42 / 58
39
しおりを挟む
大人は懲りない。
直視したくない問題があっても、そこをするりと抜けてくるだけの狡猾さはある。
子供のもつ狡さは、ズルい大人と合流すると都合の良い事があると学習する。
「きゃあーーーーー水ぅぅ!大きい水ーーっ」
「違う!ルチア、これは海だ!ちょっと偽物だけど、これが海だ!!」
『ちょっと偽物』とは?そこに引っかからないでもなかったがルチアは目の前の光景に大感激していた。
そして、またやらかしている気がしなくもない。ちらっとよぎった思いは触れない事にして・・・
シャキッと体調が回復してすぐ、お互いの予定を確認してルチアは念願のサリーのドールハウスを見に出かけた。
「いらっしゃい、ルチ」
今日もかわいいサリーがわたしを出迎えてくる。青色のワンピースがとても似合っている。
「いらっしゃいませ!」
サリーの妹のエリーちゃんもわたしを出迎えてくれた?可愛い♪
なんだか、胸を張って得意げに出迎えてくれた後は、すぐに子守りの使用人さんと何処かに行ってしまった。
「ごめんね、ルチ。あの子ねお客様を出迎えて『いらっしゃいませ』って声をかけるのが、今一番のお気に入りなものだから。この後のお勉強のはかどり方が全く違うぐらい、ご機嫌になるみたいでね・・・」
「ええっ?!あんなに小さいのにもう勉強始めてるの?あれ、エリーちゃんて『覚醒の儀』はまだしていないくらい小さかったよね?」
「ええ。あの子はまだ5才だけど、両親の家ではそれが普通だったみたいでね。一応、私も5才から教育をうけていたのよ。うふふ」
「それは凄いね・・・とても字が綺麗なわけだよ。あ、お手紙ありがとう!!とっても嬉しかったの。本当に嬉しくってね、次の日から元気になったぐらい感激したの!ブーケも可愛くって勿体ないから、師匠に相談して保存の魔法をかけてもらって、お部屋に飾ってるよ!!あ、後これはお見舞いのお礼なの」
「そんなに喜んでもらえたなんて!私の方こそありがとう。このブーケ可愛いわ。私もお部屋に飾るわ!」
商会の人で保存の魔法を使える人がいるらしい。
そんなやり取りをしながら案内されて、サリーの部屋についた。
ここではサリーも私も、ラグに座って話したりしない。ちゃんと椅子に座るのだけど、以前に来た時とは明らかに違う圧倒的な存在感に驚いた。
「えーとドールハウスって、こんなに・・・大きい? あたしでもすっぽり入るわ・・・」
「そうなのよぉ~組み立てる前はここまでとは思わなかったわ。いとこが小さいときに遊んだって聞いて、もっと慎ましいものだと思ってたのよねぇ。やっぱり貴族の持ち物って凄いんだわって思ったのぉ。」
「ん?サリーのいとこって貴族?さ、ま、なの?」
「そうなのよね。これをくれた方は、時々貴族だって忘れちゃうぐらい気さくなお姉さんなんだけどねぇ。」
このドールハウスは、サリーのお母さんもそのまたお母さんも遊んだ由緒ある物だって。それが、破壊しかねない男の子しかいないお家に置いておきたくないと、いとこさんから相談されたらしい。それでサリーのお母さんが引き取る事になったんだって!そしてサリーのお母さんの実家は子爵家っていうんだって。
サリーがハウスの屋根に取り付けられた魔石に魔力を流すと、ゆっくりと建物が開いて、中のシャンデリアや他の明かりに光が灯った。小物たちもよく手入れをされていて光を受けてキラキラと輝いていた。
「おおおーっキラキラだぁ。す、すごいねぇ・・・あっ、音も沢山きこえて、おおっ厨房でお鍋の蓋がぱかぱかしてる!!あっ、猫ちゃん・・あくびしてるよ!可愛いねぇ!」
各場所に配置された小物には、様々な仕掛けが程これされているらしく見ていて飽きない。
「後は、お待たせのこれよー」
サリーが、人形をホールに乗せると、正装した人形がダンスを踊りだした。くるくる回るだけの単調な動きだけど、これが『舞踏会』なのかもしれないとルチアは感激した。僅かながら、音楽も流れているし誰かが本当にここで暮らしているような気持ちになった。
「凄いねこれ。夢のようだね~。お姫様の暮らしってこんな感じなのかな~はわぁ~」
「貴族の家って感じね。こんなに楽しいのに、エリーはこの動いてたり、音が出るのを怖がってしまって、連れてくると泣いちゃうのよね~」
「そうなんだ~。まだ小さいからかなぁ?とても楽しいのに・・・あれっ窓の風景が変わってきたよ」
「そうなのよ。このハウスはその為に大きな窓が取り付けてあるみたい。時間で朝から夜に変化するらしいわ」
普段はめったに長時間開けてないので、変化を見るのは久しぶりらしい。
「そういえば、背景も何種類かあるはずよ」
サリーがそう言って、屋根に付いてる風見鶏風の飾りをクルリと回した途端、窓から見える景色が森から変化した。
ルチアは見た事がなかった。
「わぁ~これは本で見た、お姫様のお城の畔の湖っなのかなっ?大きいもんね。川は細長いんだよね?」
風景が変わり、経過時間も最初に戻ったようで、朝日が差し込んで明るさが増した。
「んんーんー?あ、遠くに帆船が見えるから、海ね。」
覗き込んでいたサリーが指をさした場所に、船が浮かんでいた。
「海??でもこの船って、ちっちゃいよ?」
「遠くにいるように見せかけるために小さく描かれてるんだわ。岸に近づけば、とっても大きな船に見えるでしょうねぇ。」
そういう物なんだと、聞いていたがルチアには別の疑問がある。
「海って湖と違うの?」
直視したくない問題があっても、そこをするりと抜けてくるだけの狡猾さはある。
子供のもつ狡さは、ズルい大人と合流すると都合の良い事があると学習する。
「きゃあーーーーー水ぅぅ!大きい水ーーっ」
「違う!ルチア、これは海だ!ちょっと偽物だけど、これが海だ!!」
『ちょっと偽物』とは?そこに引っかからないでもなかったがルチアは目の前の光景に大感激していた。
そして、またやらかしている気がしなくもない。ちらっとよぎった思いは触れない事にして・・・
シャキッと体調が回復してすぐ、お互いの予定を確認してルチアは念願のサリーのドールハウスを見に出かけた。
「いらっしゃい、ルチ」
今日もかわいいサリーがわたしを出迎えてくる。青色のワンピースがとても似合っている。
「いらっしゃいませ!」
サリーの妹のエリーちゃんもわたしを出迎えてくれた?可愛い♪
なんだか、胸を張って得意げに出迎えてくれた後は、すぐに子守りの使用人さんと何処かに行ってしまった。
「ごめんね、ルチ。あの子ねお客様を出迎えて『いらっしゃいませ』って声をかけるのが、今一番のお気に入りなものだから。この後のお勉強のはかどり方が全く違うぐらい、ご機嫌になるみたいでね・・・」
「ええっ?!あんなに小さいのにもう勉強始めてるの?あれ、エリーちゃんて『覚醒の儀』はまだしていないくらい小さかったよね?」
「ええ。あの子はまだ5才だけど、両親の家ではそれが普通だったみたいでね。一応、私も5才から教育をうけていたのよ。うふふ」
「それは凄いね・・・とても字が綺麗なわけだよ。あ、お手紙ありがとう!!とっても嬉しかったの。本当に嬉しくってね、次の日から元気になったぐらい感激したの!ブーケも可愛くって勿体ないから、師匠に相談して保存の魔法をかけてもらって、お部屋に飾ってるよ!!あ、後これはお見舞いのお礼なの」
「そんなに喜んでもらえたなんて!私の方こそありがとう。このブーケ可愛いわ。私もお部屋に飾るわ!」
商会の人で保存の魔法を使える人がいるらしい。
そんなやり取りをしながら案内されて、サリーの部屋についた。
ここではサリーも私も、ラグに座って話したりしない。ちゃんと椅子に座るのだけど、以前に来た時とは明らかに違う圧倒的な存在感に驚いた。
「えーとドールハウスって、こんなに・・・大きい? あたしでもすっぽり入るわ・・・」
「そうなのよぉ~組み立てる前はここまでとは思わなかったわ。いとこが小さいときに遊んだって聞いて、もっと慎ましいものだと思ってたのよねぇ。やっぱり貴族の持ち物って凄いんだわって思ったのぉ。」
「ん?サリーのいとこって貴族?さ、ま、なの?」
「そうなのよね。これをくれた方は、時々貴族だって忘れちゃうぐらい気さくなお姉さんなんだけどねぇ。」
このドールハウスは、サリーのお母さんもそのまたお母さんも遊んだ由緒ある物だって。それが、破壊しかねない男の子しかいないお家に置いておきたくないと、いとこさんから相談されたらしい。それでサリーのお母さんが引き取る事になったんだって!そしてサリーのお母さんの実家は子爵家っていうんだって。
サリーがハウスの屋根に取り付けられた魔石に魔力を流すと、ゆっくりと建物が開いて、中のシャンデリアや他の明かりに光が灯った。小物たちもよく手入れをされていて光を受けてキラキラと輝いていた。
「おおおーっキラキラだぁ。す、すごいねぇ・・・あっ、音も沢山きこえて、おおっ厨房でお鍋の蓋がぱかぱかしてる!!あっ、猫ちゃん・・あくびしてるよ!可愛いねぇ!」
各場所に配置された小物には、様々な仕掛けが程これされているらしく見ていて飽きない。
「後は、お待たせのこれよー」
サリーが、人形をホールに乗せると、正装した人形がダンスを踊りだした。くるくる回るだけの単調な動きだけど、これが『舞踏会』なのかもしれないとルチアは感激した。僅かながら、音楽も流れているし誰かが本当にここで暮らしているような気持ちになった。
「凄いねこれ。夢のようだね~。お姫様の暮らしってこんな感じなのかな~はわぁ~」
「貴族の家って感じね。こんなに楽しいのに、エリーはこの動いてたり、音が出るのを怖がってしまって、連れてくると泣いちゃうのよね~」
「そうなんだ~。まだ小さいからかなぁ?とても楽しいのに・・・あれっ窓の風景が変わってきたよ」
「そうなのよ。このハウスはその為に大きな窓が取り付けてあるみたい。時間で朝から夜に変化するらしいわ」
普段はめったに長時間開けてないので、変化を見るのは久しぶりらしい。
「そういえば、背景も何種類かあるはずよ」
サリーがそう言って、屋根に付いてる風見鶏風の飾りをクルリと回した途端、窓から見える景色が森から変化した。
ルチアは見た事がなかった。
「わぁ~これは本で見た、お姫様のお城の畔の湖っなのかなっ?大きいもんね。川は細長いんだよね?」
風景が変わり、経過時間も最初に戻ったようで、朝日が差し込んで明るさが増した。
「んんーんー?あ、遠くに帆船が見えるから、海ね。」
覗き込んでいたサリーが指をさした場所に、船が浮かんでいた。
「海??でもこの船って、ちっちゃいよ?」
「遠くにいるように見せかけるために小さく描かれてるんだわ。岸に近づけば、とっても大きな船に見えるでしょうねぇ。」
そういう物なんだと、聞いていたがルチアには別の疑問がある。
「海って湖と違うの?」
0
お気に入りに追加
504
あなたにおすすめの小説
クラスで異世界召喚する前にスキルの検証に30年貰ってもいいですか?
ばふぉりん
ファンタジー
中学三年のある朝、突然教室が光だし、光が収まるとそこには女神様が!
「貴方達は異世界へと勇者召喚されましたが、そのままでは忍びないのでなんとか召喚に割り込みをかけあちらの世界にあった身体へ変換させると共にスキルを与えます。更に何か願いを叶えてあげましょう。これも召喚を止められなかった詫びとします」
「それでは女神様、どんなスキルかわからないまま行くのは不安なので検証期間を30年頂いてもよろしいですか?」
これはスキルを使いこなせないまま召喚された者と、使いこなし過ぎた者の異世界物語である。
<前作ラストで書いた(本当に描きたかったこと)をやってみようと思ったセルフスピンオフです!うまく行くかどうかはホント不安でしかありませんが、表現方法とか教えて頂けると幸いです>
注)本作品は横書きで書いており、顔文字も所々で顔を出してきますので、横読み?推奨です。
(読者様から縦書きだと顔文字が!という指摘を頂きましたので、注意書をと。ただ、表現たとして顔文字を出しているで、顔を出してた時には一通り読み終わった後で横書きで見て頂けると嬉しいです)
死んだと思ったら異世界に
トワイライト
ファンタジー
18歳の時、世界初のVRMMOゲーム『ユグドラシルオンライン』を始めた事がきっかけで二つの世界を救った主人公、五十嵐祐也は一緒にゲームをプレイした仲間達と幸せな日々を過ごし…そして死んだ。
祐也は家族や親戚に看取られ、走馬灯の様に流れる人生を振り替える。
だが、死んだはず祐也は草原で目を覚ました。
そして自分の姿を確認するとソコにはユグドラシルオンラインでの装備をつけている自分の姿があった。
その後、なんと体は若返り、ゲーム時代のステータス、装備、アイテム等を引き継いだ状態で異世界に来たことが判明する。
20年間プレイし続けたゲームのステータスや道具などを持った状態で異世界に来てしまった祐也は異世界で何をするのか。
「取り敢えず、この世界を楽しもうか」
この作品は自分が以前に書いたユグドラシルオンラインの続編です。
元34才独身営業マンの転生日記 〜もらい物のチートスキルと鍛え抜いた処世術が大いに役立ちそうです〜
ちゃぶ台
ファンタジー
彼女いない歴=年齢=34年の近藤涼介は、プライベートでは超奥手だが、ビジネスの世界では無類の強さを発揮するスーパーセールスマンだった。
社内の人間からも取引先の人間からも一目置かれる彼だったが、不運な事故に巻き込まれあっけなく死亡してしまう。
せめて「男」になって死にたかった……
そんなあまりに不憫な近藤に神様らしき男が手を差し伸べ、近藤は異世界にて人生をやり直すことになった!
もらい物のチートスキルと持ち前のビジネスセンスで仲間を増やし、今度こそ彼女を作って幸せな人生を送ることを目指した一人の男の挑戦の日々を綴ったお話です!
お気楽少女の異世界転移――チートな仲間と旅をする――
敬二 盤
ファンタジー
※なろう版との同時連載をしております
※表紙の実穂はpicrewのはなまめ様作ユル女子メーカーで作成した物です
最近投稿ペース死んだけど3日に一度は投稿したい!
第三章 完!!
クラスの中のボス的な存在の市町の娘とその取り巻き数人にいじめられ続けた高校生「進和実穂」。
ある日異世界に召喚されてしまった。
そして召喚された城を追い出されるは指名手配されるはでとっても大変!
でも突如であった仲間達と一緒に居れば怖くない!?
チートな仲間達との愉快な冒険が今始まる!…寄り道しすぎだけどね。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
転生したら、犬だったらよかったのに……9割は人間でした。
真白 悟
ファンタジー
なんかよくわからないけど、神さまの不手際で転生する世界を間違えられてしまった僕は、好きなものに生まれ変われることになった。
そのついでに、さまざまなチート能力を提示されるが、どれもチートすぎて、人生が面白く無くなりそうだ。そもそも、人間であることには先の人生で飽きている。
だから、僕は神さまに願った。犬になりたいと。犬になって、犬達と楽しい暮らしをしたい。
チート能力を無理やり授けられ、犬(獣人)になった僕は、世界の運命に、飲み込まれていく。
犬も人間もいない世界で、僕はどうすればいいのだろう……まあ、なんとかなるか……犬がいないのは残念極まりないけど
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる