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第一章 ヒロイン編
38.
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「カルがすべて着替えさせた?」
にっこり笑っているカルが目の前にいて私は今起きた頭をフル回転させております。
「カルがすべて着替えさせた?」
現実であってほしくなくて二度言葉を繰り返してしまいますわ。
「そうだよ。リティの全身を拭いて下着をき「きゃぁぁぁぁ。わかりました。わかりましたからカルそんな詳細を語らないでください。恥ずかしくてたまりません。」
恥ずかしさとカルのキス攻めで私は意識が飛んでたみたいです。
起きたとき、カルのベッドの上に淡いワンピースを着た状態でしたわ。
そうですわね。お風呂もメイドを拒んだほどです。私の着替えをすべて自分でされますわよね。
「カル、ありがとうございます。意識が飛んでしまってすみません。」
「いいんだよ。リティの全てを見れたし触ったし、俺のキスで意識が飛ぶほど気持ちよくなってくれて嬉しいな。」
触っ………??
もう、色々と突っ込みたいところ満載ですが起きたばかりで頭が回りません。
恥ずかしくてカルを見れないでいると、
「さて、お互い綺麗になったところで話をしようか。イークス嬢はともかくモーリス嬢は何故絡んでくるんだろうね。リティ何か知ってる?」
知ってるもなにもあの男爵令嬢がヒロインでカルと運命の出会いをする方です!!………何て言えませんわ。
「イークス侯爵令嬢と何故一緒にいるのかわかりませんが、モーリス男爵令嬢は同じ学年で、関わりはありませんでしたわ。最初、話し掛けられて驚いたくらいですもの。でも、お二方はカルをお慕いしているので私が邪魔なのだろうと思うことがありますが、私もカルの婚約者ですし好きなカルと離れたくはありませんわ。カルが私がいいと言ってくれている間は私はファシリック公爵家の名に懸けて譲れませんわ。」
私の話すことで、カルが嬉しそうな顔をするのがなんとも言えない気持ちになりますわね。
頬に触れながらカルが
「そうか、何か知っているだろうけどとりあえず間に合ってよかった。なかなか本音を語らないリティからの愛の告白は嬉しいな。」
カルは鋭いですわね……いつか伝えられたらいいですが……。
カルに毎回甘い言葉を伝えれないのは恥ずかしいだけですわ。
「口に出さないだけでカルのことは想っておりますわ。………………………………………でないとキスもおっおおお風呂のことも許してないですわ。」
最後の方はごにょごにょと小声で伝えると、ギュッと抱きしめられた。
「安心するためにリティをずっと側においておきたいよ。」
「ふふ。カルと一緒にいれば安心しますわね。」
「そう、リティもそう思ってくれるんだね!?」
瞳を輝かせながら私を見つめているカルに、何故そこまで嬉しそうなのかわかりませんが………。
「ん??もちろんですわ。カルが側にいればクラリスお兄様と一緒で安心できますわ。私の安定剤ですからね!」
「クラリスと同等か。まぁ、同等になったと喜ぶべきか。俺もリティにとって安定剤になるのならよかった。」
この軽はずみな私の発言が後々あんなことを招くとは想像してなかったですわ。
にっこり笑っているカルが目の前にいて私は今起きた頭をフル回転させております。
「カルがすべて着替えさせた?」
現実であってほしくなくて二度言葉を繰り返してしまいますわ。
「そうだよ。リティの全身を拭いて下着をき「きゃぁぁぁぁ。わかりました。わかりましたからカルそんな詳細を語らないでください。恥ずかしくてたまりません。」
恥ずかしさとカルのキス攻めで私は意識が飛んでたみたいです。
起きたとき、カルのベッドの上に淡いワンピースを着た状態でしたわ。
そうですわね。お風呂もメイドを拒んだほどです。私の着替えをすべて自分でされますわよね。
「カル、ありがとうございます。意識が飛んでしまってすみません。」
「いいんだよ。リティの全てを見れたし触ったし、俺のキスで意識が飛ぶほど気持ちよくなってくれて嬉しいな。」
触っ………??
もう、色々と突っ込みたいところ満載ですが起きたばかりで頭が回りません。
恥ずかしくてカルを見れないでいると、
「さて、お互い綺麗になったところで話をしようか。イークス嬢はともかくモーリス嬢は何故絡んでくるんだろうね。リティ何か知ってる?」
知ってるもなにもあの男爵令嬢がヒロインでカルと運命の出会いをする方です!!………何て言えませんわ。
「イークス侯爵令嬢と何故一緒にいるのかわかりませんが、モーリス男爵令嬢は同じ学年で、関わりはありませんでしたわ。最初、話し掛けられて驚いたくらいですもの。でも、お二方はカルをお慕いしているので私が邪魔なのだろうと思うことがありますが、私もカルの婚約者ですし好きなカルと離れたくはありませんわ。カルが私がいいと言ってくれている間は私はファシリック公爵家の名に懸けて譲れませんわ。」
私の話すことで、カルが嬉しそうな顔をするのがなんとも言えない気持ちになりますわね。
頬に触れながらカルが
「そうか、何か知っているだろうけどとりあえず間に合ってよかった。なかなか本音を語らないリティからの愛の告白は嬉しいな。」
カルは鋭いですわね……いつか伝えられたらいいですが……。
カルに毎回甘い言葉を伝えれないのは恥ずかしいだけですわ。
「口に出さないだけでカルのことは想っておりますわ。………………………………………でないとキスもおっおおお風呂のことも許してないですわ。」
最後の方はごにょごにょと小声で伝えると、ギュッと抱きしめられた。
「安心するためにリティをずっと側においておきたいよ。」
「ふふ。カルと一緒にいれば安心しますわね。」
「そう、リティもそう思ってくれるんだね!?」
瞳を輝かせながら私を見つめているカルに、何故そこまで嬉しそうなのかわかりませんが………。
「ん??もちろんですわ。カルが側にいればクラリスお兄様と一緒で安心できますわ。私の安定剤ですからね!」
「クラリスと同等か。まぁ、同等になったと喜ぶべきか。俺もリティにとって安定剤になるのならよかった。」
この軽はずみな私の発言が後々あんなことを招くとは想像してなかったですわ。
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