104 / 150
ショコラの接吻
05 ー 訪問
しおりを挟む
寝る前に牡丹のことが頭をよぎったからだろうか。それとも、虫の知らせだったのか。誠の元に来たのは、スカーレットだけではなかった。
真っ白な世界で目を覚ました誠は、目の前の人物を見て何度か瞬きをしてしまった。ゆっくりと体を起こしてから尾をバサリと振って、姿を人型に変えた。
「牡丹さん、久し振り」
挨拶をすると、牡丹は誠に軽く手を上げながらニヤニヤと笑っていた。
「…何?」
「いや。どうだ、あの銀狼は」
相変わらず、自分とは違って色気や艶がある牡丹だが、聞きたいのはアレクセイとの生活のことらしい。
何が悲しくて自分の始祖と恋バナをしなければならないんだろう。そう思うが、この老獪な妖狐は誠が答えるまで離してくれないのは骨身に染みているので、当たり障りのない答えを返すことにした。
「別に。快適だけど」
「ほぉ…楽しくてたまらないって面してるけどな」
「嘘っ!?」
自分はそんなにニヤニヤしてるのだろうか。慌てて頬を両手で押さえると、牡丹は「嘘だ」と更に笑っていた。
「もう!」
「まあ、そんな怒るなよ。これでも気にしてんだぜ、お前のこと」
「それは…分かってるけど」
遠野に久し振りに現れた妖狐だから、気にかけてくれているのは分かる。分かるが、いちいち揶揄わないで欲しいものだ。
まだ誠がむくれていると、牡丹は尾の先で誠の顎をくすぐってきた。
「お前の龍玉の流れで、諏訪は気付いたらしい」
「え…マジで?諏訪さん、分かるんだ」
「ああ。伊達に龍神やってるわけじゃねぇからな。相模からお前の置かれていた状況も伝わってるしよ。今は何とか怒りを堪えてるみてぇだけど、今後いつ爆発するか…」
面倒臭い奴だ。と、牡丹はまだ誠の顎を擽りながら零していたが、誠は頭を抱えたくなった。
あの諏訪のことだ。神々が決めた世界間の約束を無視して、突撃してきそうな気がしてならない。そうなれば、アレクセイなぞ一捻りだろう。
けれど、いくら諏訪が相手だと言ってもやすやすと自分のツガイに危害は加えさせない。
そんな不穏な妖気が漏れたのが分かったのか、牡丹は誠の額を指で弾いた。
「お前、陽子達に狼のこと言ってねぇの、わざとだろ」
牡丹はニヤリと笑った。どうやら誠の考えていたことが分かったようだ。
「…そうです。だって、アレクセイが傷つくの、嫌じゃん」
「だと思ったぜ。こんな大事なこと、お前が真っ先に陽子に言わないわけ無ぇもんな。俺が知ったのは不可抗力っつーか、まぁ、一族の妖狐側の長だから分かるとしてもだ。相模達に言ったのは、外堀を埋めるため…か?」
「当たり」
「んで、俺は諏訪にこう言うだろうな。"誠はまだ陽子達に伝えてない。本人の口から伝えるべきことだから、お前が先に言うな。誠の顔を潰す気か"、と。違うか?」
誠は何も言えず、牡丹から目を逸らすことしかできなかった。全部手の内を読まれていたからだ。
騙そうと思っていたわけではないが、そうなるだろうなとは思っていた。これでも妖狐の端くれなのだ。ツガイのためなら、奸計をめぐらせることぐらいはするのだ。
それに、母である陽子にまだ伝えてないのは、自らの口できちんと伝えたかったからだ。何度か、洗浄して開いた牛乳パックに手紙を貼り付けて実家の資源ゴミ用の袋に送ったことがあるが、相模から聞くにはきちんと届いているらしい。その際の返事も代読してもらった。
こうして実家との連絡も相模を介して取れるのだが、事が事だ。牛乳パックに紛れ込んだ慶事というのも酷い話だ。牛乳パックではなく食品トレーでも同じことだが。
「はー…ま、良いや。お前はどうも、人間の考え方に染まり過ぎてるきらいがあったからな。妖怪らしくて俺は面白いけど」
「そりゃ、どうも」
「でもよぉ、そんだけ大事なんだな」
何が、と聞かなくても分かる。
大事だ。アレクセイが大事だ。誠の心の隙間を埋めてくれたのはアレクセイで、親愛や友愛以外の愛を教えてくれたのもアレクセイだ。
恋は盲目という言葉があるが、きっと今の誠の状態はそれに近い。欲張ってなんぼの妖怪だ。もう、アレクセイと生きていくと決めたのだ。
邪魔する者は、諏訪でも許さない。
「俺は牡丹さんと諏訪さんの子孫だからね。そのせいで、独占欲だけは一人前なんだよ」
ふん、と鼻息も荒く胸を張ると、牡丹はクスクスと笑った。
「ばーか。お前はまだケツに卵の殻をつけたヒヨコちゃんだよ。ツガイができたから、力は安定してきたみてぇだけどな。体を交えれば、お前らはもっと強くなるよ」
「なっ…!」
バレていた。誠は羞恥に頬を一瞬で染めていたが、相手はあの諏訪の相手を務める牡丹だし、そもそも妖狐は相手の精気を糧に生きる妖怪だ。その行為に羞恥心を抱くはずがない。
けれど、いくらアラサー男子だと言っても、そのことを親族、いや、親と同じくらい近い始祖に指摘されるのはかなり恥ずかしい。
反論しようと思っても、相手は牡丹だ。きっとニヤニヤと揶揄われるのがオチなので、誠は気持ちを切り替えて聞きたいことを聞くことにした。
「あー…あのさぁ、牡丹さんに聞きたいことがあんだけど」
「何だ?気持ち良い体位か。それとも精気の吸い取り方か?それなら自然とできてんだろ?」
「じゃ、なくて!」
牡丹の言った、後半のことは当たっている。アレクセイと夜の戯れをしている際に、確かにアレクセイの精気を貰っていた。しかも、勝手にだ。
ツガイができると自ずとそうなることは聞いていたが、誠にとっては衝撃の一言だった。
何度か同じようなことが起こったので正直にアレクセイに言うと、「俺がマコトの糧になれるんだろう?良いことじゃないか」と明後日の方向の回答を頂いたので、それ以来気にしないことにしている。
しかも誠が吸精した方が、翌朝の調子が良いらしい。きっと有り余っている精力があるからだろうと、誠は邪推している。犬や狼の交尾時間は長い。射精時間はおよそ三十分程あるからだ。
ただの抜き合いでなら誠よりも濃い精液を吐き出すだけだったが、これが体を交えた時の射精ならどうなるのだろう。
アレクセイの精液を直接飲み込んだ時は、酩酊してしまって、その後何度も強請って睦み合ったのは記憶に新しい。今後が楽しみでもあり、少しだけ恐怖でもある。
誠が頬を染めていると、牡丹は懐から煙管を取り出してクルクルと回し出した。
「あ?何が聞きてぇんだ」
「龍玉のことだよ。あれってツガイの証と、ツガイに諏訪さんの加護があることしか覚えてないんだけど…他に効力ってあんの?」
そう聞くと、牡丹は大きな溜息を吐いて、煙管の先で誠の頭を叩いた。
「お前、ちゃんと聞いてなかったんだな」
「だってさぁ。ツガイなんて見つかるわけ無ぇって思ってたから」
「まったく…。龍玉ってのは、ツガイの命そのものの替わりになるモンだよ。今は体を作り替えてる途中だろうよ。んで、龍玉は諏訪の加護があるから壊れることは無ぇが、体は大事にしろってあの狼に伝えとけ。あとは、諏訪とお前の神力が混ざるんだ。そっちの世界は魔法が使えるんだろ?魔法がスムーズに使えるようになったり、身体能力も上がるよ」
「マジで?良いことずくめじゃん。何その神アイテム」
誠がテンション高く喜んでいると、更に牡丹からの追撃を頭に喰らってしまった。
「だから、神のアイテムなんだって」
「あ…そうか」
「けど、心変わりをしたら神罰が下る。ま、あの狼なら大丈夫だろうよ。お前、以前よりも綺麗に妖気と神気が混ざってるよ。あの狼のおかげなんだな」
そして牡丹は誠の頭をぐちゃぐちゃと撫でると、「親族同士の顔合わせは、来年の神在月な。場所はうちの温泉宿を提供してやるよ」と言い残して勝手に消えてしまった。
まだ話したいことがあったのだが、牡丹はあれでいて忙しい。いくら力を受け継いでいると言っても、一族では末端に近い誠ばかりにかまっていられないことは理解している。
「…とりあえず、龍玉のこと聞けただけでも儲けものか。でも…親族の顔合わせって言ってたよな。マジか」
牡丹がああ言っているのなら、そうなのだろう。きっと彼の中では何から何まで決定しているはずだ。しかも「親族同士の」と言っていたので、アレクセイの両親と誠の両親、そして牡丹と諏訪が一同に会することになるようだ。
「起きたらアレクセイに報告だな」
誠はその場で横になると、寝直すことにした。
真っ白な世界で目を覚ました誠は、目の前の人物を見て何度か瞬きをしてしまった。ゆっくりと体を起こしてから尾をバサリと振って、姿を人型に変えた。
「牡丹さん、久し振り」
挨拶をすると、牡丹は誠に軽く手を上げながらニヤニヤと笑っていた。
「…何?」
「いや。どうだ、あの銀狼は」
相変わらず、自分とは違って色気や艶がある牡丹だが、聞きたいのはアレクセイとの生活のことらしい。
何が悲しくて自分の始祖と恋バナをしなければならないんだろう。そう思うが、この老獪な妖狐は誠が答えるまで離してくれないのは骨身に染みているので、当たり障りのない答えを返すことにした。
「別に。快適だけど」
「ほぉ…楽しくてたまらないって面してるけどな」
「嘘っ!?」
自分はそんなにニヤニヤしてるのだろうか。慌てて頬を両手で押さえると、牡丹は「嘘だ」と更に笑っていた。
「もう!」
「まあ、そんな怒るなよ。これでも気にしてんだぜ、お前のこと」
「それは…分かってるけど」
遠野に久し振りに現れた妖狐だから、気にかけてくれているのは分かる。分かるが、いちいち揶揄わないで欲しいものだ。
まだ誠がむくれていると、牡丹は尾の先で誠の顎をくすぐってきた。
「お前の龍玉の流れで、諏訪は気付いたらしい」
「え…マジで?諏訪さん、分かるんだ」
「ああ。伊達に龍神やってるわけじゃねぇからな。相模からお前の置かれていた状況も伝わってるしよ。今は何とか怒りを堪えてるみてぇだけど、今後いつ爆発するか…」
面倒臭い奴だ。と、牡丹はまだ誠の顎を擽りながら零していたが、誠は頭を抱えたくなった。
あの諏訪のことだ。神々が決めた世界間の約束を無視して、突撃してきそうな気がしてならない。そうなれば、アレクセイなぞ一捻りだろう。
けれど、いくら諏訪が相手だと言ってもやすやすと自分のツガイに危害は加えさせない。
そんな不穏な妖気が漏れたのが分かったのか、牡丹は誠の額を指で弾いた。
「お前、陽子達に狼のこと言ってねぇの、わざとだろ」
牡丹はニヤリと笑った。どうやら誠の考えていたことが分かったようだ。
「…そうです。だって、アレクセイが傷つくの、嫌じゃん」
「だと思ったぜ。こんな大事なこと、お前が真っ先に陽子に言わないわけ無ぇもんな。俺が知ったのは不可抗力っつーか、まぁ、一族の妖狐側の長だから分かるとしてもだ。相模達に言ったのは、外堀を埋めるため…か?」
「当たり」
「んで、俺は諏訪にこう言うだろうな。"誠はまだ陽子達に伝えてない。本人の口から伝えるべきことだから、お前が先に言うな。誠の顔を潰す気か"、と。違うか?」
誠は何も言えず、牡丹から目を逸らすことしかできなかった。全部手の内を読まれていたからだ。
騙そうと思っていたわけではないが、そうなるだろうなとは思っていた。これでも妖狐の端くれなのだ。ツガイのためなら、奸計をめぐらせることぐらいはするのだ。
それに、母である陽子にまだ伝えてないのは、自らの口できちんと伝えたかったからだ。何度か、洗浄して開いた牛乳パックに手紙を貼り付けて実家の資源ゴミ用の袋に送ったことがあるが、相模から聞くにはきちんと届いているらしい。その際の返事も代読してもらった。
こうして実家との連絡も相模を介して取れるのだが、事が事だ。牛乳パックに紛れ込んだ慶事というのも酷い話だ。牛乳パックではなく食品トレーでも同じことだが。
「はー…ま、良いや。お前はどうも、人間の考え方に染まり過ぎてるきらいがあったからな。妖怪らしくて俺は面白いけど」
「そりゃ、どうも」
「でもよぉ、そんだけ大事なんだな」
何が、と聞かなくても分かる。
大事だ。アレクセイが大事だ。誠の心の隙間を埋めてくれたのはアレクセイで、親愛や友愛以外の愛を教えてくれたのもアレクセイだ。
恋は盲目という言葉があるが、きっと今の誠の状態はそれに近い。欲張ってなんぼの妖怪だ。もう、アレクセイと生きていくと決めたのだ。
邪魔する者は、諏訪でも許さない。
「俺は牡丹さんと諏訪さんの子孫だからね。そのせいで、独占欲だけは一人前なんだよ」
ふん、と鼻息も荒く胸を張ると、牡丹はクスクスと笑った。
「ばーか。お前はまだケツに卵の殻をつけたヒヨコちゃんだよ。ツガイができたから、力は安定してきたみてぇだけどな。体を交えれば、お前らはもっと強くなるよ」
「なっ…!」
バレていた。誠は羞恥に頬を一瞬で染めていたが、相手はあの諏訪の相手を務める牡丹だし、そもそも妖狐は相手の精気を糧に生きる妖怪だ。その行為に羞恥心を抱くはずがない。
けれど、いくらアラサー男子だと言っても、そのことを親族、いや、親と同じくらい近い始祖に指摘されるのはかなり恥ずかしい。
反論しようと思っても、相手は牡丹だ。きっとニヤニヤと揶揄われるのがオチなので、誠は気持ちを切り替えて聞きたいことを聞くことにした。
「あー…あのさぁ、牡丹さんに聞きたいことがあんだけど」
「何だ?気持ち良い体位か。それとも精気の吸い取り方か?それなら自然とできてんだろ?」
「じゃ、なくて!」
牡丹の言った、後半のことは当たっている。アレクセイと夜の戯れをしている際に、確かにアレクセイの精気を貰っていた。しかも、勝手にだ。
ツガイができると自ずとそうなることは聞いていたが、誠にとっては衝撃の一言だった。
何度か同じようなことが起こったので正直にアレクセイに言うと、「俺がマコトの糧になれるんだろう?良いことじゃないか」と明後日の方向の回答を頂いたので、それ以来気にしないことにしている。
しかも誠が吸精した方が、翌朝の調子が良いらしい。きっと有り余っている精力があるからだろうと、誠は邪推している。犬や狼の交尾時間は長い。射精時間はおよそ三十分程あるからだ。
ただの抜き合いでなら誠よりも濃い精液を吐き出すだけだったが、これが体を交えた時の射精ならどうなるのだろう。
アレクセイの精液を直接飲み込んだ時は、酩酊してしまって、その後何度も強請って睦み合ったのは記憶に新しい。今後が楽しみでもあり、少しだけ恐怖でもある。
誠が頬を染めていると、牡丹は懐から煙管を取り出してクルクルと回し出した。
「あ?何が聞きてぇんだ」
「龍玉のことだよ。あれってツガイの証と、ツガイに諏訪さんの加護があることしか覚えてないんだけど…他に効力ってあんの?」
そう聞くと、牡丹は大きな溜息を吐いて、煙管の先で誠の頭を叩いた。
「お前、ちゃんと聞いてなかったんだな」
「だってさぁ。ツガイなんて見つかるわけ無ぇって思ってたから」
「まったく…。龍玉ってのは、ツガイの命そのものの替わりになるモンだよ。今は体を作り替えてる途中だろうよ。んで、龍玉は諏訪の加護があるから壊れることは無ぇが、体は大事にしろってあの狼に伝えとけ。あとは、諏訪とお前の神力が混ざるんだ。そっちの世界は魔法が使えるんだろ?魔法がスムーズに使えるようになったり、身体能力も上がるよ」
「マジで?良いことずくめじゃん。何その神アイテム」
誠がテンション高く喜んでいると、更に牡丹からの追撃を頭に喰らってしまった。
「だから、神のアイテムなんだって」
「あ…そうか」
「けど、心変わりをしたら神罰が下る。ま、あの狼なら大丈夫だろうよ。お前、以前よりも綺麗に妖気と神気が混ざってるよ。あの狼のおかげなんだな」
そして牡丹は誠の頭をぐちゃぐちゃと撫でると、「親族同士の顔合わせは、来年の神在月な。場所はうちの温泉宿を提供してやるよ」と言い残して勝手に消えてしまった。
まだ話したいことがあったのだが、牡丹はあれでいて忙しい。いくら力を受け継いでいると言っても、一族では末端に近い誠ばかりにかまっていられないことは理解している。
「…とりあえず、龍玉のこと聞けただけでも儲けものか。でも…親族の顔合わせって言ってたよな。マジか」
牡丹がああ言っているのなら、そうなのだろう。きっと彼の中では何から何まで決定しているはずだ。しかも「親族同士の」と言っていたので、アレクセイの両親と誠の両親、そして牡丹と諏訪が一同に会することになるようだ。
「起きたらアレクセイに報告だな」
誠はその場で横になると、寝直すことにした。
0
あなたにおすすめの小説
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
龍の寵愛を受けし者達
樹木緑
BL
サンクホルム国の王子のジェイドは、
父王の護衛騎士であるダリルに憧れていたけど、
ある日偶然に自分の護衛にと推す父王に反する声を聞いてしまう。
それ以来ずっと嫌われていると思っていた王子だったが少しずつ打ち解けて
いつかはそれが愛に変わっていることに気付いた。
それと同時に何故父王が最強の自身の護衛を自分につけたのか理解す時が来る。
王家はある者に裏切りにより、
無惨にもその策に敗れてしまう。
剣が苦手でずっと魔法の研究をしていた王子は、
責めて騎士だけは助けようと、
刃にかかる寸前の所でとうの昔に失ったとされる
時戻しの術をかけるが…
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第3話を少し修正しました。
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
※第22話を少し修正しました。
※第24話を少し修正しました。
※第25話を少し修正しました。
※第26話を少し修正しました。
※第31話を少し修正しました。
※第32話を少し修正しました。
────────────
※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!!
※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
* ゆるゆ
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
ノィユとヴィルの動画を作ってみました!(笑)
インスタ @yuruyu0
Youtube @BL小説動画 です!
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったらお話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
ヴィル×ノィユのお話です。
本編完結しました!
『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました!
時々おまけのお話を更新するかもです。
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
大嫌いなこの世界で
十時(如月皐)
BL
嫌いなもの。豪華な調度品、山のような美食、惜しげなく晒される媚態……そして、縋り甘えるしかできない弱さ。
豊かな国、ディーディアの王宮で働く凪は笑顔を見せることのない冷たい男だと言われていた。
昔は豊かな暮らしをしていて、傅かれる立場から傅く立場になったのが不満なのだろう、とか、
母親が王の寵妃となり、生まれた娘は王女として暮らしているのに、自分は使用人であるのが我慢ならないのだろうと人々は噂する。
そんな中、凪はひとつの事件に巻き込まれて……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる