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「私は立派な淑女になるために勉強に礼儀作法に頑張ってきました。」
「うんうん、リンは本当に頑張ってるよ。今では文句をつけようがない立派になって兄として誇らしいよ。」
「そうだね。リンネは見違えたな。カーテシー一つでもとても綺麗だもんな。」
フレリー様やオーレンお兄様とハブレン侯爵家でお茶をしているが、今回の目的はそこではない。
フレリー様にしっかりと聞いてないといけないことがある。
「ありがとうございます。フレリー様やオーレンお兄様に誉めてもらえると私も成長したなと思えます。が、聞きたいことことがあるんです。」
二人が私の方を見ながらなんだろう?って顔をしてる。
「フレリー様、ぼいんは好きですか?」
「「はっ?」」
二人ともハモってるのがおかしかった。
「やっぱりボンキュボンが好きですか?」
オーレンお兄様は飲んでたお茶をブッと吹いてフレリー様は吹き出しはしないが珍しくゴクンと飲む音がした。
そう、私はボンキュボンではない。
そこまでスタイルがよくないが、胸はそこそこあると自負していた。
「……リンネはどうしてそんなことを思ったんだ?まさか誰かに言われた?」
何故か、すごく怖い。
微笑みながら聞いてきたフレリー様から何故か冷たい気が放たれてる。
「いいえ、誰にも言われてません。ただ、学園で谷間を見せながら色気ムンムンのご令嬢を見まして男の人って胸が大きくてスタイルのいい人が好きなのかなぁと………。私は胸が大きくはないですから。」
自分の胸を揉みながら溜め息をつく。
「こらこら、リン胸を揉みながら話すな。」
慌ててオーレンお兄様が言うがしったこっちゃない。
私にはフレリー様の答えが重要だ。
「それぞれの好みはあるだろうけど、俺にはリンネは魅力的だな。」
「ほっ本当に!?私のこの胸でもいいですか?」
フレリー様から魅力的と言われてめちゃくちゃ嬉しい。
自分の胸をギュッと下から鷲掴みしてフレリー様に問いかけた。
「リンネの胸もすごく魅力的だから、その手の動きは止めような。そういうことは俺と二人の時にしてくれ。」
「わかりました。フレリー様の前でしかしません。」
「何言ってるんだ!誰の前でもそう言うことはしたらダメだぞ、リン。」
淑女としてはダメな行動だったことはわかっていたが、聞かずにはいられなかった。
「可愛いなぁ~リンネ。」
珍しいくらいニコニコ笑顔で誉められてたまらん。
フレリー様めっちゃラブ過ぎる。
思わず『フレリー様大好き』と叫びそうになった口を押さえた。
「なんだあの可愛さは。オーレン、胸を揉んでたリンネは即刻忘れろよ。」
「妹は可愛いがそれは家族愛だ。変な目で見るわけないだろ。それよりもフレリーこそリンにまだ手をだすなよ。」
微笑んで聞いてると
「………心配だ。ちゃんと口で肯定しろ。」
「今のところは節度は守るよ。婚約者になったらわからないが。」
「ったく、リンが絡むと厄介だな。知ってるだろ?リンがあんなこと言い出した原因。」
あの第2王子が侍らせてる令嬢を見ればわかるな。
ようやくリンネから目をそらせたというのに影響を与えたバカな令嬢をどうするか。
「ああ、リンネは男は皆あんなゲスな女が好みだと思ってしまったんだろう。逆に露出が激しいのは好まない方が多いのにな。」
「はぁ~やっぱりそうか。リンを諦めたみたいだからいいが悪影響だな。」
俺の前だけ、と約束してくれたリンネは信じるが、今後またリンネが誤解をして飛んでもないことをしでかすかもしれない。悪影響は排除しなければ。
「悪い顔してるな。今まで第2王子をそのままにしてたがここにきて動くのか?」
「リンネに悪影響を与えた元凶としての罰くらいは与えないとな。」
『どうしてやろうか』と呟きながら目を細目考えていると
「お前やっぱ怖いわ。」
オーレンがジト目で見てくる。
「怖い?別に特別なことはしないぞ?俺の大事なものを奪おうとしたり、俺の大切なものに悪影響を与える人は身をもって知っておいてほしいだけだ。第2王子相手に公には出来ないからな。」
「裏で殺るつもりだ。リン絡みになるとお前は殺る。」
「ははっ。大袈裟だなぁ~そんなことするわけないだろ。ただわかってもらうだけだ。」
「………第2王子ご愁傷さま。」
「で、リンネは令息の前であんなことしたことあるのか?」
「ちっちちちちち近いですわ、フレリー様。」
「答えになってないよリンネ。」と言いながら笑みなはずなのにフレリー様の威圧を感じて後退りたいが腰をガッチリフィールドされ目の前のフレリー様の胸を押してもびくともしない。
「もちろん、フレリー様の前でしかしたことないです。他の令息とも挨拶程度しか関わりがありませんのに…それに学園では私の事はみなさん地味で陰気臭くて近づかないようにされてますわ。私と一緒にいてくれるのはメイとファイくらいです。」
「プシュド伯爵令嬢にデイムリ侯爵令嬢か。リンネがとても大切にしてる友達だよな。俺もいずれ会わせてくれるか?」
あっ、機嫌が直ってきたのかめちゃくちゃ近くで優しく微笑まれるともう離れたくない気持ちの方が強くなって、この際フレリー様の匂いを体温を感じちゃえ!と胸元に頬擦りしながら
「もうフレリー様の事はご存じですよ。私が沢山話してます。二人とも(ベタ惚れの噂のフレリー様に)早く会いたいと言ってましたわ。」
フレリー様の匂いと体温に包まれハイになった私はついついフレリー様に離れませんと言うようにぎゅっと抱きついてスゥースゥーと匂いを嗅ぎまくり鼻息が荒くなる。
フレリー様のめっちゃいい匂いにくらくらしながら酔ってしまいそう。
「リンネが可愛すぎて限界だ。俺の腕の中に永遠に閉じ込めたい。」
「うん?フレリー様何か言いましたか?」
私としたことがフレリー様の匂いを嗅ぎまくっててフレリー様の呟きを逃してしまった。
「うんうん、リンは本当に頑張ってるよ。今では文句をつけようがない立派になって兄として誇らしいよ。」
「そうだね。リンネは見違えたな。カーテシー一つでもとても綺麗だもんな。」
フレリー様やオーレンお兄様とハブレン侯爵家でお茶をしているが、今回の目的はそこではない。
フレリー様にしっかりと聞いてないといけないことがある。
「ありがとうございます。フレリー様やオーレンお兄様に誉めてもらえると私も成長したなと思えます。が、聞きたいことことがあるんです。」
二人が私の方を見ながらなんだろう?って顔をしてる。
「フレリー様、ぼいんは好きですか?」
「「はっ?」」
二人ともハモってるのがおかしかった。
「やっぱりボンキュボンが好きですか?」
オーレンお兄様は飲んでたお茶をブッと吹いてフレリー様は吹き出しはしないが珍しくゴクンと飲む音がした。
そう、私はボンキュボンではない。
そこまでスタイルがよくないが、胸はそこそこあると自負していた。
「……リンネはどうしてそんなことを思ったんだ?まさか誰かに言われた?」
何故か、すごく怖い。
微笑みながら聞いてきたフレリー様から何故か冷たい気が放たれてる。
「いいえ、誰にも言われてません。ただ、学園で谷間を見せながら色気ムンムンのご令嬢を見まして男の人って胸が大きくてスタイルのいい人が好きなのかなぁと………。私は胸が大きくはないですから。」
自分の胸を揉みながら溜め息をつく。
「こらこら、リン胸を揉みながら話すな。」
慌ててオーレンお兄様が言うがしったこっちゃない。
私にはフレリー様の答えが重要だ。
「それぞれの好みはあるだろうけど、俺にはリンネは魅力的だな。」
「ほっ本当に!?私のこの胸でもいいですか?」
フレリー様から魅力的と言われてめちゃくちゃ嬉しい。
自分の胸をギュッと下から鷲掴みしてフレリー様に問いかけた。
「リンネの胸もすごく魅力的だから、その手の動きは止めような。そういうことは俺と二人の時にしてくれ。」
「わかりました。フレリー様の前でしかしません。」
「何言ってるんだ!誰の前でもそう言うことはしたらダメだぞ、リン。」
淑女としてはダメな行動だったことはわかっていたが、聞かずにはいられなかった。
「可愛いなぁ~リンネ。」
珍しいくらいニコニコ笑顔で誉められてたまらん。
フレリー様めっちゃラブ過ぎる。
思わず『フレリー様大好き』と叫びそうになった口を押さえた。
「なんだあの可愛さは。オーレン、胸を揉んでたリンネは即刻忘れろよ。」
「妹は可愛いがそれは家族愛だ。変な目で見るわけないだろ。それよりもフレリーこそリンにまだ手をだすなよ。」
微笑んで聞いてると
「………心配だ。ちゃんと口で肯定しろ。」
「今のところは節度は守るよ。婚約者になったらわからないが。」
「ったく、リンが絡むと厄介だな。知ってるだろ?リンがあんなこと言い出した原因。」
あの第2王子が侍らせてる令嬢を見ればわかるな。
ようやくリンネから目をそらせたというのに影響を与えたバカな令嬢をどうするか。
「ああ、リンネは男は皆あんなゲスな女が好みだと思ってしまったんだろう。逆に露出が激しいのは好まない方が多いのにな。」
「はぁ~やっぱりそうか。リンを諦めたみたいだからいいが悪影響だな。」
俺の前だけ、と約束してくれたリンネは信じるが、今後またリンネが誤解をして飛んでもないことをしでかすかもしれない。悪影響は排除しなければ。
「悪い顔してるな。今まで第2王子をそのままにしてたがここにきて動くのか?」
「リンネに悪影響を与えた元凶としての罰くらいは与えないとな。」
『どうしてやろうか』と呟きながら目を細目考えていると
「お前やっぱ怖いわ。」
オーレンがジト目で見てくる。
「怖い?別に特別なことはしないぞ?俺の大事なものを奪おうとしたり、俺の大切なものに悪影響を与える人は身をもって知っておいてほしいだけだ。第2王子相手に公には出来ないからな。」
「裏で殺るつもりだ。リン絡みになるとお前は殺る。」
「ははっ。大袈裟だなぁ~そんなことするわけないだろ。ただわかってもらうだけだ。」
「………第2王子ご愁傷さま。」
「で、リンネは令息の前であんなことしたことあるのか?」
「ちっちちちちち近いですわ、フレリー様。」
「答えになってないよリンネ。」と言いながら笑みなはずなのにフレリー様の威圧を感じて後退りたいが腰をガッチリフィールドされ目の前のフレリー様の胸を押してもびくともしない。
「もちろん、フレリー様の前でしかしたことないです。他の令息とも挨拶程度しか関わりがありませんのに…それに学園では私の事はみなさん地味で陰気臭くて近づかないようにされてますわ。私と一緒にいてくれるのはメイとファイくらいです。」
「プシュド伯爵令嬢にデイムリ侯爵令嬢か。リンネがとても大切にしてる友達だよな。俺もいずれ会わせてくれるか?」
あっ、機嫌が直ってきたのかめちゃくちゃ近くで優しく微笑まれるともう離れたくない気持ちの方が強くなって、この際フレリー様の匂いを体温を感じちゃえ!と胸元に頬擦りしながら
「もうフレリー様の事はご存じですよ。私が沢山話してます。二人とも(ベタ惚れの噂のフレリー様に)早く会いたいと言ってましたわ。」
フレリー様の匂いと体温に包まれハイになった私はついついフレリー様に離れませんと言うようにぎゅっと抱きついてスゥースゥーと匂いを嗅ぎまくり鼻息が荒くなる。
フレリー様のめっちゃいい匂いにくらくらしながら酔ってしまいそう。
「リンネが可愛すぎて限界だ。俺の腕の中に永遠に閉じ込めたい。」
「うん?フレリー様何か言いましたか?」
私としたことがフレリー様の匂いを嗅ぎまくっててフレリー様の呟きを逃してしまった。
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