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第一章 ヒロイン編
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「いつも夜会は探り合いみたいで嫌だと言ってるのに今日はご機嫌だね。」
「ふふふ。カル実は今日は特別な夜会なんですわ。」
「ふーん、特別ね。」
王宮が夜会の場なのにわざわざ私のためにカルが迎えに来てくれた馬車の中で私は、いつものようにカルの膝に…………は座らず隣に座ってカルと手を握っております。
さすがに正装しているカルには座れませんわ。
いつものカルの体温を感じれる距離もいいのですが、ソフトタッチのこれはこれで私は好きな時間なんです。
「以前に話した隣国の文通相手のマシュなんですが、なんとこの夜会に呼ばれてるらしいのです。初めてお会いするから楽しみで……ほら見てくださいこの髪飾り。お互い初めて会うからって髪に付けての目印なんです。」
カルの婚約者としてカルから送られたドレス。
ベースはクリーム色で金色の刺繍が施されてあるとても上品なドレスをカルとペアになるように着ております。
お揃い感がとてもニヤニヤしてしまいますわ。
「目印ね………。リティに黒いバラを送り身に付けさせるとか俺に喧嘩売ってるな。」
「ん?カル心配しないでください。マシュは女の子ですわ。」
ギュッと手を握り笑顔で安心していいよ!と伝えるとカルは困った顔をして
「リティの無垢なところ好きだが……心配だな。」
カルが真剣な顔をして私のてにキスをしてきた。
何をそんなに心配してるのかわからないですが、不安になっているカルは見過ごせません。
「カルが不安にならないように今日もずっと側を離れません。大好きです。」
キスをするとカルに口紅がついてしまうのでカルの頬に手を当てて微笑んだ。
「リティ、その言葉忘れるなよ。」
「もちろんですわ。あっカルに伝えなければならないことがあって、今日は隣国から皇太子が来られるんですよね?」
「…………ああ。」
「実は、その隣国の皇太子は前に私が話をした攻略対象の一人なのです。ゲームではもっとあとの時期にこの王立学園に留学に来て初めてヒロインに会うのです。でも、夜会は伯爵家以上の身分の方しかいらっしゃらないのでヒロイン……モーリス男爵令嬢と出会わずイベント………と言うか何事もないはずですが、一応カルには報告しておきますね。」
以前カルに前世の事を話したとき、攻略対象者やイベントにその他もろもろ……と知ってることや思い出したことを包み隠さず話してほしいと念押しされてましたからね。
「そうか。教えてくれてありがとう。あいつもか。。リティその髪飾りは譲歩するから今夜の夜会では俺の事がどんなに好きかを周りに話してほしい。」
「えっ?そんな………恥ずかしすぎますわ。」
「それともここで夜会に出られないくらいにめちゃくちゃにされるのとどっちがいい?俺はリティを今日の夜会にはあまり出てほしくない。」
カルそんなこと言うなんて急にどうしたんでしょう??
今日はマシュが来てるから特に楽しみにしていた夜会。
行かないと会うことができませんわ。
でも、皆さんに言って回るとか私の気持ちが強くて皆さんに引かれませんかね?
「わっ…わかりましたわ。カルが不安にならないように側を離れず皆さんに私が如何にカルのことが好きなのかを伝えますわ。」
「楽しみにしてるよ。」
少し機嫌がなおったカルは満面の笑みを浮かべ、私は楽しみでもありカルから出されたミッションに恥ずかしくて頭を抱えた。
「ふふふ。カル実は今日は特別な夜会なんですわ。」
「ふーん、特別ね。」
王宮が夜会の場なのにわざわざ私のためにカルが迎えに来てくれた馬車の中で私は、いつものようにカルの膝に…………は座らず隣に座ってカルと手を握っております。
さすがに正装しているカルには座れませんわ。
いつものカルの体温を感じれる距離もいいのですが、ソフトタッチのこれはこれで私は好きな時間なんです。
「以前に話した隣国の文通相手のマシュなんですが、なんとこの夜会に呼ばれてるらしいのです。初めてお会いするから楽しみで……ほら見てくださいこの髪飾り。お互い初めて会うからって髪に付けての目印なんです。」
カルの婚約者としてカルから送られたドレス。
ベースはクリーム色で金色の刺繍が施されてあるとても上品なドレスをカルとペアになるように着ております。
お揃い感がとてもニヤニヤしてしまいますわ。
「目印ね………。リティに黒いバラを送り身に付けさせるとか俺に喧嘩売ってるな。」
「ん?カル心配しないでください。マシュは女の子ですわ。」
ギュッと手を握り笑顔で安心していいよ!と伝えるとカルは困った顔をして
「リティの無垢なところ好きだが……心配だな。」
カルが真剣な顔をして私のてにキスをしてきた。
何をそんなに心配してるのかわからないですが、不安になっているカルは見過ごせません。
「カルが不安にならないように今日もずっと側を離れません。大好きです。」
キスをするとカルに口紅がついてしまうのでカルの頬に手を当てて微笑んだ。
「リティ、その言葉忘れるなよ。」
「もちろんですわ。あっカルに伝えなければならないことがあって、今日は隣国から皇太子が来られるんですよね?」
「…………ああ。」
「実は、その隣国の皇太子は前に私が話をした攻略対象の一人なのです。ゲームではもっとあとの時期にこの王立学園に留学に来て初めてヒロインに会うのです。でも、夜会は伯爵家以上の身分の方しかいらっしゃらないのでヒロイン……モーリス男爵令嬢と出会わずイベント………と言うか何事もないはずですが、一応カルには報告しておきますね。」
以前カルに前世の事を話したとき、攻略対象者やイベントにその他もろもろ……と知ってることや思い出したことを包み隠さず話してほしいと念押しされてましたからね。
「そうか。教えてくれてありがとう。あいつもか。。リティその髪飾りは譲歩するから今夜の夜会では俺の事がどんなに好きかを周りに話してほしい。」
「えっ?そんな………恥ずかしすぎますわ。」
「それともここで夜会に出られないくらいにめちゃくちゃにされるのとどっちがいい?俺はリティを今日の夜会にはあまり出てほしくない。」
カルそんなこと言うなんて急にどうしたんでしょう??
今日はマシュが来てるから特に楽しみにしていた夜会。
行かないと会うことができませんわ。
でも、皆さんに言って回るとか私の気持ちが強くて皆さんに引かれませんかね?
「わっ…わかりましたわ。カルが不安にならないように側を離れず皆さんに私が如何にカルのことが好きなのかを伝えますわ。」
「楽しみにしてるよ。」
少し機嫌がなおったカルは満面の笑みを浮かべ、私は楽しみでもありカルから出されたミッションに恥ずかしくて頭を抱えた。
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