77 / 150
バターの微笑み
02 ー ジョーカー
しおりを挟む
途中フレデリクの所に行ったが、それ以外はずっと焼き菓子を作っていた。そのおかげで屋台用に買った材料の殆どを使ってしまったが、妙な達成感はあった。
皆に朝食を食べさせ終えると、この街での最後の商売が始まる。のだが、アレクセイだけは残っており、誠をじっと見ていた。
「朝食、足りなかった?」
「いや…。マコト、昨日は寝なかったのか?」
「あー…うん。明日出発だろ?だったら今日も店を出したかったし、トマーさんにも挨拶したかったしさ」
「そうか。でも、無理はするな。今日は俺も着いて行くから」
「…へ?」
何でもレビ達は通常業務だが、アレクセイは夕方にある会議に出席するだけだそうだ。道中でその話を聞かされたが、妙に人々の視線がこちらに集まっているので話に集中できない。「屋台のクッキーの人」としてヒソヒソされているのが聞こえてくる。いつか誠がハムを売るようになったら、アレクセイは「ハムの人」と言われるのだろうか。
誠は代表者に料金を支払うと、指定した場所に向かった。
今回は、路地に生えている木と雑貨店の間だ。隣の店員に挨拶をするついでに、並べている商品を少し見る。手作りの木の皿やカップ、ランチョンマットなどが並んでいて、見ているとついつい買いたくなってしまう。紙袋も数種類あったので、帰りに買おうと決めた。
「マコト、今日もあの棚みたいな物を使うのか?」
タープを張ったところで、ワイン用の箱を積むのを手伝ってくれたアレクセイが聞いてくる。騎士団の制服は目立つのでコートだけは私物に着替えてもらったのだが、黒の細身のシルエットのコートは素人が見ても上質な生地を使っていて、更にそれが似合っていたので結局は目立っている。
先程からクッキー目当ての客が店の前をうろうろしているが、アレクセイ目当ての若い男女の視線が痛い。
「そうだけど」
「…危ないから、テーブルを使わないか?」
「テーブル…ねぇ」
どうやら、誠と客の距離が近いのが問題らしい。手でも握られたらどうすると言われたが、そんなヘマをするはずがないし、そんな奴は居ないと思う。
「心配し過ぎじゃね?」
「そんなことはない…が、実は俺も、自分がこれ程までに心配性で嫉妬深いとは思わなかったんだ」
「…ま、いいか。種類も増えたし、テーブルの方がたくさん並べられるしな」
開店前に揉めていても仕方が無い。そしてアレクセイの尾も元気が無い。誠は折り畳みのテーブルをバッグから出し、それだけでは殺風景なので、使う時が来るからと母に押し付けられた大判の風呂敷をテーブルに敷いた。
淡い水色に、端には流水の模様と牡丹がいくつか咲いている風呂敷は、アレクセイの目を惹いたようだ。
「…綺麗だな。そして技術が高い」
「そうなの?俺は良く分からないけど…出さない方が良いかな」
「いや、大丈夫だ。君の一族の花だろう?」
アレクセイは牡丹が描かれているところを少し持ち上げると、ふ、と笑った。
籐籠にクッキーを並べると、準備完了だ。真ん中の籠には、アレクセイに貰った小さなブーケを飾った。これだけは枯らしたくなくて、反則技だが加護をかけた。これで綺麗なまま保てるのだ。
ペナントはアレクセイが付けてくれた。もしかしたら将来、こうして二人で店を出す日が来るのかもしれない。そう思うと、誠は自然と口が弧を描いていた。
一袋の値段は小さめのパン二つ分と、少し高めに設定しているにもかかわらず、今日も飛ぶように売れた。昼過ぎには店仕舞いをして、トマーが居る場所を探して挨拶をした。手土産にと用意したクッキーは、トマーに作って貰ったクッキー型を使っている。
「まあ、あれだ。兄ちゃん、元気でな。騎士殿と仲良く…って、言われなくても大丈夫か」
トマーは誠の隣でへばり付いているアレクセイをチラチラと見ながら、別れを惜しんでくれた。客に今日で最後だと言うと、思い出にデートしてくれと何人かに言われてから、ずっとこんな感じなのだ。
「騎士殿、嫁が美人で大変だろうが、あんまり行動を制限してっと痛い目見るぞ。俺のとこも昔、そんな感じでなぁ…あの時は、可愛い嫁がオーガに見えたね」
「…善処しよう」
しみじみ言うトマーに何か思ったのか、アレクセイは渋々誠から少し離れた。それでも腰に回している手はそのままだ。誠は小さく吹き出すと、トマーに向き合った。
「俺はオーガになる前にアレクセイに言うから、大丈夫ですよ」
「そうか?まあ、兄ちゃんの方が一枚上手っぽいしな。何にしろ、夫婦は良く話し合うのが長続きの秘訣だ。王都に行っても元気でな」
「はい。トマーさんも、お元気で。またこちらに来ます」
いつも大人びて見えるアレクセイも、トマーのような年長者にかかれば子供と同じなのだろう。あれは完全にアレクセイを揶揄っていただけなのに、まに受けてしまっている。誠に関することだからだろうか?
そう思い、誠の方から手を繋いでみた。すると、面白いように銀色の尾は復活を遂げる。
アレクセイは、まだ自分達がツガイだということに慣れないのかもしれない。それは誠自身も同じだ。
ツガイは、一生を共にする相手だ。きっと互いを否定するような喧嘩をしても、生涯離れられない。ツガイ契約は、これからの人生を左右する、大事な分岐点だ。普通ならもっと慎重に相手を決めなければならないのに、誠とアレクセイは互いにツガイだと思っていたが、きっかけがきっかけだ。
だから、ツガイという自覚はあるが、まだどこか気持ちがふわふわしている。どっしり構えられているようで、少しだけ臆病にもなる。
アレクセイが今までより誠に対して心配するのも変に嫉妬するのも、臆病な面が前に出てきているからだろうか。
「あのさぁ…ゆっくり行こうよ」
焦っていても仕方がないから。
付き合っているのかいないのか、あんな微妙な距離だったのに、いきなりツガイになったのだ。それぞれのスピードというものがあるだろう。
誠はなぜか、過去に付き合っていた女性達のことを思い出していた。
彼女達とはこんなふうに話したりしたことは無かった。向こうが誠をアクセサリー感覚で、しつこく付き纏っていたのだ。「付き合った」という箔が欲しいということが分かっていたので、こうして手を繋ぐこともしたくなかったのだ。
けれどアレクセイは、アレクセイだけは違う。もっといろんな話をして、同じ物を見て、時には違う意見を言い合って。けれど同じテンポで歩いていきたいと思う。
誠は繋いだ手を、ぶんぶんと振った。
「マコト」
やっといつもの調子に戻ったのか、アレクセイは口角を上げている。
「何?」
「君の言う通り、ゆっくり行こう。俺たちのスピードで」
「おう」
「…恋は一人でできるが、愛し合うのは二人でしかできない。以前、兄上が言っていたんだ。確かにそうだと思った」
「うん」
「俺はきっと、まだ浮かれている。多分ずっと浮かれているんだと思う」
「うん」
「…こんな俺でも、嫌いにならないでくれ」
「ならないよ」
誠はキッパリと断言した。繋いだ手の指と指を絡ませ合う。
「だってアレクセイって、可愛いんだもん」
「…俺がか?可愛いのは君だと思うが」
「アレクセイだよ。でも、その可愛いところは俺だけが知ってれば良いって思うよ」
狼もそうだが、誠の独占欲も大概だ。けれど誠はアレクセイのように表には出さず、隠れてこっそりとヤキモチを焼くし、ニヤニヤ笑ったりもする。
今はその全てが楽しいし、不思議な気分だ。もっともっと、アレクセイのいろんな表情を見たいとも思う。
「…あ。小麦粉とか買わないといけないんだった。アレクセイ、小麦粉!」
「分かった分かった。先に製粉店だな。次は…精肉店か?」
「よく分かったな。卵もたくさん買わないと」
昼のピーク時を過ぎた通りは、手を繋いでいても歩きやすい。じゃれ合いながら、誠はアレクセイに買い出しを付き合ってもらっていた。
次の村に行けば、今度こそ王都だ。何事もなく辿り着ければ良い。誠はそう願いながら、アレクセイの手をぎゅっと握った。
ツガイができると、獣人は強くなるとオスカーが言っていたが、それは誠も同じだ。だから無鉄砲と思えることもできるし、狡猾にもなれる。
全ては己のツガイのために。
そこに理由なんて無い。だって、アレクセイだから。それだけだ。
けれどそのアレクセイに危険なことをするなと言われたから、ジョーカーの使用権を彼の兄に譲った。アレクセイのためだったら、自分を上手く使ってくれるだろう。そのための保険だ。
ここは日本とは違う世界だ。石橋は叩きまくって渡る方が、安全だろう。
まだ少し痛む手の甲をちらりと見て、誠は小さく笑っていた。
皆に朝食を食べさせ終えると、この街での最後の商売が始まる。のだが、アレクセイだけは残っており、誠をじっと見ていた。
「朝食、足りなかった?」
「いや…。マコト、昨日は寝なかったのか?」
「あー…うん。明日出発だろ?だったら今日も店を出したかったし、トマーさんにも挨拶したかったしさ」
「そうか。でも、無理はするな。今日は俺も着いて行くから」
「…へ?」
何でもレビ達は通常業務だが、アレクセイは夕方にある会議に出席するだけだそうだ。道中でその話を聞かされたが、妙に人々の視線がこちらに集まっているので話に集中できない。「屋台のクッキーの人」としてヒソヒソされているのが聞こえてくる。いつか誠がハムを売るようになったら、アレクセイは「ハムの人」と言われるのだろうか。
誠は代表者に料金を支払うと、指定した場所に向かった。
今回は、路地に生えている木と雑貨店の間だ。隣の店員に挨拶をするついでに、並べている商品を少し見る。手作りの木の皿やカップ、ランチョンマットなどが並んでいて、見ているとついつい買いたくなってしまう。紙袋も数種類あったので、帰りに買おうと決めた。
「マコト、今日もあの棚みたいな物を使うのか?」
タープを張ったところで、ワイン用の箱を積むのを手伝ってくれたアレクセイが聞いてくる。騎士団の制服は目立つのでコートだけは私物に着替えてもらったのだが、黒の細身のシルエットのコートは素人が見ても上質な生地を使っていて、更にそれが似合っていたので結局は目立っている。
先程からクッキー目当ての客が店の前をうろうろしているが、アレクセイ目当ての若い男女の視線が痛い。
「そうだけど」
「…危ないから、テーブルを使わないか?」
「テーブル…ねぇ」
どうやら、誠と客の距離が近いのが問題らしい。手でも握られたらどうすると言われたが、そんなヘマをするはずがないし、そんな奴は居ないと思う。
「心配し過ぎじゃね?」
「そんなことはない…が、実は俺も、自分がこれ程までに心配性で嫉妬深いとは思わなかったんだ」
「…ま、いいか。種類も増えたし、テーブルの方がたくさん並べられるしな」
開店前に揉めていても仕方が無い。そしてアレクセイの尾も元気が無い。誠は折り畳みのテーブルをバッグから出し、それだけでは殺風景なので、使う時が来るからと母に押し付けられた大判の風呂敷をテーブルに敷いた。
淡い水色に、端には流水の模様と牡丹がいくつか咲いている風呂敷は、アレクセイの目を惹いたようだ。
「…綺麗だな。そして技術が高い」
「そうなの?俺は良く分からないけど…出さない方が良いかな」
「いや、大丈夫だ。君の一族の花だろう?」
アレクセイは牡丹が描かれているところを少し持ち上げると、ふ、と笑った。
籐籠にクッキーを並べると、準備完了だ。真ん中の籠には、アレクセイに貰った小さなブーケを飾った。これだけは枯らしたくなくて、反則技だが加護をかけた。これで綺麗なまま保てるのだ。
ペナントはアレクセイが付けてくれた。もしかしたら将来、こうして二人で店を出す日が来るのかもしれない。そう思うと、誠は自然と口が弧を描いていた。
一袋の値段は小さめのパン二つ分と、少し高めに設定しているにもかかわらず、今日も飛ぶように売れた。昼過ぎには店仕舞いをして、トマーが居る場所を探して挨拶をした。手土産にと用意したクッキーは、トマーに作って貰ったクッキー型を使っている。
「まあ、あれだ。兄ちゃん、元気でな。騎士殿と仲良く…って、言われなくても大丈夫か」
トマーは誠の隣でへばり付いているアレクセイをチラチラと見ながら、別れを惜しんでくれた。客に今日で最後だと言うと、思い出にデートしてくれと何人かに言われてから、ずっとこんな感じなのだ。
「騎士殿、嫁が美人で大変だろうが、あんまり行動を制限してっと痛い目見るぞ。俺のとこも昔、そんな感じでなぁ…あの時は、可愛い嫁がオーガに見えたね」
「…善処しよう」
しみじみ言うトマーに何か思ったのか、アレクセイは渋々誠から少し離れた。それでも腰に回している手はそのままだ。誠は小さく吹き出すと、トマーに向き合った。
「俺はオーガになる前にアレクセイに言うから、大丈夫ですよ」
「そうか?まあ、兄ちゃんの方が一枚上手っぽいしな。何にしろ、夫婦は良く話し合うのが長続きの秘訣だ。王都に行っても元気でな」
「はい。トマーさんも、お元気で。またこちらに来ます」
いつも大人びて見えるアレクセイも、トマーのような年長者にかかれば子供と同じなのだろう。あれは完全にアレクセイを揶揄っていただけなのに、まに受けてしまっている。誠に関することだからだろうか?
そう思い、誠の方から手を繋いでみた。すると、面白いように銀色の尾は復活を遂げる。
アレクセイは、まだ自分達がツガイだということに慣れないのかもしれない。それは誠自身も同じだ。
ツガイは、一生を共にする相手だ。きっと互いを否定するような喧嘩をしても、生涯離れられない。ツガイ契約は、これからの人生を左右する、大事な分岐点だ。普通ならもっと慎重に相手を決めなければならないのに、誠とアレクセイは互いにツガイだと思っていたが、きっかけがきっかけだ。
だから、ツガイという自覚はあるが、まだどこか気持ちがふわふわしている。どっしり構えられているようで、少しだけ臆病にもなる。
アレクセイが今までより誠に対して心配するのも変に嫉妬するのも、臆病な面が前に出てきているからだろうか。
「あのさぁ…ゆっくり行こうよ」
焦っていても仕方がないから。
付き合っているのかいないのか、あんな微妙な距離だったのに、いきなりツガイになったのだ。それぞれのスピードというものがあるだろう。
誠はなぜか、過去に付き合っていた女性達のことを思い出していた。
彼女達とはこんなふうに話したりしたことは無かった。向こうが誠をアクセサリー感覚で、しつこく付き纏っていたのだ。「付き合った」という箔が欲しいということが分かっていたので、こうして手を繋ぐこともしたくなかったのだ。
けれどアレクセイは、アレクセイだけは違う。もっといろんな話をして、同じ物を見て、時には違う意見を言い合って。けれど同じテンポで歩いていきたいと思う。
誠は繋いだ手を、ぶんぶんと振った。
「マコト」
やっといつもの調子に戻ったのか、アレクセイは口角を上げている。
「何?」
「君の言う通り、ゆっくり行こう。俺たちのスピードで」
「おう」
「…恋は一人でできるが、愛し合うのは二人でしかできない。以前、兄上が言っていたんだ。確かにそうだと思った」
「うん」
「俺はきっと、まだ浮かれている。多分ずっと浮かれているんだと思う」
「うん」
「…こんな俺でも、嫌いにならないでくれ」
「ならないよ」
誠はキッパリと断言した。繋いだ手の指と指を絡ませ合う。
「だってアレクセイって、可愛いんだもん」
「…俺がか?可愛いのは君だと思うが」
「アレクセイだよ。でも、その可愛いところは俺だけが知ってれば良いって思うよ」
狼もそうだが、誠の独占欲も大概だ。けれど誠はアレクセイのように表には出さず、隠れてこっそりとヤキモチを焼くし、ニヤニヤ笑ったりもする。
今はその全てが楽しいし、不思議な気分だ。もっともっと、アレクセイのいろんな表情を見たいとも思う。
「…あ。小麦粉とか買わないといけないんだった。アレクセイ、小麦粉!」
「分かった分かった。先に製粉店だな。次は…精肉店か?」
「よく分かったな。卵もたくさん買わないと」
昼のピーク時を過ぎた通りは、手を繋いでいても歩きやすい。じゃれ合いながら、誠はアレクセイに買い出しを付き合ってもらっていた。
次の村に行けば、今度こそ王都だ。何事もなく辿り着ければ良い。誠はそう願いながら、アレクセイの手をぎゅっと握った。
ツガイができると、獣人は強くなるとオスカーが言っていたが、それは誠も同じだ。だから無鉄砲と思えることもできるし、狡猾にもなれる。
全ては己のツガイのために。
そこに理由なんて無い。だって、アレクセイだから。それだけだ。
けれどそのアレクセイに危険なことをするなと言われたから、ジョーカーの使用権を彼の兄に譲った。アレクセイのためだったら、自分を上手く使ってくれるだろう。そのための保険だ。
ここは日本とは違う世界だ。石橋は叩きまくって渡る方が、安全だろう。
まだ少し痛む手の甲をちらりと見て、誠は小さく笑っていた。
0
あなたにおすすめの小説
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
龍の寵愛を受けし者達
樹木緑
BL
サンクホルム国の王子のジェイドは、
父王の護衛騎士であるダリルに憧れていたけど、
ある日偶然に自分の護衛にと推す父王に反する声を聞いてしまう。
それ以来ずっと嫌われていると思っていた王子だったが少しずつ打ち解けて
いつかはそれが愛に変わっていることに気付いた。
それと同時に何故父王が最強の自身の護衛を自分につけたのか理解す時が来る。
王家はある者に裏切りにより、
無惨にもその策に敗れてしまう。
剣が苦手でずっと魔法の研究をしていた王子は、
責めて騎士だけは助けようと、
刃にかかる寸前の所でとうの昔に失ったとされる
時戻しの術をかけるが…
拝啓、目が覚めたらBLゲームの主人公だった件
碧月 晶
BL
さっきまでコンビニに向かっていたはずだったのに、何故か目が覚めたら病院にいた『俺』。
状況が分からず戸惑う『俺』は窓に映った自分の顔を見て驚いた。
「これ…俺、なのか?」
何故ならそこには、恐ろしく整った顔立ちの男が映っていたのだから。
《これは、現代魔法社会系BLゲームの主人公『石留 椿【いしどめ つばき】(16)』に転生しちゃった元平凡男子(享年18)が攻略対象たちと出会い、様々なイベントを経て『運命の相手』を見つけるまでの物語である──。》
────────────
~お知らせ~
※第3話を少し修正しました。
※第5話を少し修正しました。
※第6話を少し修正しました。
※第11話を少し修正しました。
※第19話を少し修正しました。
※第22話を少し修正しました。
※第24話を少し修正しました。
※第25話を少し修正しました。
※第26話を少し修正しました。
※第31話を少し修正しました。
※第32話を少し修正しました。
────────────
※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!!
※表紙絵は作者が生成AIで試しに作ってみたものです。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
* ゆるゆ
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
ノィユとヴィルの動画を作ってみました!(笑)
インスタ @yuruyu0
Youtube @BL小説動画 です!
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったらお話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
ヴィル×ノィユのお話です。
本編完結しました!
『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました!
時々おまけのお話を更新するかもです。
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
大嫌いなこの世界で
十時(如月皐)
BL
嫌いなもの。豪華な調度品、山のような美食、惜しげなく晒される媚態……そして、縋り甘えるしかできない弱さ。
豊かな国、ディーディアの王宮で働く凪は笑顔を見せることのない冷たい男だと言われていた。
昔は豊かな暮らしをしていて、傅かれる立場から傅く立場になったのが不満なのだろう、とか、
母親が王の寵妃となり、生まれた娘は王女として暮らしているのに、自分は使用人であるのが我慢ならないのだろうと人々は噂する。
そんな中、凪はひとつの事件に巻き込まれて……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる