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第二章 ダルニア王国編

6.

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何ですかこの殺伐としたお茶タイムは。。。

マシューリ殿下からのお誘いで今王宮の一室でテーブルを囲んでますが、マシューリ殿下はにこにこと笑顔で機嫌が良さそうですが、いつも笑顔のクラリスお兄様は何故かピリピリモード………これはこれで他国の王族の前でいいのかしら?
私が知らないだけで殿下とお兄様は仲が悪かった?

そして問題は………私の隣で私をガッチリホールドして離さないカル。
ただのお茶飲む時間にこんな警戒いらないですよね?

それに………確かめないといけないことがある。

「マシューリ殿「手紙のようにマシュと呼んでくれ。リティアナにだけはそう呼ばれたいんだ。話し方も対等でいい。」

この前より圧のある声で言われ

「わかりましたわ。マシュ、ずっと言いたかったのごめんなさい。手紙のやり取りでまさか皇太子だとは思わなくて……女の子と思ってて手紙を書いてましたわ。女の子と思って………そのれっれれれ恋愛話も含めてました。きっと返事に困ったことがあったと思うの。」

私が話し始めると嫌な内容があったのか腕に力がはいるカル。
いやいやいや、あなたのことですよ!!
カルとのことを話してたんですから!!
今思うと顔から火が出そう。

「ああ、色々と聞けてよかったよ。おかげでリティアナがどんなことが嬉しいのかわかったよ。」

カルの前でなんてことを言うんですか!
誤解されたらたまりません。
微笑みながら言われるからマシュは悪気があるわけじゃないのはわかるけど………隣のカルを見るのが怖いです。
怒ってる雰囲気が漂ってきて怖いんです。

「リティアナの喜ぶ部分「コホン。そこは忘れてください。」

何を言いだすんだマシュは!!
カルやクラリスお兄様がいるのに。

「リティ、ゆっくり話をしようね。」

耳元で冷ややかな声が聞こえてきてカルが確実に怒ってる気がして、後からのことを考えると怖いですわ。

「俺に聞きたいことがあるんだろ?」

不敵な笑みを浮かべて聞いてくるマシュを見て疑いが確信した。

「マシュ、あなたも前世の記憶があるんですね。」

「もってことはやはりリティアナもあるんだな。そうかなぁと思ってはいたが、晩餐の時確信できた。」

あの肉じゃがの料理は前世でお母さんがよく作ってくれていた料理。
この世界では見たことがない。

「マシュは料理が出来るの?」

「ああ、よく作ってたからなぁ。この世界であの味を出すのに苦労はしたが、リティアナが来るときに間に合ってよかったよ。」

「あのとっても美味しかった。久し振りに食べれて感激しちゃった。ありがとう。」

「だろ!完璧に再現できたんだ。リティアナの笑顔が見れてよかったよ。」

前世の記憶で会話できるなんて思っても見なかったから興奮してると、

「マシューリ殿下も前世の記憶持ちだったのか。」

カルとクラリスお兄様が驚いた表情して私たちを見ていた。

「そうだ。リティアナのことでカルティド殿下もクラリスも知ってると思うが前世の記憶を持っている。正しこの事は誰にも俺は話してないから秘密事項で頼む。」

カルとクラリスお兄様は頷いて、

「ところで、マシューリ殿下とリティが話してる会話を聞いてると二人とも言葉づかいが変わってないか?」

あっ。つい……令嬢が使う言葉を忘れて前世で使っていたのりで話してた。

「えへへ。前世ではあんな風に男女平等に話してたのです。マシュが違和感なくに話してくるからつい話してしまいましたわ。」

「そうだな。ここまで砕けた話し方をしたのはリティアナが初めてだ。俺と話すときは前世の言葉づかいで構わないよ。そっちの方が嬉しい。」

「……わかった。私もこうして話が出来ることが嬉しいから話すけど、カルやクラリスお兄様だけだといいけど、他の人がいる時は令嬢らしく話すからね。」

「くくくっ。わかったわかった。」


「へぇ~。リティのこういう一面を初めて知ったよ。」


笑顔でカルは言ってるけど、目が笑っていない………カルを怒らせてしまったみたいです。
クラリスお兄様に助けを求めると、首をふられ目で『自分で何とかしろ』と言われてるみたいだった。
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