アークトゥルスの花束


大学を卒業し社会人になったミカゲユキと、自他共に認める彼女の在宅ストーカーであるカブラギトモリは、ユキの亡き父が眠る桜の咲き誇る地に来ていた。
そこで出会った少年から二人は結婚指輪を渡され、「遠くでこれを捨てて欲しい」と頼まれてしまう。
これは誰の指輪なのか、どうして少年がそんなにも必死なのかを調べる内に、二人はあるひとたちの心に触れることになる───。


ひとの心はいつだって謎が多く、よく識っていると思っていてもふとした瞬間識らない貌を見せるから。

───だからこそその先で願わずにはいられないんだ。



これは、たくさんの心と想いに触れることを選んだ『彼ら』の話。


24h.ポイント 0pt
0
小説 194,057 位 / 194,057件 ミステリー 4,320 位 / 4,320件

あなたにおすすめの小説

マクデブルクの半球

ナコイトオル
ミステリー
ある夜、電話がかかってきた。ただそれだけの、はずだった。 高校時代、自分と折り合いの付かなかった優等生からの唐突な電話。それが全てのはじまりだった。 電話をかけたのとほぼ同時刻、何者かに突き落とされ意識不明となった青年コウと、そんな彼と昔折り合いを付けることが出来なかった、容疑者となった女、ユキ。どうしてこうなったのかを調べていく内に、コウを突き落とした容疑者はどんどんと増えてきてしまう─── 「犯人を探そう。出来れば、彼が目を覚ますまでに」 自他共に認める在宅ストーカーを相棒に、誰かのために進む、犯人探し。

ミステリーの物語 短編集

原口源太郎
ミステリー
密室殺人あり、不可解な謎あり、犯人探しあり、パロディあり、日常のちょっとた謎など、謎解きとミステリーの物語。と言ってもショートショートのような短編なので、それなりのお話です。

ミステリーの神様と家政夫の僕

栗金団(くりきんとん)
ミステリー
「謎解きは好きかい?少年」 ーーあるとき、ミステリーの神様がそう言った。 現役高校生にして早くに親と死別した「比良直流(ひらすぐる)」。 ミステリー好き以外には平凡な高校生の比良。 だが唯一彼が同級生達と異なるのが、放課後にハウスキーパーとして働いていることだった。 そして働く先は、ミステリーの神様と呼ばれる天才小説作家「雲隠日陰」 容姿端麗に加えて業界で成功している雲隠だが、彼は家政婦の比良に事あるごとに謎を出してくる。 好奇心旺盛な雇い主に振り回される比良だったが、彼もまたミステリーには目がなく… 家政婦とミステリー作家による数奇な冒険譚が始まる。

量産型幸福販売所

しばまる
ミステリー
人が並んで二人しか通れないようなほど細い路地に、佇む昭和感の抜けない建物。 本当の目的を忘れたまま踏み込んだその店は 『量産型幸福販売所』 だった。

両面コピーと世界について考える(仮題)

クロサワ
ミステリー
「彼はなぜ両面コピーができないのだろう」 両面コピーや食券販売機の操作ができない彼らの不可解な言動について考える。 次第におかしくなっていく世界に気づいた小島は苦悩する。 そして彼らの驚くべき目的が明らかとなる(予定)

四次元残響の檻(おり)

葉羽
ミステリー
音響学の権威である変わり者の学者、阿座河燐太郎(あざかわ りんたろう)博士が、古びた洋館を改装した音響研究所の地下実験室で謎の死を遂げた。密室状態の実験室から博士の身体は消失し、物証は一切残されていない。警察は超常現象として捜査を打ち切ろうとするが、事件の報を聞きつけた神藤葉羽は、そこに論理的なトリックが隠されていると確信する。葉羽は、幼馴染の望月彩由美と共に、奇妙な音響装置が残された地下実験室を訪れる。そこで葉羽は、博士が四次元空間と共鳴現象を利用した前代未聞の殺人トリックを仕掛けた可能性に気づく。しかし、謎を解き明かそうとする葉羽と彩由美の周囲で、不可解な現象が次々と発生し、二人は見えない恐怖に追い詰められていく。四次元残響が引き起こす恐怖と、天才高校生・葉羽の推理が交錯する中、事件は想像を絶する結末へと向かっていく。

ルカ・ウィンターズの事件簿

一之瀬 純
ミステリー
名門校セティ・クロイツ学園に通う少年ルカ・ウィンターズ。 彼は学園内で起こる様々な事件を解決する探偵だった。 天才少年ルカとその仲間達が巻き起こすストーリーをどうぞご覧下さい。 パロディ作品だと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

当たり屋

夢人
ミステリー
私の好きな萩之茶屋の居酒屋で『当たり屋』と言う言葉に聞き耳を立てました。そうするとどんどん物語が走り出しました。

処理中です...