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「可愛いな~。本当にリンネは俺好みに育ったいや、俺が育てた……だな。」
目の前で行われてる光景を見て顔が緩むのが止まらない。
今日はあの話のためハブレン侯爵家が来ることになっていたが、リンネには知らせないように伝えてたらこんなことになるとは………本当に可愛いな。
ローレン公爵家は父上も母上も快く了承してくれたことをオーレン含めハブレン侯爵夫妻も知っている。
リンネにはサプライズのつもりで俺が別室で待機してたんだが……あんなに俺を求めてる姿がたまらない。
『私にも婚約者として認めてもらうための猶予を頂きたいのです。』
リンネが真剣に俺の親に言っている姿はとても高揚する。
そんなことしなくても俺はリンネ以外とは婚約しないのに。
邪な気持ちは俺に対してだけなんて言われたら正気じゃいられないじゃないか。
俺もリンネだけだ。
これはサプライズを考えてたが変更して当日のサプライズにしよう。
「邪な気持ちはありますが決して権力にではありません。断言できます、フレリー様に対してだけです。」
可愛いこと言うじゃないか。
リンネは隠してたみたいだが熱い視線駄々漏れだったからリンネ以外の人はとっくに気づいてるよ。
権力じゃなく俺自身か……たまらない。
あぁ……今すぐリンネに抱きついて俺の腕の中に閉じ込めたい。
ふぅーっと一息ついて危ない危ない、興奮しすぎて理性が飛びそうになる。
リンネ、心配しなくても俺からもう逃げられないんだよ。
可愛い可愛いリンネ。
既に逃げることが出来ない状況だと知ったらどう思うだろうね。
それにしても母上もリンネが可愛いんだろう。
条件を付け加えるとは………そんなの難なくクリア条件だ。
これからもっと親密に接したときのリンネの反応を想像するだけでゾクゾクする。
「遅れてすみません、父上、母上、ハブレン侯爵夫妻。オーレンも色々ありがとう。」
今までリンネを誘導してくれて。と気持ちを込めるとオーレンが呆れた顔をしているから伝わったみたいだ。
「リンネどうしたんだ?床に座って汚れるからほら立とうな。」
「あっ、、これには訳があって………。フレリー様ありがとうございます。」
俺が不思議そうな顔をしながらリンネの腕を支えて立たせるといいわけを必死に考えながらゴニョゴニョと言葉を言おうとするリンネが可愛すぎる。
俺の婚約者になりたいと願い出たなんて本人に言えないよな。
リンネ以外は俺が別室で一部始終を見ていたことを知っているからかリンネを不憫な目で見つめていた。
みんなで談笑してるとさっきから、チラチラと隣の俺を見てくるリンネ。
話を切り出したいんだろうな~本当に可愛い。
「フッフッフレリー様。きっきききき今日のてんてててて天気は晴れてますね。」
めちゃくちゃ緊張してるリンネが可愛い。
ようは、『天気がいいので散歩がてら話がしたい』と思っていってるんだろうな。
「いいよ。リンネ一緒に散歩がてら公爵家の庭は母上が手掛けたスペースもあるんだ。見に行ってみるか?」
俺を見上げて嬉しそうに縦に首を振る仕草が小動物のように可愛くてたまらない。
「では、少し散歩してきます。リンネ行こうか。」
「リンネットちゃん、私の自慢の庭を堪能してきてね。」
返事がないところを見ると、余裕がなくてリンネは聞こえてないんだろうな。
俺がリンネの手を取って歩いているのをみんなが温かい目で見つめていることを本人は気づいていない。
「うわぁぁ、めちゃくちゃ素敵ですね。さすがフレリー様のお母様、とてもセンスがいいです。」
お花で飾ってあるアーチの道を抜けると薔薇園のようにいろんな種類の薔薇が咲き誇っており薔薇のいい匂いが漂っている。
素敵だ。さすが公爵夫人、センス抜群だ。
フレリー様の婚約者その先は公爵夫人になるもんね。
教養だけでなくこういうセンスも必要になるってわけか。
お花の種類もしっかり学んで認めてもらおう。
そしてフレリー様とのあまーい甘い生活を送るんだ。
フレリー様の視界を私だけにしたい。
あぁ、フレリー様の瞳に写ると考えただけで悶える。
「たまらない。いつも可愛いんだよな~。」
ヤバイヤバイ。そんな顔で見つめてこないで。
勘違いしそうになる。
目を細目め微笑みながら私に言ってくるフレリー様が尊い。
ん?私のフレリー辞書にはなかったけどお花好きだったとはフレリー辞書に登録しなければ。
「フレリー様の好きなお花を教えてください。私も育ててみたいです。」
「そうだな~花は見て綺麗だと思うが、俺には一輪の花だけでいいよ。」
えっ!?
私の頬を擦りながらフレリー様が笑顔で答えてくるから、勘違いしてしまうじゃないか。
いやいやいや、そんな都合のいいことなんて考えちゃだめだ。
それよりも先手を打たないと………もし想い人でもいたらドン底に突き落とされるな。
「フフフフフレリー様にお願いがあるんです。」
「ん?リンネから珍しいね~。どんな願いかな?」
やややや止めないでほしいけど止めてほしい。
私の頬を触りながらその笑顔は反則で私の心臓が持たないから。
「わわわわ私、立派な淑女になります。フレリー様の周りには沢山の素敵な令嬢がいますが………どうか婚約はしないで。……私がフレリー様の婚約者候補になりたいから。」
言っててだんだんと自信なくなって最後は小さい声になってしまった。
私が婚約者になりたいから誰とも婚約しないで!なんてこんなの我儘な子供みたい。
「そんな泣きそうな顔をしないで。リンネが婚約者になってくれるんだね?」
「なりたいんです。私、フレリー様の婚約者になりたい。」
これって、、普通に告白だよね?
『私、フレリー様が好きだから婚約者になって結婚したいんです』みたいな。
言わないつもりだったのに……想いがあふれすぎてぶっちゃけてしまった。
「でも、フレリー様を縛り付けたいわけじゃないから本当に私が嫌になったら言ってくださいね。」
やば…泣きそうになる。
思ってもないことを言うときって辛いんだね。
フレリー様が他に向かないように頑張るしかないのに、私には。
「ふっ。リンネは俺をまだわかってないね。俺はね、好き嫌いがはっきりしてるよ。」
目の前で行われてる光景を見て顔が緩むのが止まらない。
今日はあの話のためハブレン侯爵家が来ることになっていたが、リンネには知らせないように伝えてたらこんなことになるとは………本当に可愛いな。
ローレン公爵家は父上も母上も快く了承してくれたことをオーレン含めハブレン侯爵夫妻も知っている。
リンネにはサプライズのつもりで俺が別室で待機してたんだが……あんなに俺を求めてる姿がたまらない。
『私にも婚約者として認めてもらうための猶予を頂きたいのです。』
リンネが真剣に俺の親に言っている姿はとても高揚する。
そんなことしなくても俺はリンネ以外とは婚約しないのに。
邪な気持ちは俺に対してだけなんて言われたら正気じゃいられないじゃないか。
俺もリンネだけだ。
これはサプライズを考えてたが変更して当日のサプライズにしよう。
「邪な気持ちはありますが決して権力にではありません。断言できます、フレリー様に対してだけです。」
可愛いこと言うじゃないか。
リンネは隠してたみたいだが熱い視線駄々漏れだったからリンネ以外の人はとっくに気づいてるよ。
権力じゃなく俺自身か……たまらない。
あぁ……今すぐリンネに抱きついて俺の腕の中に閉じ込めたい。
ふぅーっと一息ついて危ない危ない、興奮しすぎて理性が飛びそうになる。
リンネ、心配しなくても俺からもう逃げられないんだよ。
可愛い可愛いリンネ。
既に逃げることが出来ない状況だと知ったらどう思うだろうね。
それにしても母上もリンネが可愛いんだろう。
条件を付け加えるとは………そんなの難なくクリア条件だ。
これからもっと親密に接したときのリンネの反応を想像するだけでゾクゾクする。
「遅れてすみません、父上、母上、ハブレン侯爵夫妻。オーレンも色々ありがとう。」
今までリンネを誘導してくれて。と気持ちを込めるとオーレンが呆れた顔をしているから伝わったみたいだ。
「リンネどうしたんだ?床に座って汚れるからほら立とうな。」
「あっ、、これには訳があって………。フレリー様ありがとうございます。」
俺が不思議そうな顔をしながらリンネの腕を支えて立たせるといいわけを必死に考えながらゴニョゴニョと言葉を言おうとするリンネが可愛すぎる。
俺の婚約者になりたいと願い出たなんて本人に言えないよな。
リンネ以外は俺が別室で一部始終を見ていたことを知っているからかリンネを不憫な目で見つめていた。
みんなで談笑してるとさっきから、チラチラと隣の俺を見てくるリンネ。
話を切り出したいんだろうな~本当に可愛い。
「フッフッフレリー様。きっきききき今日のてんてててて天気は晴れてますね。」
めちゃくちゃ緊張してるリンネが可愛い。
ようは、『天気がいいので散歩がてら話がしたい』と思っていってるんだろうな。
「いいよ。リンネ一緒に散歩がてら公爵家の庭は母上が手掛けたスペースもあるんだ。見に行ってみるか?」
俺を見上げて嬉しそうに縦に首を振る仕草が小動物のように可愛くてたまらない。
「では、少し散歩してきます。リンネ行こうか。」
「リンネットちゃん、私の自慢の庭を堪能してきてね。」
返事がないところを見ると、余裕がなくてリンネは聞こえてないんだろうな。
俺がリンネの手を取って歩いているのをみんなが温かい目で見つめていることを本人は気づいていない。
「うわぁぁ、めちゃくちゃ素敵ですね。さすがフレリー様のお母様、とてもセンスがいいです。」
お花で飾ってあるアーチの道を抜けると薔薇園のようにいろんな種類の薔薇が咲き誇っており薔薇のいい匂いが漂っている。
素敵だ。さすが公爵夫人、センス抜群だ。
フレリー様の婚約者その先は公爵夫人になるもんね。
教養だけでなくこういうセンスも必要になるってわけか。
お花の種類もしっかり学んで認めてもらおう。
そしてフレリー様とのあまーい甘い生活を送るんだ。
フレリー様の視界を私だけにしたい。
あぁ、フレリー様の瞳に写ると考えただけで悶える。
「たまらない。いつも可愛いんだよな~。」
ヤバイヤバイ。そんな顔で見つめてこないで。
勘違いしそうになる。
目を細目め微笑みながら私に言ってくるフレリー様が尊い。
ん?私のフレリー辞書にはなかったけどお花好きだったとはフレリー辞書に登録しなければ。
「フレリー様の好きなお花を教えてください。私も育ててみたいです。」
「そうだな~花は見て綺麗だと思うが、俺には一輪の花だけでいいよ。」
えっ!?
私の頬を擦りながらフレリー様が笑顔で答えてくるから、勘違いしてしまうじゃないか。
いやいやいや、そんな都合のいいことなんて考えちゃだめだ。
それよりも先手を打たないと………もし想い人でもいたらドン底に突き落とされるな。
「フフフフフレリー様にお願いがあるんです。」
「ん?リンネから珍しいね~。どんな願いかな?」
やややや止めないでほしいけど止めてほしい。
私の頬を触りながらその笑顔は反則で私の心臓が持たないから。
「わわわわ私、立派な淑女になります。フレリー様の周りには沢山の素敵な令嬢がいますが………どうか婚約はしないで。……私がフレリー様の婚約者候補になりたいから。」
言っててだんだんと自信なくなって最後は小さい声になってしまった。
私が婚約者になりたいから誰とも婚約しないで!なんてこんなの我儘な子供みたい。
「そんな泣きそうな顔をしないで。リンネが婚約者になってくれるんだね?」
「なりたいんです。私、フレリー様の婚約者になりたい。」
これって、、普通に告白だよね?
『私、フレリー様が好きだから婚約者になって結婚したいんです』みたいな。
言わないつもりだったのに……想いがあふれすぎてぶっちゃけてしまった。
「でも、フレリー様を縛り付けたいわけじゃないから本当に私が嫌になったら言ってくださいね。」
やば…泣きそうになる。
思ってもないことを言うときって辛いんだね。
フレリー様が他に向かないように頑張るしかないのに、私には。
「ふっ。リンネは俺をまだわかってないね。俺はね、好き嫌いがはっきりしてるよ。」
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