土産はただ拾った貝殻だけど、いつかこれで綺麗な装飾品を作ってみよう。
だけど、考えても安心して頼めそうな付き添いがうかばなーい、困ったーーー!


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