雪解ける頃、僕らは、

藤美りゅう

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「んっ……! ん…………」
 源一郎の舌は容赦なく、雪明の口内を犯した。
「はっ……げ、源さん……」
「おまえが……! 悪いんだからな!」
 一瞬唇が離れると、再び源一郎に唇を塞がれた。
 クチュクチュと唾液が絡まる音が耳に響く。いつの間にか雪明も暗闇の恐怖を忘れる程、源一郎の舌使いに夢中になっていた。源一郎の頭を抱え込み、源一郎の舌を夢中で絡め取った。
(この人のキス、凄い……気持ちいい……)
 一瞬唇が離れると、
「源さん、もっとキスして……」
 雪明は手を伸ばすと噛みつくようなキスをされた。荒々しくまるで獣に喰われているようなキス。上顎を舐められ、舌を吸われ雪明の下半身はズクズクと疼きだし、中心に熱が篭り始めた。そこに源一郎は自身の中心を擦り付けている。
(源さんの……硬くなってる…………)
 雪明は源一郎の中心をデニム越しにそっと撫でた。ベルトを外し、下着越しに源一郎の中心に触れると、ピクリと肩が揺れたのが分かった。

「昨日の続き、しろよ」
「昨日の続き?」
「昨日もキスまでして、いざやろうとしたら、おまえ途中で寝ちまったんだよ」
「う、嘘!」
 源一郎の言葉に雪明は信じられず、暗闇の中薄っすらしか見えない源一郎を凝視した。
「嘘じゃねえよ。首にキスマーク付いてただろ」
 やはり昨晩、そういう雰囲気になったのだ。
「だ、だって源さん、ゲイが嫌いだって……」
「まぁ、その辺はおいおい話す。とりあえず、今はおまえを抱かせろ」
 そう言うと源一郎は懐中電灯を手に取り雪明を抱き上げた。雪明を抱えたまま寝室に雪明を運び、荒っぽく雪明をベットに放り投げる。枕元に懐中電灯を置き、雪明に跨り組み敷くと、着ていたTシャツを脱いだ。暗闇で源一郎の裸が良く見えないのが残念でならない。そう思うと、無意識に源一郎の腹筋を指で辿った。硬くボコボコと波を打つような感覚に雪明はうっとりとし、何度も指を這わせた。

「くすぐってぇよ」
 手を掴まれ、そのまま抱き寄せられると深く口付けられた。
 口から首筋へと源一郎の唇が下り、時折キツく吸われて痕を残された。源一郎の大きな手が、雪明の肌に吸い付く。胸元の中心に舌を這わせ、ぢゅうと音がするほど吸われた。
「あっ!」
 びくん! と雪明の体が大きく跳ねた。
「男でも乳首、感じるんだな」
 源一郎は雪明が乳首が弱いと分かると、必要以上にそこを攻めた。
「んっ……そこばっかり…………源さん、やだ……!」

 源一郎の唇からやっと解放されると、雪明は体を起こした。
 軽く源一郎の肩を押すと、枕元にある懐中電灯の明かりを頼りに源一郎の中心に顔を埋めた。
 下着越しに源一郎の中心を軽く甘噛みし、口に含んだ。
 ピクリと源一郎の体が反応している。下着から源一郎のものを取り出し、その大きさに言葉を失う。
(デカすぎ……こんなの入るかな…………)
 雪明にとって体を繋げる行為は久し振りだ。後ろを良く慣らさないと全部入らないだろう。
 雪明は源一郎の中心を口に含みながら、自分の後ろに指を入れた。

 源一郎の呼吸が荒くなっているのが聞こえてくる。
「源さん……そこの引き出しに入ってるローション取って」
 源一郎が体を捻り、ベッドヘッドの備え付けの引き出しを漁ると、ローションのボトルを手に取った。
「ん、ありがとう」
 受け取ろうと手を出すと、
「俺がやる」
 雪明は源一郎の言葉にギョッとし、
「い、いい! 自分でやる……」
「いいから、やらせろ」
 その言葉と同時に、躊躇う事なく源一郎の長い指が侵入してきた。
「あっ!」
 自分とは違う長く太い指が中を掻き乱す。
「あっ……! あっ!」
 このまま奥まで届いてしまうのではないかと思った。
「ま、待って……」
 グチグチと遠慮なしに源一郎の指が中を掻き回している。
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