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第一章 小麦姫と熊隊長の青春
23 野いちごと魚
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その場に火を起こし、熊の血の匂いで獣たちが近づかないようにする。
川でうさぎ2羽の皮剥と解体をするのをジャンとウルバは、率先してやった。細かいところは、アルフレードとチェーザがやった。まだナイフの扱いが段違いなのだ。
うさぎを程よい大きさにして木に刺して火で炙る。うさぎを焼いている間に、他に4羽の解体を終えた。最後には、コルネリオとデジリオも見学に行った。それぞれのペースであるが、慣れようとしているのはわかる。
うさぎが焼き上がったので、かなり遅い昼食になった。
「うまっ!家で食べたうさぎステーキと全く違うっ!」
コルネリオは、なんだかんだ言っても子爵家の坊っちゃんなのだ。うさぎを厚いまま食べられるのは、貴族か猟師だ。
「こんな丸ごと食べるなんて初めてですけど、鶏肉みたいですね。うまいです!」
平民のジャンは、スープに入っている小指の先ほどの小さなものしか食べたことはない。平民としては、当たり前だ。平民にとって、肉は出汁だ。
「アルさんは、山に慣れているんですね」
デジリオは、自分と3歳ほどしか違わないはずのアルフレードの動きについてびっくりしていた。それは、まわりいた男の子たちも同じ疑問だった。
「うん、7歳でうさぎを狩ったよ。自分で狩ったら自分で解体するが家の約束だったから、『怖い』とか思う前には解体してたな」
「だから、牛も大丈夫だったんですね」
ウルバは、牛の解体のとき、ファブリノに感心していたが、その後のアルフレードには、驚嘆していた。
「北では、山の物を食べることは当たり前だったからね。男たちは小さい頃から山へ入らされる。北の山は深いんだ。この熊よりデカイのもいたさ」
チェーザが、両手を広げて大きさを表す。アルフレードとデルフィーノは、当たり前のことだと言いたげに笑っていた。
みんな、うまいうまいとキレイに平らげた。
〰️
山火事にならないように厳重に火を消した。交代で熊を運ぶ。4人で引かないと動かないほど大きい。コルネリオとデジリオも触れるようにはなった。
途中に、コルネリオが、野いちごとビワの苗を見つけた。チェーザの指示で、根と土ごと籠に入れる。
「野いちごは、間違いなく根付く。繁殖がすごいから、広めのところに植え替えよう。そうだ、森の入口近くに植えるかっ!」
「チェーザ、お前の仕事場は木こり小屋だもんなぁ。近くがならいつでも食えるな」
デルフィーノがチェーザをからかい、みんなが笑った。チェーザも否定しないから、甘いものが好きなのかも知れない。
「それなら、うさぎやリスや鳥が寄って来るかもしれないね。うさぎがくるようになれば狩りもしやすいよ」
アルフレードの意見もあって、木こり小屋から近すぎないところに、野いちごを植えた。小動物を寄せるためには、人間の匂いは遠い方がいい。植えるとすぐに一旦実は落ちてしまうので、実はすべて、採った。
夕方よりだいぶ前に『ビアータの家』に着いた。みんな、大喜びで迎えてくれたが、熊を見て、女の子たちは逃げ出した。熊の匂いで、野犬が来ると困るので、熊は、1番最初の山小屋、今は倉庫になっているところに入れておいた。明日は、狩りに行かずに、熊の解体をすることになった。
野いちごは、あっという間にみんなのお腹に収まった。
〰️
川下のと畜場には、全部で15羽のうさぎが運ばれた。その他、4羽は皮剥と内臓処理済だ。それだけあっても、ここの人数では、今夜の夕食分だ。だが、いつものように、皮を向かれたものを買ってきたわけではないので、調理組だけでは間に合わない。
そこには、ジャン、ウルバ、テオ、デジリオ、ビアータ、コルネリオ、ファブリノがナイフまたは包丁を持っていた。何組かに別れて、皮剥からやっていく。ジャンとウルバが教えていく。
今まで何も実体験していないのは、ビアータだけだったので、ビアータには、アルフレードがつき、無理しないように教えていった。それでも、ビアータは頑張り、皮剥を最後までやった。よく考えれば、うさぎの皮剥をやるご令嬢などなかなかいない。ここにいると、忘れがちだが、ビアータとサンドラは、男爵令嬢である。
セルジョロは、調理場で、皮剥の終わっているうさぎの身を適当な大きさにする仕事をケイトと調理組の女の子に教えていた。今日は以前まで調理組だったメリナも手伝っていた。皮が向かれれば、どんどん回ってくるので、こちらも楽ではない。
ノーリスも、調理場にいた。ノーリスの前には鳥が並ぶ。今日は、大人も多いので、セルジョロとグレタは、鳥の内臓も調理するつもりだ。ノーリスは、うさぎの内臓は取れていると聞き、鳥の解体をやることにした。鳥は内臓を食べるため、グレタがノーリスにつきっきりで教えていた。
ノーリスは、牛の解体で途中までしかいられなかったことを後悔していた。解体の中心人物はセルジョロだったのだ。調理場に立ちセルジョロの弟子と自称するノーリスは、最後まで見るべきだったと後から思ったのだ。だから、今日は、積極的に参加した。ノーリスは、最初の1羽こそ手が震えていたが、最終的にいつも見ている形になり、納得して、覚悟が決まったようだ。一人で、4羽の鳥を捌いた。
その日の新鮮なうさぎのシチューと鳥の内蔵焼きはとても評判がよかった。鳥のモモやムネ肉はその日のうちに塩漬けにされ、数日中に食卓に並ぶ予定だ。
〰️
翌日の熊の解体は、自由参加にしたにも関わらず、子供たちは、全員参加した。皮剥まで多くの子供たちが残った。子供たちは、自分たちが生きていくことについて、それぞれ考えて成長しているのだ。
ジャンたちと、ファブリノ、コルネリオ、ノーリスが分担しながら、交代しながら、解体をした。セルジョロとデルフィーノは、脇で指示をするだけだった。6人で解体しきったとき、セルジョロもデルフィーノも惜しみなく拍手した。ビアータとアルフレードも、デルフィーノの手を借りなかったことに、手応えを感じていた。
と畜は、気持ちさえ乗り越えられれば、後は経験だ。2年後には、豚を数日おきに解体することになるだろう。豚が上手に解体できるようになれば、皮も売れるし、内蔵も食べられるようになる。
また、狩りもいつかは、ここの者たちだけで行くのだ。そのたびに、解体は付き物だ。
これからも人数を増やしていきたい『ビアータの家』にとって、大事な仕事が、またひとつ解決へと大きく踏み出した。
〰️ 〰️ 〰️
午後、ジャンが手の空いた酪農組を連れて、釣りへ出かけた。『ビアータの家』から西へ歩いて15分ほどのところに、ピエガ川の支流がある。『ビアータの家』に引いた小川の主流だ。みんなも手慣れたもので、それぞれ好きなところに行って釣りを始める。目標はみんなで60匹。あくまでも、目標………。
一匹目はなぜかいつもジャンが釣る。子供たちは毎回悔しがる。ジャンが一匹目を持って、メリナの脇にあるバケツに入れる。メリナは慣れた手付きで魚の内蔵をとり、違うバケツで内蔵を洗うと、隣の女の子に渡す。女の子はそれを縄に通す。生きたまま持って帰るためには、水も運ばなければならない。それなら、ここで内蔵処理した方が楽だ。
「うまいもんだな」
ジャンがメリナを褒めた。他の子供たちも釣れればドンドン持ってくるので、メリナは手を動かしながら、ジャンを仰ぎ見た。
「慣れちゃった。最初は触るのも嫌だったのよ。アハハ」
メリナは手元に視線を戻した。
「知ってる。俺がメリナに教えたんだから」
ジャンも座って、魚を捌くのを手伝った。今日は豊漁らしく、みんなが次々に持ってくる。
「うん。あの頃、6人しかいなかったから、何でも嫌とは言えなかったわね」
「今も、嫌とは言わないだろう」
女の子が蔦を探しにその場を離れた。二人は手を動かしながらおしゃべりをした。
「今は、必要な事だってわかるから、言わないのよ。前は言えなかった」
「何で?」
「わがままだって思われたくなかったの」
メリナがチラリとジャンを見ると、思いっきり目が合った。メリナは、すぐに手元視線を戻した。顔がほんのり赤いのはジャンにはバレているだろう。
「俺も、メリナより前にいなきゃって思って無理に頑張っていたんだぜ」
「何で?」
「メリナに、自分をカッコよく見せたかったから」
ジャンが赤くなった。
「さて、釣りいこっと!」
ジャンは、その場を離れた。
赤い顔のメリナを、戻ってきた女の子は不思議そうに見ていた。
〰️ 〰️ 〰️
熊が大物だったので、翌日も狩りには行かずに町へ熊皮やうさぎ皮を売りに行き、ついでに、上から10人の子供たちとビアータたちが町へ出かけた。リリアーナも付き合ってくれて、ビアータたちは、それぞれデートのようになった。そして、ジャンやノーリスたちも。
〰️ 〰️ 〰️
やっと、狩りに行くことになったファブリノは、大張り切り!そして、テオもウルバと大工組を交代して狩りに行くことになった。二人は、もちろん、捌くことしかできないが。
狩り組は、大鹿を仕留めて帰ってきて、冬を越すための肉は、乾燥肉と小屋の鶏で足りそうだ。翌日から、ファブリノを中心に乾燥肉作りを頑張った。
前日ジャンたちが釣ってきた魚も半分は干物にした。
大鹿の顔はとても高く売れて、子供たちへのお小遣いも多少増えた。今度は下の子供たち20人を連れて行ったが、みんなの目的がお菓子屋さんだったので、案外すぐに帰ってきた。
川でうさぎ2羽の皮剥と解体をするのをジャンとウルバは、率先してやった。細かいところは、アルフレードとチェーザがやった。まだナイフの扱いが段違いなのだ。
うさぎを程よい大きさにして木に刺して火で炙る。うさぎを焼いている間に、他に4羽の解体を終えた。最後には、コルネリオとデジリオも見学に行った。それぞれのペースであるが、慣れようとしているのはわかる。
うさぎが焼き上がったので、かなり遅い昼食になった。
「うまっ!家で食べたうさぎステーキと全く違うっ!」
コルネリオは、なんだかんだ言っても子爵家の坊っちゃんなのだ。うさぎを厚いまま食べられるのは、貴族か猟師だ。
「こんな丸ごと食べるなんて初めてですけど、鶏肉みたいですね。うまいです!」
平民のジャンは、スープに入っている小指の先ほどの小さなものしか食べたことはない。平民としては、当たり前だ。平民にとって、肉は出汁だ。
「アルさんは、山に慣れているんですね」
デジリオは、自分と3歳ほどしか違わないはずのアルフレードの動きについてびっくりしていた。それは、まわりいた男の子たちも同じ疑問だった。
「うん、7歳でうさぎを狩ったよ。自分で狩ったら自分で解体するが家の約束だったから、『怖い』とか思う前には解体してたな」
「だから、牛も大丈夫だったんですね」
ウルバは、牛の解体のとき、ファブリノに感心していたが、その後のアルフレードには、驚嘆していた。
「北では、山の物を食べることは当たり前だったからね。男たちは小さい頃から山へ入らされる。北の山は深いんだ。この熊よりデカイのもいたさ」
チェーザが、両手を広げて大きさを表す。アルフレードとデルフィーノは、当たり前のことだと言いたげに笑っていた。
みんな、うまいうまいとキレイに平らげた。
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山火事にならないように厳重に火を消した。交代で熊を運ぶ。4人で引かないと動かないほど大きい。コルネリオとデジリオも触れるようにはなった。
途中に、コルネリオが、野いちごとビワの苗を見つけた。チェーザの指示で、根と土ごと籠に入れる。
「野いちごは、間違いなく根付く。繁殖がすごいから、広めのところに植え替えよう。そうだ、森の入口近くに植えるかっ!」
「チェーザ、お前の仕事場は木こり小屋だもんなぁ。近くがならいつでも食えるな」
デルフィーノがチェーザをからかい、みんなが笑った。チェーザも否定しないから、甘いものが好きなのかも知れない。
「それなら、うさぎやリスや鳥が寄って来るかもしれないね。うさぎがくるようになれば狩りもしやすいよ」
アルフレードの意見もあって、木こり小屋から近すぎないところに、野いちごを植えた。小動物を寄せるためには、人間の匂いは遠い方がいい。植えるとすぐに一旦実は落ちてしまうので、実はすべて、採った。
夕方よりだいぶ前に『ビアータの家』に着いた。みんな、大喜びで迎えてくれたが、熊を見て、女の子たちは逃げ出した。熊の匂いで、野犬が来ると困るので、熊は、1番最初の山小屋、今は倉庫になっているところに入れておいた。明日は、狩りに行かずに、熊の解体をすることになった。
野いちごは、あっという間にみんなのお腹に収まった。
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川下のと畜場には、全部で15羽のうさぎが運ばれた。その他、4羽は皮剥と内臓処理済だ。それだけあっても、ここの人数では、今夜の夕食分だ。だが、いつものように、皮を向かれたものを買ってきたわけではないので、調理組だけでは間に合わない。
そこには、ジャン、ウルバ、テオ、デジリオ、ビアータ、コルネリオ、ファブリノがナイフまたは包丁を持っていた。何組かに別れて、皮剥からやっていく。ジャンとウルバが教えていく。
今まで何も実体験していないのは、ビアータだけだったので、ビアータには、アルフレードがつき、無理しないように教えていった。それでも、ビアータは頑張り、皮剥を最後までやった。よく考えれば、うさぎの皮剥をやるご令嬢などなかなかいない。ここにいると、忘れがちだが、ビアータとサンドラは、男爵令嬢である。
セルジョロは、調理場で、皮剥の終わっているうさぎの身を適当な大きさにする仕事をケイトと調理組の女の子に教えていた。今日は以前まで調理組だったメリナも手伝っていた。皮が向かれれば、どんどん回ってくるので、こちらも楽ではない。
ノーリスも、調理場にいた。ノーリスの前には鳥が並ぶ。今日は、大人も多いので、セルジョロとグレタは、鳥の内臓も調理するつもりだ。ノーリスは、うさぎの内臓は取れていると聞き、鳥の解体をやることにした。鳥は内臓を食べるため、グレタがノーリスにつきっきりで教えていた。
ノーリスは、牛の解体で途中までしかいられなかったことを後悔していた。解体の中心人物はセルジョロだったのだ。調理場に立ちセルジョロの弟子と自称するノーリスは、最後まで見るべきだったと後から思ったのだ。だから、今日は、積極的に参加した。ノーリスは、最初の1羽こそ手が震えていたが、最終的にいつも見ている形になり、納得して、覚悟が決まったようだ。一人で、4羽の鳥を捌いた。
その日の新鮮なうさぎのシチューと鳥の内蔵焼きはとても評判がよかった。鳥のモモやムネ肉はその日のうちに塩漬けにされ、数日中に食卓に並ぶ予定だ。
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翌日の熊の解体は、自由参加にしたにも関わらず、子供たちは、全員参加した。皮剥まで多くの子供たちが残った。子供たちは、自分たちが生きていくことについて、それぞれ考えて成長しているのだ。
ジャンたちと、ファブリノ、コルネリオ、ノーリスが分担しながら、交代しながら、解体をした。セルジョロとデルフィーノは、脇で指示をするだけだった。6人で解体しきったとき、セルジョロもデルフィーノも惜しみなく拍手した。ビアータとアルフレードも、デルフィーノの手を借りなかったことに、手応えを感じていた。
と畜は、気持ちさえ乗り越えられれば、後は経験だ。2年後には、豚を数日おきに解体することになるだろう。豚が上手に解体できるようになれば、皮も売れるし、内蔵も食べられるようになる。
また、狩りもいつかは、ここの者たちだけで行くのだ。そのたびに、解体は付き物だ。
これからも人数を増やしていきたい『ビアータの家』にとって、大事な仕事が、またひとつ解決へと大きく踏み出した。
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午後、ジャンが手の空いた酪農組を連れて、釣りへ出かけた。『ビアータの家』から西へ歩いて15分ほどのところに、ピエガ川の支流がある。『ビアータの家』に引いた小川の主流だ。みんなも手慣れたもので、それぞれ好きなところに行って釣りを始める。目標はみんなで60匹。あくまでも、目標………。
一匹目はなぜかいつもジャンが釣る。子供たちは毎回悔しがる。ジャンが一匹目を持って、メリナの脇にあるバケツに入れる。メリナは慣れた手付きで魚の内蔵をとり、違うバケツで内蔵を洗うと、隣の女の子に渡す。女の子はそれを縄に通す。生きたまま持って帰るためには、水も運ばなければならない。それなら、ここで内蔵処理した方が楽だ。
「うまいもんだな」
ジャンがメリナを褒めた。他の子供たちも釣れればドンドン持ってくるので、メリナは手を動かしながら、ジャンを仰ぎ見た。
「慣れちゃった。最初は触るのも嫌だったのよ。アハハ」
メリナは手元に視線を戻した。
「知ってる。俺がメリナに教えたんだから」
ジャンも座って、魚を捌くのを手伝った。今日は豊漁らしく、みんなが次々に持ってくる。
「うん。あの頃、6人しかいなかったから、何でも嫌とは言えなかったわね」
「今も、嫌とは言わないだろう」
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「今は、必要な事だってわかるから、言わないのよ。前は言えなかった」
「何で?」
「わがままだって思われたくなかったの」
メリナがチラリとジャンを見ると、思いっきり目が合った。メリナは、すぐに手元視線を戻した。顔がほんのり赤いのはジャンにはバレているだろう。
「俺も、メリナより前にいなきゃって思って無理に頑張っていたんだぜ」
「何で?」
「メリナに、自分をカッコよく見せたかったから」
ジャンが赤くなった。
「さて、釣りいこっと!」
ジャンは、その場を離れた。
赤い顔のメリナを、戻ってきた女の子は不思議そうに見ていた。
〰️ 〰️ 〰️
熊が大物だったので、翌日も狩りには行かずに町へ熊皮やうさぎ皮を売りに行き、ついでに、上から10人の子供たちとビアータたちが町へ出かけた。リリアーナも付き合ってくれて、ビアータたちは、それぞれデートのようになった。そして、ジャンやノーリスたちも。
〰️ 〰️ 〰️
やっと、狩りに行くことになったファブリノは、大張り切り!そして、テオもウルバと大工組を交代して狩りに行くことになった。二人は、もちろん、捌くことしかできないが。
狩り組は、大鹿を仕留めて帰ってきて、冬を越すための肉は、乾燥肉と小屋の鶏で足りそうだ。翌日から、ファブリノを中心に乾燥肉作りを頑張った。
前日ジャンたちが釣ってきた魚も半分は干物にした。
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