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041 悪役令嬢の苦悩(4)
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その日、告解を終えたロザリーはいつものように告解師に礼を述べて帰ろうとし、だがそこで呼び止められた。
告解師である司教――ロザリーが子供の頃より母のように親しんできた妙齢の女司教は誰もいない礼拝堂にロザリーを誘い、来る戴冠式で第二皇女アイリアに皇位を授ける旨の精霊庁の決定をロザリーに伝えた。
「……どういうことですか。それでは話が――」
「法王聖下のご意思です。身共はただ、それをお伝えするために参ったに過ぎませぬ」
「……」
「法王聖下のご意思は主のご意思。ゆめお忘れにならぬよう」
「わかっております。それはわかっておりますが……」
司教より伝えられたその決定はロザリーにとって死刑宣告に近かった。司教の同じ口が、ほんの数ヶ月前に同じくこの場所で告げた精霊の意思を思い出し、ロザリーは立っていられないほどの絶望を覚えた。
あのとき、司教は慈しむような口調で託宣があったことを告げたのだ。『二人の皇女は天に召され、貴女が皇帝となる運命である』と。
……たった一言。そのたった一言をよすがに、ロザリーは弑逆と簒奪を決意した。そのたった一言をよすがに、眠れない夜を耐えてきた。
だが司祭は言葉を選んで、最初から何も関わりがなかったかのように冷たい決定だけを伝える。ロザリーにはそれが、自分を侮辱しているように思えてならなかった。それでもロザリーは膝をつき、司教に取り縋って更なる精霊の言葉を求めた。
「しかし、それではこの国はどうなるのでしょうか!? 妾が精霊のご意思に従いここまで動いてきたことには、いったい何の意味があったのでしょうか!? 残ったものといえば麻のごとく乱れた人心と、何もできなかった哀れな女のみ……。どうか道をお示し下さい! この国が未来へと向かうための正しき道をどうか!」
「もう一度申します。身共はただ、法王聖下のご意思をお伝えするため、ここに参ったに過ぎませぬ」
「……」
「帝国の事情は帝国の事情。精霊庁が立ち入ることなどできぬ領域です。お手前が未来へ向かう道は、お手前で切り拓かれよ。それが主のご意思に適うものであれば、自ずとそれが正しき道となるのです。では、精霊のご加護を――」
司教が礼拝堂を出て行ったあとも、ロザリーはしばらく立つことができなかった。だがやがて表情のないまま幽鬼のように立ち上がると、よろよろと祈祷台に倒れこみ、涙と汗を流しながら必死に祈り始めた。
「……主よ、この哀れな子羊を導きたもう。御心を示したもう。……この国の未来を、そのために妾が為すべきことを……進むべき道を、どうか示したもう。おお、主よ……どうか、どうかお導きを。この哀れな子羊めに、主のお導きを――」
『皇帝になるんじゃなかったのか?』
がらんどうの礼拝堂に、漠とした低い声がどこからともなく響いた。ロザリーは弾かれたように頭をあげ、信じられないものを見る目で周囲を見回した。
「……! 主よ、貴方なのですか!? おお、主よ、どうか、どうかそのお姿をお示しください!」
誰もいない礼拝堂を、迷い子が母を求めるように忙しなく駆け巡りながら、悲痛な声でロザリーは呼びかけた。けれども精霊は姿を現さない。ただ声だけが、またどこからかロザリーの耳に届けられる。
『二人の皇女を殺し、皇位を簒奪するんじゃなかったのか?』
「はっ、はい。しかし、今やそれも空しく……戴冠の儀に皇女が揃わねば事は果たせませぬゆえ」
『そんなこと聞いてない。やるのかやらないのか、どっちだ』
「それは……しかし、たったいま司教様より、アイリア殿下を皇帝とすることが主のご意思であると……。それが貴方のご意思であれば、妾は……」
『精霊様のご意思なんか、どうだっていいんだよ』
「え……」
『あんたの意思はどうなのかって、俺はそれを聞いてるんだ』
「……貴様、誰だ!」
ここに至り、それが精霊でないことに気づいたロザリーは剣の柄に手をかけた。それとほぼ同時に、講壇の裏から祐人が進み出た。
そこに潜んでいた――と言うより、ずっと講壇の中に座ってロザリーと司教のやりとりを聞いていたのである。
今日の最後通牒で司教がぼろを出さないつもりであることは予想できた。つまり司教の側では人払いを行う必要はないということだ。ロザリーが単身であることは確認するまでもない。そういうわけで、告解が始まる前の教会に忍びこむことは、祐人にも簡単な仕事だったのだ。
「しっかしまあ、見事な梯子外しだったな。腹黒もあそこまでいくといっそ清々しいっていうか」
「貴様はあの時の……。たしかユートとか言ったか」
「へえ、覚えててくれたのか。凄いな、あんな短い時間だったのに」
「妾は一度会うた人間の顔と名前は忘れぬ」
「それだけの能力があれば、自分が皇帝になってやろう、って気持ちも出てくるか」
「貴様、さっきも……なぜそのことを」
「あれだけ派手にやってりゃ誰でもわかるだろ。頭いいのに、そういうところには頭がまわらないんだな」
「無礼であるぞ! 誰に向かって――」
激昂して剣を抜こうとするロザリーに向かって、祐人は羊皮紙の巻物を放り投げた。反射的にロザリーはそれを受け止め、怪訝そうな目を祐人に向けた。
「これは……」
「俺の仲間が大司教猊下のお机から盗み出してきた秘密の書簡だ。ちゃんと指輪印も押してあるだろ?」
一瞬躊躇ったあと、ロザリーは巻物の紐を解き、それを開いた。その書簡には来る戴冠式において新皇帝の戴冠直前に、新皇帝アイリアとその姉エレネ、および新皇帝になり得るもう一人の人物――つまりはロザリーを暗殺し、それが精霊の意思である旨の発表を行う計画が、法王の名の下に記されていた。
読み始めてすぐロザリーは大きく目を見開き、手紙を取り落としそうなほど大きく手を震わせて書簡を眺めていたが、やがて覚束ない手でそれをどうにか元通りに丸め、虚ろな目で司教が出ていった出口を見つめるともなく見つめた。
「これで精霊庁の考えがわかっただろ。勇足でアイリア殿下を亡き者にしようとしたのもさっきの司教の指示によるものだと調べがついてる。そもそもの最初から、連中は皇家の血統の根絶と帝国の滅亡がお望みだった、ってわけだ」
「……なぜ、精霊庁が」
「こっちもそこまでは調べきれてない。だがおそらく権威の回復が目的ってとこだろうな」
「権威の回復?」
「精霊様から託された皇帝権がこんな弱小勢力にいつまでも世襲されてちゃ権威に傷がつくだろ。どこぞの新興国に滅ぼされるようなことがあれば尚更だ。そうなる前に、精霊のご意思とやらでこの国が滅んでくれりゃ最低限自分たちの権威は守られる。おおかたそんなとこだろうな」
告解師である司教――ロザリーが子供の頃より母のように親しんできた妙齢の女司教は誰もいない礼拝堂にロザリーを誘い、来る戴冠式で第二皇女アイリアに皇位を授ける旨の精霊庁の決定をロザリーに伝えた。
「……どういうことですか。それでは話が――」
「法王聖下のご意思です。身共はただ、それをお伝えするために参ったに過ぎませぬ」
「……」
「法王聖下のご意思は主のご意思。ゆめお忘れにならぬよう」
「わかっております。それはわかっておりますが……」
司教より伝えられたその決定はロザリーにとって死刑宣告に近かった。司教の同じ口が、ほんの数ヶ月前に同じくこの場所で告げた精霊の意思を思い出し、ロザリーは立っていられないほどの絶望を覚えた。
あのとき、司教は慈しむような口調で託宣があったことを告げたのだ。『二人の皇女は天に召され、貴女が皇帝となる運命である』と。
……たった一言。そのたった一言をよすがに、ロザリーは弑逆と簒奪を決意した。そのたった一言をよすがに、眠れない夜を耐えてきた。
だが司祭は言葉を選んで、最初から何も関わりがなかったかのように冷たい決定だけを伝える。ロザリーにはそれが、自分を侮辱しているように思えてならなかった。それでもロザリーは膝をつき、司教に取り縋って更なる精霊の言葉を求めた。
「しかし、それではこの国はどうなるのでしょうか!? 妾が精霊のご意思に従いここまで動いてきたことには、いったい何の意味があったのでしょうか!? 残ったものといえば麻のごとく乱れた人心と、何もできなかった哀れな女のみ……。どうか道をお示し下さい! この国が未来へと向かうための正しき道をどうか!」
「もう一度申します。身共はただ、法王聖下のご意思をお伝えするため、ここに参ったに過ぎませぬ」
「……」
「帝国の事情は帝国の事情。精霊庁が立ち入ることなどできぬ領域です。お手前が未来へ向かう道は、お手前で切り拓かれよ。それが主のご意思に適うものであれば、自ずとそれが正しき道となるのです。では、精霊のご加護を――」
司教が礼拝堂を出て行ったあとも、ロザリーはしばらく立つことができなかった。だがやがて表情のないまま幽鬼のように立ち上がると、よろよろと祈祷台に倒れこみ、涙と汗を流しながら必死に祈り始めた。
「……主よ、この哀れな子羊を導きたもう。御心を示したもう。……この国の未来を、そのために妾が為すべきことを……進むべき道を、どうか示したもう。おお、主よ……どうか、どうかお導きを。この哀れな子羊めに、主のお導きを――」
『皇帝になるんじゃなかったのか?』
がらんどうの礼拝堂に、漠とした低い声がどこからともなく響いた。ロザリーは弾かれたように頭をあげ、信じられないものを見る目で周囲を見回した。
「……! 主よ、貴方なのですか!? おお、主よ、どうか、どうかそのお姿をお示しください!」
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「はっ、はい。しかし、今やそれも空しく……戴冠の儀に皇女が揃わねば事は果たせませぬゆえ」
『そんなこと聞いてない。やるのかやらないのか、どっちだ』
「それは……しかし、たったいま司教様より、アイリア殿下を皇帝とすることが主のご意思であると……。それが貴方のご意思であれば、妾は……」
『精霊様のご意思なんか、どうだっていいんだよ』
「え……」
『あんたの意思はどうなのかって、俺はそれを聞いてるんだ』
「……貴様、誰だ!」
ここに至り、それが精霊でないことに気づいたロザリーは剣の柄に手をかけた。それとほぼ同時に、講壇の裏から祐人が進み出た。
そこに潜んでいた――と言うより、ずっと講壇の中に座ってロザリーと司教のやりとりを聞いていたのである。
今日の最後通牒で司教がぼろを出さないつもりであることは予想できた。つまり司教の側では人払いを行う必要はないということだ。ロザリーが単身であることは確認するまでもない。そういうわけで、告解が始まる前の教会に忍びこむことは、祐人にも簡単な仕事だったのだ。
「しっかしまあ、見事な梯子外しだったな。腹黒もあそこまでいくといっそ清々しいっていうか」
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「へえ、覚えててくれたのか。凄いな、あんな短い時間だったのに」
「妾は一度会うた人間の顔と名前は忘れぬ」
「それだけの能力があれば、自分が皇帝になってやろう、って気持ちも出てくるか」
「貴様、さっきも……なぜそのことを」
「あれだけ派手にやってりゃ誰でもわかるだろ。頭いいのに、そういうところには頭がまわらないんだな」
「無礼であるぞ! 誰に向かって――」
激昂して剣を抜こうとするロザリーに向かって、祐人は羊皮紙の巻物を放り投げた。反射的にロザリーはそれを受け止め、怪訝そうな目を祐人に向けた。
「これは……」
「俺の仲間が大司教猊下のお机から盗み出してきた秘密の書簡だ。ちゃんと指輪印も押してあるだろ?」
一瞬躊躇ったあと、ロザリーは巻物の紐を解き、それを開いた。その書簡には来る戴冠式において新皇帝の戴冠直前に、新皇帝アイリアとその姉エレネ、および新皇帝になり得るもう一人の人物――つまりはロザリーを暗殺し、それが精霊の意思である旨の発表を行う計画が、法王の名の下に記されていた。
読み始めてすぐロザリーは大きく目を見開き、手紙を取り落としそうなほど大きく手を震わせて書簡を眺めていたが、やがて覚束ない手でそれをどうにか元通りに丸め、虚ろな目で司教が出ていった出口を見つめるともなく見つめた。
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