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立派な淑女になるために礼儀作法に勉強に護身術に……リンネは毎日忙しそうだ。
これも俺のためと思うととてつもない高揚感が押し寄せてくる。
可愛い可愛い俺のリンネから告白を受けたあの日は興奮して眠れなかった。
瞳を潤ませながら『俺の婚約者になりたい』と言われてその場で逃げないようにきつくきつく抱き締めなかった自分に称賛を与えたい。
「で、オーレン。俺を呼び出して何かあったのか?」
目の前に座ってにやにやしている友人に訪ねる。
「フレリー、俺は妹のリンがめちゃくちゃ可愛い。」
「だろうな。その顔を見ればわかる。」
「リンが昔からフレリーに想いを寄せていたのは知っていた。俺の可愛いリンがお前を見ると頬を染めるんだ。何度フレリーの首を絞めようとしたか……。」
「ああ、その度にオーレン殺気立ってたな。」
「淡い初恋の思い出になると思ってたんだ。フレリーが誤算だった。まさか」
「まさか俺がリンネのことを好きになると思わなかったって?」
「お前なぁ~その不敵な笑顔やめろ。なんでリンなんだ………と思ったが、本当にリンを想ってくれてるのが伝わってくるから今ではフレリーでよかったと思ってるがやりすぎだ。」
「どれのことだ?リンネへの婚約候補を見繕ってるのを知って候補者の裏の顔をハブレン侯爵夫妻に送りつけたことか?ああ、リンネが可愛いことをバレないように俺以外の令息の弱音を握って近づけないようにしてることか?う~んそれか純粋無垢な笑顔で『オーレンお兄様』とリンネが言うからムカついてオーレンがいない時にリンネを抱き寄せながら耳元で『俺のこともお兄様と言ってみて?』と言ったら顔を真っ赤にして『フフフフフレリー様はおおおおお兄様じゃないですわ。おおおおおおお兄様とはけけけけけ結婚できませんもの。』と告白めいたことを言われたから納得したことか?」
「待て待て待て待て。俺のいない間になにリンにちょっかいかけてるんだ!それに令息の弱みを握ってる?聞いてないぞ。フレリー裏でなにやってんだ………リンに執着激しいな。だいたい俺が言いたかったのはリンが婚約者に決まっての顔合わせだったのにサプライズにしたいと言い出して結局あんなことになったんだ。言わないつもりか?」
「時がきたら伝えるよ。リンネが俺を求めてくれていて、俺のために頑張ってる姿がたまらない。俺のために俺が欲しいからと言うリンネが可愛くて……もっともっと俺を求めて欲しい。まあ、オーレンは見守っていてくれ。」
「…………お前、その変態思考やめろ。」
顔がひきつってる俺を見ても頬を染めながら笑顔で話すフレリーには何言っても無駄だな。と悟った。
「嬉しい嬉しい。フレリー様オーレンお兄様、誘ってくれてありがとう。」
なんと、前に私が今王都で流行ってるパンケーキのお店の話をして行きたいと言ってたことを忘れずに一緒に行こうと誘ってくれた。
フレリー様から誘ってくれたけど婚約者でもない男女二人だけではと考えてくれてオーレンお兄様も含め三人で行く事になった。
二人とも私の大好きな人だから一緒で嬉しい。
フレリー様と二人だと私きっとドキドキが止まらず情緒不安定になってた気がする。
まずは私のことを意識してもらうんだ!!
……………わかってはいたけど、わかってはいたけれどフレリー様とオーレンお兄様は容姿端麗でめちゃくちゃ目立つ。
私と髪色は一緒で綺麗であの金色の瞳に微笑まれるとそれはそれは令嬢だとイチコロだと妹ながら思うわ。
私が妹じゃなかったらドキドキが止まらなかっただろう。
フレリー様も真っ青な青い髪が日に当たりキラキラと煌めいてめちゃ綺麗。オーレンお兄様ほど人懐っこくはないけどあの銀色の瞳で見られると令嬢が目がハートになるのを私は何度も見たことがある。フレリー様は無自覚だから質が悪い。
人気店だけあって並んでると二人に視線が集中してる。
もし、フレリー様が気になる令嬢が現れたら……と思うと胃がキリキリしてきた。
「お腹痛いのか?」
ヤバイヤバイ。
心配そうに顔を覗いてきたフレリー様の顔がちちち近いです。
「大丈夫です。つい嫌な考え方をしちゃって………。」
「リン、立ってられなかったら俺に言えよ。抱えてやるから。」
小さい子じゃないんだから………でも優しさが嬉しい。
「オーレンお兄様ありがとう。」
「あのぉ、発言をお許しください。ローレン公爵令息にハブレン侯爵令息ですよね?お茶会などで何度か御目にかかっておりますグラン・マクリスと申します。もしよろしかったら私達も御一緒してよろしいですか?」
私がいるのによく声をかけてこれたもんだ。
頬を染めながら上目遣いでフレリー様とオーレンお兄様を見る令嬢集団。
さっきから特に見つめてきてた令嬢達だ。
グラン・マクリスと名乗った人はその中でもダントツ綺麗で令嬢達を束ねてるっぽい。しかも明らかにフレリー様とオーレンお兄様のどちらかを狙ってる。
「マクリス侯爵令嬢、今日は妹の付き添いなので悪いが遠慮してもらいたい。」
オーレンお兄様ナイス。
「まあまあ、ハブレン侯爵令嬢でしたか。今後お近づきになりたいですわ。」
目を輝かせて私を見てくるけど、私と仲良くなってオーレンお兄様かフレリー様との仲を取り持って欲しいって顔に書いてある。
マクリス侯爵令嬢達みたいな獲物を狙うような目付きをした人はお断りよ。
私が返事をしないでいるとさっさと返事をしなさいよと言うように私を集団で睨んでくるからさすがに怖いわ。
いたたたたっ………ほらお陰で胃もキリキリしてきたじゃない。
「またお腹痛むのか?」
オーレンお兄様が心配そうに話しかけてきたから無言で頷くと抱えようとしたオーレンお兄様を静止し、私の腰に手を当て抱き寄せて一瞬にして私はフレリー様の腕の中におさまっていた。
何が起きたかわからず私自身もフレリー様の体温が左側から感じて実感し発狂しそうになる。
心はパニック状態だ。
オーレンお兄様はじとーと横目でフレリー様を見て、令嬢達はフレリー様の行動に驚きを隠せていない。
そうだろうね、私もフレリー様から抱き寄せられパニックだもん。
「リンネ、支えてるから俺に身体を委ねてろ。それでも辛かったら抱き抱えるから。」
腰を支えてる腕をギュッと強めて離さないとばかりにガッチリホールドされてる。
駄目だ、フレリー様の言葉と態度に嬉しくてにやけそうだ。
「フレリー様、ありがとう。」
私は上目遣いで微笑み令嬢達に見せつけるかのようにフレリー様へと身を委ねた。
きゃぁぁぁと悲鳴にも似た声が響き渡る。
他のお客様に迷惑なことわからないのかな?
マクリス侯爵令嬢は自分が相手にされてないことがわかるとワナワナと震えて私をすごい形相で睨んでくるが、それオーレンお兄様にもフレリー様にも見られてるからね。
きっとこれだけ綺麗だと今までちやほやされてきたんだろうね。
相手にされないとかなかったから余計に悔しさがにじみ出てる……令嬢怖いわ。
でも、私も引けない。
フレリー様の婚約者を射止めるために友達の妹特権を最大限使って牽制するよ。
使えるものは使ってでもフレリー様を射止めなきゃ。
「ご令嬢のお姉様方、今日は私の我儘でオーレンお兄様やフレリー様が御一緒してくれましたの。三人で楽しみたいのでごめんなさい。」
潤んだ瞳で私よりも背が高いご令嬢達を見上げ、フレリー様の胸元へ頬をすりすりと擦り付ける。
ああ、大胆なことをしてしまったけどフレリー様の匂いをスンとどさくさにまぎれて嗅ぎまくる。
オーレンお兄様は私の思考をお見通しなのか、ジト目で見ていることは気にしない。
フレリー様の体温感じてたまらん。
夜はフレリー様の体温を思い出し妄想が膨らみ寝不足になってしまった。
これも俺のためと思うととてつもない高揚感が押し寄せてくる。
可愛い可愛い俺のリンネから告白を受けたあの日は興奮して眠れなかった。
瞳を潤ませながら『俺の婚約者になりたい』と言われてその場で逃げないようにきつくきつく抱き締めなかった自分に称賛を与えたい。
「で、オーレン。俺を呼び出して何かあったのか?」
目の前に座ってにやにやしている友人に訪ねる。
「フレリー、俺は妹のリンがめちゃくちゃ可愛い。」
「だろうな。その顔を見ればわかる。」
「リンが昔からフレリーに想いを寄せていたのは知っていた。俺の可愛いリンがお前を見ると頬を染めるんだ。何度フレリーの首を絞めようとしたか……。」
「ああ、その度にオーレン殺気立ってたな。」
「淡い初恋の思い出になると思ってたんだ。フレリーが誤算だった。まさか」
「まさか俺がリンネのことを好きになると思わなかったって?」
「お前なぁ~その不敵な笑顔やめろ。なんでリンなんだ………と思ったが、本当にリンを想ってくれてるのが伝わってくるから今ではフレリーでよかったと思ってるがやりすぎだ。」
「どれのことだ?リンネへの婚約候補を見繕ってるのを知って候補者の裏の顔をハブレン侯爵夫妻に送りつけたことか?ああ、リンネが可愛いことをバレないように俺以外の令息の弱音を握って近づけないようにしてることか?う~んそれか純粋無垢な笑顔で『オーレンお兄様』とリンネが言うからムカついてオーレンがいない時にリンネを抱き寄せながら耳元で『俺のこともお兄様と言ってみて?』と言ったら顔を真っ赤にして『フフフフフレリー様はおおおおお兄様じゃないですわ。おおおおおおお兄様とはけけけけけ結婚できませんもの。』と告白めいたことを言われたから納得したことか?」
「待て待て待て待て。俺のいない間になにリンにちょっかいかけてるんだ!それに令息の弱みを握ってる?聞いてないぞ。フレリー裏でなにやってんだ………リンに執着激しいな。だいたい俺が言いたかったのはリンが婚約者に決まっての顔合わせだったのにサプライズにしたいと言い出して結局あんなことになったんだ。言わないつもりか?」
「時がきたら伝えるよ。リンネが俺を求めてくれていて、俺のために頑張ってる姿がたまらない。俺のために俺が欲しいからと言うリンネが可愛くて……もっともっと俺を求めて欲しい。まあ、オーレンは見守っていてくれ。」
「…………お前、その変態思考やめろ。」
顔がひきつってる俺を見ても頬を染めながら笑顔で話すフレリーには何言っても無駄だな。と悟った。
「嬉しい嬉しい。フレリー様オーレンお兄様、誘ってくれてありがとう。」
なんと、前に私が今王都で流行ってるパンケーキのお店の話をして行きたいと言ってたことを忘れずに一緒に行こうと誘ってくれた。
フレリー様から誘ってくれたけど婚約者でもない男女二人だけではと考えてくれてオーレンお兄様も含め三人で行く事になった。
二人とも私の大好きな人だから一緒で嬉しい。
フレリー様と二人だと私きっとドキドキが止まらず情緒不安定になってた気がする。
まずは私のことを意識してもらうんだ!!
……………わかってはいたけど、わかってはいたけれどフレリー様とオーレンお兄様は容姿端麗でめちゃくちゃ目立つ。
私と髪色は一緒で綺麗であの金色の瞳に微笑まれるとそれはそれは令嬢だとイチコロだと妹ながら思うわ。
私が妹じゃなかったらドキドキが止まらなかっただろう。
フレリー様も真っ青な青い髪が日に当たりキラキラと煌めいてめちゃ綺麗。オーレンお兄様ほど人懐っこくはないけどあの銀色の瞳で見られると令嬢が目がハートになるのを私は何度も見たことがある。フレリー様は無自覚だから質が悪い。
人気店だけあって並んでると二人に視線が集中してる。
もし、フレリー様が気になる令嬢が現れたら……と思うと胃がキリキリしてきた。
「お腹痛いのか?」
ヤバイヤバイ。
心配そうに顔を覗いてきたフレリー様の顔がちちち近いです。
「大丈夫です。つい嫌な考え方をしちゃって………。」
「リン、立ってられなかったら俺に言えよ。抱えてやるから。」
小さい子じゃないんだから………でも優しさが嬉しい。
「オーレンお兄様ありがとう。」
「あのぉ、発言をお許しください。ローレン公爵令息にハブレン侯爵令息ですよね?お茶会などで何度か御目にかかっておりますグラン・マクリスと申します。もしよろしかったら私達も御一緒してよろしいですか?」
私がいるのによく声をかけてこれたもんだ。
頬を染めながら上目遣いでフレリー様とオーレンお兄様を見る令嬢集団。
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グラン・マクリスと名乗った人はその中でもダントツ綺麗で令嬢達を束ねてるっぽい。しかも明らかにフレリー様とオーレンお兄様のどちらかを狙ってる。
「マクリス侯爵令嬢、今日は妹の付き添いなので悪いが遠慮してもらいたい。」
オーレンお兄様ナイス。
「まあまあ、ハブレン侯爵令嬢でしたか。今後お近づきになりたいですわ。」
目を輝かせて私を見てくるけど、私と仲良くなってオーレンお兄様かフレリー様との仲を取り持って欲しいって顔に書いてある。
マクリス侯爵令嬢達みたいな獲物を狙うような目付きをした人はお断りよ。
私が返事をしないでいるとさっさと返事をしなさいよと言うように私を集団で睨んでくるからさすがに怖いわ。
いたたたたっ………ほらお陰で胃もキリキリしてきたじゃない。
「またお腹痛むのか?」
オーレンお兄様が心配そうに話しかけてきたから無言で頷くと抱えようとしたオーレンお兄様を静止し、私の腰に手を当て抱き寄せて一瞬にして私はフレリー様の腕の中におさまっていた。
何が起きたかわからず私自身もフレリー様の体温が左側から感じて実感し発狂しそうになる。
心はパニック状態だ。
オーレンお兄様はじとーと横目でフレリー様を見て、令嬢達はフレリー様の行動に驚きを隠せていない。
そうだろうね、私もフレリー様から抱き寄せられパニックだもん。
「リンネ、支えてるから俺に身体を委ねてろ。それでも辛かったら抱き抱えるから。」
腰を支えてる腕をギュッと強めて離さないとばかりにガッチリホールドされてる。
駄目だ、フレリー様の言葉と態度に嬉しくてにやけそうだ。
「フレリー様、ありがとう。」
私は上目遣いで微笑み令嬢達に見せつけるかのようにフレリー様へと身を委ねた。
きゃぁぁぁと悲鳴にも似た声が響き渡る。
他のお客様に迷惑なことわからないのかな?
マクリス侯爵令嬢は自分が相手にされてないことがわかるとワナワナと震えて私をすごい形相で睨んでくるが、それオーレンお兄様にもフレリー様にも見られてるからね。
きっとこれだけ綺麗だと今までちやほやされてきたんだろうね。
相手にされないとかなかったから余計に悔しさがにじみ出てる……令嬢怖いわ。
でも、私も引けない。
フレリー様の婚約者を射止めるために友達の妹特権を最大限使って牽制するよ。
使えるものは使ってでもフレリー様を射止めなきゃ。
「ご令嬢のお姉様方、今日は私の我儘でオーレンお兄様やフレリー様が御一緒してくれましたの。三人で楽しみたいのでごめんなさい。」
潤んだ瞳で私よりも背が高いご令嬢達を見上げ、フレリー様の胸元へ頬をすりすりと擦り付ける。
ああ、大胆なことをしてしまったけどフレリー様の匂いをスンとどさくさにまぎれて嗅ぎまくる。
オーレンお兄様は私の思考をお見通しなのか、ジト目で見ていることは気にしない。
フレリー様の体温感じてたまらん。
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