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033 ひきこもりプリンセス螺旋(6)
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それまで黙って聞いていた祐人は、早くも演技をやめた素の言葉でエレネの話の腰を折った。エレネは驚いた顔で祐人を見た。だが祐人はそのままの調子で喋り続ける。
「いったん即位して譲り渡す? 簒奪を目論む連中がそんな悠長なこと許してくれるわけないだろ。おそらく――いや確実に、あんたとアイリアは殺される。戴冠式よりも前……いや、戴冠式を一目見ようと詰めかけた群衆の前で、だな」
「そんな恐ろしいことが……どうして」
「簒奪のために、あんたとアイリアの死は必須だ。そこで初めて、遡れば皇室の血に連なる家柄が活きてくる。下々の立場に立ってみろ。皇家の人間がいるのに皇帝の位を家臣が譲り受ける、そんな大義名分がどこにあるって言うんだ」
最初、驚愕に目を見開いていたエレネの顔は、祐人の言葉を聞くうちに呆然としたものに変わっていった。
そんなエレネの変化を見つめながら祐人は、理知的で鋭いところもあるが、この人は大事なところで世間知らずのお姫様なのだなと思った。あるいは皇位継承権という重荷を持て余し、無意識に安易な道を選んでしまったのかも知れない。
……それにしても、俺が言ったようなことを誰かに吹き込まれないようにエレネをここへ閉じこめたカステリオ卿の知謀はなかなかのものだ。エレネの話からすると真面目に皇位を簒奪する気でいるようだし、その過程で手を汚す覚悟も窺い知れる。……当面、ルカにはカステリオ卿について調べてもらうことになるだろう。
そんなことを考える祐人の耳に、ふと「それならば」という平坦な声が届いた。
「それならば、わたくしはどうすればいいのでしょう……。今日までのわたくしは、ただただ流されるままに生きてまいりました。流されるまま皇女としての日々を送り、流されるまま妹との争い事に巻き込まれ、流されるまま皇帝の位を譲ることを約束し、流されるまま……」
ほとんど無表情だったエレネは、そこでふっと自嘲気味な笑みを浮かべた。
「ユート様とのこととて、状況に流されたようなものです。誰一人訪ねてくるはずもないこの鳥籠へ貴方様が訪ねてこられ、わたくしはそれを運命だと思いました。貴方様をこの鳥籠に迎え入れ、心の深い部分から来る声に従い、貴方様に貞操を捧げました。本来であれば、それは決して許されないことです。けれどもわたくしはそうしたかった……どうしてもそうしたかったのです」
そこでエレネはちらりと祐人を一瞥した。それから……何だろう、気まずそうに目を伏せて下唇を噛み、何度も言うのを躊躇ったあと、ついにその懺悔を始めた。
「……正直に申します。貴方様を籠絡するため、わたくしは秘蔵の媚薬を使いました。扉を開け入ってこられるユート様のお姿を目にしたとき、貴方様がわたくしにとって最初で最後の殿方になると直感したのです」
「……」
「……ですが、考えるまでもなくそれは恥ずべき行為でした。貴方様のお気持ちも考えず、己の欲を満たすために道ならぬ手管を用いたわたくしの罪を、どうかお許し下さい」
「……」
「……ユート様のおっしゃる通り、わたくしはもうすぐ殺されるのでしょう。身勝手な話ですが、その裁きをもってわたくしが今日貴方様にしてしまったことの罪を贖わせてください。でもあの子は……アイリアだけはせめて……」
一筋の涙がエレネの頬を流れ、やがて蹲るように身をかがめてエレネは泣き崩れた。
そんなエレネを若干醒めた目で眺めながら、祐人はとりあえず、自分の意志とは関係なくエレネを抱いてしまった謎が解けたことに胸をなで下ろしていた。真摯に罪を告白し、涙に暮れているエレネの横でそんなことを思うのは不謹慎かも知れないが、エレネと話している間もそれはずっと祐人の頭の中に引っかかっていたのだ。
寝台を立ったときに吹いていたあの香水のようなものがその媚薬とやらだったのだろう。初対面の男にそんなあやしい薬まで使うとはいったいどんな皇女だ、という思いが湧いてこないでもないが、問題はその皇女様をこの先どうするかということだった。
カステリオ卿の目論見を知ってしまった以上このままにしてはおけないし、おそらく彼女を助けることは自分にとって有利な方向にはたらく。少なくとも俺がここを出るまでの間に何らかの打開策を打ち立ててエレネに提示したい。
……だが今ある情報だけでは、エレネがここからどう動くのがベストなのか判断できない。カステリオ卿の情報が足りないのだ。ルカに頼んで早急に情報を集めてもらわなければならないが、そのためにまずはどうにかしてここから抜け出さなければならない。けれどもここを出たら最後、俺はもう二度とここへは戻って来られないだろう。……そもそも俺はどうやってここから出ればいいのか。
必死に頭を回転させてブレイクスルーの糸口を探る祐人の耳に、扉の向こうから間延びした緊張感のない声が届いた。
「――おーい、ユートいるかー?」
「ルカか!?」
その声にエレネは反射的に寝台を立ちかけ、だがそれよりも祐人の反応が早かった。祐人は扉に駆け寄ると、扉にぴったりと張り付くようにして外の声に耳を傾けた。
「――ユート、そこにいるんだなー?」
「ああ、いる。けど出られない。この扉、こっちからじゃ開かないんだ」
「――ちょっと待ってろよー」
かちゃかちゃという音がして五秒もしないうちに扉が開いた。さすがは本職である。扉の向こうからあからさまにドヤ顔のルカが顔を出した。だが、今回ばかりは祐人もそのドヤ顔に感謝しかない。
「お前、俺がここにいるって、どうやって……」
「んー? そこはほらよー、愛し合う二人の絆ってやつで――」
そこでルカの視線がエレネをとらえた。寝台の上に、エレネがシーツで裸を隠すのが見えた。
「他の女抱いてもいいって言ったけどさあ……」
ルカは呆れたような顔で祐人を見た。……無理もないだろう。ルカの情報をもってすれば、目の前で裸になっている女が誰であるかわからないはずはない。
「で、どーすんだよ? 見つからねーように来たけど、あんま時間ねーぞ」
「どうするかって――」
――逃げるしかないだろう。そう言いかけ、だが祐人は『どうするのか』というルカの問いの中に、隠されたものを感じた。
ルカは俺を助けに来た。だから俺一人逃げるのならこんなことを聞く必要はないはずだ。……さすがは盗人だ、と改めて思った。祐人は振り返り、寝台の方へ真っ直ぐに手を差し伸べて言った。
「エレネ、俺と一緒に来るか?」
エレネは目を伏せて頭を横に振りかけ、だが昂然と頭を上げ祐人を見ると、シーツを身体に巻いたままの格好で駆け寄ってきた。せめて服くらい着てくれと祐人は口を開きかけたが、窓の外にちらちらと火が動いているのを目にして、ルカの言う通り時間がないことを悟った。
「お姫さんはユートに任せるからな。逃げ遅れんじゃねーぞ」
「わかった」
「まー、あーしとしては、お姫さんには逃げ遅れてほしーんだけどな」
「何か言ったか?」
「何でもねーよ」
そう言い残してルカは漆黒の螺旋階段に消えた。
「エレネ、しっかりつかまれ」
「え……きゃ」
祐人は少し迷ったあと、シーツに包まれたエレネの身体を抱きかかえ、いわゆるお姫様抱っこでそのあとに続いた――
「いったん即位して譲り渡す? 簒奪を目論む連中がそんな悠長なこと許してくれるわけないだろ。おそらく――いや確実に、あんたとアイリアは殺される。戴冠式よりも前……いや、戴冠式を一目見ようと詰めかけた群衆の前で、だな」
「そんな恐ろしいことが……どうして」
「簒奪のために、あんたとアイリアの死は必須だ。そこで初めて、遡れば皇室の血に連なる家柄が活きてくる。下々の立場に立ってみろ。皇家の人間がいるのに皇帝の位を家臣が譲り受ける、そんな大義名分がどこにあるって言うんだ」
最初、驚愕に目を見開いていたエレネの顔は、祐人の言葉を聞くうちに呆然としたものに変わっていった。
そんなエレネの変化を見つめながら祐人は、理知的で鋭いところもあるが、この人は大事なところで世間知らずのお姫様なのだなと思った。あるいは皇位継承権という重荷を持て余し、無意識に安易な道を選んでしまったのかも知れない。
……それにしても、俺が言ったようなことを誰かに吹き込まれないようにエレネをここへ閉じこめたカステリオ卿の知謀はなかなかのものだ。エレネの話からすると真面目に皇位を簒奪する気でいるようだし、その過程で手を汚す覚悟も窺い知れる。……当面、ルカにはカステリオ卿について調べてもらうことになるだろう。
そんなことを考える祐人の耳に、ふと「それならば」という平坦な声が届いた。
「それならば、わたくしはどうすればいいのでしょう……。今日までのわたくしは、ただただ流されるままに生きてまいりました。流されるまま皇女としての日々を送り、流されるまま妹との争い事に巻き込まれ、流されるまま皇帝の位を譲ることを約束し、流されるまま……」
ほとんど無表情だったエレネは、そこでふっと自嘲気味な笑みを浮かべた。
「ユート様とのこととて、状況に流されたようなものです。誰一人訪ねてくるはずもないこの鳥籠へ貴方様が訪ねてこられ、わたくしはそれを運命だと思いました。貴方様をこの鳥籠に迎え入れ、心の深い部分から来る声に従い、貴方様に貞操を捧げました。本来であれば、それは決して許されないことです。けれどもわたくしはそうしたかった……どうしてもそうしたかったのです」
そこでエレネはちらりと祐人を一瞥した。それから……何だろう、気まずそうに目を伏せて下唇を噛み、何度も言うのを躊躇ったあと、ついにその懺悔を始めた。
「……正直に申します。貴方様を籠絡するため、わたくしは秘蔵の媚薬を使いました。扉を開け入ってこられるユート様のお姿を目にしたとき、貴方様がわたくしにとって最初で最後の殿方になると直感したのです」
「……」
「……ですが、考えるまでもなくそれは恥ずべき行為でした。貴方様のお気持ちも考えず、己の欲を満たすために道ならぬ手管を用いたわたくしの罪を、どうかお許し下さい」
「……」
「……ユート様のおっしゃる通り、わたくしはもうすぐ殺されるのでしょう。身勝手な話ですが、その裁きをもってわたくしが今日貴方様にしてしまったことの罪を贖わせてください。でもあの子は……アイリアだけはせめて……」
一筋の涙がエレネの頬を流れ、やがて蹲るように身をかがめてエレネは泣き崩れた。
そんなエレネを若干醒めた目で眺めながら、祐人はとりあえず、自分の意志とは関係なくエレネを抱いてしまった謎が解けたことに胸をなで下ろしていた。真摯に罪を告白し、涙に暮れているエレネの横でそんなことを思うのは不謹慎かも知れないが、エレネと話している間もそれはずっと祐人の頭の中に引っかかっていたのだ。
寝台を立ったときに吹いていたあの香水のようなものがその媚薬とやらだったのだろう。初対面の男にそんなあやしい薬まで使うとはいったいどんな皇女だ、という思いが湧いてこないでもないが、問題はその皇女様をこの先どうするかということだった。
カステリオ卿の目論見を知ってしまった以上このままにしてはおけないし、おそらく彼女を助けることは自分にとって有利な方向にはたらく。少なくとも俺がここを出るまでの間に何らかの打開策を打ち立ててエレネに提示したい。
……だが今ある情報だけでは、エレネがここからどう動くのがベストなのか判断できない。カステリオ卿の情報が足りないのだ。ルカに頼んで早急に情報を集めてもらわなければならないが、そのためにまずはどうにかしてここから抜け出さなければならない。けれどもここを出たら最後、俺はもう二度とここへは戻って来られないだろう。……そもそも俺はどうやってここから出ればいいのか。
必死に頭を回転させてブレイクスルーの糸口を探る祐人の耳に、扉の向こうから間延びした緊張感のない声が届いた。
「――おーい、ユートいるかー?」
「ルカか!?」
その声にエレネは反射的に寝台を立ちかけ、だがそれよりも祐人の反応が早かった。祐人は扉に駆け寄ると、扉にぴったりと張り付くようにして外の声に耳を傾けた。
「――ユート、そこにいるんだなー?」
「ああ、いる。けど出られない。この扉、こっちからじゃ開かないんだ」
「――ちょっと待ってろよー」
かちゃかちゃという音がして五秒もしないうちに扉が開いた。さすがは本職である。扉の向こうからあからさまにドヤ顔のルカが顔を出した。だが、今回ばかりは祐人もそのドヤ顔に感謝しかない。
「お前、俺がここにいるって、どうやって……」
「んー? そこはほらよー、愛し合う二人の絆ってやつで――」
そこでルカの視線がエレネをとらえた。寝台の上に、エレネがシーツで裸を隠すのが見えた。
「他の女抱いてもいいって言ったけどさあ……」
ルカは呆れたような顔で祐人を見た。……無理もないだろう。ルカの情報をもってすれば、目の前で裸になっている女が誰であるかわからないはずはない。
「で、どーすんだよ? 見つからねーように来たけど、あんま時間ねーぞ」
「どうするかって――」
――逃げるしかないだろう。そう言いかけ、だが祐人は『どうするのか』というルカの問いの中に、隠されたものを感じた。
ルカは俺を助けに来た。だから俺一人逃げるのならこんなことを聞く必要はないはずだ。……さすがは盗人だ、と改めて思った。祐人は振り返り、寝台の方へ真っ直ぐに手を差し伸べて言った。
「エレネ、俺と一緒に来るか?」
エレネは目を伏せて頭を横に振りかけ、だが昂然と頭を上げ祐人を見ると、シーツを身体に巻いたままの格好で駆け寄ってきた。せめて服くらい着てくれと祐人は口を開きかけたが、窓の外にちらちらと火が動いているのを目にして、ルカの言う通り時間がないことを悟った。
「お姫さんはユートに任せるからな。逃げ遅れんじゃねーぞ」
「わかった」
「まー、あーしとしては、お姫さんには逃げ遅れてほしーんだけどな」
「何か言ったか?」
「何でもねーよ」
そう言い残してルカは漆黒の螺旋階段に消えた。
「エレネ、しっかりつかまれ」
「え……きゃ」
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