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「立派な令嬢に成長しますのでお願いします。」
口では立派な令嬢と真逆の土下座をして令嬢らしからぬ行いを既にしてるが今の私には大事なことはそれではない。
「リンネット嬢、顔を上げなさい。あなたの気持ちはよくわかった。うちの息子のことをそこまで想ってくれてるとは嬉しいな。」
私は顔を上げ目の前にいて話をしているローレン公爵や公爵夫人、私の親でもあるハブレン侯爵夫妻とお兄様を見渡す。
公爵夫妻はニコニコした好感触のある笑顔をくれるが、お父様にお母様は呆れてものが言えないとはぁぁと深くため息をついている。
ちなみにお兄様はこの事を話してただけあって今にも噴き出しそうだ。
私は本気だから失礼だ。
「はい。オーレンお兄様と遊んでいるときにいつも私も交えてくれましたわ。とても優しくて優しくて……私好きになってしまいましたの。でも3つも年が離れておりいずれ婚約者を持つでしょう?それを考えるだけで正気じゃいられなくなり………辛くて辛くてフレリー様のことが大好きなのです。私なりに考えた結果、私はまだ8歳です。12歳くらいには皆様婚約者を選びますでしょう?フレリー様もそろそろ候補が出揃っていると思われますわ。私にも婚約者として認めてもらうための猶予を頂きたいのです。」
格好は蛙のようだが真剣な眼差しで公爵夫妻に伝える。
「リンネット嬢は可愛らしいな。」
「ふふ。リンネットちゃんは可愛いわね。フレリーも罪に置けないわね。」
おっと好感触かなこれは。
公爵夫人なんて興味ないがフレリー様の婚約者……ゆくゆくは妻の座を射止めるためなら私はなんだってする。
「リン、どんな妄想してんだ。顔がにやにやして残念なことになってるぞ。」
オーレンお兄様の指摘でハッと我に返る。
こんな時でもフレリー様のことを考えるだけで妄想がやばい。
「すみません、邪な気持ちはありますが決して権力にではありません。断言できます、フレリー様に対してだけです。」
真剣な顔で公爵夫妻を見つめて話す。
言ってることがやばいと重々承知ですが真剣なんです。
「リン、フレリーの親になんて発言を……あっ、お母様しっかりしてください。」
私の発言を聞いてお母様が倒れそうになっているし、お父様は顔を手で覆っている。
令嬢らしからぬことはわかっているが、公爵夫妻を説得しないと私とフレリー様の未来はないんだもん。
ここでしっかり私の思いを伝えておかないと。
「ふふ。フレリーね、今反抗期で異例の令嬢からの婚約申し込みを全て断ってるのよ。……まあ、理由はわかるから私達も見守ってるんだけど、そんなフレリーをリンネットちゃんは掴み取ることが出来るかしら?」
なんですと?
フレリー様には既に逆ナン……婚約申し込みが来てるんですね。
既に始まってたフレリー様争奪戦を聞いてメラメラと心が煮えたぎっていく。
「全力でフレリー様に好きになってもらうようアピールしますわ。」
拳を胸元で握りしめメラメラと決意を新たにする。
「リンネット嬢、フレリーをその気にさせたら婚約者としてこちらからも対応しよう。」
「本当ですか?」
「くくっ。これからのフレリーが見物だな。」
公爵はフレリー様と一緒のシルバーの瞳を細目優しい眼差しで私を見つめてきた。
髪色は侯爵夫人に似ているが、瞳は公爵譲りのフレリー様にそっくりでドキンと胸が高鳴る。
親子ね………その瞳に弱いのよ私は。
「私もリンネットちゃんが嫁いできてくれると毎日楽しめそうだわ。フレリーは幸せ者ね。」
微笑むだけでとてもキラキラしたオーラ放出中で目が眩しいです。
公爵夫人は別名『薔薇姫』と呼ばれていて、とっても綺麗で令嬢の鏡である。
公爵も容姿端麗で薔薇姫の息子となると言わずともフレリー様は絶世の美少年だ。
令嬢達はフレリー様の顔に群がるが、もちろん顔も好きだけど私はフレリー様の優しさが……子供の時から私も一緒に遊んでくれる優しいところがたまらない。
親の確約は取れたから、フレリー様にアタック開始だ。
「容姿端麗なフレリー様は容姿が平凡な私には見向きもしないでしょうが、これからは自分磨きも頑張ります。いつも想いを募らせ妄想で我慢するくらいフレリー様を想う気持ちは誰にも負けません。他の令嬢達が群がろうが蹴落として見せます。フレリー様本人にも幸せにするのは私だと思ってもらうように頑張りますわ。」
「「うちの娘が残念すぎる。」」
「俺の妹が残念だ。」
お父様、お母様、オーレンお兄様。ご心配無用ですよ。
自分が残念令嬢なことはわかってますが、フレリー様を諦められません。
「そうだわ。素敵な令嬢になる条件に追加していいかしら?」
「フレリー様の婚約者になるためならば火の中水の中どんなことでもしてみせますわ。」
体当たりなら任せてください。
「それを聞いて安心したわ。それでは私からの追加条件にフレリーから手を繋がれること。これはリンネットちゃんからじゃ駄目。とっさの手繋ぎも駄目。フレリーが意識して手を繋ぐことが条件ね。」
「えっ!?」
それってフレリー様の意思がかなり入ってるから、私めちゃくちゃ不利なんじゃ………。
「ふふ。不安にならなくてもきっとリンネットちゃんなら大丈夫よ。」
そんな余裕どこにもありませ~ん。
口では立派な令嬢と真逆の土下座をして令嬢らしからぬ行いを既にしてるが今の私には大事なことはそれではない。
「リンネット嬢、顔を上げなさい。あなたの気持ちはよくわかった。うちの息子のことをそこまで想ってくれてるとは嬉しいな。」
私は顔を上げ目の前にいて話をしているローレン公爵や公爵夫人、私の親でもあるハブレン侯爵夫妻とお兄様を見渡す。
公爵夫妻はニコニコした好感触のある笑顔をくれるが、お父様にお母様は呆れてものが言えないとはぁぁと深くため息をついている。
ちなみにお兄様はこの事を話してただけあって今にも噴き出しそうだ。
私は本気だから失礼だ。
「はい。オーレンお兄様と遊んでいるときにいつも私も交えてくれましたわ。とても優しくて優しくて……私好きになってしまいましたの。でも3つも年が離れておりいずれ婚約者を持つでしょう?それを考えるだけで正気じゃいられなくなり………辛くて辛くてフレリー様のことが大好きなのです。私なりに考えた結果、私はまだ8歳です。12歳くらいには皆様婚約者を選びますでしょう?フレリー様もそろそろ候補が出揃っていると思われますわ。私にも婚約者として認めてもらうための猶予を頂きたいのです。」
格好は蛙のようだが真剣な眼差しで公爵夫妻に伝える。
「リンネット嬢は可愛らしいな。」
「ふふ。リンネットちゃんは可愛いわね。フレリーも罪に置けないわね。」
おっと好感触かなこれは。
公爵夫人なんて興味ないがフレリー様の婚約者……ゆくゆくは妻の座を射止めるためなら私はなんだってする。
「リン、どんな妄想してんだ。顔がにやにやして残念なことになってるぞ。」
オーレンお兄様の指摘でハッと我に返る。
こんな時でもフレリー様のことを考えるだけで妄想がやばい。
「すみません、邪な気持ちはありますが決して権力にではありません。断言できます、フレリー様に対してだけです。」
真剣な顔で公爵夫妻を見つめて話す。
言ってることがやばいと重々承知ですが真剣なんです。
「リン、フレリーの親になんて発言を……あっ、お母様しっかりしてください。」
私の発言を聞いてお母様が倒れそうになっているし、お父様は顔を手で覆っている。
令嬢らしからぬことはわかっているが、公爵夫妻を説得しないと私とフレリー様の未来はないんだもん。
ここでしっかり私の思いを伝えておかないと。
「ふふ。フレリーね、今反抗期で異例の令嬢からの婚約申し込みを全て断ってるのよ。……まあ、理由はわかるから私達も見守ってるんだけど、そんなフレリーをリンネットちゃんは掴み取ることが出来るかしら?」
なんですと?
フレリー様には既に逆ナン……婚約申し込みが来てるんですね。
既に始まってたフレリー様争奪戦を聞いてメラメラと心が煮えたぎっていく。
「全力でフレリー様に好きになってもらうようアピールしますわ。」
拳を胸元で握りしめメラメラと決意を新たにする。
「リンネット嬢、フレリーをその気にさせたら婚約者としてこちらからも対応しよう。」
「本当ですか?」
「くくっ。これからのフレリーが見物だな。」
公爵はフレリー様と一緒のシルバーの瞳を細目優しい眼差しで私を見つめてきた。
髪色は侯爵夫人に似ているが、瞳は公爵譲りのフレリー様にそっくりでドキンと胸が高鳴る。
親子ね………その瞳に弱いのよ私は。
「私もリンネットちゃんが嫁いできてくれると毎日楽しめそうだわ。フレリーは幸せ者ね。」
微笑むだけでとてもキラキラしたオーラ放出中で目が眩しいです。
公爵夫人は別名『薔薇姫』と呼ばれていて、とっても綺麗で令嬢の鏡である。
公爵も容姿端麗で薔薇姫の息子となると言わずともフレリー様は絶世の美少年だ。
令嬢達はフレリー様の顔に群がるが、もちろん顔も好きだけど私はフレリー様の優しさが……子供の時から私も一緒に遊んでくれる優しいところがたまらない。
親の確約は取れたから、フレリー様にアタック開始だ。
「容姿端麗なフレリー様は容姿が平凡な私には見向きもしないでしょうが、これからは自分磨きも頑張ります。いつも想いを募らせ妄想で我慢するくらいフレリー様を想う気持ちは誰にも負けません。他の令嬢達が群がろうが蹴落として見せます。フレリー様本人にも幸せにするのは私だと思ってもらうように頑張りますわ。」
「「うちの娘が残念すぎる。」」
「俺の妹が残念だ。」
お父様、お母様、オーレンお兄様。ご心配無用ですよ。
自分が残念令嬢なことはわかってますが、フレリー様を諦められません。
「そうだわ。素敵な令嬢になる条件に追加していいかしら?」
「フレリー様の婚約者になるためならば火の中水の中どんなことでもしてみせますわ。」
体当たりなら任せてください。
「それを聞いて安心したわ。それでは私からの追加条件にフレリーから手を繋がれること。これはリンネットちゃんからじゃ駄目。とっさの手繋ぎも駄目。フレリーが意識して手を繋ぐことが条件ね。」
「えっ!?」
それってフレリー様の意思がかなり入ってるから、私めちゃくちゃ不利なんじゃ………。
「ふふ。不安にならなくてもきっとリンネットちゃんなら大丈夫よ。」
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