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第449話 起きる未来予知2
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第449話 起きる未来予知2
今日、ここにはいないセラフィーナもシャーロットも空を飛ぶことができる魔法を習得しているということがわかった。
やっぱり基礎魔法と言うのは凄いと思わざるを得ない。
基礎魔法が上達すればするほど、いろいろなことができるようになるかな。
だから基礎なんだよね。
基礎ができていないのに、上達することはない。
でも、あの時は、アリシアが来て、そのあと、みんなが来たから考えを中断してけど、運命の子か。
俺の頭に語りかけてくるのは、女性の声、つまり、生命の神クリスティアナの声だったわけだ。
神クリスティアナは人に生命を与える神だから、その時に、何かをしたと思わざるしかない。
つまり、神クリスティアナが前世のアルベルトと今世のクリスを融合させることができたと言うことだな。
それも、意味があって、やったことだろう。
勇者に認したためるためか、救世主に認めるためか、運命の子に認めるためなのか?
クリス、一人の能力じゃ、足りなかったのか?
確かに前世のアルベルトとしての俺は魔法力が他の人に比べて 抜きん出ていた。
多分、俺が前世のアルベルトとしての記憶を蘇らせることができなければ、勇者にはなりえなかっただろう。
また、転生したのがクリスだったから勇者になり得たと思う。
つまり必然的にアルベルトの能力とクリスの体と魔法力の両方が必要だったわけだ。
今度こそ、アリシアとメンバーを死なせはしない。
好きな人を残して死んでいくのは、心残りだ。
1年でなにができるのか、疑問だけど、時間が足りないけど、頑張らなければ。
そう思うと俺の未来予知は変化した。
それはアリシアとパーティーメンバー全員と神獣たちとも楽しく暮らしている家庭だった。
「‥‥‥」俺はちょっと心が温かくなった。
まだ、希望があるんだ‥‥‥
つまり、俺次第なんだ。
今までは俺の未来予知が示しているのは、この星が廃墟になって、魔物が大量に人を襲う構図。
そして俺たちも全員が死んでいて、生存者が少なく、町も壊されて、畑も荒らされて土地は荒廃して再生は難しいような状況だ。
俺の頭の中に映ったイメージはアリシアも死んでいて、ソフィアも死んでいて、イザベラやコリンも死んでいる。
神獣たちもやられてしまったけど、数年後には神獣たちだけが蘇る。
しかし蘇った神獣たちは、俺たちがいない世の中に絶望して、全員が火山に身を投じてしまう。
そんな悲惨な未来を見せられて、落ち込まないはずはない。
結果だけを見せられても、対処しようがない。それを自分の力で乗り越えろと言うのか?
*
でも今でも、今まで見ていた未来とは違う。
全員と結婚したのか、わからないけど、大きな屋敷に人が多くいて、暖かい家庭だった。
俺は、それを強く、強く、強くイメージする。
胸に両方の拳を当てて、暖かい家庭のイメージを持つ。
さも、それを願うように、叶えられるように‥‥‥
「‥‥‥」
「よし、いくぞ」と声に出してしまった。
でも、これからなにが起きるのか、それはわかっていない。
たぶん、そこはなんとなくだけど、神クリスティアナが見せないようにしているんじゃないかなと考えている。
そこを自分の力で乗り切れって、それでこそ勇者だって、あとで会った時に言ってくれそうだな。
困難を乗り越えてこそ、勇者!
初めから勇者の力を振るえるのは、与えられた力を振るうだけの剥がれ落ちればダメになる勇者?
そんな言葉が俺の頭の中に湧いてくる。
メッキの勇者は、剥がれれば、なにもない‥‥‥
困難を乗り越えてこそ、真の勇者になれる‥‥‥
力が強いだけでも、魔法力があるだけでも、勇者にはなれない。
次から、次から頭の中に湧いてくる。
神の試練か?
そうであれと‥‥‥
それこそが、本物の勇者だと‥‥‥
*
未来予知で魅せられた悲惨な光景、そして、もう一つの暖かい家庭の光景‥‥‥
考えるまでもない‥‥‥俺が取るのは暖かい光景だ。
そう考えると、誰かが、「そうだよ」とクスッと顔を明るくしたような気がした‥‥‥
あ~、でも13人と暮らすのかな、あの光景の中には全員がいたような気がするけど。
*
俺たちは翌日に紙で文書を加盟国に送りつけることにした。
紙で、これから起きることを説明する必要がある。
緊急会議を行うことにして、時間を待っている。
だけど実際にあったほうが話しやすいと思って瞬間転移ができるメンバーに迎えに行ってもらうことにした。
その時にセラフィーナとシャーロットも戻ることに。
山荘での会議室は大きな部屋が必要になるから、場所を選んで、ボールドウィン王国の温泉街にある屋敷にした。
全員が準備ができた国から、迎えにいくために瞬間転移していく神獣たち。
しかし、戻ってくるのは、山荘ではなく、ボールドウィン王国の温泉街、そしてオブサーバーとして、ボールドウィン王国の王とエレノアと宰相が参加することになった。
メンバーが王様たちを迎えに行き、ボールドウィン王国の王も到着した。
全員が揃った。
「皆さん、今日、お集まり頂いたのは、他でもありせん」と言ったけど、どうして、こんなことを言うんだろう? いらないんじゃないかと思うけど‥‥‥
「俺の未来予知能力のことについてお話ししたいと思います」
「俺の未来予知能力は、必ず、訪れる未来を予知しています。
そう、必ず、です」
「クリスどのの能力は、前回の訓練でも十分に、皆のものが知っていると思う」
そうぞれの王は頷いている、けど、ボールドウィン王国の人はわかっていない。
ボールドウィン王国のエレノアが手をあげて「あの~、その話は?」と聞きたそうだ。
「ああ、ボールドウィン王国の方には、加盟前なので、知らせていませんでしたから、先ほど俺の主催で魔法の訓練をしたんですよ」
「魔法の訓練?」
「そうです。俺は以前から疑問に思っていました。どうして魔法師と剣士を分ける必要があるのかと。
その疑問に答えてくれたのがオーリス王国のシャーロット王女です。
人は誰だって魔力を持って生まれてくるのに、その使い道どころか、あることさえ気がついていないことを。
そこで、俺のメンバーに実地した方法で訓練をしたんですが、徐々にですが魔法師じゃない方たちが魔法が使えるようになってきています」
「ほんとうですか? なんだか、信じられなんですが」
「いえ、クリス様の言うことは、ほんとうです。
げんに私の娘であるシャーロットは魔法使いではありませんでした」
「でした?」
「はい、ボールドウィン国王、それが、今や魔法力もすごくなっています」
サイラス皇帝の娘のミーアが立ち上がって「私が見せてあげるよ」と言い出した。
「いい?いくよ」とミーアがいうと、まだ、おぼつかないけど、床から足が離れて、宙を浮かんでいる。
「おっ、ミーア、すごいね、訓練してから間もないのに」と俺
サイラス皇帝が「はい、クリス様、ミーアは、あれからすごく練習していました、あなたに早く近づくために」
「えっ、俺に?」
「パパ、もう言わないでよ」とミーアは顔を赤くする。
サイラス皇帝はミーアからパパって呼ばれているんだ。
「娘が、基礎魔法の訓練をしてもらった時に、とても、いいことを教えてもらったって言うですよ」
「いいこと?」
「はい、クリス様の横に立っている時に、クリス様が他の方の指導している時に、魔力を分けてもらったと」
「そ、そうですか? あの時は、多くの方がいましたので、ミーアが横にいたのは知っていたんですが‥‥‥」
今日、ここにはいないセラフィーナもシャーロットも空を飛ぶことができる魔法を習得しているということがわかった。
やっぱり基礎魔法と言うのは凄いと思わざるを得ない。
基礎魔法が上達すればするほど、いろいろなことができるようになるかな。
だから基礎なんだよね。
基礎ができていないのに、上達することはない。
でも、あの時は、アリシアが来て、そのあと、みんなが来たから考えを中断してけど、運命の子か。
俺の頭に語りかけてくるのは、女性の声、つまり、生命の神クリスティアナの声だったわけだ。
神クリスティアナは人に生命を与える神だから、その時に、何かをしたと思わざるしかない。
つまり、神クリスティアナが前世のアルベルトと今世のクリスを融合させることができたと言うことだな。
それも、意味があって、やったことだろう。
勇者に認したためるためか、救世主に認めるためか、運命の子に認めるためなのか?
クリス、一人の能力じゃ、足りなかったのか?
確かに前世のアルベルトとしての俺は魔法力が他の人に比べて 抜きん出ていた。
多分、俺が前世のアルベルトとしての記憶を蘇らせることができなければ、勇者にはなりえなかっただろう。
また、転生したのがクリスだったから勇者になり得たと思う。
つまり必然的にアルベルトの能力とクリスの体と魔法力の両方が必要だったわけだ。
今度こそ、アリシアとメンバーを死なせはしない。
好きな人を残して死んでいくのは、心残りだ。
1年でなにができるのか、疑問だけど、時間が足りないけど、頑張らなければ。
そう思うと俺の未来予知は変化した。
それはアリシアとパーティーメンバー全員と神獣たちとも楽しく暮らしている家庭だった。
「‥‥‥」俺はちょっと心が温かくなった。
まだ、希望があるんだ‥‥‥
つまり、俺次第なんだ。
今までは俺の未来予知が示しているのは、この星が廃墟になって、魔物が大量に人を襲う構図。
そして俺たちも全員が死んでいて、生存者が少なく、町も壊されて、畑も荒らされて土地は荒廃して再生は難しいような状況だ。
俺の頭の中に映ったイメージはアリシアも死んでいて、ソフィアも死んでいて、イザベラやコリンも死んでいる。
神獣たちもやられてしまったけど、数年後には神獣たちだけが蘇る。
しかし蘇った神獣たちは、俺たちがいない世の中に絶望して、全員が火山に身を投じてしまう。
そんな悲惨な未来を見せられて、落ち込まないはずはない。
結果だけを見せられても、対処しようがない。それを自分の力で乗り越えろと言うのか?
*
でも今でも、今まで見ていた未来とは違う。
全員と結婚したのか、わからないけど、大きな屋敷に人が多くいて、暖かい家庭だった。
俺は、それを強く、強く、強くイメージする。
胸に両方の拳を当てて、暖かい家庭のイメージを持つ。
さも、それを願うように、叶えられるように‥‥‥
「‥‥‥」
「よし、いくぞ」と声に出してしまった。
でも、これからなにが起きるのか、それはわかっていない。
たぶん、そこはなんとなくだけど、神クリスティアナが見せないようにしているんじゃないかなと考えている。
そこを自分の力で乗り切れって、それでこそ勇者だって、あとで会った時に言ってくれそうだな。
困難を乗り越えてこそ、勇者!
初めから勇者の力を振るえるのは、与えられた力を振るうだけの剥がれ落ちればダメになる勇者?
そんな言葉が俺の頭の中に湧いてくる。
メッキの勇者は、剥がれれば、なにもない‥‥‥
困難を乗り越えてこそ、真の勇者になれる‥‥‥
力が強いだけでも、魔法力があるだけでも、勇者にはなれない。
次から、次から頭の中に湧いてくる。
神の試練か?
そうであれと‥‥‥
それこそが、本物の勇者だと‥‥‥
*
未来予知で魅せられた悲惨な光景、そして、もう一つの暖かい家庭の光景‥‥‥
考えるまでもない‥‥‥俺が取るのは暖かい光景だ。
そう考えると、誰かが、「そうだよ」とクスッと顔を明るくしたような気がした‥‥‥
あ~、でも13人と暮らすのかな、あの光景の中には全員がいたような気がするけど。
*
俺たちは翌日に紙で文書を加盟国に送りつけることにした。
紙で、これから起きることを説明する必要がある。
緊急会議を行うことにして、時間を待っている。
だけど実際にあったほうが話しやすいと思って瞬間転移ができるメンバーに迎えに行ってもらうことにした。
その時にセラフィーナとシャーロットも戻ることに。
山荘での会議室は大きな部屋が必要になるから、場所を選んで、ボールドウィン王国の温泉街にある屋敷にした。
全員が準備ができた国から、迎えにいくために瞬間転移していく神獣たち。
しかし、戻ってくるのは、山荘ではなく、ボールドウィン王国の温泉街、そしてオブサーバーとして、ボールドウィン王国の王とエレノアと宰相が参加することになった。
メンバーが王様たちを迎えに行き、ボールドウィン王国の王も到着した。
全員が揃った。
「皆さん、今日、お集まり頂いたのは、他でもありせん」と言ったけど、どうして、こんなことを言うんだろう? いらないんじゃないかと思うけど‥‥‥
「俺の未来予知能力のことについてお話ししたいと思います」
「俺の未来予知能力は、必ず、訪れる未来を予知しています。
そう、必ず、です」
「クリスどのの能力は、前回の訓練でも十分に、皆のものが知っていると思う」
そうぞれの王は頷いている、けど、ボールドウィン王国の人はわかっていない。
ボールドウィン王国のエレノアが手をあげて「あの~、その話は?」と聞きたそうだ。
「ああ、ボールドウィン王国の方には、加盟前なので、知らせていませんでしたから、先ほど俺の主催で魔法の訓練をしたんですよ」
「魔法の訓練?」
「そうです。俺は以前から疑問に思っていました。どうして魔法師と剣士を分ける必要があるのかと。
その疑問に答えてくれたのがオーリス王国のシャーロット王女です。
人は誰だって魔力を持って生まれてくるのに、その使い道どころか、あることさえ気がついていないことを。
そこで、俺のメンバーに実地した方法で訓練をしたんですが、徐々にですが魔法師じゃない方たちが魔法が使えるようになってきています」
「ほんとうですか? なんだか、信じられなんですが」
「いえ、クリス様の言うことは、ほんとうです。
げんに私の娘であるシャーロットは魔法使いではありませんでした」
「でした?」
「はい、ボールドウィン国王、それが、今や魔法力もすごくなっています」
サイラス皇帝の娘のミーアが立ち上がって「私が見せてあげるよ」と言い出した。
「いい?いくよ」とミーアがいうと、まだ、おぼつかないけど、床から足が離れて、宙を浮かんでいる。
「おっ、ミーア、すごいね、訓練してから間もないのに」と俺
サイラス皇帝が「はい、クリス様、ミーアは、あれからすごく練習していました、あなたに早く近づくために」
「えっ、俺に?」
「パパ、もう言わないでよ」とミーアは顔を赤くする。
サイラス皇帝はミーアからパパって呼ばれているんだ。
「娘が、基礎魔法の訓練をしてもらった時に、とても、いいことを教えてもらったって言うですよ」
「いいこと?」
「はい、クリス様の横に立っている時に、クリス様が他の方の指導している時に、魔力を分けてもらったと」
「そ、そうですか? あの時は、多くの方がいましたので、ミーアが横にいたのは知っていたんですが‥‥‥」
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