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第300話 神獣と戦争10
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第300話 神獣と戦争10
注:
ジャネット フェニックスの神獣
ロゼッタ ドラゴンの神獣
パトリシア クマの神獣
アレク トラの神獣
アデル キツネの神獣
アイリス グリフォンの神獣
エイミー ケロベロスの神獣
人間:アリシア、ソフィア、イザベラ、コリン、セラフィーナ、シャーロット
~~~~~~~~~~~~~~~~
戦争を回避するため、俺たちは3つのグループに別れて行動することにした。
1つ目はソロモン王国に向かうアレクとジャネット。
もう一つはマクシミリアン国に向かうロゼッタとパトリシア
そして、もう一つは、ウルフと対峙する俺だけ。
本当はウルフと対峙するときに全員の協力を仰ぎたかったと言うこともあるんだけど、以前、確かジャネットからだったと思うけど、俺は神獣よりも強くなりすぎているみたいだから、 交渉は専門に任せることにした。
戦争が起きようとするときには数百人や数千人単位で死者が出ることもあるのでソロモン王国の王様だけの命であれば可能だと思うから。
おっと、姫様も奴に殺されているんだった。
奴が使う精神魔法は、かなり強い魔法を使っているので、以前、俺の国に攻め込んできた王様に使ったレベルじゃない魔法の種類だ。
だから助けられない、時間をかければ可能かもしれないけど。
今日は遅いので寝ることにした。
今日、飛んできて、宿探しで歩いてたから。
しかし時間が迫っているのは事実だから、今日はゆっくり休ませてもらおう。
俺たち全員は今日は早く食事をとって寝ることにした。
そして、俺は夢を見た。
前世で俺が農民に殺される夢だ。
最後には冷たい地面しか見えなくなり、顔も上げることができないくらいの血が流れていく、地面に顔をつけていたので、血が顔にも流れてきた。
もう暖かくない血だった。
俺が目を開けた時には、汗で洋服が、びっしょり濡れていた。
空間では光が入ってこないので、時間の間隔がわからけど、顔を上げて確認すると、朝の5時を少し、回ったところだった。
俺が部屋を出てみると、もうそこには、4人が 自分の部屋から椅子を持ってきて座っていた。
「おはよう、みんな」
「ご主人さま、おはようございます」
今借りている宿は食事はつけていないので、俺は時間が止まっている空間収納から食べるものを出した。
これは今回のために屋敷の料理人が作ってくれたものだ。
出来立てを空間収納に入れてきたので湯気が出ている。
「じゃ、みんな食べようか」
「はい、いただきます」
「美味しそう」
「食べよう、食べよう」
「お腹、減っていたのじゃ」
全員でおいしそうに食べた、 実際においしかったよ。
食事を食べて食後の紅茶を飲んで
「じゃ行きますか」
と言って全員で、空間を後にして、宿の部屋に出てきた。
宿の部屋に出てきた俺たちは、3つのグループに分かれて透明化の魔法を使って宿の窓から飛び立っていく。
まず初めに飛び立っていったのはパトリシアとロゼッタのチームから。
「じゃ、ご主人さま、言ってくるのじゃ」
「行ってきます」
「うん、気をつけて」
次に飛び立っていったのはアレクとジャネットのチーム
アレク「じゃ、私たちも、行ってきます」
ジャネット「ご主人さまも気をつけて」
「うん、 いってらっしゃい」
俺も透明感の魔法で透明になっているので4人が飛び立って離れていくのを見送りながら、俺も決意を固める。
俺も窓から飛んで行くことにした。
一言だけアリシアに念話で、言ってくる と送った。
もちろん返って来ることは、待たずに念話を切った。
俺はオーレリアの街をゆっくり見ながら、飛んでいるけど、街の散策は 結局は来たときにショッピングをした一度だけだったなと振り返った。
飛んでいくと街がどんどん遠くなっていき、下には山脈や高原などが見えたが、さらに飛んでいくと、ちょうど中間地点まで到着した。
奴の近くまで来たので、一度、地上に降りて奴の居場所を確認する。
奴を確認してみるとソロモン王国に宿を取ってるみたいで宿の部屋の中にいるみたいだ。
奴は、まだ、こちらが見ていることに気がついていないので感知魔法の精度が上がっているような気がする。
あまりに近づきすぎるのも良くないと思うので、どうしようかと思っている。
今は奴に近づくべきではないと言う気がするので、俺は適当に、その辺にある岩に座って休憩することにした。
今頃は4人の神獣は、どうしているかと心配になったけど、まだ飛び立って、まもないので何もしていないだろうと思う。
4人が1人も欠けることがなく再開を迎えることができるように。
俺は岩に座って感じ魔法で範囲を広げながら人がいないことを確認して、また魔物が襲ってくる場合もあるので、魔物もいないことを確認してみたけど、いるみたいだけど影響はない範囲だと思い集中することにした。
俺が集中していくと瞬間的に最高レベルまで魔法力が上がってくるので、それを利用しながらサーチを広げていく。
一度、サーチを広げておきながらサーチを狭めながら奴だけに集中をして、奴の行動を監視する。
奴は、 ベッドの横で床に座って目を開けている。
もしかして、 もう目が覚めてしまっているのか、寝ていないのか、または眠れないのか。
どちらなのかがわからないが現実に今、奴はベッドに背中を預けて座っているように見える。
ベッドに寄りかかりながら時々、動いているから起きているみたいなんだけど何をしているのか、何を考えているのかわからない。
いつ見ても、ウルフの奴は、異常と思えるほどのオーラを纏っている。
ウルフの奴は、おもむろに立ち上がって、窓を開けた。
開けた窓からは、気持ちの良さような光と風が部屋の中を満たしていく。
しかし、ウルフは、そんなことは関係ないように見ただけで、窓を閉めてしまった。
何をウルフは見たんだろう?
ウルフ視点
俺は、昨日から寝ていない、というか、俺はあの日から眠れていない。
あの人は、死んで、俺も火口に入ってから、どれくらい経ったか、わからないけど、復活した日からだ。
妻と幸せな日々を過ごしていた日は、妻と共に寝ていた。
それも気持ちよく、朝、目が覚め、夢を見ることも少なく、寝ていた。
俺は、あの日から寝ることができなくなってしまった。
しかし、一瞬は目を瞑ると寝ることもあるが、すぐに目が覚めてしまう。
今もベットに背中を預けながら、俺は目を開けて妻のことを考えていた。
あの楽しかった日々、子供が産まれて、4人でどれだけ楽しい日だったか。
今でも妻の声や子供の声が聞こえて来るような感覚にとらわれる。
くそ、くそー、今ましい、神の奴め
村長の奴も、親友だと思っていたダニエルの奴も、村人も、俺を裏切りやがって、報いを受けさせてやる。
フツフツと心の底から湧き上がる熱きものが、俺を駆り立てる。
妻の恨みをはらせ
子供の恨みをはらせ
人間どもに復習してやる
神に復習してやる
俺の体から赤黒いのオーラが出て来るのが、目で見てもわかる。
俺の全身から赤黒いオーラが出てきて、俺を包んでいく。
「はっ、誰だ」
俺は気配を感じた。
しかし、部屋を見渡しても、誰もいない
当然だが、俺一人しかいないのに、いるわけない
もしかして妻が俺に会いにきてくれたのかと考えた。
最近は、時々、襲われる感覚だ。
俺に近づける奴なんかいるわけはない。
それは神レイチェルも同じだ。
俺が復活してから、すぐに奴は現れた。
「やぁ、やぁ、やっと復活できたね」
「‥‥‥」
「本当に神でも、驚いたよ、不死の神獣が火口に飛び込んで魂まで滅んでしまうなんて」
「‥‥‥」
「でも、無事、復活できたことだし、次の命令を出すから、待ってなよ」
と言って奴は消えた。
次に現れた時、俺は、奴が 喋ろうとする前に、噛みちぎってやった。
「何するんですか? やっと復活することができたから、君のことを心配してきたのに」
「うるさい、殺してやる」
「もう、君に私が何をしたと言うんですか?」
「君が死ぬ前に、勝手な行動して、戦地に行ってしまうし、それを許してあげたのに‥‥‥」
俺が、次の行動に移る前に神レイチェルは消えた。
俺は、その時の違和感には気が付かなかった。
気づいたのは、ずっと後だった。
そう手遅れになってしまった時だった。
注:
ジャネット フェニックスの神獣
ロゼッタ ドラゴンの神獣
パトリシア クマの神獣
アレク トラの神獣
アデル キツネの神獣
アイリス グリフォンの神獣
エイミー ケロベロスの神獣
人間:アリシア、ソフィア、イザベラ、コリン、セラフィーナ、シャーロット
~~~~~~~~~~~~~~~~
戦争を回避するため、俺たちは3つのグループに別れて行動することにした。
1つ目はソロモン王国に向かうアレクとジャネット。
もう一つはマクシミリアン国に向かうロゼッタとパトリシア
そして、もう一つは、ウルフと対峙する俺だけ。
本当はウルフと対峙するときに全員の協力を仰ぎたかったと言うこともあるんだけど、以前、確かジャネットからだったと思うけど、俺は神獣よりも強くなりすぎているみたいだから、 交渉は専門に任せることにした。
戦争が起きようとするときには数百人や数千人単位で死者が出ることもあるのでソロモン王国の王様だけの命であれば可能だと思うから。
おっと、姫様も奴に殺されているんだった。
奴が使う精神魔法は、かなり強い魔法を使っているので、以前、俺の国に攻め込んできた王様に使ったレベルじゃない魔法の種類だ。
だから助けられない、時間をかければ可能かもしれないけど。
今日は遅いので寝ることにした。
今日、飛んできて、宿探しで歩いてたから。
しかし時間が迫っているのは事実だから、今日はゆっくり休ませてもらおう。
俺たち全員は今日は早く食事をとって寝ることにした。
そして、俺は夢を見た。
前世で俺が農民に殺される夢だ。
最後には冷たい地面しか見えなくなり、顔も上げることができないくらいの血が流れていく、地面に顔をつけていたので、血が顔にも流れてきた。
もう暖かくない血だった。
俺が目を開けた時には、汗で洋服が、びっしょり濡れていた。
空間では光が入ってこないので、時間の間隔がわからけど、顔を上げて確認すると、朝の5時を少し、回ったところだった。
俺が部屋を出てみると、もうそこには、4人が 自分の部屋から椅子を持ってきて座っていた。
「おはよう、みんな」
「ご主人さま、おはようございます」
今借りている宿は食事はつけていないので、俺は時間が止まっている空間収納から食べるものを出した。
これは今回のために屋敷の料理人が作ってくれたものだ。
出来立てを空間収納に入れてきたので湯気が出ている。
「じゃ、みんな食べようか」
「はい、いただきます」
「美味しそう」
「食べよう、食べよう」
「お腹、減っていたのじゃ」
全員でおいしそうに食べた、 実際においしかったよ。
食事を食べて食後の紅茶を飲んで
「じゃ行きますか」
と言って全員で、空間を後にして、宿の部屋に出てきた。
宿の部屋に出てきた俺たちは、3つのグループに分かれて透明化の魔法を使って宿の窓から飛び立っていく。
まず初めに飛び立っていったのはパトリシアとロゼッタのチームから。
「じゃ、ご主人さま、言ってくるのじゃ」
「行ってきます」
「うん、気をつけて」
次に飛び立っていったのはアレクとジャネットのチーム
アレク「じゃ、私たちも、行ってきます」
ジャネット「ご主人さまも気をつけて」
「うん、 いってらっしゃい」
俺も透明感の魔法で透明になっているので4人が飛び立って離れていくのを見送りながら、俺も決意を固める。
俺も窓から飛んで行くことにした。
一言だけアリシアに念話で、言ってくる と送った。
もちろん返って来ることは、待たずに念話を切った。
俺はオーレリアの街をゆっくり見ながら、飛んでいるけど、街の散策は 結局は来たときにショッピングをした一度だけだったなと振り返った。
飛んでいくと街がどんどん遠くなっていき、下には山脈や高原などが見えたが、さらに飛んでいくと、ちょうど中間地点まで到着した。
奴の近くまで来たので、一度、地上に降りて奴の居場所を確認する。
奴を確認してみるとソロモン王国に宿を取ってるみたいで宿の部屋の中にいるみたいだ。
奴は、まだ、こちらが見ていることに気がついていないので感知魔法の精度が上がっているような気がする。
あまりに近づきすぎるのも良くないと思うので、どうしようかと思っている。
今は奴に近づくべきではないと言う気がするので、俺は適当に、その辺にある岩に座って休憩することにした。
今頃は4人の神獣は、どうしているかと心配になったけど、まだ飛び立って、まもないので何もしていないだろうと思う。
4人が1人も欠けることがなく再開を迎えることができるように。
俺は岩に座って感じ魔法で範囲を広げながら人がいないことを確認して、また魔物が襲ってくる場合もあるので、魔物もいないことを確認してみたけど、いるみたいだけど影響はない範囲だと思い集中することにした。
俺が集中していくと瞬間的に最高レベルまで魔法力が上がってくるので、それを利用しながらサーチを広げていく。
一度、サーチを広げておきながらサーチを狭めながら奴だけに集中をして、奴の行動を監視する。
奴は、 ベッドの横で床に座って目を開けている。
もしかして、 もう目が覚めてしまっているのか、寝ていないのか、または眠れないのか。
どちらなのかがわからないが現実に今、奴はベッドに背中を預けて座っているように見える。
ベッドに寄りかかりながら時々、動いているから起きているみたいなんだけど何をしているのか、何を考えているのかわからない。
いつ見ても、ウルフの奴は、異常と思えるほどのオーラを纏っている。
ウルフの奴は、おもむろに立ち上がって、窓を開けた。
開けた窓からは、気持ちの良さような光と風が部屋の中を満たしていく。
しかし、ウルフは、そんなことは関係ないように見ただけで、窓を閉めてしまった。
何をウルフは見たんだろう?
ウルフ視点
俺は、昨日から寝ていない、というか、俺はあの日から眠れていない。
あの人は、死んで、俺も火口に入ってから、どれくらい経ったか、わからないけど、復活した日からだ。
妻と幸せな日々を過ごしていた日は、妻と共に寝ていた。
それも気持ちよく、朝、目が覚め、夢を見ることも少なく、寝ていた。
俺は、あの日から寝ることができなくなってしまった。
しかし、一瞬は目を瞑ると寝ることもあるが、すぐに目が覚めてしまう。
今もベットに背中を預けながら、俺は目を開けて妻のことを考えていた。
あの楽しかった日々、子供が産まれて、4人でどれだけ楽しい日だったか。
今でも妻の声や子供の声が聞こえて来るような感覚にとらわれる。
くそ、くそー、今ましい、神の奴め
村長の奴も、親友だと思っていたダニエルの奴も、村人も、俺を裏切りやがって、報いを受けさせてやる。
フツフツと心の底から湧き上がる熱きものが、俺を駆り立てる。
妻の恨みをはらせ
子供の恨みをはらせ
人間どもに復習してやる
神に復習してやる
俺の体から赤黒いのオーラが出て来るのが、目で見てもわかる。
俺の全身から赤黒いオーラが出てきて、俺を包んでいく。
「はっ、誰だ」
俺は気配を感じた。
しかし、部屋を見渡しても、誰もいない
当然だが、俺一人しかいないのに、いるわけない
もしかして妻が俺に会いにきてくれたのかと考えた。
最近は、時々、襲われる感覚だ。
俺に近づける奴なんかいるわけはない。
それは神レイチェルも同じだ。
俺が復活してから、すぐに奴は現れた。
「やぁ、やぁ、やっと復活できたね」
「‥‥‥」
「本当に神でも、驚いたよ、不死の神獣が火口に飛び込んで魂まで滅んでしまうなんて」
「‥‥‥」
「でも、無事、復活できたことだし、次の命令を出すから、待ってなよ」
と言って奴は消えた。
次に現れた時、俺は、奴が 喋ろうとする前に、噛みちぎってやった。
「何するんですか? やっと復活することができたから、君のことを心配してきたのに」
「うるさい、殺してやる」
「もう、君に私が何をしたと言うんですか?」
「君が死ぬ前に、勝手な行動して、戦地に行ってしまうし、それを許してあげたのに‥‥‥」
俺が、次の行動に移る前に神レイチェルは消えた。
俺は、その時の違和感には気が付かなかった。
気づいたのは、ずっと後だった。
そう手遅れになってしまった時だった。
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