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第一章 ヒロイン編
13.
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何故か皆さん遠巻きで私を見られてるなと思っておりましたが、ようやく一人のご令嬢が代表してなのか私にしどろもどろで話をしてきて聞かれたのはカルとの事でした。
「ファシリック公爵令嬢、私はモーテ・ベーシポットですわ。お聞きしたいことがあります。」
「モーテ・ベーシポット侯爵令嬢ですわね。これからよろしくお願い致します。お聞きしたいこととは?」
「カルティド殿下のことですが、今日だけではなく何度もファシリック公爵令嬢が抱きつき殿下から抱きしめられたとは本当のことでしょうか?」
確かに私は変態行為をしましたわ。
公衆の面前で殿下に抱きつきまくりでした。
今日だけでなく前回もありました………言われた通り前科持ちですわね。
………今考えただけでも不敬だし何より相手がまずかった。
殿下はまずかった。
「その通りですわ。」
周りの皆さんが私の返答でザワザワとしだしました。
そうですよね。私は不敬を犯しましたわ。
「まあ、本当に事実でしたのね。では殿下と王都の人気のカフェで名前を呼びあい殿下が………殿下がファシリック公爵令嬢のクリームを舐めとったり、殿下に食べさせたりとのことでしたが本当ですか?」
言われた内容に目を見開いて絶句しました。
聞いてると甘い甘い恋人同士のようで恥ずかしすぎてクラッと倒れそうになります。
何故そんな詳細を知っているのですか??
誰かに見られてた………周りには人が沢山いましたが、学園の方々が居たということですね。。
何てことでしょう…………全部本当のことですわ。
「…………その通りですわ。」
ヤバイ………言い訳をしたいのに本当のことばかりで言い訳ができませんわ。
周りの皆さんの反応がさっきよりも悲鳴をあげております。
そうですよね………殿下は皆さんの憧れの方でもありますもの。
何故か聞いて答えれば答えるほど誤解を招いてしまっているように思えるのですが………どうしたらいいんでしょう。
「殿下とはどのような関係でしょうか?」
この質問に教室は静になり、唾をゴクリと鳴らしながら皆さんが聞いてるのがよくわかります。
カルはクラリスお兄様の友達で小さい頃から勝手に遊んでいた………いやいたずらされて遊ばれてたわ。
ようは幼馴染みです。
「カルとは……………ふぉふぁふぁほぉひぃ………。」
途中後ろから手で口を塞がれ後ろにいる人物を見あげると、金色の髪が頭に当たり、上から見下ろされキスされると勘違いするほど近くで黄金の瞳と重なって身体中がカーーーーと熱くなる。
周りからも悲鳴が響き渡っている。
当の本人は満面の笑みで私を見ているが、状況がとても悪いですよ。今まさに私たちのことを聞かれていたのですから。
「面白い話してるね。ベーシポット侯爵令嬢や周りのみんなは噂の真相が気になっているのかな?」
「失礼ながら発言をお許しください、カルティド殿下。ファシリック公爵令嬢とカルティド殿下のことを皆さん知りたがっています。教えていただけないでしょうか?」
そうでしょうね。カルはご令嬢たちからとても人気がある。
容姿端麗はもちろんのこと、分け隔てなく皆を平等に接して国の行政にも意見できるほどの回転のよさ。
すべてが完璧人間である。
私と噂が相当広まってしまってるからここはばっさりはっきりと違うことを伝えましょう!!とカルに力強く目で訴えるとカルもコクりと頷いてくれて伝わったものと理解した。
「私とリティの関係を知りたいのかな?」
「はい。その通りですわ。」
『私』を使った!!皇太子として答えるのね!!
幼馴染みのクラリスお兄様や私、側近のレイロ様にセルガロ様は普段は『俺』を使っていることは知っている。
公務や皇太子として答えるときは必ず『私』だ。
クラリスお兄様もこの状況をまずいと思ったのかカルを止めようとしているがカルがお兄様達に鋭い視線を送り止める。
そして考えもしなかった言葉を言い放った。
「私とリティのことは後に発表する予定だ。それまでは騒ぎ立てないように。」
はっ!?今なんて言った??
そんな言い方だと私と婚約するみたいではないですか!!
皆さん目を見開いて固まっている。
絶対に誤解しておりますわ。
カルどういう事ですか!?と鋭く睨んで見るがカルはとても上機嫌で満面の笑みだった。
私の入学式は学園生活の波乱の幕開けとなってしまった。
明日からの学園生活どうしてくれるんですか……………。
「ファシリック公爵令嬢、私はモーテ・ベーシポットですわ。お聞きしたいことがあります。」
「モーテ・ベーシポット侯爵令嬢ですわね。これからよろしくお願い致します。お聞きしたいこととは?」
「カルティド殿下のことですが、今日だけではなく何度もファシリック公爵令嬢が抱きつき殿下から抱きしめられたとは本当のことでしょうか?」
確かに私は変態行為をしましたわ。
公衆の面前で殿下に抱きつきまくりでした。
今日だけでなく前回もありました………言われた通り前科持ちですわね。
………今考えただけでも不敬だし何より相手がまずかった。
殿下はまずかった。
「その通りですわ。」
周りの皆さんが私の返答でザワザワとしだしました。
そうですよね。私は不敬を犯しましたわ。
「まあ、本当に事実でしたのね。では殿下と王都の人気のカフェで名前を呼びあい殿下が………殿下がファシリック公爵令嬢のクリームを舐めとったり、殿下に食べさせたりとのことでしたが本当ですか?」
言われた内容に目を見開いて絶句しました。
聞いてると甘い甘い恋人同士のようで恥ずかしすぎてクラッと倒れそうになります。
何故そんな詳細を知っているのですか??
誰かに見られてた………周りには人が沢山いましたが、学園の方々が居たということですね。。
何てことでしょう…………全部本当のことですわ。
「…………その通りですわ。」
ヤバイ………言い訳をしたいのに本当のことばかりで言い訳ができませんわ。
周りの皆さんの反応がさっきよりも悲鳴をあげております。
そうですよね………殿下は皆さんの憧れの方でもありますもの。
何故か聞いて答えれば答えるほど誤解を招いてしまっているように思えるのですが………どうしたらいいんでしょう。
「殿下とはどのような関係でしょうか?」
この質問に教室は静になり、唾をゴクリと鳴らしながら皆さんが聞いてるのがよくわかります。
カルはクラリスお兄様の友達で小さい頃から勝手に遊んでいた………いやいたずらされて遊ばれてたわ。
ようは幼馴染みです。
「カルとは……………ふぉふぁふぁほぉひぃ………。」
途中後ろから手で口を塞がれ後ろにいる人物を見あげると、金色の髪が頭に当たり、上から見下ろされキスされると勘違いするほど近くで黄金の瞳と重なって身体中がカーーーーと熱くなる。
周りからも悲鳴が響き渡っている。
当の本人は満面の笑みで私を見ているが、状況がとても悪いですよ。今まさに私たちのことを聞かれていたのですから。
「面白い話してるね。ベーシポット侯爵令嬢や周りのみんなは噂の真相が気になっているのかな?」
「失礼ながら発言をお許しください、カルティド殿下。ファシリック公爵令嬢とカルティド殿下のことを皆さん知りたがっています。教えていただけないでしょうか?」
そうでしょうね。カルはご令嬢たちからとても人気がある。
容姿端麗はもちろんのこと、分け隔てなく皆を平等に接して国の行政にも意見できるほどの回転のよさ。
すべてが完璧人間である。
私と噂が相当広まってしまってるからここはばっさりはっきりと違うことを伝えましょう!!とカルに力強く目で訴えるとカルもコクりと頷いてくれて伝わったものと理解した。
「私とリティの関係を知りたいのかな?」
「はい。その通りですわ。」
『私』を使った!!皇太子として答えるのね!!
幼馴染みのクラリスお兄様や私、側近のレイロ様にセルガロ様は普段は『俺』を使っていることは知っている。
公務や皇太子として答えるときは必ず『私』だ。
クラリスお兄様もこの状況をまずいと思ったのかカルを止めようとしているがカルがお兄様達に鋭い視線を送り止める。
そして考えもしなかった言葉を言い放った。
「私とリティのことは後に発表する予定だ。それまでは騒ぎ立てないように。」
はっ!?今なんて言った??
そんな言い方だと私と婚約するみたいではないですか!!
皆さん目を見開いて固まっている。
絶対に誤解しておりますわ。
カルどういう事ですか!?と鋭く睨んで見るがカルはとても上機嫌で満面の笑みだった。
私の入学式は学園生活の波乱の幕開けとなってしまった。
明日からの学園生活どうしてくれるんですか……………。
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