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第一章 本編 ご令嬢たちの闘い編
3 強かな令嬢たち 2
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「まぁ!わたくしもお仲間に入れてくださいませ。」
ウズライザーの叫びを遮り、エマローズ・ナハナージュ侯爵令嬢が笑顔でヴィオリアに並んだ。
笑顔を見せたまま、胸元で扇がゆっくりと動いている。女優そのものだ。
「まさか、同じような方々がいらっしゃるとは思いませんでしたわ。
エンゾラール様、お仲間がいてよろしゅうございましたわね。」
エンゾラールがウズライザーの斜め後ろまで進む。
前には出ない。
エンゾラールより現在の爵位はエマローズが上であるからか、エマローズに余裕を感じる。
「ぼ、ぼくは、け、研究に い、忙しかったんだ。」
エマローズは、魔法師団団長サンドエク伯爵の三男エンゾラールの婚約者である。
エンゾラールは、魔法を得意とする家に生まれ、魔力も多い。しかし、サンドエク家としては、魔法師団には長男がすでに入団し活躍しそうな様子を見せているし、もちろん、爵位も継ぐ予定で結婚もしている。
それに、そもそもエンゾラール自身が人見知りのため研究職を希望しているのだ。
エマローズの父ナハナージュ侯爵は、魔法研究所の所長である。
エンゾラールは、エマローズの婚約者ということで、学生でありながら、その研究所に仮とはいえ所属を許されていた。エマローズとの婚姻を期に、侯爵の持つ爵位の一つ伯爵位を譲り受け、ゆくゆくは領地経営をエマローズがする予定であった。婿入りでもないのに破格の待遇であるのは、単にナハナージュ侯爵がエマローズを溺愛しているからだ。
エマローズの兄はすでに夫婦で魔法研究所の研究員であり、兄自身は父ナハナージュ所長の右腕と言われている。
「そうですわよね。忙しいと、婚約者への贈り物など、蔑ろになってもしかたありませんわよね?」
「そ、そうだ!か、買い物になど、い、行く暇はないっ!」
「ふふふふ、買い物に行くお暇のない方がなぜ、市井で 何度も 見かけられていらっしゃるのかしら?」
エマローズは、不思議そうな顔をしながら、一度、宙〔ちゅう〕を眺め、にぃぃぃっこりと笑ってエンゾラールへ目線を戻した。
女性の平均身長より少し低めのエマローズだが、今は、とても大きく見えるから不思議なものだ。
「エンゾラール様、研究所が開発した商品の販売をしてくださっているのは、市井のみなさんでしてよ?
そのみなさんから、研究員の誰かが決まった令嬢と何度も逢瀬を楽しんでいらっしゃると聞いておりますわ。
みなさんから聞いたその研究員の特徴とご令嬢の特徴を併せますと、どうやらエンゾラール様とメノール様で間違いございませんわね。」
エンゾラールの視点が定まらず、右へ左へと忙しく動いている。この間もエマローズの胸元の扇はずっとゆっくりと動いているのだ。迫力満点だ。
「お茶会や鍛練場など違い、知り合いの目がないと思ってらっしゃるのかしら?
研究所は市井との関わりも多く、その分多く方に目撃されますのに。
さらに、その逢瀬では、贈り物やらお食事やらと、随分と派手に遊ばれたようですが、そのお金はどこから用意なさいましたの?」
エマローズが、可愛らしく小首を傾げて問いかけるが、何かに気がついたように、目を見開き、エンゾラールを見据える。
「まさか研究費ではありませんわよね?」
サンドエク伯爵家は、元は一代限りの騎士爵だったが、代々魔法師団団長として活躍することで一つずつ爵位をあげ、去年、伯爵位を賜った。なので、領地はないが、王都に屋敷を下賜されている。
爵位が上がるたびに、広い屋敷に引っ越ししているが、伯爵位を賜った際に下賜された屋敷は、なかなか広い敷地で、大きな結界を張り、魔法演習もできるほどである。しかし、領地がないので、貧乏ではないが、裕福というほどではない。
エンゾラールのこの2年に渡る遊行費用は莫大で、サンドエク家で賄えているとは到底思えない。
エンゾラールは俯ているが、目だけはエマローズをにらんでいる。
「エンゾラール様、次があるとは思えませんが1つ教えてさしあげますわ。今、エンゾラール様が制服の上から着ていらっしゃるのは、魔法研究所員専用のローブですわ。
それは、市井で目立つはずですわね。」
エンゾラールは、心の奥で魔法研究所の研究員であることが誇らしかったのだ。だから、いつでもそのローブが手放せなかった。
だが、そのローブの持ち主でいられるのもあと数時間だろう。エマローズの婚約者であったから、仮とはいえ研究員になれていたにすぎないのだから。
「まぁ、どうやら婚約者へ贈り物やお手紙をなさらないことは流行りのようですから、こちらも助かりますわ。
では、婚約者との逢瀬のお茶会は、古くて捨てられた習慣なのでしょうね。
エンゾラール様との逢瀬がなさすぎて、エンゾラール様のお顔を忘れてしまうところでしたわ。
学園では、クラスが違うので、お会いする機会がございませんものね。」
「あら、わたくしも婚約者様にお会いしたのは久しぶりですわ。」
「授業が違いますと、なかなかお会いできないものですわね。
その点、メノール様は、わざわざお会いにいらっしゃる必要がないのですもの、よろしいですわねぇ。」
「お立場には、お立場にあった成績をとるべきだということを、ご理解いただきたかったですわね。」
エマローズが、エンゾラールに視線をむけた。
研究員として、学園の成績が悪いことは致命的になることもあることに、やっと思い当たり、エンゾラールは、アワアワとしていた。
イメルダリア、ヴィオリア、エマローズがクスクスと笑いあう。この3人の令嬢とアリーシャは、大変優秀で、Aクラスだ。
だが、イリサス、ウズライザー、エンゾラール、アナファルト王子は、下級学年(1年生)の時はAクラスだったが、最上級学年(4年生)の今はCクラスだ。
4人の成績がいつから落ちたのかは、言わずもがなである。
もちろん、メノール嬢はCクラスだ。
そう、3人の令嬢は、Aクラスが素晴らしいとも、Cクラスが悪いと言っているわけではない。
それぞれの立場で、学園での社交を大切にする者もいるし、武術に力を注ぐ者もいる、勉学に力を注ぐ者ばかりではないことは、十分にわかっている。
そんな中、アナファルトは王子であるし、3人の令息は側近なのだ。将来、国の政務にあたらなければならない立場だ。Cクラスでいいわけがない。
イリサスは、ウズライザーとエンゾラールが攻められている間に少し気持ちが復活したが、成績のことで、再び自分に槍が降ってきそうになったので、反撃を試みた。
「私たちのことばかり言うが、お前たちが行ったことを考えてみろ!我らはお前らのつ
「こちらのお話が終わったと思わないでくださいませ」
ウズライザーの叫びを遮り、エマローズ・ナハナージュ侯爵令嬢が笑顔でヴィオリアに並んだ。
笑顔を見せたまま、胸元で扇がゆっくりと動いている。女優そのものだ。
「まさか、同じような方々がいらっしゃるとは思いませんでしたわ。
エンゾラール様、お仲間がいてよろしゅうございましたわね。」
エンゾラールがウズライザーの斜め後ろまで進む。
前には出ない。
エンゾラールより現在の爵位はエマローズが上であるからか、エマローズに余裕を感じる。
「ぼ、ぼくは、け、研究に い、忙しかったんだ。」
エマローズは、魔法師団団長サンドエク伯爵の三男エンゾラールの婚約者である。
エンゾラールは、魔法を得意とする家に生まれ、魔力も多い。しかし、サンドエク家としては、魔法師団には長男がすでに入団し活躍しそうな様子を見せているし、もちろん、爵位も継ぐ予定で結婚もしている。
それに、そもそもエンゾラール自身が人見知りのため研究職を希望しているのだ。
エマローズの父ナハナージュ侯爵は、魔法研究所の所長である。
エンゾラールは、エマローズの婚約者ということで、学生でありながら、その研究所に仮とはいえ所属を許されていた。エマローズとの婚姻を期に、侯爵の持つ爵位の一つ伯爵位を譲り受け、ゆくゆくは領地経営をエマローズがする予定であった。婿入りでもないのに破格の待遇であるのは、単にナハナージュ侯爵がエマローズを溺愛しているからだ。
エマローズの兄はすでに夫婦で魔法研究所の研究員であり、兄自身は父ナハナージュ所長の右腕と言われている。
「そうですわよね。忙しいと、婚約者への贈り物など、蔑ろになってもしかたありませんわよね?」
「そ、そうだ!か、買い物になど、い、行く暇はないっ!」
「ふふふふ、買い物に行くお暇のない方がなぜ、市井で 何度も 見かけられていらっしゃるのかしら?」
エマローズは、不思議そうな顔をしながら、一度、宙〔ちゅう〕を眺め、にぃぃぃっこりと笑ってエンゾラールへ目線を戻した。
女性の平均身長より少し低めのエマローズだが、今は、とても大きく見えるから不思議なものだ。
「エンゾラール様、研究所が開発した商品の販売をしてくださっているのは、市井のみなさんでしてよ?
そのみなさんから、研究員の誰かが決まった令嬢と何度も逢瀬を楽しんでいらっしゃると聞いておりますわ。
みなさんから聞いたその研究員の特徴とご令嬢の特徴を併せますと、どうやらエンゾラール様とメノール様で間違いございませんわね。」
エンゾラールの視点が定まらず、右へ左へと忙しく動いている。この間もエマローズの胸元の扇はずっとゆっくりと動いているのだ。迫力満点だ。
「お茶会や鍛練場など違い、知り合いの目がないと思ってらっしゃるのかしら?
研究所は市井との関わりも多く、その分多く方に目撃されますのに。
さらに、その逢瀬では、贈り物やらお食事やらと、随分と派手に遊ばれたようですが、そのお金はどこから用意なさいましたの?」
エマローズが、可愛らしく小首を傾げて問いかけるが、何かに気がついたように、目を見開き、エンゾラールを見据える。
「まさか研究費ではありませんわよね?」
サンドエク伯爵家は、元は一代限りの騎士爵だったが、代々魔法師団団長として活躍することで一つずつ爵位をあげ、去年、伯爵位を賜った。なので、領地はないが、王都に屋敷を下賜されている。
爵位が上がるたびに、広い屋敷に引っ越ししているが、伯爵位を賜った際に下賜された屋敷は、なかなか広い敷地で、大きな結界を張り、魔法演習もできるほどである。しかし、領地がないので、貧乏ではないが、裕福というほどではない。
エンゾラールのこの2年に渡る遊行費用は莫大で、サンドエク家で賄えているとは到底思えない。
エンゾラールは俯ているが、目だけはエマローズをにらんでいる。
「エンゾラール様、次があるとは思えませんが1つ教えてさしあげますわ。今、エンゾラール様が制服の上から着ていらっしゃるのは、魔法研究所員専用のローブですわ。
それは、市井で目立つはずですわね。」
エンゾラールは、心の奥で魔法研究所の研究員であることが誇らしかったのだ。だから、いつでもそのローブが手放せなかった。
だが、そのローブの持ち主でいられるのもあと数時間だろう。エマローズの婚約者であったから、仮とはいえ研究員になれていたにすぎないのだから。
「まぁ、どうやら婚約者へ贈り物やお手紙をなさらないことは流行りのようですから、こちらも助かりますわ。
では、婚約者との逢瀬のお茶会は、古くて捨てられた習慣なのでしょうね。
エンゾラール様との逢瀬がなさすぎて、エンゾラール様のお顔を忘れてしまうところでしたわ。
学園では、クラスが違うので、お会いする機会がございませんものね。」
「あら、わたくしも婚約者様にお会いしたのは久しぶりですわ。」
「授業が違いますと、なかなかお会いできないものですわね。
その点、メノール様は、わざわざお会いにいらっしゃる必要がないのですもの、よろしいですわねぇ。」
「お立場には、お立場にあった成績をとるべきだということを、ご理解いただきたかったですわね。」
エマローズが、エンゾラールに視線をむけた。
研究員として、学園の成績が悪いことは致命的になることもあることに、やっと思い当たり、エンゾラールは、アワアワとしていた。
イメルダリア、ヴィオリア、エマローズがクスクスと笑いあう。この3人の令嬢とアリーシャは、大変優秀で、Aクラスだ。
だが、イリサス、ウズライザー、エンゾラール、アナファルト王子は、下級学年(1年生)の時はAクラスだったが、最上級学年(4年生)の今はCクラスだ。
4人の成績がいつから落ちたのかは、言わずもがなである。
もちろん、メノール嬢はCクラスだ。
そう、3人の令嬢は、Aクラスが素晴らしいとも、Cクラスが悪いと言っているわけではない。
それぞれの立場で、学園での社交を大切にする者もいるし、武術に力を注ぐ者もいる、勉学に力を注ぐ者ばかりではないことは、十分にわかっている。
そんな中、アナファルトは王子であるし、3人の令息は側近なのだ。将来、国の政務にあたらなければならない立場だ。Cクラスでいいわけがない。
イリサスは、ウズライザーとエンゾラールが攻められている間に少し気持ちが復活したが、成績のことで、再び自分に槍が降ってきそうになったので、反撃を試みた。
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