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第九章 最終章 それぞれの門出
6 あれから 2年目晩春 2
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ご令嬢たちがお色直しをしている間、ヨアンシェルとシェノーロンドは、軽食を食べていた。そこへ、悪友がやってくる。ディビィルークは、当公爵家で執事見習いをしいたこともあり、顔パスで邸内を歩ける。
ディビィルーク:「ロン、ヨアンにワガママ言うなよ。」
まだ、なにも聞いてないうちからこれだ。
シェノーロンド:「なんでそうなるんだよ。」
ヨアンシェル:「ディークってどこかで見ているの?」
ディビィルーク:「ハハハ。それより、すごい人の数だな。お前たちとの格の差を感じたよ。」
シェノーロンド:「父さんたちの力だろ。」
ディビィルーク:「いつかはお前のものだ。ロンはもう少し、侯爵家跡継ぎの自覚を持った方がいいな。」
シェノーロンド:「どうにかソランに譲れないかな?」
ヨアンシェル:「ロンだけならいいけど、マリーの家に申し訳がたたないだろう?」
シェノーロンド:「まあ、そうなんだけど。」
三人が埒もない話をしているうちに、イメルダリアとマリレーヌが控え室に戻ってきた。
フラフラなマリレーヌを見て、シェノーロンドが思わずそばまで駆け寄り支える。
マリレーヌ:「ねえ、ロン。私、明日から一週間、図書庫に籠りたいわ。」
シェノーロンド:「わかった。もちろん俺も付き合うよ。」
マリレーヌ:「侯爵家の図書庫、本当に素敵だわ。」
図書庫に籠ることが糧になることに、他の三人が複雑な気持ちで二人を見た。
5人は、再び会場へ向かう。夕方近くになり、少しずつお客様も減っていき、メイドたちの働きで、いつの間にか、大ホールだけに会場が、縮小されていた。それでもまだ、大勢のお客様はいるし、料理も大層並んでいる。帳がすっかり下りた頃、二組のカップルは、暇を貰った。
〰️ 〰️ 〰️
ヨアンシェルたちは3階にある自室へ、シェノーロンドたちは2階の客室へと下がった。
ヨアンシェルたちの結婚に伴い、二人の部屋は、階段から近い順にヨアンシェル書斎、ヨアンシェルの自室、二人の寝室、イメルダリアの自室が用意された。イメルダリアは寝室で、ヨアンシェルは自室で湯浴みを済ませる。ヨアンシェルは、緊張してしまい、自室にて、メイドからワインをグラス半分もらった。覚悟を決めて、寝室へと赴く。
コンコンコン
「メア?遅くなってごめんね。」
返事がない。『怒らせてしまったのだろうか?それは困ったな。』と思いながら、寝台へと向かう。今まで、ヨアンが使っていたものとは倍くらい大きな寝台だ。
「メア?怒ってるの?」
イメルダリアから返事がないので、ヨアンシェルは、イメルダリアの隣へと寝台に入る。ヨアンシェルの重みで寝台の傾きが変わり、イメルダリアがヨアンシェルの方へ体半分転がる。
「メア?寝ちゃったの?」
ヨアンシェルがイメルダリアの頬をツンツンとすると、イメルダリアは再び体半分向こう側に転がった。
ヨアンシェルは、クスクスと笑った。落ち着いたところで、イメルダリアを後ろからそっと抱き、イメルダリアの香りをすぅと吸い込む。甘く優しい香りに、ヨアンシェルもあっという間に睡魔に溺れた。
夜明けには向かっているはずだが、まだ外は真っ暗だ。この部屋もカウンターのろうそくが2本揺らめくだけだ。
ヨアンシェルは、なんとなく隣に異変を感じて目を覚ました。
「メア?どうしたの?泣いているの?」
「アル、アル、ごめんなさい。嫌いにならないで。」
そう呟いて泣いているイメルダリアの背を撫でていたヨアンシェルだが、しばらくして、カウンターまで行き、グラス二つに水を注ぎ、寝台へ戻ってきた。
「はい、のどが乾いたね。」
イメルダリアが寝台の枕を背に座るのを待ち、グラスを一つ渡す。イメルダリアは素直に飲んだ。イメルダリアが落ち着いた頃、グラスを受け取り寝台脇のテーブルに二つのグラスを置く。イメルダリアの隣に並ぶように座って、イメルダリアの肩を抱いた。イメルダリアの頭を自分の肩に寄せる。
「メア、どうしたの?夢でもみた?」
「ア、アル。わたくし、すっかり寝てしまって……。」
またうっすらと涙を浮かべる。ヨアンシェルは、ようやくイメルダリアの言わんとすることを理解した。
「アル、わたくしを嫌いにならないで。呆れないで。」
イメルダリアの涙が再びこぼれた。ヨアンシェルはそれを口づけで拭う。イメルダリアがビクッと反応した。
「メア、僕も君も疲れていたんだね。これから、ずっと、ずーーっと一緒にいるんだよ。無理はしないでゆっくり歩こう。」
「アル、ありがとう。愛しているわ。」
「僕もメアを愛しているよ。」
ヨアンシェルは、再び目尻に口づけをする。
「く、唇には、してくださらないの?」
ヨアンシェルは、ニッコリとして、優しくイメルダリアの唇に自分の唇を合わせた。しばらくして、そっと離れる。
「アル、もう一度。 お願い。」
小首を傾げて、イメルダリアがヨアンシェルにねだる。さっきより、熱く口づけする。
唇が離れると再び、
「もう一度。」
「もっと、して。」
ヨアンシェルは、イメルダリアのおねだりが聞きたくて、何度も唇を離す。
「アル、もっと…」
そうして、何度も何度も繰り返していき、二人は不器用で甘い甘い初夜を無事に終えることができた。
〰️ 〰️ 〰️
結婚式から披露宴までの様子は、オーリオダムに撮影をお願いして、『ビデオカメラ』に保存した。イメルダリアは、幼い娘にねだられ、何度も再生することになる。少し先の話だが。
〰️ 〰️ 〰️
結婚式の一年後、ヨアンシェルとイメルダリアは夫婦で隣国タニャード王国へ行き、ヨアンシェルは、王太子補佐官として、数年間タニャード王国に住むことになるのだが、この時はまだ知らない。
〰️ 〰️ 〰️
そして、ヨアンシェルたちが、タニャード王国へ向かう頃、シェノーロンド夫妻も医務局を辞め、ソランに侯爵継承権を譲り、夫妻で西国の更に西にある大陸の国へ、医療の勉強へ行ってしまうのだ。
しかし、その10年後、ガーリウム王国に流行り病が蔓延すると、その特効薬となる薬草の苗をたくさんと、薬液の蒸留方法と、それを体に直接流すつまりは注射などの医療知識を持ち、二人の間に5人の子供を連れて、帰ってくる。そして、ガーリウム王国を救った功績として、子爵位と王都に隣接する元々王家の領地をネルバー子爵領としたところを賜り、そこでいわゆる病院と薬草園を作る。ネルバー家の5人の子供たちがそれらを大きくしたころには、爵位を継承した長男が、伯爵位になった。
まあ、これはちょっとだけ遠い未来の話。
ディビィルーク:「ロン、ヨアンにワガママ言うなよ。」
まだ、なにも聞いてないうちからこれだ。
シェノーロンド:「なんでそうなるんだよ。」
ヨアンシェル:「ディークってどこかで見ているの?」
ディビィルーク:「ハハハ。それより、すごい人の数だな。お前たちとの格の差を感じたよ。」
シェノーロンド:「父さんたちの力だろ。」
ディビィルーク:「いつかはお前のものだ。ロンはもう少し、侯爵家跡継ぎの自覚を持った方がいいな。」
シェノーロンド:「どうにかソランに譲れないかな?」
ヨアンシェル:「ロンだけならいいけど、マリーの家に申し訳がたたないだろう?」
シェノーロンド:「まあ、そうなんだけど。」
三人が埒もない話をしているうちに、イメルダリアとマリレーヌが控え室に戻ってきた。
フラフラなマリレーヌを見て、シェノーロンドが思わずそばまで駆け寄り支える。
マリレーヌ:「ねえ、ロン。私、明日から一週間、図書庫に籠りたいわ。」
シェノーロンド:「わかった。もちろん俺も付き合うよ。」
マリレーヌ:「侯爵家の図書庫、本当に素敵だわ。」
図書庫に籠ることが糧になることに、他の三人が複雑な気持ちで二人を見た。
5人は、再び会場へ向かう。夕方近くになり、少しずつお客様も減っていき、メイドたちの働きで、いつの間にか、大ホールだけに会場が、縮小されていた。それでもまだ、大勢のお客様はいるし、料理も大層並んでいる。帳がすっかり下りた頃、二組のカップルは、暇を貰った。
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ヨアンシェルたちは3階にある自室へ、シェノーロンドたちは2階の客室へと下がった。
ヨアンシェルたちの結婚に伴い、二人の部屋は、階段から近い順にヨアンシェル書斎、ヨアンシェルの自室、二人の寝室、イメルダリアの自室が用意された。イメルダリアは寝室で、ヨアンシェルは自室で湯浴みを済ませる。ヨアンシェルは、緊張してしまい、自室にて、メイドからワインをグラス半分もらった。覚悟を決めて、寝室へと赴く。
コンコンコン
「メア?遅くなってごめんね。」
返事がない。『怒らせてしまったのだろうか?それは困ったな。』と思いながら、寝台へと向かう。今まで、ヨアンが使っていたものとは倍くらい大きな寝台だ。
「メア?怒ってるの?」
イメルダリアから返事がないので、ヨアンシェルは、イメルダリアの隣へと寝台に入る。ヨアンシェルの重みで寝台の傾きが変わり、イメルダリアがヨアンシェルの方へ体半分転がる。
「メア?寝ちゃったの?」
ヨアンシェルがイメルダリアの頬をツンツンとすると、イメルダリアは再び体半分向こう側に転がった。
ヨアンシェルは、クスクスと笑った。落ち着いたところで、イメルダリアを後ろからそっと抱き、イメルダリアの香りをすぅと吸い込む。甘く優しい香りに、ヨアンシェルもあっという間に睡魔に溺れた。
夜明けには向かっているはずだが、まだ外は真っ暗だ。この部屋もカウンターのろうそくが2本揺らめくだけだ。
ヨアンシェルは、なんとなく隣に異変を感じて目を覚ました。
「メア?どうしたの?泣いているの?」
「アル、アル、ごめんなさい。嫌いにならないで。」
そう呟いて泣いているイメルダリアの背を撫でていたヨアンシェルだが、しばらくして、カウンターまで行き、グラス二つに水を注ぎ、寝台へ戻ってきた。
「はい、のどが乾いたね。」
イメルダリアが寝台の枕を背に座るのを待ち、グラスを一つ渡す。イメルダリアは素直に飲んだ。イメルダリアが落ち着いた頃、グラスを受け取り寝台脇のテーブルに二つのグラスを置く。イメルダリアの隣に並ぶように座って、イメルダリアの肩を抱いた。イメルダリアの頭を自分の肩に寄せる。
「メア、どうしたの?夢でもみた?」
「ア、アル。わたくし、すっかり寝てしまって……。」
またうっすらと涙を浮かべる。ヨアンシェルは、ようやくイメルダリアの言わんとすることを理解した。
「アル、わたくしを嫌いにならないで。呆れないで。」
イメルダリアの涙が再びこぼれた。ヨアンシェルはそれを口づけで拭う。イメルダリアがビクッと反応した。
「メア、僕も君も疲れていたんだね。これから、ずっと、ずーーっと一緒にいるんだよ。無理はしないでゆっくり歩こう。」
「アル、ありがとう。愛しているわ。」
「僕もメアを愛しているよ。」
ヨアンシェルは、再び目尻に口づけをする。
「く、唇には、してくださらないの?」
ヨアンシェルは、ニッコリとして、優しくイメルダリアの唇に自分の唇を合わせた。しばらくして、そっと離れる。
「アル、もう一度。 お願い。」
小首を傾げて、イメルダリアがヨアンシェルにねだる。さっきより、熱く口づけする。
唇が離れると再び、
「もう一度。」
「もっと、して。」
ヨアンシェルは、イメルダリアのおねだりが聞きたくて、何度も唇を離す。
「アル、もっと…」
そうして、何度も何度も繰り返していき、二人は不器用で甘い甘い初夜を無事に終えることができた。
〰️ 〰️ 〰️
結婚式から披露宴までの様子は、オーリオダムに撮影をお願いして、『ビデオカメラ』に保存した。イメルダリアは、幼い娘にねだられ、何度も再生することになる。少し先の話だが。
〰️ 〰️ 〰️
結婚式の一年後、ヨアンシェルとイメルダリアは夫婦で隣国タニャード王国へ行き、ヨアンシェルは、王太子補佐官として、数年間タニャード王国に住むことになるのだが、この時はまだ知らない。
〰️ 〰️ 〰️
そして、ヨアンシェルたちが、タニャード王国へ向かう頃、シェノーロンド夫妻も医務局を辞め、ソランに侯爵継承権を譲り、夫妻で西国の更に西にある大陸の国へ、医療の勉強へ行ってしまうのだ。
しかし、その10年後、ガーリウム王国に流行り病が蔓延すると、その特効薬となる薬草の苗をたくさんと、薬液の蒸留方法と、それを体に直接流すつまりは注射などの医療知識を持ち、二人の間に5人の子供を連れて、帰ってくる。そして、ガーリウム王国を救った功績として、子爵位と王都に隣接する元々王家の領地をネルバー子爵領としたところを賜り、そこでいわゆる病院と薬草園を作る。ネルバー家の5人の子供たちがそれらを大きくしたころには、爵位を継承した長男が、伯爵位になった。
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