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第270話 神獣4

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第270話 神獣 4

神獣たちを呼び出すことに成功した。

呼び出された神獣は、ケロベロスとグリフォンと言う、ものすごく怖そうな感じだけど、人型に変化したら、可愛い女の子になってしまった。

本当に最初に火口から現れた時には、すごい感じだったんだよ。

異様な感じで現れたから。

他の神獣たちは、火口なんかで召喚しなかったけど、ケロベロスとグリフォンの二人は山の火口だよ。

しかも火口のマグマの中から出てきたんだよ。

それが人型になったら、可愛い女の子なんて‥‥‥反則的なことだ。


現れた神獣の2人に名前をつけなければいけない。

元はケロベロスだから、安易に、ケロちゃん?

もう1人はグリフォンなので、グリちゃんとか?

冗談で考えてみたが、それじゃあ、かわいそうなので、

「ケロベロスの女の子の名前は、エイミーで、どう?」

「エイミー、うん、可愛い名前をありがとう」

「そしてグリフォンの君には、アイリスってどう?」

「うん、それで、いいよ」と言われたので名前が決まった。

ケロベロスには、エイミー、そしてグリフォンには、アイリスとつけた。

しかしケロベロスのときには頭が3つあったと思うんだけど、人の型になったら頭が1つになっている、不思議だ。

まぁ、気にしないでおこう。

頭が3つもある人じゃないから。

2人とも性格はわからないけど、かわいい女の子だから。

しかしなんだか、妹が増えたような。

見た目で見て7歳か8歳、そしてアデルは10歳くらい。

本当は7000歳くらいなのに、若作りしてんのかなぁ。

どうも、神獣の年齢感覚がわからない。

まぁ、全員が女の子だと言うことで、1番の年長が、たぶんロゼッタ?

そして1番下が、エイミーとアイリス。

しかしエイミーとアイリスの本当の実態が、あの、まがまがしい獣姿というのが、どうしてもかけ離れている。

まぁ、神獣だしね。

何て言うことを考えながら立っていると、エイミーとアイリスがキョロキョロしている。

何かを探しているようだ。

「どうしたの?」

「お姉ちゃんがいない」

「お姉ちゃん?、ここにいるんじゃないの?」

「いないみたいなんだけど」

なんだかわからないことを言っている。

「あっ、忘れてた」とパトリシア

「えっ、なにを?」

「フェニックス姉ちゃんがいない」とロゼッタ

あっ、そういえば神獣がもう1人いるんだった。

「その、フェニックス姉ちゃんって、どうやったら召喚できるの?」

「フェニックス姉ちゃんは火の鳥と思うから、火口から出てくるはずなんだけど。」

「じゃぁ、もう一度、召喚術してみる?」

「うん、やってみようか?」

今度は神獣の6人の力を合わせて召喚術を行使してみた。

しかしフェニックス姉ちゃんとやらは現れなかった。

「あれ、おかしいなぁ~」

「おかしいなぁ」

「トイレでもしているのかなぁ」とアデル

みんなでおかしい、おかしいと言いながら立っていると急に風が吹いた。

上空を見上げると、大きな鳥が滑空してきている。

そして大きな鳥が地上に降りた。

ちょっと怒り気味に「なんですか、食事中だったのに」と鳥は言った

「あ、お姉ちゃん」とエイミー

「姉ちゃん、呼ばれたから来たんじゃないの」とアイリス

「そうですよ、呼ばれたからここまで飛んできたんですよ」

「あー、もう出現していたんだ、だから召喚術でも現れなかったんだね」

「用事は何なの?」

「こちらの、ご主人様の仲間になって欲しいの!」

「えっ、この人」

フェニックスが俺のことをじーーーーーーっと見ている。

「いいわよ、仲間になってあげるから、名前をつけて」

と言うので俺は名前を考えてあげたが、ジャネットはどうって言うと、簡単にそれでいいわ、と言って食事中だからと言って帰って行った。

後で来るそうだ。

場所とか聞かなかったけど、わかるのかなと思ったけど、神獣だしね。

わかるんだろうと思う?

と言う事は、ドラゴンのロゼッタよりも上なのがフェニックスのジャネットになった。

しかし神獣っていうのは、男はいないのかと思ったけど、変な男が来るよりも女性の方がいいや。
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