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043 悪役令嬢の苦悩(6)
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ロザリーはそう言って腰から鞘ごと剣を抜き、それを祐人に手渡した。そして泣きはらした顔に、やさしい微笑みを浮かべて言った。
「最後の願いじゃ。そなたの手で、妾の首を斬ってたもれ」
ロザリーはそのまま祈祷台に跪き、目を閉じた。わずかに頭を垂れるその顔に浮かぶのは、透き通るような表情だった。実際に見たことなどないが、祐人はそれを殉教者の顔だと思った。
祐人は剣を抜き、上段に大きく構えた。振り下ろした。
剣が風を切る音と共に、一筋の黒髪が宙に舞った。
ロザリーは目を見開き、突然に夢から覚めたような目で祐人を見た。
「え……」
「これで、今日までのあんたは死んだ」
「……」
「生まれ変わって、もう一度この国のために生きればいい」
祐人がそう言い放つと卒然、ロザリーは祈祷台から立ち上がった。そして再び激しい怒りの目で祐人を見た。
「……妾に、生き恥を晒せと申すか」
「恥にはならない。と言うか、さっき自分でも言ってただろ。あんたはあんたのやり方でこの国を救おうとした。それが何で恥になる?」
「……っ! それは……」
「それに今日、俺が語った事実を知るのは俺と、例の手紙を盗んできた俺の仲間だけだ。あんたがやろうとしていたことは、アイリアもエレネも知らない。何なら俺が握り潰してやってもいいぞ。そうすれば誰からもお咎めは受けない」
「駄目じゃ! そんなことは許されぬ!」
「許さない? 誰が?」
「それは……妾が、妾自身が許さぬ!」
「だから死んで償うって言うのか? そんなことしたって何もこの国のためにならないだろ」
祐人がそう言うと、ロザリーは黙った。何か言い返したい、だが何も言い返せないといった顔のまま固まった。そんなロザリーに、祐人は畳み掛けるように続けた。
「逆にこの国にとっては大損害だ。一軍を率いることができる貴重な人材が喪われるわけだからな。あんたは自分を殺すことで、この国の戦力を大きく削ぐことになるんだぞ」
「……駄目じゃ。そのようなことは、許されぬ。……罪を償うこともせず、そのようなこと、決して許されるはずが……」
「もう一度聞くけど、誰が許さないんだ?」
「……主が……そう、主が許さぬ。そのようなこと、精霊が決して許してはくださらぬ!」
「その精霊の代弁者があんたに何をした? 何をさせようとした?」
「……おお」
「あんたが信じてるその精霊が、この国のためだと言ってあんたに何をさせようとした!」
「……おおお、おおお」
ロザリーは両手で顔を覆って膝から崩れ落ち、大きく身を震わせて泣き始めた。死にかけた陽の光の射す礼拝堂にロザリーの慟哭が響くのを、祐人はただ黙って見つめていた。
地を這うような重苦しい泣き声は、やがて嗚咽に変わった。そこで初めて、祐人は口を開いた。
「――それでもあんたが罰を受けないと気が済まないってことなら、俺がその罰を与えてやってもいい」
「……え?」
「エレネやアイリアと同じように、あんたも俺の操り人形になれ」
「……」
「今日までのあんたは精霊庁の操り人形となり、精霊庁のために動いていた。それがこの国のためだと信じこまされてな。だが、それはこの国のためじゃなかった。だからあんたは、少しもこの国のために有効な働きができなかった」
「……」
「俺だったらあんたを、もっと上手に操ってやれる。少なくともあんたが望むように、この国のために働かせてやれる。エレネを、アイリアを、そしてあんたを、全力でこの国のために働くように操ってやる。必ずそうする。それだけは約束する」
「……」
「あんたたち三人は、性格も違えば能力も違う。だけど三人とも目指していたものは同じだった。そのことを、俺はよく知っている。あんたたちがいがみ合う必要はない。血を流してまで皇位を奪い合う、そんな必要はどこにもない。逆にあんたたち三人が力を合わせればどうだ? そんな未来を、あんたは思い描いたことはないか?」
「……」
「エレネ、アイリア、それにあんた。三人ともそれぞれが違う、素晴らしい能力を持ってる。その素晴らしい能力を、使うべき場所で、最大限に使ってやる。それでもこの国は強くならないか? あんたたち三人の力をひとつに合わせても、この国はいつまでも滅びの道を進むだけか?」
放心の表情で祐人の話を聞いていたロザリーは、次第に真剣な顔になり、値踏むような目でじっと祐人を見つめた。
だが、その眼差しにもう怒りの色はなかった。祐人が話し終えると、ロザリーは食い入るように祐人を見つめたまま、落ち着いた声で静かに訊ねた。
「……もう一度聞く。そなたは、この国の皇帝になろうとしておるのか」
「ならない。なりたくもない。俺がなりたいのは皇帝じゃない。皇帝を意のままに操る『透明な支配者』だ」
「……もう一度聞く。皇帝を意のままに操って何とする」
「この国をどこにも負けない強国に育てあげ、近隣諸国を滅ぼして世界をひとつにする。それ以外は何もいらない。何も求めない」
「……そのために、妾に操り人形になれ、と。そなたはそう言うのか」
「そうだ。あんたが望んでいたように、この国を強く大きくするために働かせてやる。俺があんたを使って、この国の未来を切り拓いてやる。あんたがやろうとしていたことを、あんた自身の力も借りて何倍もうまくやり遂げてみせる! それでどうだ、ロザリー!」
「……おお、おおお」
その瞬間、ロザリーは再び堰を切ったように泣き始めた。滂沱と涙を流しながらロザリーはふらふらと祐人に近づき、跪いてその膝に取り縋った。
「……捧げます。妾は今日この時より、貴方様にこの身を捧げます。いかようにもお使い下さい。この哀れな女を、どうかいかようにもお使い下さい」
「え……ああ」
「身命を賭して貴方様の忠実なる手足となります。誓います。お誓い申し上げます。どうかお指図を。この哀れな女に、進むべき道をお示し下さい。お願い申し上げます。お願い申し上げます……」
「……ああ、わかった」
傲岸な女帝からまるで端女にでも落ちたかのように文字通り豹変したロザリーに若干面食らいながら、最大の難関と位置づけていた彼女の懐柔にどうやら成功したことを思い、祐人は胸をなで下ろした。
簒奪に失敗したロザリーを排除してしまうのは容易い。だがこれほどの責任感と能力を併せ持つ逸材を喪ってしまうのは惜しい……そんな思いから賭けに出た祐人だったが、その賭けにはこれ以上ない形で勝利できたようだ。
何より今回は例の展開に嵌り込むことなく目的を達成できたというのが大きい。緻密な情報収集とその解析――国を動かすために祐人が最重要と考えるその作業をしっかりと行った上で臨めば、悪魔の力に頼らずともこんな上々の結果が得られるのだ。
神の前に傅く修道女のようにいつまでも忠誠を誓い続けるロザリーを眺めながら、祐人はかつてない達成感を覚えていた。
――だがそれから半日もしないうちに、それがまったくの早合点であったことを祐人は思い知らされることになる。
「最後の願いじゃ。そなたの手で、妾の首を斬ってたもれ」
ロザリーはそのまま祈祷台に跪き、目を閉じた。わずかに頭を垂れるその顔に浮かぶのは、透き通るような表情だった。実際に見たことなどないが、祐人はそれを殉教者の顔だと思った。
祐人は剣を抜き、上段に大きく構えた。振り下ろした。
剣が風を切る音と共に、一筋の黒髪が宙に舞った。
ロザリーは目を見開き、突然に夢から覚めたような目で祐人を見た。
「え……」
「これで、今日までのあんたは死んだ」
「……」
「生まれ変わって、もう一度この国のために生きればいい」
祐人がそう言い放つと卒然、ロザリーは祈祷台から立ち上がった。そして再び激しい怒りの目で祐人を見た。
「……妾に、生き恥を晒せと申すか」
「恥にはならない。と言うか、さっき自分でも言ってただろ。あんたはあんたのやり方でこの国を救おうとした。それが何で恥になる?」
「……っ! それは……」
「それに今日、俺が語った事実を知るのは俺と、例の手紙を盗んできた俺の仲間だけだ。あんたがやろうとしていたことは、アイリアもエレネも知らない。何なら俺が握り潰してやってもいいぞ。そうすれば誰からもお咎めは受けない」
「駄目じゃ! そんなことは許されぬ!」
「許さない? 誰が?」
「それは……妾が、妾自身が許さぬ!」
「だから死んで償うって言うのか? そんなことしたって何もこの国のためにならないだろ」
祐人がそう言うと、ロザリーは黙った。何か言い返したい、だが何も言い返せないといった顔のまま固まった。そんなロザリーに、祐人は畳み掛けるように続けた。
「逆にこの国にとっては大損害だ。一軍を率いることができる貴重な人材が喪われるわけだからな。あんたは自分を殺すことで、この国の戦力を大きく削ぐことになるんだぞ」
「……駄目じゃ。そのようなことは、許されぬ。……罪を償うこともせず、そのようなこと、決して許されるはずが……」
「もう一度聞くけど、誰が許さないんだ?」
「……主が……そう、主が許さぬ。そのようなこと、精霊が決して許してはくださらぬ!」
「その精霊の代弁者があんたに何をした? 何をさせようとした?」
「……おお」
「あんたが信じてるその精霊が、この国のためだと言ってあんたに何をさせようとした!」
「……おおお、おおお」
ロザリーは両手で顔を覆って膝から崩れ落ち、大きく身を震わせて泣き始めた。死にかけた陽の光の射す礼拝堂にロザリーの慟哭が響くのを、祐人はただ黙って見つめていた。
地を這うような重苦しい泣き声は、やがて嗚咽に変わった。そこで初めて、祐人は口を開いた。
「――それでもあんたが罰を受けないと気が済まないってことなら、俺がその罰を与えてやってもいい」
「……え?」
「エレネやアイリアと同じように、あんたも俺の操り人形になれ」
「……」
「今日までのあんたは精霊庁の操り人形となり、精霊庁のために動いていた。それがこの国のためだと信じこまされてな。だが、それはこの国のためじゃなかった。だからあんたは、少しもこの国のために有効な働きができなかった」
「……」
「俺だったらあんたを、もっと上手に操ってやれる。少なくともあんたが望むように、この国のために働かせてやれる。エレネを、アイリアを、そしてあんたを、全力でこの国のために働くように操ってやる。必ずそうする。それだけは約束する」
「……」
「あんたたち三人は、性格も違えば能力も違う。だけど三人とも目指していたものは同じだった。そのことを、俺はよく知っている。あんたたちがいがみ合う必要はない。血を流してまで皇位を奪い合う、そんな必要はどこにもない。逆にあんたたち三人が力を合わせればどうだ? そんな未来を、あんたは思い描いたことはないか?」
「……」
「エレネ、アイリア、それにあんた。三人ともそれぞれが違う、素晴らしい能力を持ってる。その素晴らしい能力を、使うべき場所で、最大限に使ってやる。それでもこの国は強くならないか? あんたたち三人の力をひとつに合わせても、この国はいつまでも滅びの道を進むだけか?」
放心の表情で祐人の話を聞いていたロザリーは、次第に真剣な顔になり、値踏むような目でじっと祐人を見つめた。
だが、その眼差しにもう怒りの色はなかった。祐人が話し終えると、ロザリーは食い入るように祐人を見つめたまま、落ち着いた声で静かに訊ねた。
「……もう一度聞く。そなたは、この国の皇帝になろうとしておるのか」
「ならない。なりたくもない。俺がなりたいのは皇帝じゃない。皇帝を意のままに操る『透明な支配者』だ」
「……もう一度聞く。皇帝を意のままに操って何とする」
「この国をどこにも負けない強国に育てあげ、近隣諸国を滅ぼして世界をひとつにする。それ以外は何もいらない。何も求めない」
「……そのために、妾に操り人形になれ、と。そなたはそう言うのか」
「そうだ。あんたが望んでいたように、この国を強く大きくするために働かせてやる。俺があんたを使って、この国の未来を切り拓いてやる。あんたがやろうとしていたことを、あんた自身の力も借りて何倍もうまくやり遂げてみせる! それでどうだ、ロザリー!」
「……おお、おおお」
その瞬間、ロザリーは再び堰を切ったように泣き始めた。滂沱と涙を流しながらロザリーはふらふらと祐人に近づき、跪いてその膝に取り縋った。
「……捧げます。妾は今日この時より、貴方様にこの身を捧げます。いかようにもお使い下さい。この哀れな女を、どうかいかようにもお使い下さい」
「え……ああ」
「身命を賭して貴方様の忠実なる手足となります。誓います。お誓い申し上げます。どうかお指図を。この哀れな女に、進むべき道をお示し下さい。お願い申し上げます。お願い申し上げます……」
「……ああ、わかった」
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神の前に傅く修道女のようにいつまでも忠誠を誓い続けるロザリーを眺めながら、祐人はかつてない達成感を覚えていた。
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