41 / 48
四章
四十一話 追い込まれたルイン王国
しおりを挟む
それからもアリーシャは聖女候補たちの為に、大司教たちと準備を進める。
皇帝陛下もアリーシャの薬のおかげで最近はすっかり持ち直し、政務にも取り掛かれるほどには回復している。
アリーシャは毎日忙しかったが、充実していた。
そんなある日のこと。宮殿のカフェテリアで皇子たちと過ごしていると、とんでもないニュースが飛び込んできた。
「大変です、ハイラル殿下!!」
「どうした、何の騒ぎだ?」
「ああ、ロラン殿下にエクレール殿下、そして聖女様もご一緒ですね!! ちょうど良かった……! 報告します!! ルイン王国に面する北西の国境にて、ルイン王国軍がアストラ帝国の領土に向けて進軍を開始しました!!」
「なにっ!?」
ハイラルは顔色を変えて立ち上がる。ロランとエクレールも表情を引き締めた。
「状況はどうなっているのだ?」
「はっ! これまでに入ってきた情報によると、ルイン王国のコリン王子は両親を強引に退位させ自らが新王に即位。即位と同時にアストラ帝国に一方的な宣戦布告を宣言すると、国境を踏み越えて侵攻してきた模様です!」
「なんだと、あの馬鹿王子が!! それで、女神教の大神殿は何と言っている?」
「それが何も……大神殿は今回の件について、不干渉の黙秘を貫いております」
「ふざけた真似を……!!」
ハイラルはため息を吐くと、すぐに兵士や部下に指示を出す。
「すぐに皇帝陛下を玉座の間にお呼びしろ! ロラン、エクレール、それからアリーシャも来てくれ! 今後の方針を定める!」
四人は急いで皇帝の元へ向かった。
皇帝は疲れ切った様子だったが、それでもしっかりとした口調で話し始める。
「まずは皆に礼を言う。アリーシャ殿の献身的な治療のおかげもあり、この通り余は回復した。本当にありがとう。おかげでこの難事にも皇家一丸となって対処できる」
「勿体なき御言葉です」
「だが、事態は予断を許さない状況にある。このタイミングでの開戦、おそらくは我が国とルイン王国の関係に亀裂を生じさせるための策略であろう」
「……もしかして、私のせいでしょうか? 私がアストラ帝国にいるせいで、コリン王子――いいえ、コリン国王は……」
「アリーシャよ、それは違う」
皇帝陛下はきっぱりと否定する。
「これまで帝国はルイン王国に対して、何度も譲歩を呼びかけた。それをすべて無視したのはルイン王国側である。全面的に悪いのはコリン王であって、アリーシャではない」
「そうだよアリーシャ。元はと言えば君を追放したルイン王国側が悪いんだ。君が気に病む必要はないよ」
「ロラン様……」
ロランも皇帝陛下に同意して、アリーシャを励ます。エクレールも頷いた。
「……非がない事まで背負い込んでしまうと、責任の所在が曖昧になってしまう……それは良くない事だから、アリーシャは気にしなくていい……」
「エクレール様……分かりました、この件ではもう何も言いません。それよりも今後の対応を考えましょう」
皇帝陛下は話題を変える。
「現在、国境付近に集結中の敵軍の規模はどれほどなのだ?」
「はい。正確な数は分かっておりませんが、少なくとも三万は下らないかと」
「……多いな。それだけの兵を動員するとは、ルイン王国側も本気という事か。ハイラル、対してわが国の軍はどうだ?」
「はっ、父上! 国境警備軍が約二万です。数字の上では不利ですが、地の利はこちらにあります。何より軍とは他国の領土を攻めるよりも防衛する側の方が強いもの。国境警備軍は士気が高い事でも有名です。当座は凌げるでしょう。が、しかし限界はあります。すぐさま他方の軍も動かして援軍に入らせるべきかと」
「うむ、そうか……ロラン、各地の軍を動かした場合、他国からの侵攻または国内の暴動が起こる可能性はあるか?」
「はい、父上。そうですね……ゼロとは言い切れませんが、それでも可能性は低いかと。もちろんいつ誰がどのように動くかは完全には読めませんので、軍隊が手薄になる間は外交や交渉で対応するべきでしょう。警戒を怠らず、いざという時の対策も考えておくべきですね」
「そうか……うむ……うむ……」
皇帝陛下は目を瞑ると思案する。その時間は数分程度。再び瞼を開いた皇帝の顔つきは雄々しく変わっていた。
「よし、至急各地の軍長を招集しろ。ハイラルよ、其方は近衛軍を率いて国境警備隊の援軍に向かえ。ロランは内政官として各地の領主たちを纏め上げ、協力体制を整えるよう尽力せよ。エクレールは我ハイラルに同行し、兵や民を支えて欲しい。頼めるだろうか?」
「承知しました!」
「かしこまりました!」
「尽力します……!」
三皇子は皇帝陛下に敬礼する。
「皇帝陛下! 私もハイラル様たちに同行させてください!」
「何? しかし危険ではないか?」
「私は聖女です。前線でポーションを作って、傷ついた兵の皆さんに配布したいのです! それに癒しの力で兵士の方々を癒せるかもしれません。とにかく出来る事をしたいのです! 今この瞬間にも傷ついている人がいるというのに、やれる事があるのに黙って見ているなんて出来ません!」
「アリーシャ……」
「アリーシャよ、気持ちは分かるが、此度の戦はただの戦争とは違う。ルイン王国との全面衝突だぞ。もし何かあれば……」
「……ボクが守るよ」
「エクレール様?」
「……ボクがアリーシャを守る。絶対に危険な目に遭わせたりしない……だから連れていってほしい……!」
「エクレール様……!」
アリーシャは感動してエクレールの手を取る。エクレールは静かに笑い返すと、手を握り返してきた。
「……分かった。エクレールがそう言うなら、任せよう」
「ハイラル様!」
「ただし条件がある。決して無茶はするな。約束だ」
「はい、もちろんです! ありがとうございます!!」
「ならば良し。さあ、行くぞ!」
こうしてハイラルたちは出陣の準備に取り掛かった。
皇帝陛下もアリーシャの薬のおかげで最近はすっかり持ち直し、政務にも取り掛かれるほどには回復している。
アリーシャは毎日忙しかったが、充実していた。
そんなある日のこと。宮殿のカフェテリアで皇子たちと過ごしていると、とんでもないニュースが飛び込んできた。
「大変です、ハイラル殿下!!」
「どうした、何の騒ぎだ?」
「ああ、ロラン殿下にエクレール殿下、そして聖女様もご一緒ですね!! ちょうど良かった……! 報告します!! ルイン王国に面する北西の国境にて、ルイン王国軍がアストラ帝国の領土に向けて進軍を開始しました!!」
「なにっ!?」
ハイラルは顔色を変えて立ち上がる。ロランとエクレールも表情を引き締めた。
「状況はどうなっているのだ?」
「はっ! これまでに入ってきた情報によると、ルイン王国のコリン王子は両親を強引に退位させ自らが新王に即位。即位と同時にアストラ帝国に一方的な宣戦布告を宣言すると、国境を踏み越えて侵攻してきた模様です!」
「なんだと、あの馬鹿王子が!! それで、女神教の大神殿は何と言っている?」
「それが何も……大神殿は今回の件について、不干渉の黙秘を貫いております」
「ふざけた真似を……!!」
ハイラルはため息を吐くと、すぐに兵士や部下に指示を出す。
「すぐに皇帝陛下を玉座の間にお呼びしろ! ロラン、エクレール、それからアリーシャも来てくれ! 今後の方針を定める!」
四人は急いで皇帝の元へ向かった。
皇帝は疲れ切った様子だったが、それでもしっかりとした口調で話し始める。
「まずは皆に礼を言う。アリーシャ殿の献身的な治療のおかげもあり、この通り余は回復した。本当にありがとう。おかげでこの難事にも皇家一丸となって対処できる」
「勿体なき御言葉です」
「だが、事態は予断を許さない状況にある。このタイミングでの開戦、おそらくは我が国とルイン王国の関係に亀裂を生じさせるための策略であろう」
「……もしかして、私のせいでしょうか? 私がアストラ帝国にいるせいで、コリン王子――いいえ、コリン国王は……」
「アリーシャよ、それは違う」
皇帝陛下はきっぱりと否定する。
「これまで帝国はルイン王国に対して、何度も譲歩を呼びかけた。それをすべて無視したのはルイン王国側である。全面的に悪いのはコリン王であって、アリーシャではない」
「そうだよアリーシャ。元はと言えば君を追放したルイン王国側が悪いんだ。君が気に病む必要はないよ」
「ロラン様……」
ロランも皇帝陛下に同意して、アリーシャを励ます。エクレールも頷いた。
「……非がない事まで背負い込んでしまうと、責任の所在が曖昧になってしまう……それは良くない事だから、アリーシャは気にしなくていい……」
「エクレール様……分かりました、この件ではもう何も言いません。それよりも今後の対応を考えましょう」
皇帝陛下は話題を変える。
「現在、国境付近に集結中の敵軍の規模はどれほどなのだ?」
「はい。正確な数は分かっておりませんが、少なくとも三万は下らないかと」
「……多いな。それだけの兵を動員するとは、ルイン王国側も本気という事か。ハイラル、対してわが国の軍はどうだ?」
「はっ、父上! 国境警備軍が約二万です。数字の上では不利ですが、地の利はこちらにあります。何より軍とは他国の領土を攻めるよりも防衛する側の方が強いもの。国境警備軍は士気が高い事でも有名です。当座は凌げるでしょう。が、しかし限界はあります。すぐさま他方の軍も動かして援軍に入らせるべきかと」
「うむ、そうか……ロラン、各地の軍を動かした場合、他国からの侵攻または国内の暴動が起こる可能性はあるか?」
「はい、父上。そうですね……ゼロとは言い切れませんが、それでも可能性は低いかと。もちろんいつ誰がどのように動くかは完全には読めませんので、軍隊が手薄になる間は外交や交渉で対応するべきでしょう。警戒を怠らず、いざという時の対策も考えておくべきですね」
「そうか……うむ……うむ……」
皇帝陛下は目を瞑ると思案する。その時間は数分程度。再び瞼を開いた皇帝の顔つきは雄々しく変わっていた。
「よし、至急各地の軍長を招集しろ。ハイラルよ、其方は近衛軍を率いて国境警備隊の援軍に向かえ。ロランは内政官として各地の領主たちを纏め上げ、協力体制を整えるよう尽力せよ。エクレールは我ハイラルに同行し、兵や民を支えて欲しい。頼めるだろうか?」
「承知しました!」
「かしこまりました!」
「尽力します……!」
三皇子は皇帝陛下に敬礼する。
「皇帝陛下! 私もハイラル様たちに同行させてください!」
「何? しかし危険ではないか?」
「私は聖女です。前線でポーションを作って、傷ついた兵の皆さんに配布したいのです! それに癒しの力で兵士の方々を癒せるかもしれません。とにかく出来る事をしたいのです! 今この瞬間にも傷ついている人がいるというのに、やれる事があるのに黙って見ているなんて出来ません!」
「アリーシャ……」
「アリーシャよ、気持ちは分かるが、此度の戦はただの戦争とは違う。ルイン王国との全面衝突だぞ。もし何かあれば……」
「……ボクが守るよ」
「エクレール様?」
「……ボクがアリーシャを守る。絶対に危険な目に遭わせたりしない……だから連れていってほしい……!」
「エクレール様……!」
アリーシャは感動してエクレールの手を取る。エクレールは静かに笑い返すと、手を握り返してきた。
「……分かった。エクレールがそう言うなら、任せよう」
「ハイラル様!」
「ただし条件がある。決して無茶はするな。約束だ」
「はい、もちろんです! ありがとうございます!!」
「ならば良し。さあ、行くぞ!」
こうしてハイラルたちは出陣の準備に取り掛かった。
43
お気に入りに追加
1,373
あなたにおすすめの小説

私生児聖女は二束三文で売られた敵国で幸せになります!
近藤アリス
恋愛
私生児聖女のコルネリアは、敵国に二束三文で売られて嫁ぐことに。
「悪名高い国王のヴァルター様は私好みだし、みんな優しいし、ご飯美味しいし。あれ?この国最高ですわ!」
声を失った儚げ見た目のコルネリアが、勘違いされたり、幸せになったりする話。
※ざまぁはほんのり。安心のハッピーエンド設定です!
※「カクヨム」にも掲載しています。

【完結済】どうして無能な私を愛してくれるの?~双子の妹に全て劣り、婚約者を奪われた男爵令嬢は、侯爵子息様に溺愛される~
ゆうき
恋愛
優秀な双子の妹の足元にも及ばない男爵令嬢のアメリアは、屋敷ではいない者として扱われ、話しかけてくる数少ない人間である妹には馬鹿にされ、母には早く出て行けと怒鳴られ、学園ではいじめられて生活していた。
長年に渡って酷い仕打ちを受けていたアメリアには、侯爵子息の婚約者がいたが、妹に奪われて婚約破棄をされてしまい、一人ぼっちになってしまっていた。
心が冷え切ったアメリアは、今の生活を受け入れてしまっていた。
そんな彼女には魔法薬師になりたいという目標があり、虐げられながらも勉強を頑張る毎日を送っていた。
そんな彼女のクラスに、一人の侯爵子息が転校してきた。
レオと名乗った男子生徒は、何故かアメリアを気にかけて、アメリアに積極的に話しかけてくるようになった。
毎日のように話しかけられるようになるアメリア。その溺愛っぷりにアメリアは戸惑い、少々困っていたが、段々と自分で気づかないうちに、彼の優しさに惹かれていく。
レオと一緒にいるようになり、次第に打ち解けて心を許すアメリアは、レオと親密な関係になっていくが、アメリアを馬鹿にしている妹と、その友人がそれを許すはずもなく――
これは男爵令嬢であるアメリアが、とある秘密を抱える侯爵子息と幸せになるまでの物語。
※こちらの作品はなろう様にも投稿しております!3/8に女性ホットランキング二位になりました。読んでくださった方々、ありがとうございます!
【完】聖女じゃないと言われたので、大好きな人と一緒に旅に出ます!
えとう蜜夏☆コミカライズ中
恋愛
ミレニア王国にある名もなき村の貧しい少女のミリアは酒浸りの両親の代わりに家族や妹の世話を懸命にしていたが、その妹や周囲の子ども達からは蔑まれていた。
ミリアが八歳になり聖女の素質があるかどうかの儀式を受けると聖女見習いに選ばれた。娼館へ売り払おうとする母親から逃れマルクト神殿で聖女見習いとして修業することになり、更に聖女見習いから聖女候補者として王都の大神殿へと推薦された。しかし、王都の大神殿の聖女候補者は貴族令嬢ばかりで、平民のミリアは虐げられることに。
その頃、大神殿へ行商人見習いとしてやってきたテオと知り合い、見習いの新人同士励まし合い仲良くなっていく。
十五歳になるとミリアは次期聖女に選ばれヘンリー王太子と婚約することになった。しかし、ヘンリー王太子は平民のミリアを気に入らず婚約破棄をする機会を伺っていた。
そして、十八歳を迎えたミリアは王太子に婚約破棄と国外追放の命を受けて、全ての柵から解放される。
「これで私は自由だ。今度こそゆっくり眠って美味しいもの食べよう」
テオとずっと一緒にいろんな国に行ってみたいね。
21.11.7~8、ホットランキング・小説・恋愛部門で一位となりました! 皆様のおかげです。ありがとうございました。
※「小説家になろう」さまにも掲載しております。
Unauthorized duplication is a violation of applicable laws.
ⓒえとう蜜夏(無断転載等はご遠慮ください)

お堅い公爵様に求婚されたら、溺愛生活が始まりました
群青みどり
恋愛
国に死ぬまで搾取される聖女になるのが嫌で実力を隠していたアイリスは、周囲から無能だと虐げられてきた。
どれだけ酷い目に遭おうが強い精神力で乗り越えてきたアイリスの安らぎの時間は、若き公爵のセピアが神殿に訪れた時だった。
そんなある日、セピアが敵と対峙した時にたまたま近くにいたアイリスは巻き込まれて怪我を負い、気絶してしまう。目が覚めると、顔に傷痕が残ってしまったということで、セピアと婚約を結ばれていた!
「どうか怪我を負わせた責任をとって君と結婚させてほしい」
こんな怪我、聖女の力ですぐ治せるけれど……本物の聖女だとバレたくない!
このまま正体バレして国に搾取される人生を送るか、他の方法を探して婚約破棄をするか。
婚約破棄に向けて悩むアイリスだったが、罪悪感から求婚してきたはずのセピアの溺愛っぷりがすごくて⁉︎
「ずっと、どうやってこの神殿から君を攫おうかと考えていた」
麗しの公爵様は、今日も聖女にしか見せない笑顔を浮かべる──
※タイトル変更しました
地味で器量の悪い公爵令嬢は政略結婚を拒んでいたのだが
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
心優しいエヴァンズ公爵家の長女アマーリエは自ら王太子との婚約を辞退した。幼馴染でもある王太子の「ブスの癖に図々しく何時までも婚約者の座にいるんじゃない、絶世の美女である妹に婚約者の座を譲れ」という雄弁な視線に耐えられなかったのだ。それにアマーリエにも自覚があった。自分が社交界で悪口陰口を言われるほどブスであることを。だから王太子との婚約を辞退してからは、壁の花に徹していた。エヴァンズ公爵家てもつながりが欲しい貴族家からの政略結婚の申し込みも断り続けていた。このまま静かに領地に籠って暮らしていこうと思っていた。それなのに、常勝無敗、騎士の中の騎士と称えられる王弟で大将軍でもあるアラステアから結婚を申し込まれたのだ。

《完結》国を追放された【聖女】は、隣国で天才【錬金術師】として暮らしていくようです
黄舞
恋愛
精霊に愛された少女は聖女として崇められる。私の住む国で古くからある習わしだ。
驚いたことに私も聖女だと、村の皆の期待を背に王都マーベラに迎えられた。
それなのに……。
「この者が聖女なはずはない! 穢らわしい!」
私よりも何年も前から聖女として称えられているローザ様の一言で、私は国を追放されることになってしまった。
「もし良かったら同行してくれないか?」
隣国に向かう途中で命を救ったやり手の商人アベルに色々と助けてもらうことに。
その隣国では精霊の力を利用する技術を使う者は【錬金術師】と呼ばれていて……。
第五元素エーテルの精霊に愛された私は、生まれた国を追放されたけれど、隣国で天才錬金術師として暮らしていくようです!!
この物語は、国を追放された聖女と、助けたやり手商人との恋愛話です。
追放ものなので、最初の方で3話毎にざまぁ描写があります。
薬の効果を示すためにたまに人が怪我をしますがグロ描写はありません。
作者が化学好きなので、少し趣味が出ますがファンタジー風味を壊すことは無いように気を使っています。
他サイトでも投稿しています。

王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。

【完結】私のことを愛さないと仰ったはずなのに 〜家族に虐げれ、妹のワガママで婚約破棄をされた令嬢は、新しい婚約者に溺愛される〜
ゆうき
恋愛
とある子爵家の長女であるエルミーユは、家長の父と使用人の母から生まれたことと、常人離れした記憶力を持っているせいで、幼い頃から家族に嫌われ、酷い暴言を言われたり、酷い扱いをされる生活を送っていた。
エルミーユには、十歳の時に決められた婚約者がおり、十八歳になったら家を出て嫁ぐことが決められていた。
地獄のような家を出るために、なにをされても気丈に振舞う生活を送り続け、無事に十八歳を迎える。
しかし、まだ婚約者がおらず、エルミーユだけ結婚するのが面白くないと思った、ワガママな異母妹の策略で騙されてしまった婚約者に、婚約破棄を突き付けられてしまう。
突然結婚の話が無くなり、落胆するエルミーユは、とあるパーティーで伯爵家の若き家長、ブラハルトと出会う。
社交界では彼の恐ろしい噂が流れており、彼は孤立してしまっていたが、少し話をしたエルミーユは、彼が噂のような恐ろしい人ではないと気づき、一緒にいてとても居心地が良いと感じる。
そんなブラハルトと、互いの結婚事情について話した後、互いに利益があるから、婚約しようと持ち出される。
喜んで婚約を受けるエルミーユに、ブラハルトは思わぬことを口にした。それは、エルミーユのことは愛さないというものだった。
それでも全然構わないと思い、ブラハルトとの生活が始まったが、愛さないという話だったのに、なぜか溺愛されてしまい……?
⭐︎全56話、最終話まで予約投稿済みです。小説家になろう様にも投稿しております。2/16女性HOTランキング1位ありがとうございます!⭐︎
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる