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37 二人目の『あんた なにもんだ?』
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金曜日の夜は『木だまり』でオープンしている『BAR TAKU』で楽しむことが多くなった水萌里は、タクマの妻あやとすっかり仲良くなった。
あやは膣ケア・トレ講師とか性教育講師とかフェムテックアンバサダーとかおむつなし育児アドバイザーとか銚子はね太鼓メンバーとか和太鼓奏者とかドテラ講師とかメディカルアロマ講師とか六人の子のかぁちゃんとかタクマの嫁とか…………あれ? この方も『あんた、なにもんだ?』でした。手作りソーセージの講師もしちゃうほどマルチなWoman。あえて『Woman』と使うのは女性に優しい活動が多いからで、小中学校にナプキンを寄付していく活動はその最たるものである。
とにかくさまざまな顔を持っているあやだが、水萌里はおもに『BAR TAKU』のママさんであるあやとの接点を楽しんでいる。
『あやちゃんって何者なのか不思議よね。でも、肩書が変わってもあやさんであることは変わらない気がするわ』
ぽかんとあやを見つめていた水萌里に気がついたあやは笑顔をさらに深めた。
「やだぁ、みもさん。私にほれちゃった?」
「うん」
「え!? もうやだぁ。冗談なのにぃ」
カラカラと笑う姿に水萌里もフッと笑みをこぼした。
「あやちゃんとおしゃべりするのは楽しい」
「そうかい? 私も、みもさんといると楽しいがら」
『時々出るおばぁちゃん言葉と方言がカワイイ』
あやの言葉には小さな濁点が時々入るのだが、この濁点は旭弁だからお茶目さん。二人の会話をニコニコと見つめるタクマはあやへの愛情にあふれていた。
「そうだ、みもさん。おいも、もらったの! 持ってく?」
あやは水萌里に質問しながらもすでに袋に詰め始めている。
「いつもありがとう」
「もらったのだがら。ドラ豆も持ってぐでしょ?」
あやは「〇〇だから」が口癖だがきっと本人は気がついていない。相手に気を使わせないように何かと理由をつけるための口癖はあやの優しさを物語っている。
ドラ豆とは栄町名産ドラゴン豆のことである。
「いいの?」
「たくさん採れでっから。今日昼間にもじいて来たの」
水萌里はあやの言葉は理解できなかったが、なんとなくノリで頷いておいた。『もじく』とは『枝から取る』『もぐ』という意味の方言で、ここでは『収穫する』。「あんだその手。! もじいちまえ」はイタズラした子供がよく言われる。
あやは笑顔で野菜を水萌里におすそ分けした。
「今度、おうちマルシェやるの。よかったらみもさんも家族と来てね」
数日後、あやの自宅で行われた『小さなお庭マルシェ』の日はあいにくの雨であったため、リビングを開放しマルシェを開いていた。
『早く来すぎてしまったかしら?』
駐車場にはまだ車が止まっていなかったが、戸惑いながら玄関を開けた。
「みもさん、いらっしゃい! 一番最初のお客様だから。ありがとうございます」
あやの笑顔にホッとして靴を脱いだ。
「あら? 今日は一人?」
「ええ。室内でやるって聞いたから大きな男二人は置いてきたの」
「だがらよぉ。みもさんって面白いんだからぁ」
この「だがらよぉ」もあやの口癖。『わかってるよぉ』とか『知ってるよぉ』とか『びっくりだよぉ』いう意味の方言なのだが、小さな『が』は小説では表現が難しい。ここでの「だがらよぉ」には「びっくりだよぉ」の意味だと思われるが、流石にあやの心の中まではわからない。
「それに……今日は会いたい方がいて」
「その人、ちゃあんと来でっから。どうぞどうぞ」
水萌里の想い人は入口付近のソファの前にいた。そこにいたのは『結びまつり』の時に凛々しく歌っていた女性だった。黒縁の大きめな眼鏡と可愛らしいベレー帽を被った『まめやし』は別人のようだったが、水萌里はギャップに戦いた。
「え? この方が『まめやし』さんなの?」
不安に思い小声であやに尋ねる。
「だからよ。大丈夫。まめちゃんは取って食いやしないから。あははは」
水萌里は『石井ファーム』の似顔絵を書いたイラストレーターが来るということだけをあやから聞いていた。
「あ、あの……家族の絵を描いてもらいたくて」
「ありがとうございます!」
眼鏡の奥の奥ゆかしい目がなくなるほどに喜んで水萌里を迎えて入れた。
水萌里が撮ってきた真守の写真と洋太の写真を見せるとまめやしは自分のケータイに取り込んだ。
「水萌里さんのお写真も失礼します」
パシャパシャパシャと連写音が鳴ったことに水萌里が面食らった。
「お客様の堅くない表情をもらうためにはこれがいいんですよ」
お客様のためというまめやしからは絵と同様の優しさのある言葉がでた。
「あの……息子の髪は青にしてもらえますか」
「オッケーです! では十五分ほどいただきます。ゆっくりと楽しんでいてください」
「みもさん!」
「まあ! かこさん! 来てたのね」
「みもさんのなんかソワソワしてるの見てたよ」
横から声をかけてきた『なぞのくじびきや』のかこは大きな体を揺らして水萌里のマネをしてみせた。
「やあね。恥ずかしい。声かけてくれればよかったのに」
「みもさんには愛しのまめちゃんしか見えていなかったみたいだから」
図星を指された水萌里は頬を染めた。
かこと世間話を含めて立ち話をしているとあっという間に時間になったようだ。
「おまたせしました!」
まめやしのブースに戻り画面を見せてもらう。
「うわぁ! いい! いいわぁ!」
「本当ですか? 喜んでもらえて嬉しいです!
ラインで画像転送でいいですか?」
「はいっ!」
まめやしから送られてきた画像をまじまじと見てにこにこと笑う。顔を近づけて見て、離れて、またにこにこと笑う。
『きっと二人も喜んでくれるわ。びっくりさせましょう!』
二人の驚く顔を想像した水萌里は愛情溢れる笑みになる。そして、ハッと気がついた。
「あの、これって紙でももらえるんですか?」
ケータイを持っていない洋太を思い出したのだ。
「はい。すぐに写真印刷しますよ」
まめやしから受け取った絵をそっと抱きしめてからバッグへしまった。
☆☆☆
ご協力
小さなお庭マルシェ~石橋家~様
なぞのくじびきや様
イラストレーターまめやし様
あやは膣ケア・トレ講師とか性教育講師とかフェムテックアンバサダーとかおむつなし育児アドバイザーとか銚子はね太鼓メンバーとか和太鼓奏者とかドテラ講師とかメディカルアロマ講師とか六人の子のかぁちゃんとかタクマの嫁とか…………あれ? この方も『あんた、なにもんだ?』でした。手作りソーセージの講師もしちゃうほどマルチなWoman。あえて『Woman』と使うのは女性に優しい活動が多いからで、小中学校にナプキンを寄付していく活動はその最たるものである。
とにかくさまざまな顔を持っているあやだが、水萌里はおもに『BAR TAKU』のママさんであるあやとの接点を楽しんでいる。
『あやちゃんって何者なのか不思議よね。でも、肩書が変わってもあやさんであることは変わらない気がするわ』
ぽかんとあやを見つめていた水萌里に気がついたあやは笑顔をさらに深めた。
「やだぁ、みもさん。私にほれちゃった?」
「うん」
「え!? もうやだぁ。冗談なのにぃ」
カラカラと笑う姿に水萌里もフッと笑みをこぼした。
「あやちゃんとおしゃべりするのは楽しい」
「そうかい? 私も、みもさんといると楽しいがら」
『時々出るおばぁちゃん言葉と方言がカワイイ』
あやの言葉には小さな濁点が時々入るのだが、この濁点は旭弁だからお茶目さん。二人の会話をニコニコと見つめるタクマはあやへの愛情にあふれていた。
「そうだ、みもさん。おいも、もらったの! 持ってく?」
あやは水萌里に質問しながらもすでに袋に詰め始めている。
「いつもありがとう」
「もらったのだがら。ドラ豆も持ってぐでしょ?」
あやは「〇〇だから」が口癖だがきっと本人は気がついていない。相手に気を使わせないように何かと理由をつけるための口癖はあやの優しさを物語っている。
ドラ豆とは栄町名産ドラゴン豆のことである。
「いいの?」
「たくさん採れでっから。今日昼間にもじいて来たの」
水萌里はあやの言葉は理解できなかったが、なんとなくノリで頷いておいた。『もじく』とは『枝から取る』『もぐ』という意味の方言で、ここでは『収穫する』。「あんだその手。! もじいちまえ」はイタズラした子供がよく言われる。
あやは笑顔で野菜を水萌里におすそ分けした。
「今度、おうちマルシェやるの。よかったらみもさんも家族と来てね」
数日後、あやの自宅で行われた『小さなお庭マルシェ』の日はあいにくの雨であったため、リビングを開放しマルシェを開いていた。
『早く来すぎてしまったかしら?』
駐車場にはまだ車が止まっていなかったが、戸惑いながら玄関を開けた。
「みもさん、いらっしゃい! 一番最初のお客様だから。ありがとうございます」
あやの笑顔にホッとして靴を脱いだ。
「あら? 今日は一人?」
「ええ。室内でやるって聞いたから大きな男二人は置いてきたの」
「だがらよぉ。みもさんって面白いんだからぁ」
この「だがらよぉ」もあやの口癖。『わかってるよぉ』とか『知ってるよぉ』とか『びっくりだよぉ』いう意味の方言なのだが、小さな『が』は小説では表現が難しい。ここでの「だがらよぉ」には「びっくりだよぉ」の意味だと思われるが、流石にあやの心の中まではわからない。
「それに……今日は会いたい方がいて」
「その人、ちゃあんと来でっから。どうぞどうぞ」
水萌里の想い人は入口付近のソファの前にいた。そこにいたのは『結びまつり』の時に凛々しく歌っていた女性だった。黒縁の大きめな眼鏡と可愛らしいベレー帽を被った『まめやし』は別人のようだったが、水萌里はギャップに戦いた。
「え? この方が『まめやし』さんなの?」
不安に思い小声であやに尋ねる。
「だからよ。大丈夫。まめちゃんは取って食いやしないから。あははは」
水萌里は『石井ファーム』の似顔絵を書いたイラストレーターが来るということだけをあやから聞いていた。
「あ、あの……家族の絵を描いてもらいたくて」
「ありがとうございます!」
眼鏡の奥の奥ゆかしい目がなくなるほどに喜んで水萌里を迎えて入れた。
水萌里が撮ってきた真守の写真と洋太の写真を見せるとまめやしは自分のケータイに取り込んだ。
「水萌里さんのお写真も失礼します」
パシャパシャパシャと連写音が鳴ったことに水萌里が面食らった。
「お客様の堅くない表情をもらうためにはこれがいいんですよ」
お客様のためというまめやしからは絵と同様の優しさのある言葉がでた。
「あの……息子の髪は青にしてもらえますか」
「オッケーです! では十五分ほどいただきます。ゆっくりと楽しんでいてください」
「みもさん!」
「まあ! かこさん! 来てたのね」
「みもさんのなんかソワソワしてるの見てたよ」
横から声をかけてきた『なぞのくじびきや』のかこは大きな体を揺らして水萌里のマネをしてみせた。
「やあね。恥ずかしい。声かけてくれればよかったのに」
「みもさんには愛しのまめちゃんしか見えていなかったみたいだから」
図星を指された水萌里は頬を染めた。
かこと世間話を含めて立ち話をしているとあっという間に時間になったようだ。
「おまたせしました!」
まめやしのブースに戻り画面を見せてもらう。
「うわぁ! いい! いいわぁ!」
「本当ですか? 喜んでもらえて嬉しいです!
ラインで画像転送でいいですか?」
「はいっ!」
まめやしから送られてきた画像をまじまじと見てにこにこと笑う。顔を近づけて見て、離れて、またにこにこと笑う。
『きっと二人も喜んでくれるわ。びっくりさせましょう!』
二人の驚く顔を想像した水萌里は愛情溢れる笑みになる。そして、ハッと気がついた。
「あの、これって紙でももらえるんですか?」
ケータイを持っていない洋太を思い出したのだ。
「はい。すぐに写真印刷しますよ」
まめやしから受け取った絵をそっと抱きしめてからバッグへしまった。
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小さなお庭マルシェ~石橋家~様
なぞのくじびきや様
イラストレーターまめやし様
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