【完結160万pt】王太子妃に決定している公爵令嬢の婚約者はまだ決まっておりません。王位継承権放棄を狙う王子はついでに側近を叩き直したい

宇水涼麻

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48 姉「第一王子に妹は渡さないっ!」

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「……太陽十架ラナ・クルセ?」
 いつものように中庭パティオに出て長い鎖につながれた時、中庭パティオ片隅かたすみに、弟は、今までは無かった小さな太陽十架ラナ・クルセを見つけた。

 弟は、その小さな太陽十字ラナ・クルセに、鎖が届くギリギリまで寄って行き、しゃがんで見た。
 藍黒らんこく石に金や銀で象嵌ぞうがんされて造られていた、手のひら程の太陽十架ラナ・クルセは、美しかった。

「すごく綺麗……ーーだけれど」

 これは……でなければ、奥つ城おくつき……。

「リシェ」
「兄さま……」
 兄に腕を取られ立ち上がると、弟は自分から兄の頬に口づけた。それから唇に触れると、直ぐに兄に頭を引き寄せられ、濃厚な口づけを与えられた。
 深く唇を合わせ、何度も舌を絡ませる。それだけで良く調教されている弟の身体は、簡単に火が着いた。

それラナ・クルセが、気になるか?」
「んっ……は……ぁ……」
 背後にまわられた兄に耳をまれ、胸のとがりを……口づけだけで、既にっている乳首を弾かれ、弟はあっという間に陥落かんらくする。

「その太陽十架ラナ・クルセは、兄の罪の刻印しるし
「あ…………や……ぁ、リシェ、の……」
「違う」

 ーーこれは純然たる、兄自身の罪。

 兄は、言いながら弟をさいなんでいき、弟は立っているのも覚束おぼつかなくなっていく。

「兄さま……ーーおね…が……、抱……て……くだ……い」

 内腿うちももれたしずくで、兄が、弟の肛門アヌスふちをくるくるたわむれででる頃には、ツーーと、弟の頬を快感による生理的な涙が伝っていた。

「ーーここで? こんな明るい空の下で」
 揶揄やゆする兄の言葉に、素直に弟は頷いた。

「はい、兄……さま、ここで。ーーリシェ足……、開…く、から……抱いて……?」
 兄は、弟の足をすくって横抱き、中庭パティオに据え置いてある大きなソファファラへと歩み、弟を降ろした。

「何をそんな泣き出しそうな表情かおをしているんだ」
「だ…って……! リシェ……初めて、“嫉妬”っていう言葉が……意味、を……」

 ーー知った。

「何故……? そうだ、リシェが自分が言ったのだから……自分で足を抱えて大きく開いて見せなさい」
「んっ……、に…さま……」
 頬に朱をいても、弟は、震える手で足を開く。

「さぁ、どんな恥ずかしいことを言わせようか……? それとも、自分で言うのか? リシェ」
「い…いつも……いつもたくさん、言っているのに……言…わなきゃ、駄目、なの……?」

 くすくす笑って兄は、弟をうながす。
「駄目だよ、リシェ。何回でも言わせると言ったろう? ーーそれに、……? ここで……明るいところで、恥ずかしいことが」

 弟は、コク、と頷いた。
 何回も口にした、恥ずかしいねがいを今日も口にて、兄にねだる。

「あ……、リシェリシェ……ど…うか、この恥ずかしい恰好で、肛門アヌス……兄さま、リシェ肛門アヌスめて、くださ……い。に、さまの舌、とがらせて、リシェ肛門アヌス、くにくにって……いっぱい、えぐって、中まで、 濡らして……!! リシェ……お尻……お尻を振りたい……! ぃあ……っ」

「兄さまが良い、と言う前にもうリシェの尻はれている」

 くちゅり……


「あ……にい、さま……どうか、ゆる……許して……」

 くちゅ……くちゅ、ちゅぷ……っ……

「ひぁっ……あ……い……」

「もうひとつ。じめて欲しいところが
 、……ある、だろう?」
 兄は、焦らすように肛門アヌスをくすぐって、弟に嬌声きょうせいを上げさせた。

「乳首っ……乳首を、一緒にいじめてくださいーーっ! はぅ……っ!!」



 §



「あ……あぁ……っ、…………」

 弟は兄の膝に座らされ、背を兄の胸に預けながら突き上げられていた。

 キツく乳首をまむ、背後から回された兄の指に、弟も手を重ね、身もだえながら、腰を使った。

「何故……“嫉妬”を知った、と……?」
 恍惚こうこつと、しながらさぶられている弟に、兄はささやいた。

「あ……ぅんっ……気持ち……ぃっ……! ーー……って、……ぃさま、あのコに……情を……かけた……でしょ……う? ひぅっ!」

「ーーあの子?」

「あの、十架クルセの、コーーんっ!」

「…………」

「綺麗、だもの。ーーあの、十架クルセ……は……ぁっ……」

「兄さまの情は、お前だけのものだよ。ーーあれは、ただ一人だけの理解者。ーーそれでも、首を切った」

「そう…………あ、あ……もっ……と! もっと、男根ペニス突いてっ!! あ……ーーイく、イかせてにい、さま……あ……っ、ーーリシェドライメスイキしちゃう……っ!!」


「良いよ、リシェ」



 §



「ーーん………ぁ…………」
 弟が、眼を開けると身体はゆったりと、揺れていて、肛門アヌスには兄の男根ペニスで貫かれたままだった。

「にいさま……」

「……リシェお前も兄さまに切られたかったか……?」

 ぐりっと、男根ペニスが奥へ当たり、弟は、気持ちい……と、涙をこぼしながら、ふふっと花がほころぶように笑う。

「は……ぁ…………ぃ……」

「リシェ……」

「兄さま……リシェは、兄さまの重荷になるくらいなら、はかなくなってしまいたかった」

 ーーでも、と、弟は続ける

「でもね、リシェ……、兄さまが思うほど良い子じゃない……」

 ーー罪深いのは、リシェ

「リシェ……」

「兄さまが、リシェを赦してくれるなら……。生きて、こうして……兄さまに可愛がってもらえる方が良い……。兄さま……助けてくれて、ありがとう。リシェは、兄さまと生きたい……だから、兄さまの性奴隷でしかない身だけれど……どうか、罪は半分、リシェにも負わせてください」
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