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第108話 雷魔法の実験

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俺は、転移魔法を使って街から離れたところに1人で来ている。

確かこの辺にゴブリンを確認したんだが、どこにも見当たらないなと探していると、洞窟を見つけた。

洞窟の奥のほうに隠れているみたいなので、確認するために外におびき寄せる。

そうすると5匹のゴブリンが外に出てきた。

出てきたゴブリンには、かわいそうだが実験台になってもらう。

この辺の村も多分、ゴブリンの巣があると襲われている可能性があるから。

1匹のゴブリンに、しびれる程度の雷の魔法を使う。

小さくパチっと音がしてゴブリンが倒れて痙攣している。

しびれる程度じゃなく、ちょっと強すぎたみたいだ。

なので違うゴブリンにもう少し軽く雷の魔法を使う。

先ほどのゴブリンみたいに、倒れて痙攣はしないが、まだ強いみたいだ。 

もう1匹のゴブリンに雷の魔法を使ってみる。
さらに軽くして。

そうすると痙攣もしていないし目が開いて、こちらを睨んでいる、動くことができないで、しびれているみたいだ。

やっと調節ができたので、先ほどとは違って、もう少し強い雷魔法を使ってみる。

その雷魔法はゴブリンに当たった瞬間に燃えあがった。

そして、燃え上がったゴブリン対して、さらに強い雷魔法を苦しみを少なくして倒した。

なるほど調節は難しいなと思った、ゴブリンには実験台になってもらって、ありがとう、と言ったけどゴブリンは結構、悪質なので、まぁいいかと思った。

ゴブリンは食料を取るために畑を渡したり、男性は殺したり、女性は、犯しながらゴブリンの子供を産ませる。

情け容赦がない。

他の魔物は、殺したり、人間の肉を食うことをするが。

ゴブリンは数が多いので非常に厄介なんだ。

繁殖力も強い。
しかもゴブリンは洞窟に巣を持ち、長剣を持っている冒険者が剣を振るう事は難しくなる。

洞窟は狭いからね。

大きく長剣を振るうと洞窟の出っ張りにぶつかってしまう。


ゴブリンの住処の洞窟で5匹のゴブリンを倒して、帰ろうかと思っていた時に、さらにゴブリンが洞窟から出てきた。

100匹以上はいるみたいだ。

ゴブリンにはかわいそうだが、アリシアの両親を殺された恨みもあるので、参考になるかと思って、俺は雷魔法で全て倒すことにした。

どこまで正確に当てることができるか。
一度に、どれぐらいまで雷魔法を使うことができるか。

100匹以上いるゴブリンに対して、俺は雷魔法を108匹分、発動させた。

全部のゴブリンにと言うイメージでやったが、ゴブリンは108匹いたみたいだ。

すべてのゴブリンが雷の魔法を受けて燃え上がった。

ゴブリンが炎に包まれて燃え上がった、転げ回ったりしているのを見ていると洞窟から、巨大なゴブリンが出てきた。

ゴブリンの親分みたいだなと思った。

ゴブリンの親分が、俺に片手に持っている棍棒を持って襲いかかってきた。

降り下ろされた棍棒を避けながら、雷魔法を使ってみる。

ゴブリンの親玉だけあって使う魔法は最大級の雷魔法にした。

瞬間的に、ゴブリンの親玉は盛り上がりながらギャーと悲鳴をあげた。

しばらくは炎に包まれながら立っていたが、次第に前側に倒れかかってきた。

少し、ズシンっと地響きがした。

先ほど倒した100匹以上のゴブリンは、まだ燃えている。

一応、残った死体は処理しなければ、魔物が来てしまうので、しばらく燃え尽きるまで待つことにする。

暑さと匂いが漂ってきたので、少し離れているところで休憩する。

なんだか自分が開発したり、研究したりしていた魔法書を発見したので、それを練習しているんだが、あまりにもチートすぎて説明もしにくい。

こんな魔法どこで使われるのか?
みんなが見ている前で使っていいのか?

徐々に自分が使っている魔法が、チートだということがわかっても話せる人間と話せない人間がいる。

できたらアリシアには、すべてをわかってもらいたいけど‥

燃え上がったゴブリンの火が、ずいぶん落ち着いてきたようなので、もうこれでいいだろうと思って、そのまま自分の部屋に転移した。


最近はちゃんと、自分の部屋に転移ができるようになったよ。

本当だよ。

わざとじゃないよ。
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