12 / 71
第二章 本編 ご令嬢たちの幸せ編
3 ご令嬢たちの未来 2
しおりを挟む
「私は、もう新しい婚約者がいるんです。」
ヴィオリアが若干ばつの悪そうに言った。
イメルダリアがアリーシャを待っていたという言葉の後だからだろう。
「まあ!喜ばしいことでは、ありませんか。ヴィオリア様、おめでとうございます。」
アリーシャが笑顔でヴィオリアの手を握った。その笑顔でヴィオリアも安心したようだ。
「どなた様とご縁がありましたの?」
「あの…、カザシュタント・ノーザンバード様です。」
名前を言っただけなのに、ヴィオリアはすでに真っ赤だ。この調子なので、イメルダリアたちがどんなに聞いても照れてしまって馴れ初めは話してもらっていない。
アリーシャ以外の3人は、ヴィオリアの婚約や婚約者が誰であるかを知っていたが、馴れ初めも聞けそうなので、興味津々に、アリーシャに任せた。
「ノーザンバード子爵様の三番目のご子息様ね。騎士団の部隊長様でいらっしゃるお方ですわね。確か、26になられるのよね?
実力で部隊長になられたと強さが評判の殿方ではありませんか!すばらしいわ。」
両手を胸の前でパチンとさせ、正確にパーソナルデーターを確認する。さすがに王妃教育を受けたアリーシャである。部隊長は、団長、副団長に次ぐ役職で、数名の隊長をまとめている。
三人は、感心してアリーシャの解説を聞き、ヴィオリアが続けるのを待つ。
「そ、そうなんですね。部隊長様なのは知っていたけど、確かにお強いなと思いました。」
アリーシャが相手だからか、照れているからなのか、ヴィオリアの言葉は、敬語か敬語じゃないのか、バラバラだ。
「まあ、鍛練のお姿をご覧になったのね。ヴィオリア様が王城にいらしたの?」
「いえ、カザシュタント様が我マーペリエ軍の演習などを見たいと、視察ということで、辺境伯領地へいらしたんです。ちょうど私も学園が夏の長期休暇だったので、領地におりましたので。」
「そうでしたの。ノーザンバード様はお一人で?」
「いえ、我領地へ来てくれそうな新人の方も数十名と側近の方が一緒でした。」
「まあ、それはマーペリエ家のメイドの方々も大変でしたわね。」
「新人の方々は、軍の寄宿舎で寝泊まりして、鍛練に参加していましたから問題なかったですよ。元々人数が多いので、数十人増えても、使用人たちの働きは大きく変わりませんから。」
「ノーザンバード様もそちらで寝食をとられましたの?」
「カザシュタント様は、騎士団からお預かりのお客様ということで、側近の方と一緒に屋敷で寝泊まりしてもらいました。」
「まあ、では、お顔合わせの機会はたくさんありましたのね。ふふ」
楽しそうに笑うアリーシャを見て、ヴィオリアは照れくさくなった。
「あ、あ、そうですね。食事はご一緒のことが多かったような…」
「お食事だけですの?」
「……まあ、その後少しお茶とか???」
「ノーザンバード様は紳士的ですもの。きっと楽しい時間を過ごされたのでしょうね。」
アリーシャが、ヴィオリアににっこりと微笑む。
「カザシュタント様はとても博識で、武術や戦術などはもちろん、自然などについてもたくさんお話してもらいました。私の話もまっすぐに聞いてくれて。」
話すヴィオリアは嬉しそうだが、少し照れている。
「そう。
ヴィオリア様は普段も軍の鍛練をご覧になりにいきますの?」
矛先が少し変わったことで照れていたヴィオリアは自然に話を続けた。
「いえ、見に行くのではなく、私も鍛練に参加するために行くのです。私は一人娘ですので、縁がなければ、私が辺境伯になる覚悟でしたから。」
ヴィオリアは、忙しい学園生活の傍ら、騎士団見習いの鍛練場には暇を見つけては通っていた。そういうこともあり、ウズライザーがメノールを連れてきたことに、見習い騎士たちは、いい顔をしなかったのだ。見習い騎士たちから見たら、たまにしか来ないウズライザーより、頻繁に来るヴィオリアの方に仲間意識が向くのは当然だ。
「そのお考えは、すばらしいわね。軍の鍛練場でのノーザンバード様はいかがでした?」
「それはもう!!指導も的確ですし、ご本人も一緒に鍛練されることを当たり前のようになさいますし、短い間でしたが、すぐにみんなの信頼を受けてました!私にも分け隔てなく、指導してくれて、すごくためになりました。」
興奮してカザシュタントを誉めるヴィオリアを4人は嬉しそうに見つめる。
『ああ、それはお見合いとノーザンバード様が辺境伯当主に相応しいかの試験であったのだな』と4人は気がついた。が、指摘はしない。
「まあ、さすがに騎士団の部隊長様ですわね。研修は長期間でしたの?」
「新人の方々は、3ヶ月ほど滞在して、それぞれ辺境伯領に残るか王城へ戻るか決めるのです。カザシュタント様は、私が学園に戻る時に、調度いいということで、一緒の馬車で王都へ戻りました。」
『ああ、わざわざ合わせたな』と思うがそれも指摘はしない。
ヴィオリアが王都にある騎士団見習いの鍛練場に通っていたこと、ウズライザーがバカをしていたことが鍛錬場には知れ渡っており、今年の新人希望者数は、例年を大幅に上回ったことは、思わぬ副産物であった。
ヴィオリアの名誉のために付け加えると、馬車で一緒と言っても、未婚の男女が婚約者でもないのに二人きりで密室に入ることはないので、ちゃんとヴィオリアのメイドが一緒である。これは当たり前のことなので、これもわざわざ確認はしない。
辺境伯領地から王都までは馬車で1週間ほどだ。夜は宿に泊まるにしても、馬車の中で長時間過ごすのだ。
「マーペリエ領からのお帰りですと、大変でしたわね。」
アリーシャがヴィオリアを労う。
「いえいえ、私は慣れたものですよ。今回はカザシュタント様もご一緒でしたのでとても楽しかったですし。」
と、言って漸くしてから、4人の笑顔が温かいことに気がついたヴィオリアは『ボンッ』と音が聞こえそうな勢いで顔を真っ赤にした。惚気たことに気がついたようだ。
王都に戻ってからは、カザシュタントの誘いで何度か二人で会い、夏の休暇明けから一月で正式に婚約したそうだ。
アリーシャの誘導尋問から逃げるすべをヴィオリアは持ち合わせておらず、しどろもどろになりながら馴れ初めをすべて話すことになった。
アリーシャはさすがだと、3人は心の中で感心した。
カザシュタントとヴィオリアは、数ヶ月後、夏前に王都で結婚式とパーティーを行い、晩秋には領地でパーティーをする予定だそうだ。なんでも、その間に新人研修があるとかないとか。
王都での式やパーティーは喜んで出席すると、約束した。
ヴィオリアが若干ばつの悪そうに言った。
イメルダリアがアリーシャを待っていたという言葉の後だからだろう。
「まあ!喜ばしいことでは、ありませんか。ヴィオリア様、おめでとうございます。」
アリーシャが笑顔でヴィオリアの手を握った。その笑顔でヴィオリアも安心したようだ。
「どなた様とご縁がありましたの?」
「あの…、カザシュタント・ノーザンバード様です。」
名前を言っただけなのに、ヴィオリアはすでに真っ赤だ。この調子なので、イメルダリアたちがどんなに聞いても照れてしまって馴れ初めは話してもらっていない。
アリーシャ以外の3人は、ヴィオリアの婚約や婚約者が誰であるかを知っていたが、馴れ初めも聞けそうなので、興味津々に、アリーシャに任せた。
「ノーザンバード子爵様の三番目のご子息様ね。騎士団の部隊長様でいらっしゃるお方ですわね。確か、26になられるのよね?
実力で部隊長になられたと強さが評判の殿方ではありませんか!すばらしいわ。」
両手を胸の前でパチンとさせ、正確にパーソナルデーターを確認する。さすがに王妃教育を受けたアリーシャである。部隊長は、団長、副団長に次ぐ役職で、数名の隊長をまとめている。
三人は、感心してアリーシャの解説を聞き、ヴィオリアが続けるのを待つ。
「そ、そうなんですね。部隊長様なのは知っていたけど、確かにお強いなと思いました。」
アリーシャが相手だからか、照れているからなのか、ヴィオリアの言葉は、敬語か敬語じゃないのか、バラバラだ。
「まあ、鍛練のお姿をご覧になったのね。ヴィオリア様が王城にいらしたの?」
「いえ、カザシュタント様が我マーペリエ軍の演習などを見たいと、視察ということで、辺境伯領地へいらしたんです。ちょうど私も学園が夏の長期休暇だったので、領地におりましたので。」
「そうでしたの。ノーザンバード様はお一人で?」
「いえ、我領地へ来てくれそうな新人の方も数十名と側近の方が一緒でした。」
「まあ、それはマーペリエ家のメイドの方々も大変でしたわね。」
「新人の方々は、軍の寄宿舎で寝泊まりして、鍛練に参加していましたから問題なかったですよ。元々人数が多いので、数十人増えても、使用人たちの働きは大きく変わりませんから。」
「ノーザンバード様もそちらで寝食をとられましたの?」
「カザシュタント様は、騎士団からお預かりのお客様ということで、側近の方と一緒に屋敷で寝泊まりしてもらいました。」
「まあ、では、お顔合わせの機会はたくさんありましたのね。ふふ」
楽しそうに笑うアリーシャを見て、ヴィオリアは照れくさくなった。
「あ、あ、そうですね。食事はご一緒のことが多かったような…」
「お食事だけですの?」
「……まあ、その後少しお茶とか???」
「ノーザンバード様は紳士的ですもの。きっと楽しい時間を過ごされたのでしょうね。」
アリーシャが、ヴィオリアににっこりと微笑む。
「カザシュタント様はとても博識で、武術や戦術などはもちろん、自然などについてもたくさんお話してもらいました。私の話もまっすぐに聞いてくれて。」
話すヴィオリアは嬉しそうだが、少し照れている。
「そう。
ヴィオリア様は普段も軍の鍛練をご覧になりにいきますの?」
矛先が少し変わったことで照れていたヴィオリアは自然に話を続けた。
「いえ、見に行くのではなく、私も鍛練に参加するために行くのです。私は一人娘ですので、縁がなければ、私が辺境伯になる覚悟でしたから。」
ヴィオリアは、忙しい学園生活の傍ら、騎士団見習いの鍛練場には暇を見つけては通っていた。そういうこともあり、ウズライザーがメノールを連れてきたことに、見習い騎士たちは、いい顔をしなかったのだ。見習い騎士たちから見たら、たまにしか来ないウズライザーより、頻繁に来るヴィオリアの方に仲間意識が向くのは当然だ。
「そのお考えは、すばらしいわね。軍の鍛練場でのノーザンバード様はいかがでした?」
「それはもう!!指導も的確ですし、ご本人も一緒に鍛練されることを当たり前のようになさいますし、短い間でしたが、すぐにみんなの信頼を受けてました!私にも分け隔てなく、指導してくれて、すごくためになりました。」
興奮してカザシュタントを誉めるヴィオリアを4人は嬉しそうに見つめる。
『ああ、それはお見合いとノーザンバード様が辺境伯当主に相応しいかの試験であったのだな』と4人は気がついた。が、指摘はしない。
「まあ、さすがに騎士団の部隊長様ですわね。研修は長期間でしたの?」
「新人の方々は、3ヶ月ほど滞在して、それぞれ辺境伯領に残るか王城へ戻るか決めるのです。カザシュタント様は、私が学園に戻る時に、調度いいということで、一緒の馬車で王都へ戻りました。」
『ああ、わざわざ合わせたな』と思うがそれも指摘はしない。
ヴィオリアが王都にある騎士団見習いの鍛練場に通っていたこと、ウズライザーがバカをしていたことが鍛錬場には知れ渡っており、今年の新人希望者数は、例年を大幅に上回ったことは、思わぬ副産物であった。
ヴィオリアの名誉のために付け加えると、馬車で一緒と言っても、未婚の男女が婚約者でもないのに二人きりで密室に入ることはないので、ちゃんとヴィオリアのメイドが一緒である。これは当たり前のことなので、これもわざわざ確認はしない。
辺境伯領地から王都までは馬車で1週間ほどだ。夜は宿に泊まるにしても、馬車の中で長時間過ごすのだ。
「マーペリエ領からのお帰りですと、大変でしたわね。」
アリーシャがヴィオリアを労う。
「いえいえ、私は慣れたものですよ。今回はカザシュタント様もご一緒でしたのでとても楽しかったですし。」
と、言って漸くしてから、4人の笑顔が温かいことに気がついたヴィオリアは『ボンッ』と音が聞こえそうな勢いで顔を真っ赤にした。惚気たことに気がついたようだ。
王都に戻ってからは、カザシュタントの誘いで何度か二人で会い、夏の休暇明けから一月で正式に婚約したそうだ。
アリーシャの誘導尋問から逃げるすべをヴィオリアは持ち合わせておらず、しどろもどろになりながら馴れ初めをすべて話すことになった。
アリーシャはさすがだと、3人は心の中で感心した。
カザシュタントとヴィオリアは、数ヶ月後、夏前に王都で結婚式とパーティーを行い、晩秋には領地でパーティーをする予定だそうだ。なんでも、その間に新人研修があるとかないとか。
王都での式やパーティーは喜んで出席すると、約束した。
4
お気に入りに追加
341
あなたにおすすめの小説

【完結】やり直しですか? 王子はいらないんで爆走します。忙しすぎて辛い(泣)
との
恋愛
目覚めたら7歳に戻ってる。
今度こそ幸せになるぞ! と、生活改善してて気付きました。
ヤバいです。肝心な事を忘れて、
「林檎一切れゲットー」
なんて喜んでたなんて。
本気で頑張ります。ぐっ、負けないもん
ぶっ飛んだ行動力で突っ走る主人公。
「わしはメイドじゃねえですが」
「そうね、メイドには見えないわね」
ふふっと笑ったロクサーナは上機嫌で、庭師の心配などどこ吹く風。
ーーーーーー
タイトル改変しました。
ゆるふわの中世ヨーロッパ、幻の国の設定です。
32話、完結迄予約投稿済みです。
R15は念の為・・

最愛の婚約者に婚約破棄されたある侯爵令嬢はその想いを大切にするために自主的に修道院へ入ります。
ひよこ麺
恋愛
ある国で、あるひとりの侯爵令嬢ヨハンナが婚約破棄された。
ヨハンナは他の誰よりも婚約者のパーシヴァルを愛していた。だから彼女はその想いを抱えたまま修道院へ入ってしまうが、元婚約者を誑かした女は悲惨な末路を辿り、元婚約者も……
※この作品には残酷な表現とホラーっぽい遠回しなヤンデレが多分に含まれます。苦手な方はご注意ください。
また、一応転生者も出ます。

生命(きみ)を手放す
基本二度寝
恋愛
多くの貴族の前で婚約破棄を宣言した。
平凡な容姿の伯爵令嬢。
妃教育もままならない程に不健康で病弱な令嬢。
なぜこれが王太子の婚約者なのか。
伯爵令嬢は、王太子の宣言に呆然としていた。
※現代の血清とお話の中の血清とは別物でござる。
にんにん。

公爵夫人アリアの華麗なるダブルワーク〜秘密の隠し部屋からお届けいたします〜
白猫
恋愛
主人公アリアとディカルト公爵家の当主であるルドルフは、政略結婚により結ばれた典型的な貴族の夫婦だった。 がしかし、5年ぶりに戦地から戻ったルドルフは敗戦国である隣国の平民イザベラを連れ帰る。城に戻ったルドルフからは目すら合わせてもらえないまま、本邸と別邸にわかれた別居生活が始まる。愛人なのかすら教えてもらえない女性の存在、そのイザベラから無駄に意識されるうちに、アリアは面倒臭さに頭を抱えるようになる。ある日、侍女から語られたイザベラに関する「推測」をきっかけに物語は大きく動き出す。 暗闇しかないトンネルのような現状から抜け出すには、ルドルフと離婚し公爵令嬢に戻るしかないと思っていたアリアだが、その「推測」にひと握りの可能性を見出したのだ。そして公爵邸にいながら自分を磨き、リスキリングに挑戦する。とにかく今あるものを使って、できるだけ抵抗しよう!そんなアリアを待っていたのは、思わぬ新しい人生と想像を上回る幸福であった。公爵夫人の反撃と挑戦の狼煙、いまここに高く打ち上げます!
➡️登場人物、国、背景など全て架空の100%フィクションです。

悪役令息(冤罪)が婿に来た
花車莉咲
恋愛
前世の記憶を持つイヴァ・クレマー
結婚等そっちのけで仕事に明け暮れていると久しぶりに参加した王家主催のパーティーで王女が婚約破棄!?
王女が婚約破棄した相手は公爵令息?
王女と親しくしていた神の祝福を受けた平民に嫌がらせをした?
あれ?もしかして恋愛ゲームの悪役令嬢じゃなくて悪役令息って事!?しかも公爵家の元嫡男って…
その時改めて婚約破棄されたヒューゴ・ガンダー令息を見た
彼の顔を見た瞬間強い既視感を感じて前世の記憶を掘り起こし彼の事を思い出す
そうオタク友達が話していた恋愛小説のキャラクターだった事を
彼が嫌がらせしたなんて事実はないという事を
その数日後王家から正式な手紙がくる
ヒューゴ・ガンダー令息と婚約するようにと
「こうなったらヒューゴ様は私が幸せする!!」
イヴァは彼を幸せにする為に奮闘する
「君は…どうしてそこまでしてくれるんだ?」「貴方に幸せになってほしいからですわ!」
心に傷を負い悪役令息にされた男とそんな彼を幸せにしたい元オタク令嬢によるラブコメディ
※ざまぁ要素はあると思います
※何もかもファンタジーな世界観なのでふわっとしております
冤罪を受けたため、隣国へ亡命します
しろねこ。
恋愛
「お父様が投獄?!」
呼び出されたレナンとミューズは驚きに顔を真っ青にする。
「冤罪よ。でも事は一刻も争うわ。申し訳ないけど、今すぐ荷づくりをして頂戴。すぐにこの国を出るわ」
突如母から言われたのは生活を一変させる言葉だった。
友人、婚約者、国、屋敷、それまでの生活をすべて捨て、令嬢達は手を差し伸べてくれた隣国へと逃げる。
冤罪を晴らすため、奮闘していく。
同名主人公にて様々な話を書いています。
立場やシチュエーションを変えたりしていますが、他作品とリンクする場所も多々あります。
サブキャラについてはスピンオフ的に書いた話もあったりします。
変わった作風かと思いますが、楽しんで頂けたらと思います。
ハピエンが好きなので、最後は必ずそこに繋げます!
小説家になろうさん、カクヨムさんでも投稿中。

裏切られた公爵令嬢は、冒険者として自由に生きる
小倉みち
ファンタジー
公爵令嬢のヴァイオレットは、自身の断罪の場で、この世界が乙女ゲームの世界であることを思い出す。
自分の前世と、自分が悪役令嬢に転生してしまったという事実に気づいてしまったものの、もう遅い。
ヴァイオレットはヒロインである庶民のデイジーと婚約者である第一王子に嵌められ、断罪されてしまった直後だったのだ。
彼女は弁明をする間もなく、学園を退学になり、家族からも見放されてしまう。
信じていた人々の裏切りにより、ヴァイオレットは絶望の淵に立ったーーわけではなかった。
「貴族じゃなくなったのなら、冒険者になればいいじゃない」
持ち前の能力を武器に、ヴァイオレットは冒険者として世界中を旅することにした。
森に捨てられた令嬢、本当の幸せを見つけました。
玖保ひかる
恋愛
[完結]
北の大国ナバランドの貴族、ヴァンダーウォール伯爵家の令嬢アリステルは、継母に冷遇され一人別棟で生活していた。
ある日、継母から仲直りをしたいとお茶会に誘われ、勧められたお茶を口にしたところ意識を失ってしまう。
アリステルが目を覚ましたのは、魔の森と人々が恐れる深い森の中。
森に捨てられてしまったのだ。
南の隣国を目指して歩き出したアリステル。腕利きの冒険者レオンと出会い、新天地での新しい人生を始めるのだが…。
苦難を乗り越えて、愛する人と本当の幸せを見つける物語。
※小説家になろうで公開した作品を改編した物です。
※完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる