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後日談で教えてもらった話だが、もともとフレリー様は私のことを好きで、婚約者にしたいと親に願い出てくれてたらしい。
私も候補者の一人……いや既に公爵夫妻とフレリーのなかでは決定事項で話を進めようとした矢先に私があんな醜態をさらしていかにフレリー様を愛してるのかを語ったから………今の状況になったみたい。
知ってしまった私は、羞恥に悶絶して眠れるはずもなく夜な夜な転げ回っていた。
「あああああぁぁぁ、私蛙のようになってたよね?フレリー様のこと好きだと語ってたよね?ぎゃぁぁ。」
そう、今さら恥ずかしがっても後の祭りだ。
あんな姿みてても私を婚約者にしてくれたフレリー様は優しすぎる。
思い出しては悶絶して………の繰り返しで朝を迎えてしまった。
「リンネ眠れなかった?」
目を擦りながら生欠伸をしていた私を心配そうに覗き込んできた隣に座ってるフレリー様。
「いっいえ、フレリー様の婚約者になれたことが夢見たいでずっと噛み締めてて寝れなかったんです。」
「可愛いなぁ~リンネは。これからは堂々と言えるから俺も嬉しいよ。」
なんですかなんですかその笑顔は。
朝からとろけるような笑顔でそんな言葉を言って私を殺す気?!
心臓の音がフレリー様に聞こえるくらいの大爆音でなってるよ。
「もう俺の前では取り繕わなくていいよ。素のままのリンネを見せて。」
「えっ………気づいてたんですか……私フレリー様に嫌われたくない。」
素を見せると引かれそう。
だって私の頭の中でフレリー様をどんな風に考えてたかわかってしまうと変態に思われてしまう。
「小さい頃からずっとリンネを見てきたのに俺が素を知らないとでも?オーレンと三人でお茶会した時も俺の使用したスプーンをそっと自分の懐に入れてたね。走り回って汗かいた時もハンカチで拭ってそれを後で嗅いでたろ。他にもいろいろあるけど、リンネが俺をどれだけ好きなのか知ってるから安心して。」
絶句である。
まさかまさかフレリー様にバレてたなんて………。
「そんなことまで……フレリー妹がすまん。………変態じゃないか。よくそれでフレリーも引かなかったな。」
ジトーと妹を見る目じゃない目でオーレンお兄様に見られる。
やり過ぎてた?
「へっ変態かもしれないけど、誰にもしないしフレリー様にだけだから……それにそれだけ好きなんです。近づくと長年嗅いでたフレリー様の匂いをお腹いっぱいになるまで吸い込み、寝る前には抱き締められた時の胸筋を合わせて思い出し眠りにつく。朝にはフレリー様の使ったハンカチを袋から出し朝の深呼吸と共に嗅ぐ習慣は目を覚ます日課です。フレリー様のことを考えるだけで転げ回ってるのに、目の前にいる時に抱きつきたい衝動を押さえるのに必死でした。……まだまだ私のフレリー様への愛を語るのは足りないですが、こんな私でもいいんですか?」
「「…………….。」」
へっ返事がない。
ヤバイ、引かれたかな?
涙目になりながら目の前に座ってるオーレンお兄様と隣のフレリー様を見てると、
「リン………何てことしてるんだ。」
「ふははははっ。リンネの愛を感じれていいな。」
声に出して笑ってるフレリー様を久し振りにみた。
ここまで笑うのはオーレンお兄様と私の前だけ……特別に思ってくれてると昔からそれが嬉しかった。
「ひっ引かないでくださいね。」
「リン、ほどほどにな。」
「これからは今までよりも側にいるからいつでもどうぞ。」
ネクタイを緩めてチラッと素肌を見せてくるフレリー様。
なっなっなっなにをいつでもいいの??
見ること?嗅ぐこと?触ること?
「全部いいよ。」
「きゃぁぁ。ここここ声にででしたか?」
「リンネは顔に出ててわかりやすいな。」
朝からその色っぽい熱を帯びた瞳は反則だよ。
「俺がいるのわかってて朝から甘すぎだろ。早くついてくれ。。」
クラスに初めてそのままの姿で登場したら、クラスメイトにまた驚かれた。
いや、パーティで正体言ったじゃん。
令嬢達はポッと頬を赤くしてることから私を送ってくれたオーレンお兄様とフレリー様に見とれてるんだろう。
令息達は頬を赤く染めてる人はまだしもにやにやと全身を見てくる方もいて不愉快だ。
「また、迎えに来るな。」
教室だというのに、みんなの前だというのに、私の頬にチュッとフレリー様の唇が触れ、キャーと黄色い声援が一気に解き放たれる。
「フレリー、そんなタイプだったんだな。令息達、お前の牽制で顔が真っ青だ。」
オーレンお兄様がクスクス笑いながら呟いていた声を私は聞こえてなかった。
なぜなら、私の顔は真っ赤になりフレリー様の唇の柔らかさで頭がいっぱいだった。
「ええっ?留学されたんですか?」
「そうなんです。急に隣国への留学が決まってその次の日には移動されたらしいですわ。急ですわね~。」
メイが嬉しそうに話してくる。
よっぽどウザかったんだろうな。
「なんでも、隣国の第三王女との婚約も含めて向こうでの文化を学ぶという名目らしいですわ。ですからもしかすると二度と戻ってこないでしょうね。」
ファイの侯爵家は情報通だから、二度と帰ってこないと言うってことはなにかわけがあるんだろうな。
「ふふ。不思議そうな顔をしてますわね。そうですわね~これはここだけの一人言ですが、隣国の第三王女と言えば男漁りが大好きで自分の好みの男性を近衛騎士に抜擢して侍らせておりますの。その中の人とも関係があるとかないとか………ようは第二王子と似ておりお似合いですわ。ただ、第三王女は少々身体のラインが大きいとは聞いておりますが。」
なるほど。
赤髪野郎も少しは大人しくなるのかな。
もう忘れよう。
好きな人の婚約者になったんだから、楽しまなくちゃ。
「そ・れ・よ・り・も、リンネットの恋話を聞きたいですわ。」
ニヤニヤしながらメイが突っ込んでくる。
それに私が鼻の下を伸ばしながら話し出す。
「フレリーは怖いな。リンのことで、第二王子を国外追放にもっていっただろ。」
「ん?なんのことかな?」
「とぼけるなよ、リンに二度と近づけないように隣国の第三王女とくっつけただろ……どんなコネを使ったのか知らないが恐ろしいよ。」
「ふっ。まだ諦めてなかったみたいでリンネを奪い取る計画をたてていたから行動したまでだ。邪魔なものは視界に入れたくないからな。」
「俺としても不安要素がなくなるのは嬉しいが……第三王女の噂はあまりよろしくないから過酷な運命になるのがわかっていて少し可哀想になったよ。それに、あのサンサ男爵令嬢も第二王子と関わったばかりにもう社交界には復帰できないな。」
「ああ、あれか。リンネが逆恨みされると困るから辺境のおじい様の後妻にと提案したんだ。」
「提案……ねぇ。」
「どうせ、あんな醜体を晒したんだ。誰も立候補しないだろ。嫁ぎ先を提案したんだ、優しいだろ?」
「本当、お前を敵に回したくないよ。」
私も候補者の一人……いや既に公爵夫妻とフレリーのなかでは決定事項で話を進めようとした矢先に私があんな醜態をさらしていかにフレリー様を愛してるのかを語ったから………今の状況になったみたい。
知ってしまった私は、羞恥に悶絶して眠れるはずもなく夜な夜な転げ回っていた。
「あああああぁぁぁ、私蛙のようになってたよね?フレリー様のこと好きだと語ってたよね?ぎゃぁぁ。」
そう、今さら恥ずかしがっても後の祭りだ。
あんな姿みてても私を婚約者にしてくれたフレリー様は優しすぎる。
思い出しては悶絶して………の繰り返しで朝を迎えてしまった。
「リンネ眠れなかった?」
目を擦りながら生欠伸をしていた私を心配そうに覗き込んできた隣に座ってるフレリー様。
「いっいえ、フレリー様の婚約者になれたことが夢見たいでずっと噛み締めてて寝れなかったんです。」
「可愛いなぁ~リンネは。これからは堂々と言えるから俺も嬉しいよ。」
なんですかなんですかその笑顔は。
朝からとろけるような笑顔でそんな言葉を言って私を殺す気?!
心臓の音がフレリー様に聞こえるくらいの大爆音でなってるよ。
「もう俺の前では取り繕わなくていいよ。素のままのリンネを見せて。」
「えっ………気づいてたんですか……私フレリー様に嫌われたくない。」
素を見せると引かれそう。
だって私の頭の中でフレリー様をどんな風に考えてたかわかってしまうと変態に思われてしまう。
「小さい頃からずっとリンネを見てきたのに俺が素を知らないとでも?オーレンと三人でお茶会した時も俺の使用したスプーンをそっと自分の懐に入れてたね。走り回って汗かいた時もハンカチで拭ってそれを後で嗅いでたろ。他にもいろいろあるけど、リンネが俺をどれだけ好きなのか知ってるから安心して。」
絶句である。
まさかまさかフレリー様にバレてたなんて………。
「そんなことまで……フレリー妹がすまん。………変態じゃないか。よくそれでフレリーも引かなかったな。」
ジトーと妹を見る目じゃない目でオーレンお兄様に見られる。
やり過ぎてた?
「へっ変態かもしれないけど、誰にもしないしフレリー様にだけだから……それにそれだけ好きなんです。近づくと長年嗅いでたフレリー様の匂いをお腹いっぱいになるまで吸い込み、寝る前には抱き締められた時の胸筋を合わせて思い出し眠りにつく。朝にはフレリー様の使ったハンカチを袋から出し朝の深呼吸と共に嗅ぐ習慣は目を覚ます日課です。フレリー様のことを考えるだけで転げ回ってるのに、目の前にいる時に抱きつきたい衝動を押さえるのに必死でした。……まだまだ私のフレリー様への愛を語るのは足りないですが、こんな私でもいいんですか?」
「「…………….。」」
へっ返事がない。
ヤバイ、引かれたかな?
涙目になりながら目の前に座ってるオーレンお兄様と隣のフレリー様を見てると、
「リン………何てことしてるんだ。」
「ふははははっ。リンネの愛を感じれていいな。」
声に出して笑ってるフレリー様を久し振りにみた。
ここまで笑うのはオーレンお兄様と私の前だけ……特別に思ってくれてると昔からそれが嬉しかった。
「ひっ引かないでくださいね。」
「リン、ほどほどにな。」
「これからは今までよりも側にいるからいつでもどうぞ。」
ネクタイを緩めてチラッと素肌を見せてくるフレリー様。
なっなっなっなにをいつでもいいの??
見ること?嗅ぐこと?触ること?
「全部いいよ。」
「きゃぁぁ。ここここ声にででしたか?」
「リンネは顔に出ててわかりやすいな。」
朝からその色っぽい熱を帯びた瞳は反則だよ。
「俺がいるのわかってて朝から甘すぎだろ。早くついてくれ。。」
クラスに初めてそのままの姿で登場したら、クラスメイトにまた驚かれた。
いや、パーティで正体言ったじゃん。
令嬢達はポッと頬を赤くしてることから私を送ってくれたオーレンお兄様とフレリー様に見とれてるんだろう。
令息達は頬を赤く染めてる人はまだしもにやにやと全身を見てくる方もいて不愉快だ。
「また、迎えに来るな。」
教室だというのに、みんなの前だというのに、私の頬にチュッとフレリー様の唇が触れ、キャーと黄色い声援が一気に解き放たれる。
「フレリー、そんなタイプだったんだな。令息達、お前の牽制で顔が真っ青だ。」
オーレンお兄様がクスクス笑いながら呟いていた声を私は聞こえてなかった。
なぜなら、私の顔は真っ赤になりフレリー様の唇の柔らかさで頭がいっぱいだった。
「ええっ?留学されたんですか?」
「そうなんです。急に隣国への留学が決まってその次の日には移動されたらしいですわ。急ですわね~。」
メイが嬉しそうに話してくる。
よっぽどウザかったんだろうな。
「なんでも、隣国の第三王女との婚約も含めて向こうでの文化を学ぶという名目らしいですわ。ですからもしかすると二度と戻ってこないでしょうね。」
ファイの侯爵家は情報通だから、二度と帰ってこないと言うってことはなにかわけがあるんだろうな。
「ふふ。不思議そうな顔をしてますわね。そうですわね~これはここだけの一人言ですが、隣国の第三王女と言えば男漁りが大好きで自分の好みの男性を近衛騎士に抜擢して侍らせておりますの。その中の人とも関係があるとかないとか………ようは第二王子と似ておりお似合いですわ。ただ、第三王女は少々身体のラインが大きいとは聞いておりますが。」
なるほど。
赤髪野郎も少しは大人しくなるのかな。
もう忘れよう。
好きな人の婚約者になったんだから、楽しまなくちゃ。
「そ・れ・よ・り・も、リンネットの恋話を聞きたいですわ。」
ニヤニヤしながらメイが突っ込んでくる。
それに私が鼻の下を伸ばしながら話し出す。
「フレリーは怖いな。リンのことで、第二王子を国外追放にもっていっただろ。」
「ん?なんのことかな?」
「とぼけるなよ、リンに二度と近づけないように隣国の第三王女とくっつけただろ……どんなコネを使ったのか知らないが恐ろしいよ。」
「ふっ。まだ諦めてなかったみたいでリンネを奪い取る計画をたてていたから行動したまでだ。邪魔なものは視界に入れたくないからな。」
「俺としても不安要素がなくなるのは嬉しいが……第三王女の噂はあまりよろしくないから過酷な運命になるのがわかっていて少し可哀想になったよ。それに、あのサンサ男爵令嬢も第二王子と関わったばかりにもう社交界には復帰できないな。」
「ああ、あれか。リンネが逆恨みされると困るから辺境のおじい様の後妻にと提案したんだ。」
「提案……ねぇ。」
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