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004 悪魔というだけで簡単に魂が買える時代ではない(2)
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「ケモミミもNG……と。でしたらここは?」
「廃墟みたいなとこだな……って、銃で撃ち合ってるし! 駄目駄目、ぜんぜん世界観が違う」
「……ちょっと旦那。駄目出し多すぎやしやせんか?」
「希望と違うんだから仕方ないだろ」
「けどもこれじゃ埒があきやせんぜ。ひとつ条件を絞っておくんなせえ」
「条件か。なら、まずファンタジー系の世界は不可」
「そいつはもうわかりやした」
「飛び道具は弩か投石機まで。ああ、火薬で石を撃ち出す兵器とかはありね。ただ基本は白兵戦メインの戦争に明け暮れる世界」
「へいへい」
「政治形態は王制。ここでいう王は、部族の族長や皇帝なども含む概念。共和制の国家があってもいいけど、それだけだと困る」
「おつぎは?」
「まあ欲を言えば騎馬民族の台頭が秒読みって世界がいいな。洋の東西で文化や民族が違い、戦乱のなかそれが混じり合って新たな文化や技術の萌芽となる。そんなことが期待できる世界だったら、もう言うことはない」
「そんだけでいいんでやんすか?」
「ああ。とりあえずそれだけで」
「なんだか飲み屋の店員になったみてえで……お、格好の世界がありやしたよ旦那!」
「どれどれ。……うん、それっぽい」
「げ」
「なんだよ、今の『げ』は?」
「ひとつだけ旦那の毛嫌いしそうな要素が」
「どんな要素」
「奇跡でさ」
「奇跡? 奇跡って何だよ」
「ありていに言いやすと、その……魔法みてえなもんで」
「なら却下」
「待っておくんなせえ! 皆まで聞いておくんなせえ! 確かに魔法はごぜえやす! 確かにごぜえやすが、ここの魔法は見世物なんでさ!」
「見世物?」
「さいで。魔法を使えるのは王族のみ! しかも戦争じゃ使い物になりやせん! なんしろ、十人殺せるかどうかって魔法を、一日一発しかうてねえわけでやんすから!」
「なんでまたそんな中途半端な魔法があるの」
「だから見世物でさ。開戦の狼煙でさ。文明のレベルが低けりゃそういうのも立派な虚仮威しになるんでさ。で、魔法を使える連中が王様になったと」
「なるほど」
「ですから旦那、ここはひとつトッピングみてえなもんだと思って納めちゃいただけやせんかね。すんませんがあっしにはここより他に旦那のご趣味に合った世界をお見せできる気がしねえんで」
「わかった。なら魔法については妥協する」
「よっしゃ通った! でしたら旦那にはこの世界で王様になっていただきやして……」
「はあ? 王様にはならないって言っただろ」
「けど旦那、さっきも言いやした通り『神の見えざる手』は無理なんでやんして……」
「だったらB案考えてくれよ。そこについては俺、一切妥協するつもりないから」
「……わかりやした。旦那がおなりになりてえのは王様でなくて、王様を意のままに操れるお人なんでやんすね?」
「まあそうだ。透明な支配者、って感じかな」
「透明な支配者、でやんすか」
「表舞台には出ない。でも王は俺の言う通りに動く。だから透明な支配者」
「……旦那の注文は細かすぎて頭が痛くなってきまさあ。けどそんだったら、そのへんは旦那にお任せ、ってことでどうでやんすか?」
「どういうこと?」
「そんな細かい設定、悪魔じゃどうにもなりやせんぜ。旦那はさっき言ってたじゃねえですか。成功が約束されてるゲームなんてまっぴら、わずかな可能性を掴むのが楽しいんだ、ってなことを」
「言ってたな」
「だったら、そのへんは旦那にお任せしやす」
「……ふむ」
「あっしの力で、旦那にゃこの代行世界に移行していただきやす」
「ほい」
「旦那がそこで透明な支配者ってなもんになれるだけのブツと能力を旦那に持っていっていただきやす」
「ほい」
「あとは旦那の才覚次第! その透明な支配者ってのになれるもなれないも旦那にかかっておりやす! さあ、乗りやすか!」
「乗った!」
「よっしゃ通った! へっへっへ。そんじゃお国の選択といきやしょうか。旦那のお好きなゲームを真似して……と。どうで?」
「王様の顔グラ付きか。いいね……って、王様みんな女じゃん」
「この世界じゃ女しか魔法が使えないんでさ」
「ああ……そういうこと。つか、この世界には男もいるんだよな?」
「男がいなけりゃキャベツ畑に実がなりやせんぜ。もちろんいやすが、政治の場にゃ滅多に顔を出さねえってだけの話で。まあ言うなりゃこの世界の逆バージョンといったとこでさ」
「なるほど」
「わかりやすく攻略難易度もおつけしやしょうか」
「おお。これはわかりやすい。Sが楽な方?」
「いえ、難しい方で」
「となるとSだな。Sは……ふたつしかないか。ここは?」
「ああ、ここはやめた方がいいですぜ。北の果ての孤島なんでさ」
「なるほど、それで難易度Sか。もうひとつのSはこの神聖アウラリア帝国だけど……何でここだけ王様の顔グラがないの?」
「ええ、それはでやんすねえ……あった。ありゃ、半年ほど前に崩御しとりやす」
「皇帝不在か」
「なになに……皇女殿下お二人のどっちかがもうすぐ即位する予定でやんすが、宮廷が割れててどっちが皇位につくかわからず」
「ほう」
「かつて繁栄を極めたのも今や昔で、帝国とは名ばかり。領土にしてみたところで、こぢんまりとした都を残すのみ」
「おお!」
「近隣は伸び盛りの強国ばかりで、このままじゃにっちもさっちもいかない。さながらオスマントルコに滅ぼされる寸前のビザンティン帝国ってな感じでやんすか」
「なにその俺好みの状況! ここ! ここにする!」
「通りやした、と。……相変わらず旦那のご趣味はわかりやせんなあ。だったらあとはブツと能力だけで」
「いいよそんなの。いらない」
「いらない!? いえ、そういうわけにはまいりやせん!」
「俺がいらないって言ってんのに?」
「悪魔には悪魔のルールってもんがありやす。魂に見合うだけのもんを持っていっていただけねえと契約できやせん!」
「よくわからないけど、まあルールなら仕方ない」
「へい、ルールなんで。こちらが能力のリストでやんす」
「どれどれ。この中だと……そうだな。ちょっとだけラッキーにしてもらおうか」
「へい。幸運値をアップ……と」
「これでいい?」
「へ? いいわきゃねえでしょ! まだまだぜんぜん足りやせん」
「だったら……そうだな。せっかくだし、ちょっとだけモテるようにして」
「魅了値もアップと……げ、旦那。魅了値はやめたほうがいいかも知れやせんぜ?」
「なんでよ?」
「この世界だと、旦那は自動的にモテちまうんで」
「どういうこと?」
「廃墟みたいなとこだな……って、銃で撃ち合ってるし! 駄目駄目、ぜんぜん世界観が違う」
「……ちょっと旦那。駄目出し多すぎやしやせんか?」
「希望と違うんだから仕方ないだろ」
「けどもこれじゃ埒があきやせんぜ。ひとつ条件を絞っておくんなせえ」
「条件か。なら、まずファンタジー系の世界は不可」
「そいつはもうわかりやした」
「飛び道具は弩か投石機まで。ああ、火薬で石を撃ち出す兵器とかはありね。ただ基本は白兵戦メインの戦争に明け暮れる世界」
「へいへい」
「政治形態は王制。ここでいう王は、部族の族長や皇帝なども含む概念。共和制の国家があってもいいけど、それだけだと困る」
「おつぎは?」
「まあ欲を言えば騎馬民族の台頭が秒読みって世界がいいな。洋の東西で文化や民族が違い、戦乱のなかそれが混じり合って新たな文化や技術の萌芽となる。そんなことが期待できる世界だったら、もう言うことはない」
「そんだけでいいんでやんすか?」
「ああ。とりあえずそれだけで」
「なんだか飲み屋の店員になったみてえで……お、格好の世界がありやしたよ旦那!」
「どれどれ。……うん、それっぽい」
「げ」
「なんだよ、今の『げ』は?」
「ひとつだけ旦那の毛嫌いしそうな要素が」
「どんな要素」
「奇跡でさ」
「奇跡? 奇跡って何だよ」
「ありていに言いやすと、その……魔法みてえなもんで」
「なら却下」
「待っておくんなせえ! 皆まで聞いておくんなせえ! 確かに魔法はごぜえやす! 確かにごぜえやすが、ここの魔法は見世物なんでさ!」
「見世物?」
「さいで。魔法を使えるのは王族のみ! しかも戦争じゃ使い物になりやせん! なんしろ、十人殺せるかどうかって魔法を、一日一発しかうてねえわけでやんすから!」
「なんでまたそんな中途半端な魔法があるの」
「だから見世物でさ。開戦の狼煙でさ。文明のレベルが低けりゃそういうのも立派な虚仮威しになるんでさ。で、魔法を使える連中が王様になったと」
「なるほど」
「ですから旦那、ここはひとつトッピングみてえなもんだと思って納めちゃいただけやせんかね。すんませんがあっしにはここより他に旦那のご趣味に合った世界をお見せできる気がしねえんで」
「わかった。なら魔法については妥協する」
「よっしゃ通った! でしたら旦那にはこの世界で王様になっていただきやして……」
「はあ? 王様にはならないって言っただろ」
「けど旦那、さっきも言いやした通り『神の見えざる手』は無理なんでやんして……」
「だったらB案考えてくれよ。そこについては俺、一切妥協するつもりないから」
「……わかりやした。旦那がおなりになりてえのは王様でなくて、王様を意のままに操れるお人なんでやんすね?」
「まあそうだ。透明な支配者、って感じかな」
「透明な支配者、でやんすか」
「表舞台には出ない。でも王は俺の言う通りに動く。だから透明な支配者」
「……旦那の注文は細かすぎて頭が痛くなってきまさあ。けどそんだったら、そのへんは旦那にお任せ、ってことでどうでやんすか?」
「どういうこと?」
「そんな細かい設定、悪魔じゃどうにもなりやせんぜ。旦那はさっき言ってたじゃねえですか。成功が約束されてるゲームなんてまっぴら、わずかな可能性を掴むのが楽しいんだ、ってなことを」
「言ってたな」
「だったら、そのへんは旦那にお任せしやす」
「……ふむ」
「あっしの力で、旦那にゃこの代行世界に移行していただきやす」
「ほい」
「旦那がそこで透明な支配者ってなもんになれるだけのブツと能力を旦那に持っていっていただきやす」
「ほい」
「あとは旦那の才覚次第! その透明な支配者ってのになれるもなれないも旦那にかかっておりやす! さあ、乗りやすか!」
「乗った!」
「よっしゃ通った! へっへっへ。そんじゃお国の選択といきやしょうか。旦那のお好きなゲームを真似して……と。どうで?」
「王様の顔グラ付きか。いいね……って、王様みんな女じゃん」
「この世界じゃ女しか魔法が使えないんでさ」
「ああ……そういうこと。つか、この世界には男もいるんだよな?」
「男がいなけりゃキャベツ畑に実がなりやせんぜ。もちろんいやすが、政治の場にゃ滅多に顔を出さねえってだけの話で。まあ言うなりゃこの世界の逆バージョンといったとこでさ」
「なるほど」
「わかりやすく攻略難易度もおつけしやしょうか」
「おお。これはわかりやすい。Sが楽な方?」
「いえ、難しい方で」
「となるとSだな。Sは……ふたつしかないか。ここは?」
「ああ、ここはやめた方がいいですぜ。北の果ての孤島なんでさ」
「なるほど、それで難易度Sか。もうひとつのSはこの神聖アウラリア帝国だけど……何でここだけ王様の顔グラがないの?」
「ええ、それはでやんすねえ……あった。ありゃ、半年ほど前に崩御しとりやす」
「皇帝不在か」
「なになに……皇女殿下お二人のどっちかがもうすぐ即位する予定でやんすが、宮廷が割れててどっちが皇位につくかわからず」
「ほう」
「かつて繁栄を極めたのも今や昔で、帝国とは名ばかり。領土にしてみたところで、こぢんまりとした都を残すのみ」
「おお!」
「近隣は伸び盛りの強国ばかりで、このままじゃにっちもさっちもいかない。さながらオスマントルコに滅ぼされる寸前のビザンティン帝国ってな感じでやんすか」
「なにその俺好みの状況! ここ! ここにする!」
「通りやした、と。……相変わらず旦那のご趣味はわかりやせんなあ。だったらあとはブツと能力だけで」
「いいよそんなの。いらない」
「いらない!? いえ、そういうわけにはまいりやせん!」
「俺がいらないって言ってんのに?」
「悪魔には悪魔のルールってもんがありやす。魂に見合うだけのもんを持っていっていただけねえと契約できやせん!」
「よくわからないけど、まあルールなら仕方ない」
「へい、ルールなんで。こちらが能力のリストでやんす」
「どれどれ。この中だと……そうだな。ちょっとだけラッキーにしてもらおうか」
「へい。幸運値をアップ……と」
「これでいい?」
「へ? いいわきゃねえでしょ! まだまだぜんぜん足りやせん」
「だったら……そうだな。せっかくだし、ちょっとだけモテるようにして」
「魅了値もアップと……げ、旦那。魅了値はやめたほうがいいかも知れやせんぜ?」
「なんでよ?」
「この世界だと、旦那は自動的にモテちまうんで」
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