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039 悪役令嬢の苦悩(2)
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「……」
けれどもカステリオ卿の顔を見たとき、追いやったはずの懊悩に似たもやもやが再び頭の中に舞い戻ってくるのを感じた。
……どういうわけだろう、カステリオ卿の姿は祐人を妙に落ち着かない気分にさせた。
髪の色は祐人と同じ、つまり黒髪。わずかに背中にかかるセミロングのストレートで、白昼に艶々しく輝くそれはまさに緑の黒髪といった風情だ。決して派手ではないがパーツのひとつひとつが整った端正な顔立ちで、そこに金縁の片眼鏡が花を添えている。……この世界にも眼鏡はあったのだ、と祐人は興味深くそれを見つめた。
全体として見ればカステリオ卿は、純和風の美人が軍服めいた衣装に身を包み、レトロな片眼鏡をつけているという個性的な容姿で、若干違和感はあるものの実に似合っている。
だがなぜだろう、カステリオ卿を見つめる祐人の心はざわざわと激しく波打っていた。
しばらく眺めていて、あろうことかそれが欲情であることに祐人は気づいた。つまり、祐人にとってカステリオ卿はタイプだったのである。
ただ、そのタイプの方向は、同じくど真ん中のタイプであるアイリアとは少し違っていた。祐人がカステリオ卿に対して感じるそれは、嗜虐心だった。この偉そうな顔をした女を滅茶苦茶にしてやりたいという破壊衝動にも似た思いが、祐人の心をひどく乱れさせた。
……初対面の女に対してそんな感情を抱くなんて自分はどうかしている。そんなことを思いながらも、祐人の中に生まれた薄暗い情動は、頭を振って追いやろうとしてもなかなか消えてはくれなかった。
「そこの男、見慣れぬ顔じゃな」
そんなことを考えていたからだろう。カステリオ卿の声がかかったとき、祐人は最初、自分が声をかけられたことに気づかなかった。
「え?」
「名を名乗れ」
「あ……祐人と申します」
「ユートか。何処より参った?」
――まずい、と祐人は思った。ルカやアイリアにさんざん余所の国から来たなどと言いながら、自分がどこから来たのかという設定を、未だに考えていなかったのだ。
どう答えようか迷っていると、隣でルカがそっと小さな声で「リトラリアの北から来たとでも言っとけ」と囁いた。
「リトラリアの北より参りました」
「何のために」
……まずい、また答えられない。ルカがまた何か言おうとしたが、それよりも上から声が降ってくるのが早かった。
「その者を捕らえよ!」
「はっ!」
命令一下、後ろの兵隊が足早に近づいてくる。
ここで祐人は難しい判断を迫られた。……どうする、こんな往来で立ち回りなどもっての他だ。
それでも反射的に懐の銃に手を伸ばそうとしたところで、取り巻きの人集りから不意に声があがった。
「――皇帝でもないあんたにそんな権限あんのか!」
「――そうだそうだ!」
「いま申したのは誰じゃ! 無礼であるぞ!」
大音声で一喝してカステリオ卿が周囲を睨め回す。それに呼応して通りの人々がざわめき始めた。
そこで突然、強い力で祐人の腕が引かれた。
顔を向ける――ルカと目が合った。その目が何を言っているのか、祐人は一瞬で理解した。次の瞬間、祐人とルカは脱兎のごとくその場から飛び出した。
「おい、逃げたぞ!」
そう言って兵士は追いかけてくる。だが人が邪魔になって進めないでいるようだ。兵士たち以外に祐人とルカを取り押さえようとする者はおらず、むしろ道を開けてくれる人さえいた。そうなれば悪魔に改造された祐人と盗人のルカには誰も追いつけない。
二人は大通りを抜けて路地に入り、更にもうしばらくひた走ったところで力尽きた。
「はあ、はあ……。あー、ひでーめにあった」
「……巻き込んで済まなかったな」
「いーけどよー、あんなんで何かわかったのか?」
「ああ。色々なことがわかった」
◇ ◇ ◇
カステリオ卿と接触した時間は短かったが、そこから祐人が得た情報は少なくなかった。
まず第一にカステリオ卿が民衆に支持されていないということ。それを肌で感じることができたのは大きかった。
自分たちが捕まろうとするとき、周囲から声があがったのもさることながら、見ず知らずの自分たちに逃げ道を開けてくれた人までいたのは決定的だ。よほどカステリオ卿が人々に嫌われていなければそういうことにはならない。
民衆に支持されない政権が長続きしないのは今も昔も同じである。つまり祐人としては、カステリオ卿に皇帝になってもらっては困る、ということになる。何らかの方法で卿を操縦できるようになったとしても、すぐに失脚されては意味がないからだ。
カステリオ卿と接触して確認できたもうひとつのこと――それは卿が精神的に不安定になっているということだった。
ルカの話ではここのところずっとあの調子で、少しでも不審な者や自分に批判的な者がいると引っ張って行くのだという。当然、民衆の覚えは悪いが、あの様子だと卿はそのあたりを意に介していない。
戴冠式を間近に控えたこの大事な時期に、権威を誇示するようにあんな行動に出ているということは、裏を返せば自信がない証拠である。何に自信がないのか? 自分が行おうとしていることの正否、本当に自分が皇帝になれるのかどうか、そして皇帝となった自分が首尾よくこの国を統治していけるのか――
不安な要素は幾つも考えられる。カステリオ卿の心を苛んでいるのはそのいずれか、あるいは全部といったところかも知れない。
いずれにしてもカステリオ卿――ロザリー=ウルフハイム=カステリオは自分が与するに値しない人物であることがこれで明らかになった。卿による簒奪の目論見は断固阻止しなければならない。けれどもそれ以上に気をつけなければならないことは――
◇ ◇ ◇
「ルカ、頼みがある」
「なんだ?」
「カステリオ卿と精霊庁の繋がりを大急ぎで調べてくれ」
「どっち寄りで調べりゃいい?」
「両面でいってほしいけど、どっちかと言えば精霊庁寄りで頼む」
「いーぜ、任せとけ!」
けれどもカステリオ卿の顔を見たとき、追いやったはずの懊悩に似たもやもやが再び頭の中に舞い戻ってくるのを感じた。
……どういうわけだろう、カステリオ卿の姿は祐人を妙に落ち着かない気分にさせた。
髪の色は祐人と同じ、つまり黒髪。わずかに背中にかかるセミロングのストレートで、白昼に艶々しく輝くそれはまさに緑の黒髪といった風情だ。決して派手ではないがパーツのひとつひとつが整った端正な顔立ちで、そこに金縁の片眼鏡が花を添えている。……この世界にも眼鏡はあったのだ、と祐人は興味深くそれを見つめた。
全体として見ればカステリオ卿は、純和風の美人が軍服めいた衣装に身を包み、レトロな片眼鏡をつけているという個性的な容姿で、若干違和感はあるものの実に似合っている。
だがなぜだろう、カステリオ卿を見つめる祐人の心はざわざわと激しく波打っていた。
しばらく眺めていて、あろうことかそれが欲情であることに祐人は気づいた。つまり、祐人にとってカステリオ卿はタイプだったのである。
ただ、そのタイプの方向は、同じくど真ん中のタイプであるアイリアとは少し違っていた。祐人がカステリオ卿に対して感じるそれは、嗜虐心だった。この偉そうな顔をした女を滅茶苦茶にしてやりたいという破壊衝動にも似た思いが、祐人の心をひどく乱れさせた。
……初対面の女に対してそんな感情を抱くなんて自分はどうかしている。そんなことを思いながらも、祐人の中に生まれた薄暗い情動は、頭を振って追いやろうとしてもなかなか消えてはくれなかった。
「そこの男、見慣れぬ顔じゃな」
そんなことを考えていたからだろう。カステリオ卿の声がかかったとき、祐人は最初、自分が声をかけられたことに気づかなかった。
「え?」
「名を名乗れ」
「あ……祐人と申します」
「ユートか。何処より参った?」
――まずい、と祐人は思った。ルカやアイリアにさんざん余所の国から来たなどと言いながら、自分がどこから来たのかという設定を、未だに考えていなかったのだ。
どう答えようか迷っていると、隣でルカがそっと小さな声で「リトラリアの北から来たとでも言っとけ」と囁いた。
「リトラリアの北より参りました」
「何のために」
……まずい、また答えられない。ルカがまた何か言おうとしたが、それよりも上から声が降ってくるのが早かった。
「その者を捕らえよ!」
「はっ!」
命令一下、後ろの兵隊が足早に近づいてくる。
ここで祐人は難しい判断を迫られた。……どうする、こんな往来で立ち回りなどもっての他だ。
それでも反射的に懐の銃に手を伸ばそうとしたところで、取り巻きの人集りから不意に声があがった。
「――皇帝でもないあんたにそんな権限あんのか!」
「――そうだそうだ!」
「いま申したのは誰じゃ! 無礼であるぞ!」
大音声で一喝してカステリオ卿が周囲を睨め回す。それに呼応して通りの人々がざわめき始めた。
そこで突然、強い力で祐人の腕が引かれた。
顔を向ける――ルカと目が合った。その目が何を言っているのか、祐人は一瞬で理解した。次の瞬間、祐人とルカは脱兎のごとくその場から飛び出した。
「おい、逃げたぞ!」
そう言って兵士は追いかけてくる。だが人が邪魔になって進めないでいるようだ。兵士たち以外に祐人とルカを取り押さえようとする者はおらず、むしろ道を開けてくれる人さえいた。そうなれば悪魔に改造された祐人と盗人のルカには誰も追いつけない。
二人は大通りを抜けて路地に入り、更にもうしばらくひた走ったところで力尽きた。
「はあ、はあ……。あー、ひでーめにあった」
「……巻き込んで済まなかったな」
「いーけどよー、あんなんで何かわかったのか?」
「ああ。色々なことがわかった」
◇ ◇ ◇
カステリオ卿と接触した時間は短かったが、そこから祐人が得た情報は少なくなかった。
まず第一にカステリオ卿が民衆に支持されていないということ。それを肌で感じることができたのは大きかった。
自分たちが捕まろうとするとき、周囲から声があがったのもさることながら、見ず知らずの自分たちに逃げ道を開けてくれた人までいたのは決定的だ。よほどカステリオ卿が人々に嫌われていなければそういうことにはならない。
民衆に支持されない政権が長続きしないのは今も昔も同じである。つまり祐人としては、カステリオ卿に皇帝になってもらっては困る、ということになる。何らかの方法で卿を操縦できるようになったとしても、すぐに失脚されては意味がないからだ。
カステリオ卿と接触して確認できたもうひとつのこと――それは卿が精神的に不安定になっているということだった。
ルカの話ではここのところずっとあの調子で、少しでも不審な者や自分に批判的な者がいると引っ張って行くのだという。当然、民衆の覚えは悪いが、あの様子だと卿はそのあたりを意に介していない。
戴冠式を間近に控えたこの大事な時期に、権威を誇示するようにあんな行動に出ているということは、裏を返せば自信がない証拠である。何に自信がないのか? 自分が行おうとしていることの正否、本当に自分が皇帝になれるのかどうか、そして皇帝となった自分が首尾よくこの国を統治していけるのか――
不安な要素は幾つも考えられる。カステリオ卿の心を苛んでいるのはそのいずれか、あるいは全部といったところかも知れない。
いずれにしてもカステリオ卿――ロザリー=ウルフハイム=カステリオは自分が与するに値しない人物であることがこれで明らかになった。卿による簒奪の目論見は断固阻止しなければならない。けれどもそれ以上に気をつけなければならないことは――
◇ ◇ ◇
「ルカ、頼みがある」
「なんだ?」
「カステリオ卿と精霊庁の繋がりを大急ぎで調べてくれ」
「どっち寄りで調べりゃいい?」
「両面でいってほしいけど、どっちかと言えば精霊庁寄りで頼む」
「いーぜ、任せとけ!」
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