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032 ひきこもりプリンセス螺旋(5)
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「……嘘だろ。またかよ」
月明かりの部屋に目覚めた祐人は、隣に横たわる白い裸体をぼんやりと眺めながら、力無く呟いた。
衛兵を退けようとするエレネの激しい叱責と、その胸に抱かれ、包み込まれるような安心に身を委ねていたことまでははっきりと覚えている。
……そのあとのことはよく思い出せない。ただ夢かうつつか、自分がエレネを抱いている情景の断片が脳裏に張りついていて、何かを囁きかけるような香しい吐息や、押し殺したきれぎれの喘ぎ声も耳の奥に残っている。
そうした自身の記憶と、隣にエレネが裸で寝ているという状況証拠を総合すれば、自分がまた出会ったばかりの女性に手を出してしまったことは、どうやら疑いないようだ。
……しかし今回に限ってはどちらから誘いかけ、どんな流れでそうなったのかまるで思い出せない。ルカとの時も酔ってはいたが、躊躇いつつも向こうのリードでそうなってしまったというプロセスはちゃんと覚えていた。だが、今回はそれさえもない。
それよりも何よりも、これは洒落にならない。これまでのことが洒落になっていたかと言うと、まあどれもなっていなかったようにも思うが、今回のこれは本気で洒落にならない。
また皇女に手をつけたというだけでは済まされない。エレネはアイリアの姉なのだ。そうしたことに何ら抵抗を感じない輩も世の中にはいるのだろうが、祐人は違う。姉妹ともども関係を持ってしまったという事実に、信心も無いくせに神への畏れを感じた。
どうしてこうなったのかわからないということが、混乱に一層の拍車をかける。いったいどうしてこうなった……どうして……。悪魔に押し付けられたこの能力は女を惹きつけるばかりでなく、自分の意志とは関係なく女と結ばれてしまう類のものなのか……。
深い懊悩の淵にある祐人の隣で、エレネが静かに身体を起こした。どうやら目を覚ましたようだ。エレネはまだ夢の中にいるように、ぼんやりと祐人を見つめた。
「起きて、いらしたのですね」
祐人は言葉を返せなかった。月明かりに浮かぶ一糸まとわぬその姿は女神そのもので、その身体を抱いたということが祐人には信じられなかった。
エレネは裸のまま立ち上がり、鏡台に置かれていた水差しの水を飲んだ。月光を受けてぼうっと光る真っ白な身体のシルエットと、嚥下のために波うつ喉元の艶かしさに、祐人はまたしても我を忘れて見入った。
「ユート様。貴方はなぜこの鳥籠へ?」
エレネの質問に、やはり祐人は答えられなかった。
誠意ある回答としては妹君に会いに来たということになるのだろうが、詳しい事情が話せない以上、正直に答えるわけにはいかない。エレネとも身体を合わせてしまった今となっては尚更だ。
だが、この質問には答えなければならない。祐人は気持ちを切り替えて素早く頭を回転させ、やがてひとつの方向に辿り着いた。
「貴女様のお気持ちを伺うためです」
「……わたくしの?」
「匿っていただいてからのご無礼、どうかお許し下さい。貴女様がこの塔に虜の身となっていること、そして貴女様がエレネ殿下であることを、私は知らなかったのです」
――ここは芝居でいくしかない。それが祐人の出した結論だった。
祖国を想うあまりいてもたってもいられず無謀な行動に出た若き憂国の士。これなら一応のつじつまが合う。そしてその配役は見事に祐人の思惑と重なった。転んでもただでは起きない。わけがわからないまま巻き込まれたこの状況を利用して、これまでヴェールに包まれていたエレネの胸の内を垣間見る――
そんな決意をもって祐人は立ち上がり、月明かりから逃れるように窓辺に立った。
「戴冠の儀が間近に迫っておりますが、城の中はまっぷたつに割れています。このままでは内乱のおそれさえ……帝国の行く末を憂う者の一人としてお気持ちを伺うべく、貴女様をお捜ししていたのです」
芝居がかった台詞をよく噛まずに言えたものだと、祐人は我ながら感心した。もっとも言っていることの半分は本音なので舌もよく回る。もちろん、適当なことを言っていると見抜かれるおそれはあったが、祐人の言葉にエレネは疑う素振りも見せず、その代わりに美しい面差しを曇らせて俯いた。
「……わたくしの気持ちは何も変わっておりませぬ。皇帝など、なりたい者がなれば良いのです」
「ですが、下々の者は申しております。エレネ様は、アイリア様が皇位に就くことを望んでおられないと」
「ええ、そうです。わたくしは妹が――小さなアイリアが皇位に就くことを望んではおりません。ですが、わたくしにはわかります。あの子も決して、自分が皇帝になることなど望んではいないのです。だから、皇帝などなりたい者がなれば良い。そう、たとえば公爵家の誉れと謳われるあの方とか」
「公爵家の……?」
そのエレネの言葉に祐人はピンときた。ルカの情報によれば、カステリオ卿は公爵家の娘だったはず。だがなぜここでエレネの口からその名前が出るのか。
「わかりかねます。なぜカステリオ卿のお名前が、ここで貴女様のお口から」
「わたくしをこの鳥籠に閉じこめたのはあの方です。ありもしない噂をでっち上げ、わたくしと小さなアイリアとの仲を引き裂いたのも」
そう言いながらエレネは寝台に腰掛け、裏が透けて見えるほど薄いシルクのシーツを身体に巻きつけた。少し迷ったが祐人もそれに倣い、隣に腰掛けた。
「わたくしが妹の即位に反対していたのは本当です。けれどもそれはわたくし自身が皇帝となることを望み、あの子を妬んでいたからではありません。わたくしはあの子が心配でならないのです」
「……」
「あの子には――アイリアには皇家の者が等しく有するはずの奇跡の力がありません。奇跡を示すことができない者が皇帝になってどれほどの苦労を強いられるか、わたくしのように学の浅い者にもそれくらいわかります。かと言ってわたくしに皇帝の重責が担えるとも思えません。そこでわたくしに声をかけてきたのがあの方です」
そこでエレネはいったん話を切った。その顔は悄然と俯いたまま、祐人の方を見ない。しばらく間を置いて、エレネは思い出したように話の穂を継いだ。
「わたくしの姿が宮廷内にあれば、またわたくしを担ぎ出そうとするものが出てくる。ここは戴冠の儀が行われる日まで隠れていてはどうかというあの方の言葉に、わたくしは従いました。その通りだと思ったからです」
「……」
「遡れば皇室の血に連なる公爵家の息女にして帝国随一の呼び声も高い火の奇跡の示し手。皇帝となる資格は充分でしょう。わたくしは戴冠の儀でいったん皇帝となり、その位をあの方に譲り渡すつもりです。そうすればわたくしはただの女になれる。アイリアともまた元通りに――」
「考えが甘すぎるな」
月明かりの部屋に目覚めた祐人は、隣に横たわる白い裸体をぼんやりと眺めながら、力無く呟いた。
衛兵を退けようとするエレネの激しい叱責と、その胸に抱かれ、包み込まれるような安心に身を委ねていたことまでははっきりと覚えている。
……そのあとのことはよく思い出せない。ただ夢かうつつか、自分がエレネを抱いている情景の断片が脳裏に張りついていて、何かを囁きかけるような香しい吐息や、押し殺したきれぎれの喘ぎ声も耳の奥に残っている。
そうした自身の記憶と、隣にエレネが裸で寝ているという状況証拠を総合すれば、自分がまた出会ったばかりの女性に手を出してしまったことは、どうやら疑いないようだ。
……しかし今回に限ってはどちらから誘いかけ、どんな流れでそうなったのかまるで思い出せない。ルカとの時も酔ってはいたが、躊躇いつつも向こうのリードでそうなってしまったというプロセスはちゃんと覚えていた。だが、今回はそれさえもない。
それよりも何よりも、これは洒落にならない。これまでのことが洒落になっていたかと言うと、まあどれもなっていなかったようにも思うが、今回のこれは本気で洒落にならない。
また皇女に手をつけたというだけでは済まされない。エレネはアイリアの姉なのだ。そうしたことに何ら抵抗を感じない輩も世の中にはいるのだろうが、祐人は違う。姉妹ともども関係を持ってしまったという事実に、信心も無いくせに神への畏れを感じた。
どうしてこうなったのかわからないということが、混乱に一層の拍車をかける。いったいどうしてこうなった……どうして……。悪魔に押し付けられたこの能力は女を惹きつけるばかりでなく、自分の意志とは関係なく女と結ばれてしまう類のものなのか……。
深い懊悩の淵にある祐人の隣で、エレネが静かに身体を起こした。どうやら目を覚ましたようだ。エレネはまだ夢の中にいるように、ぼんやりと祐人を見つめた。
「起きて、いらしたのですね」
祐人は言葉を返せなかった。月明かりに浮かぶ一糸まとわぬその姿は女神そのもので、その身体を抱いたということが祐人には信じられなかった。
エレネは裸のまま立ち上がり、鏡台に置かれていた水差しの水を飲んだ。月光を受けてぼうっと光る真っ白な身体のシルエットと、嚥下のために波うつ喉元の艶かしさに、祐人はまたしても我を忘れて見入った。
「ユート様。貴方はなぜこの鳥籠へ?」
エレネの質問に、やはり祐人は答えられなかった。
誠意ある回答としては妹君に会いに来たということになるのだろうが、詳しい事情が話せない以上、正直に答えるわけにはいかない。エレネとも身体を合わせてしまった今となっては尚更だ。
だが、この質問には答えなければならない。祐人は気持ちを切り替えて素早く頭を回転させ、やがてひとつの方向に辿り着いた。
「貴女様のお気持ちを伺うためです」
「……わたくしの?」
「匿っていただいてからのご無礼、どうかお許し下さい。貴女様がこの塔に虜の身となっていること、そして貴女様がエレネ殿下であることを、私は知らなかったのです」
――ここは芝居でいくしかない。それが祐人の出した結論だった。
祖国を想うあまりいてもたってもいられず無謀な行動に出た若き憂国の士。これなら一応のつじつまが合う。そしてその配役は見事に祐人の思惑と重なった。転んでもただでは起きない。わけがわからないまま巻き込まれたこの状況を利用して、これまでヴェールに包まれていたエレネの胸の内を垣間見る――
そんな決意をもって祐人は立ち上がり、月明かりから逃れるように窓辺に立った。
「戴冠の儀が間近に迫っておりますが、城の中はまっぷたつに割れています。このままでは内乱のおそれさえ……帝国の行く末を憂う者の一人としてお気持ちを伺うべく、貴女様をお捜ししていたのです」
芝居がかった台詞をよく噛まずに言えたものだと、祐人は我ながら感心した。もっとも言っていることの半分は本音なので舌もよく回る。もちろん、適当なことを言っていると見抜かれるおそれはあったが、祐人の言葉にエレネは疑う素振りも見せず、その代わりに美しい面差しを曇らせて俯いた。
「……わたくしの気持ちは何も変わっておりませぬ。皇帝など、なりたい者がなれば良いのです」
「ですが、下々の者は申しております。エレネ様は、アイリア様が皇位に就くことを望んでおられないと」
「ええ、そうです。わたくしは妹が――小さなアイリアが皇位に就くことを望んではおりません。ですが、わたくしにはわかります。あの子も決して、自分が皇帝になることなど望んではいないのです。だから、皇帝などなりたい者がなれば良い。そう、たとえば公爵家の誉れと謳われるあの方とか」
「公爵家の……?」
そのエレネの言葉に祐人はピンときた。ルカの情報によれば、カステリオ卿は公爵家の娘だったはず。だがなぜここでエレネの口からその名前が出るのか。
「わかりかねます。なぜカステリオ卿のお名前が、ここで貴女様のお口から」
「わたくしをこの鳥籠に閉じこめたのはあの方です。ありもしない噂をでっち上げ、わたくしと小さなアイリアとの仲を引き裂いたのも」
そう言いながらエレネは寝台に腰掛け、裏が透けて見えるほど薄いシルクのシーツを身体に巻きつけた。少し迷ったが祐人もそれに倣い、隣に腰掛けた。
「わたくしが妹の即位に反対していたのは本当です。けれどもそれはわたくし自身が皇帝となることを望み、あの子を妬んでいたからではありません。わたくしはあの子が心配でならないのです」
「……」
「あの子には――アイリアには皇家の者が等しく有するはずの奇跡の力がありません。奇跡を示すことができない者が皇帝になってどれほどの苦労を強いられるか、わたくしのように学の浅い者にもそれくらいわかります。かと言ってわたくしに皇帝の重責が担えるとも思えません。そこでわたくしに声をかけてきたのがあの方です」
そこでエレネはいったん話を切った。その顔は悄然と俯いたまま、祐人の方を見ない。しばらく間を置いて、エレネは思い出したように話の穂を継いだ。
「わたくしの姿が宮廷内にあれば、またわたくしを担ぎ出そうとするものが出てくる。ここは戴冠の儀が行われる日まで隠れていてはどうかというあの方の言葉に、わたくしは従いました。その通りだと思ったからです」
「……」
「遡れば皇室の血に連なる公爵家の息女にして帝国随一の呼び声も高い火の奇跡の示し手。皇帝となる資格は充分でしょう。わたくしは戴冠の儀でいったん皇帝となり、その位をあの方に譲り渡すつもりです。そうすればわたくしはただの女になれる。アイリアともまた元通りに――」
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