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1章
兄ができました
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両親が再婚することを公開してからも百合は通常通り学校に通っていた。公開してから2日ほどはざわつきはあったが、皆深堀することはなかった。
百合と母は、田辺家へ引っ越すことになった。百合は、事前に2個上の兄が一人いることは知らされていた。百合は、初めての家と兄に緊張していた。
土曜日。ついに引っ越すときがやってきた。
朝の10時頃に公と天音が言えに来た。
──ピンポン
ベルが鳴り、母が玄関に出た。
「あら、ありがとうね」
母は田辺親子にそう言って、荷物を運び出した。
田辺親子と荷物を運び出した、新居に向かった。
百合たちが住んでた家から車で15分の所に新居はあった。
トランクから荷物を運び出した。
大きな荷物は事前にトラックで運び込んでいた。
一段落がつき、居間で新家族と自己紹介を兼ねてお茶することになった。
「「田辺家へようこそ」」
田辺親子は百合たちに歓迎の言葉を述べた。
それから、百合の兄になる天音が話し始めた。
「友理奈さん初めまして。これからよろしくお願いします。百合さん、僕のこと見覚えある?君と同じ高校で生徒会長してるよ。家族としてもよろしくね」
百合は、天音の顔をまじまじと見た。
(そういえば、なんか見覚えあるな……)
「はっ!会長。まさかの!よろしくお願いします」
百合はドキドキしながら返事をした。
そんなこんなで、和やかにお茶をした。
1杯目のお茶がなくなる頃に、父が「子供達は仲良くしてきなさい。」と言って、百合と天音は一先ず、天音の部屋に行くことになった。
────天音の部屋にて
「百合ちゃん、これから宜しくね。はぁぁ妹ができて嬉しすぎる。父に感謝しなければ。ハァハァ」
生徒会長のときの顔とは全く違う。
百合はフリーズしてしまった。
それから3分後。
天音は百合が固まってることに気付いた。
「あぁごめんね。驚いたよね?実は妹か弟が欲しかったんだ。それに、百合ちゃんの事も気になっていた。あっ、これから百合と呼んで良いかい?僕のことはお兄ちゃんと呼んでくれたら嬉しいな」
「はい。百合で良いですよ。天音さ……お兄ちゃん」
「今天音って言おうとしてたでしょ?それに家族なのに敬語なのは嫌だ」
「しかし……」
「百合、敬語を無くすまでキスするよ?」
「わかりまし……分かったわ」
「よろしい!ただ、また敬語使おうとしてたね?罰としてキスするから」
「んはぁぁんはぁぁお兄ちゃん苦しい」
「ああ、ごめんよ。あまりにも可愛かったからやり過ぎちゃった。それにしても百合可愛いな。敬語無くすまでとしていたけど、それ辞めようか。朝の挨拶のときのキスと寝る前のキス。これで行こう!」
「え、それは」
「嫌なの? 」
お兄ちゃんが残念そうに言う。
百合は勝てなかった。
それから二人は夕飯の時間になるまで他愛のない話をして仲良く過ごしていた。主に天音が話してたが。
月曜日
百合は朝早くに起き、一人で朝食とお弁当の準備をしていた。
朝食の献立は、味噌汁と卵焼きと至ってシンプルだ。卵焼きが完成したときに、兄が起きてきた。
「おはよう。百合」
「おはよう。お兄ちゃん!」
途中から兄も朝食の準備に取り掛かった。
引っ越してまだ日があまり経ってないこともあり、二人の距離感は少し遠い。だが、引っ越した頃に比べるとかなり近くなっていた。
二人で朝食と弁当の用意が終わった頃に父たちも降りてきた。
「「おはよう。天音、百合」」
「「おはよう」」
朝の挨拶をした後に4人で朝食を食べ、学校に行く時間になった。
「百合、僕と学校に行こう?ほら、ここから学校行ったことないでしょ?迷子になるかもだしそれに……」
「もう、お兄ちゃん子供じゃないんだから一人で行けるよ」
「そんな……今日だけでもいいからね?お願い?」
天音はうるうるさせて百合に頼んだ。
そんな二人の様子を父と母は共に笑いあって見つめていた。
「ハッハッハ、まさか天音がシスコンになるとはね。百合が可愛いのもわかなくはないが。友理奈、この出会いに感謝するよ」
「まぁまぁ~、二人が仲良くて何よりだわ。公、貴方と出会えて良かったわ」
百合達は、両親が微笑ましく見つめているのに気付き、赤面した。
二人は結局登下校を共にすることになった。
なんだかんだ、百合も兄のことが好きで離れたくなかった。
百合と母は、田辺家へ引っ越すことになった。百合は、事前に2個上の兄が一人いることは知らされていた。百合は、初めての家と兄に緊張していた。
土曜日。ついに引っ越すときがやってきた。
朝の10時頃に公と天音が言えに来た。
──ピンポン
ベルが鳴り、母が玄関に出た。
「あら、ありがとうね」
母は田辺親子にそう言って、荷物を運び出した。
田辺親子と荷物を運び出した、新居に向かった。
百合たちが住んでた家から車で15分の所に新居はあった。
トランクから荷物を運び出した。
大きな荷物は事前にトラックで運び込んでいた。
一段落がつき、居間で新家族と自己紹介を兼ねてお茶することになった。
「「田辺家へようこそ」」
田辺親子は百合たちに歓迎の言葉を述べた。
それから、百合の兄になる天音が話し始めた。
「友理奈さん初めまして。これからよろしくお願いします。百合さん、僕のこと見覚えある?君と同じ高校で生徒会長してるよ。家族としてもよろしくね」
百合は、天音の顔をまじまじと見た。
(そういえば、なんか見覚えあるな……)
「はっ!会長。まさかの!よろしくお願いします」
百合はドキドキしながら返事をした。
そんなこんなで、和やかにお茶をした。
1杯目のお茶がなくなる頃に、父が「子供達は仲良くしてきなさい。」と言って、百合と天音は一先ず、天音の部屋に行くことになった。
────天音の部屋にて
「百合ちゃん、これから宜しくね。はぁぁ妹ができて嬉しすぎる。父に感謝しなければ。ハァハァ」
生徒会長のときの顔とは全く違う。
百合はフリーズしてしまった。
それから3分後。
天音は百合が固まってることに気付いた。
「あぁごめんね。驚いたよね?実は妹か弟が欲しかったんだ。それに、百合ちゃんの事も気になっていた。あっ、これから百合と呼んで良いかい?僕のことはお兄ちゃんと呼んでくれたら嬉しいな」
「はい。百合で良いですよ。天音さ……お兄ちゃん」
「今天音って言おうとしてたでしょ?それに家族なのに敬語なのは嫌だ」
「しかし……」
「百合、敬語を無くすまでキスするよ?」
「わかりまし……分かったわ」
「よろしい!ただ、また敬語使おうとしてたね?罰としてキスするから」
「んはぁぁんはぁぁお兄ちゃん苦しい」
「ああ、ごめんよ。あまりにも可愛かったからやり過ぎちゃった。それにしても百合可愛いな。敬語無くすまでとしていたけど、それ辞めようか。朝の挨拶のときのキスと寝る前のキス。これで行こう!」
「え、それは」
「嫌なの? 」
お兄ちゃんが残念そうに言う。
百合は勝てなかった。
それから二人は夕飯の時間になるまで他愛のない話をして仲良く過ごしていた。主に天音が話してたが。
月曜日
百合は朝早くに起き、一人で朝食とお弁当の準備をしていた。
朝食の献立は、味噌汁と卵焼きと至ってシンプルだ。卵焼きが完成したときに、兄が起きてきた。
「おはよう。百合」
「おはよう。お兄ちゃん!」
途中から兄も朝食の準備に取り掛かった。
引っ越してまだ日があまり経ってないこともあり、二人の距離感は少し遠い。だが、引っ越した頃に比べるとかなり近くなっていた。
二人で朝食と弁当の用意が終わった頃に父たちも降りてきた。
「「おはよう。天音、百合」」
「「おはよう」」
朝の挨拶をした後に4人で朝食を食べ、学校に行く時間になった。
「百合、僕と学校に行こう?ほら、ここから学校行ったことないでしょ?迷子になるかもだしそれに……」
「もう、お兄ちゃん子供じゃないんだから一人で行けるよ」
「そんな……今日だけでもいいからね?お願い?」
天音はうるうるさせて百合に頼んだ。
そんな二人の様子を父と母は共に笑いあって見つめていた。
「ハッハッハ、まさか天音がシスコンになるとはね。百合が可愛いのもわかなくはないが。友理奈、この出会いに感謝するよ」
「まぁまぁ~、二人が仲良くて何よりだわ。公、貴方と出会えて良かったわ」
百合達は、両親が微笑ましく見つめているのに気付き、赤面した。
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