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第一章 ヒロイン編
7.
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学園の休みの前日にカルティド殿下からクラリスお兄様経由でお手紙を頂いた。
『愛しのリティアナへ
明日の服装はドレスではなく軽装でよろしく。
楽しみにしているよ。 カルティド』
カルティド殿下は何を考えてるのかしら………買い物ね~ヒロインにプレゼントするものを女性目線で選んでほしいとか??
本人に直接聞けばいいのに……意外に奥手なの??
それにこんな愛しの………だなんて機嫌とらなくてもいいのに。
疑問だらけだが明日はやって来る。
侍女達にどんな服装がいいのか一緒に考えてほしいことを頼むとウキウキしだした。
あまりの浮かれっぷりに「デートじゃないからね。」と侍女達に釘を指したがニヤニヤされながら服装に髪型に決まっていった。
本当に伝わっているのか………と新たな疑問が浮上して当日には疑問だらけの朝を迎えた。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーー
「リティアナ今日は一段と可愛いね。リティアナの隣を歩けるのが誇らしいよ。」
お迎えに来るなり私の手を取り紳士かと突っ込みをいれるようなキスをされ、見つめながら朝から甘い言葉をふり注いでくる。
本当に本当に………………なんですの!なんですの!!
めちゃくちゃ朝から甘いです!!
誰ですか?あなたは誰でしょうか!?
こんな甘いカルティド殿下初めてなんですが!!
私……男性に前世も今世も家族意外に免疫がないのです。
勘弁してください。
この世界で絶対的なヒロインのお相手の一人ですので深く関わりたくないのです。
最後悲しい思いしたくないから………………。
心はパニックになりながらも令嬢らしく顔に出さずカルティド殿下に笑顔を向ける。
「カルティド殿下、ありがとうございます。でもそんな持ち上げなくてもちゃんと買い物にお付き合いいたしますわ。」
「なかなか手強いね。俺はね、女性に対して心に思ってないことを言えるほど優しくないよ。それだけは覚えておいて。」
「はい。わかりましたわ。」
笑顔から突然真顔になって私をまっすぐに見つめて言うカルティド殿下があまりにも真剣な表情だったから圧倒されてあれこれ考えず素直に言葉が出た。
馬車に揺られながら王都へ向かってる途中、カルティド殿下から、
「今日は視察とか殿下としてじゃなく休日を楽しみたいんだ。だから俺のことはカルと呼んでほしい。」
そうだね、何処にいても殿下として対応しないといけないから休日くらい伸び伸びしたいって気持ちはわかる。
「はい、わかりましたわ。それではカルと呼ばせていただきます。」
「いいね~リティアナから呼ばれると特別な響きに聞こえて嬉しいよ。………俺もリティアナをリティと呼んでもいいかな?」
すっごく嬉しそうな笑顔で私のカル呼びを喜ぶカルティド殿下に嫌ですとは言える雰囲気ではなく、今日くらいいいかな~と軽い気持ちで「いいですよ。」と答えた私は後々後悔することになるのはまだ先の話である。
『愛しのリティアナへ
明日の服装はドレスではなく軽装でよろしく。
楽しみにしているよ。 カルティド』
カルティド殿下は何を考えてるのかしら………買い物ね~ヒロインにプレゼントするものを女性目線で選んでほしいとか??
本人に直接聞けばいいのに……意外に奥手なの??
それにこんな愛しの………だなんて機嫌とらなくてもいいのに。
疑問だらけだが明日はやって来る。
侍女達にどんな服装がいいのか一緒に考えてほしいことを頼むとウキウキしだした。
あまりの浮かれっぷりに「デートじゃないからね。」と侍女達に釘を指したがニヤニヤされながら服装に髪型に決まっていった。
本当に伝わっているのか………と新たな疑問が浮上して当日には疑問だらけの朝を迎えた。
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「リティアナ今日は一段と可愛いね。リティアナの隣を歩けるのが誇らしいよ。」
お迎えに来るなり私の手を取り紳士かと突っ込みをいれるようなキスをされ、見つめながら朝から甘い言葉をふり注いでくる。
本当に本当に………………なんですの!なんですの!!
めちゃくちゃ朝から甘いです!!
誰ですか?あなたは誰でしょうか!?
こんな甘いカルティド殿下初めてなんですが!!
私……男性に前世も今世も家族意外に免疫がないのです。
勘弁してください。
この世界で絶対的なヒロインのお相手の一人ですので深く関わりたくないのです。
最後悲しい思いしたくないから………………。
心はパニックになりながらも令嬢らしく顔に出さずカルティド殿下に笑顔を向ける。
「カルティド殿下、ありがとうございます。でもそんな持ち上げなくてもちゃんと買い物にお付き合いいたしますわ。」
「なかなか手強いね。俺はね、女性に対して心に思ってないことを言えるほど優しくないよ。それだけは覚えておいて。」
「はい。わかりましたわ。」
笑顔から突然真顔になって私をまっすぐに見つめて言うカルティド殿下があまりにも真剣な表情だったから圧倒されてあれこれ考えず素直に言葉が出た。
馬車に揺られながら王都へ向かってる途中、カルティド殿下から、
「今日は視察とか殿下としてじゃなく休日を楽しみたいんだ。だから俺のことはカルと呼んでほしい。」
そうだね、何処にいても殿下として対応しないといけないから休日くらい伸び伸びしたいって気持ちはわかる。
「はい、わかりましたわ。それではカルと呼ばせていただきます。」
「いいね~リティアナから呼ばれると特別な響きに聞こえて嬉しいよ。………俺もリティアナをリティと呼んでもいいかな?」
すっごく嬉しそうな笑顔で私のカル呼びを喜ぶカルティド殿下に嫌ですとは言える雰囲気ではなく、今日くらいいいかな~と軽い気持ちで「いいですよ。」と答えた私は後々後悔することになるのはまだ先の話である。
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