24 / 48
二章
二十四話 エクレールとの思い出
しおりを挟む
その夜、アリーシャはエクレールに誘われてバルコニーで落ち合い、二人きりで会話を交わす。
「アリーシャ、ありがとう……」
「え?」
「ボクのために色々考えてくれて……」
「そんな、私はただお世話になっているお礼をしたかっただけです」
「それでもだよ。アリーシャのおかげで、こうして毎日が充実している……だからありがとう……」
エクレールはアリーシャの手を取る。アリーシャは、初恋の相手である幼馴染みの少年に抱いていた淡い想いを思い出していた。彼と手を繋ぐのが大好きだった。
「ふふ……こうしていると思い出すね……十年前、あの村の外れにあった花畑でも、ボクたちはこうして手を繋いでいたっけ……」
「そうですね」
彼も同じ事を考えていたようだ。アリーシャは目を閉じる。すると、十年前の出来事が鮮明に瞼の裏に浮かんできた。
***
十年前、『お屋敷の男の子』と一緒に花畑に向かった。冷蔵箱や卓上調理器具の元となるような、他愛のない話をしながら、二人はいつの間にか手を繋いでいた。
やがて花畑に着くと、男の子はアリーシャの為に花冠を作ってくれた。それを頭に載せてもらった時、アリーシャはまるで妖精になった気分だった。
『はい、アリーシャ……プレゼント……』
『ありがとう……』
『ふふっ、可愛い……』
『そ、そう?』
『うん……とても似合ってる……このままお嫁さんにしたいくらいだ……』
『えぇっ!?』
『ふふっ、冗談だよ』
アリーシャが頬を膨らませると、エクレールは優しく微笑む。そして二人は見つめ合ったまま、また手を繋ぐのだった。
***
(あの時の男の子の手の感触は、間違いなくエクレール様と同じだった……)
アリーシャは瞼を開く。花畑で会った『お屋敷の男の子』と、目の前のエクレールの姿が一致する。
「ボクはあの頃から、アリーシャのことが大好きだよ……もちろん今も……アリーシャ以外の女の子を好きになった事がないんだ……」
「え……?」
エクレールの言葉に、アリーシャは思わず目を丸くする。
「ボクは昔から不器用で、あまり感情表現が得意じゃなかった……友達と呼べる人もいなかったし……だけどアリーシャはいつもボクに話しかけてくれた……ボクの話を聞いて笑ってくれるキミが、すごく可愛くて大好きだと思ったんだ……それからずっと、ボクはアリーシャのことばかり考えていたよ……」
「エクレール様……」
「……でもボクたち兄弟が、アリーシャを騙していたのは事実だから……キミにはまだ、気持ちを整理する時間が必要だよね……?」
アリーシャは息を呑んだ。エクレールはアリーシャのことを気遣ってくれているのだ。
「いつか、キミの気持ちに整理がついた時……その時はボクを選んでもらえるように、頑張るね……」
そういうとエクレールは、繋いだままのアリーシャの手を持ち上げて、手の甲にキスをした。
「エ、エクレール様……」
アリーシャの顔に朱が差す。心臓が激しく脈打った。
「それじゃあ、おやすみ……」
エクレールはそのまま部屋に戻っていく。
残されたのは、呆然と立ち尽くすアリーシャただ一人だけだった。
***
それから数日後、ハイラルが遠征から帰ってきた。
「兄上、おかえりなさい」
「ああ、ただいま。ロラン」
「……おかえりなさい……」
「ああ、エクレール」
三人の皇子が揃う場面は久しぶりだ。こうして並んでいると、三つ子なだけあってやはりソックリだ。
「おかえりなさい、ハイラル様」
「アリーシャ……!ああ、ただいま。お前が改良してくれたポーションのおかげで今回の遠征は大助かりだった。改めて感謝する。ありがとう」
「いえ、そんな……お役に立てたのなら光栄です」
「それで、どうだったんだ? 今回の遠征の成果は……」
ロランが尋ねると、ハイラルは不敵に笑う。そして口を開いた。
「もちろん成功だ。辺境を荒らしていた魔獣は駆逐した。あの方面はこれで安心だろう」
「さすがは兄上!」
「これで帝国領内の治安は保たれましたね!」
ロランとエクレールは声を弾ませた。
「これは土産だ。ロランには辺境の菓子、エクレールには工芸品、アリーシャには珍しい装飾品だ」
「わぁ……ありがとうございます」
「嬉しいです……!」
「私にまで……ハイラル様、ありがとうございます!」
「いや、気にしないでくれ」
三人の皇子は笑顔になる。アリーシャはその様子を見てホッとした。
「ところで兄さん、今度僕たち四人で手作り料理を持ち寄った食事会を開こうと思うんだ」
「何?」
「あの……ハイラル兄さんに頼まれていたフィールドキッチンが完成したから、そのお祝いも兼ねて……どうかな?」
「何、それは本当か、エクレール!?素晴らしい!ああ、ぜひ開催しよう!」
「……うん。それで、フィールドキッチンが完成したのは、アリーシャのおかげでもあるんだ……」
「そうなのか?」
「アリーシャが支えてくれなかったら、今頃まだ完成してなかったと思う……」
「そうか……アリーシャ、本当によく頑張ったな。さすがは俺の未来の妻だ」
ハイラルがアリーシャの頭を撫でる。するとロランとエクレールが血相を変えて割って入ってきた。
「違うよ、兄さん! アリーシャと結婚するのは僕だ!」
「……ボクだって、諦めてない……ボクがアリーシャをお嫁さんにするんだ……」
「ほう……お前たちも俺がいない間に随分アリーシャと仲良くなったようだな。だがアリーシャを妻にするのはこの俺だ。なんといっても長男で第一皇子だからな」
「そんなの関係ないさ。兄上は確かに強いけど、女性を幸福にするのは力とは限らないからね。女性の口説き方すら知らない兄上に負ける気はしないよ」
「そうだよ、ハイラル兄さん……アリーシャはボクが幸せにしたい……ボクの方が兄さんたちの十倍はアリーシャを愛してる……!」
「ふっ、面白いな。いいだろう、そこまで言うのなら勝負するか? 誰がアリーシャにふさわしい男か……」
「望むところだよ。受けて立つ」
「……ボクも……!」
「今度の食事会で誰が一番アリーシャを満足させられるか、競い合おうじゃないか!」
「望むところだよ」
「……ボクだって……!」
「ははっ……いいね……!」
ロランとエクレール、それにハイラルは笑い合う。
「えっ、えぇぇぇぇっ!?」
こうしてなぜか、食事会は三人の皇子によるアリーシャを巡った勝負になってしまったのだった。
「アリーシャ、ありがとう……」
「え?」
「ボクのために色々考えてくれて……」
「そんな、私はただお世話になっているお礼をしたかっただけです」
「それでもだよ。アリーシャのおかげで、こうして毎日が充実している……だからありがとう……」
エクレールはアリーシャの手を取る。アリーシャは、初恋の相手である幼馴染みの少年に抱いていた淡い想いを思い出していた。彼と手を繋ぐのが大好きだった。
「ふふ……こうしていると思い出すね……十年前、あの村の外れにあった花畑でも、ボクたちはこうして手を繋いでいたっけ……」
「そうですね」
彼も同じ事を考えていたようだ。アリーシャは目を閉じる。すると、十年前の出来事が鮮明に瞼の裏に浮かんできた。
***
十年前、『お屋敷の男の子』と一緒に花畑に向かった。冷蔵箱や卓上調理器具の元となるような、他愛のない話をしながら、二人はいつの間にか手を繋いでいた。
やがて花畑に着くと、男の子はアリーシャの為に花冠を作ってくれた。それを頭に載せてもらった時、アリーシャはまるで妖精になった気分だった。
『はい、アリーシャ……プレゼント……』
『ありがとう……』
『ふふっ、可愛い……』
『そ、そう?』
『うん……とても似合ってる……このままお嫁さんにしたいくらいだ……』
『えぇっ!?』
『ふふっ、冗談だよ』
アリーシャが頬を膨らませると、エクレールは優しく微笑む。そして二人は見つめ合ったまま、また手を繋ぐのだった。
***
(あの時の男の子の手の感触は、間違いなくエクレール様と同じだった……)
アリーシャは瞼を開く。花畑で会った『お屋敷の男の子』と、目の前のエクレールの姿が一致する。
「ボクはあの頃から、アリーシャのことが大好きだよ……もちろん今も……アリーシャ以外の女の子を好きになった事がないんだ……」
「え……?」
エクレールの言葉に、アリーシャは思わず目を丸くする。
「ボクは昔から不器用で、あまり感情表現が得意じゃなかった……友達と呼べる人もいなかったし……だけどアリーシャはいつもボクに話しかけてくれた……ボクの話を聞いて笑ってくれるキミが、すごく可愛くて大好きだと思ったんだ……それからずっと、ボクはアリーシャのことばかり考えていたよ……」
「エクレール様……」
「……でもボクたち兄弟が、アリーシャを騙していたのは事実だから……キミにはまだ、気持ちを整理する時間が必要だよね……?」
アリーシャは息を呑んだ。エクレールはアリーシャのことを気遣ってくれているのだ。
「いつか、キミの気持ちに整理がついた時……その時はボクを選んでもらえるように、頑張るね……」
そういうとエクレールは、繋いだままのアリーシャの手を持ち上げて、手の甲にキスをした。
「エ、エクレール様……」
アリーシャの顔に朱が差す。心臓が激しく脈打った。
「それじゃあ、おやすみ……」
エクレールはそのまま部屋に戻っていく。
残されたのは、呆然と立ち尽くすアリーシャただ一人だけだった。
***
それから数日後、ハイラルが遠征から帰ってきた。
「兄上、おかえりなさい」
「ああ、ただいま。ロラン」
「……おかえりなさい……」
「ああ、エクレール」
三人の皇子が揃う場面は久しぶりだ。こうして並んでいると、三つ子なだけあってやはりソックリだ。
「おかえりなさい、ハイラル様」
「アリーシャ……!ああ、ただいま。お前が改良してくれたポーションのおかげで今回の遠征は大助かりだった。改めて感謝する。ありがとう」
「いえ、そんな……お役に立てたのなら光栄です」
「それで、どうだったんだ? 今回の遠征の成果は……」
ロランが尋ねると、ハイラルは不敵に笑う。そして口を開いた。
「もちろん成功だ。辺境を荒らしていた魔獣は駆逐した。あの方面はこれで安心だろう」
「さすがは兄上!」
「これで帝国領内の治安は保たれましたね!」
ロランとエクレールは声を弾ませた。
「これは土産だ。ロランには辺境の菓子、エクレールには工芸品、アリーシャには珍しい装飾品だ」
「わぁ……ありがとうございます」
「嬉しいです……!」
「私にまで……ハイラル様、ありがとうございます!」
「いや、気にしないでくれ」
三人の皇子は笑顔になる。アリーシャはその様子を見てホッとした。
「ところで兄さん、今度僕たち四人で手作り料理を持ち寄った食事会を開こうと思うんだ」
「何?」
「あの……ハイラル兄さんに頼まれていたフィールドキッチンが完成したから、そのお祝いも兼ねて……どうかな?」
「何、それは本当か、エクレール!?素晴らしい!ああ、ぜひ開催しよう!」
「……うん。それで、フィールドキッチンが完成したのは、アリーシャのおかげでもあるんだ……」
「そうなのか?」
「アリーシャが支えてくれなかったら、今頃まだ完成してなかったと思う……」
「そうか……アリーシャ、本当によく頑張ったな。さすがは俺の未来の妻だ」
ハイラルがアリーシャの頭を撫でる。するとロランとエクレールが血相を変えて割って入ってきた。
「違うよ、兄さん! アリーシャと結婚するのは僕だ!」
「……ボクだって、諦めてない……ボクがアリーシャをお嫁さんにするんだ……」
「ほう……お前たちも俺がいない間に随分アリーシャと仲良くなったようだな。だがアリーシャを妻にするのはこの俺だ。なんといっても長男で第一皇子だからな」
「そんなの関係ないさ。兄上は確かに強いけど、女性を幸福にするのは力とは限らないからね。女性の口説き方すら知らない兄上に負ける気はしないよ」
「そうだよ、ハイラル兄さん……アリーシャはボクが幸せにしたい……ボクの方が兄さんたちの十倍はアリーシャを愛してる……!」
「ふっ、面白いな。いいだろう、そこまで言うのなら勝負するか? 誰がアリーシャにふさわしい男か……」
「望むところだよ。受けて立つ」
「……ボクも……!」
「今度の食事会で誰が一番アリーシャを満足させられるか、競い合おうじゃないか!」
「望むところだよ」
「……ボクだって……!」
「ははっ……いいね……!」
ロランとエクレール、それにハイラルは笑い合う。
「えっ、えぇぇぇぇっ!?」
こうしてなぜか、食事会は三人の皇子によるアリーシャを巡った勝負になってしまったのだった。
11
お気に入りに追加
1,290
あなたにおすすめの小説
私生児聖女は二束三文で売られた敵国で幸せになります!
近藤アリス
恋愛
私生児聖女のコルネリアは、敵国に二束三文で売られて嫁ぐことに。
「悪名高い国王のヴァルター様は私好みだし、みんな優しいし、ご飯美味しいし。あれ?この国最高ですわ!」
声を失った儚げ見た目のコルネリアが、勘違いされたり、幸せになったりする話。
※ざまぁはほんのり。安心のハッピーエンド設定です!
※「カクヨム」にも掲載しています。
召喚されたら聖女が二人!? 私はお呼びじゃないようなので好きに生きます
かずきりり
ファンタジー
旧題:召喚された二人の聖女~私はお呼びじゃないようなので好きに生きます~
【第14回ファンタジー小説大賞エントリー】
奨励賞受賞
●聖女編●
いきなり召喚された上に、ババァ発言。
挙句、偽聖女だと。
確かに女子高生の方が聖女らしいでしょう、そうでしょう。
だったら好きに生きさせてもらいます。
脱社畜!
ハッピースローライフ!
ご都合主義万歳!
ノリで生きて何が悪い!
●勇者編●
え?勇者?
うん?勇者?
そもそも召喚って何か知ってますか?
またやらかしたのかバカ王子ー!
●魔界編●
いきおくれって分かってるわー!
それよりも、クロを探しに魔界へ!
魔界という場所は……とてつもなかった
そしてクロはクロだった。
魔界でも見事になしてみせようスローライフ!
邪魔するなら排除します!
--------------
恋愛はスローペース
物事を組み立てる、という訓練のため三部作長編を予定しております。
【完結】聖女召喚の聖女じゃない方~無魔力な私が溺愛されるってどういう事?!
未知香
恋愛
※エールや応援ありがとうございます!
会社帰りに聖女召喚に巻き込まれてしまった、アラサーの会社員ツムギ。
一緒に召喚された女子高生のミズキは聖女として歓迎されるが、
ツムギは魔力がゼロだった為、偽物だと認定された。
このまま何も説明されずに捨てられてしまうのでは…?
人が去った召喚場でひとり絶望していたツムギだったが、
魔法師団長は無魔力に興味があるといい、彼に雇われることとなった。
聖女として王太子にも愛されるようになったミズキからは蔑視されるが、
魔法師団長は無魔力のツムギをモルモットだと離そうとしない。
魔法師団長は少し猟奇的な言動もあるものの、
冷たく整った顔とわかりにくい態度の中にある優しさに、徐々にツムギは惹かれていく…
聖女召喚から始まるハッピーエンドの話です!
完結まで書き終わってます。
※他のサイトにも連載してます
【完結】魔力がないと見下されていた私は仮面で素顔を隠した伯爵と結婚することになりました〜さらに魔力石まで作り出せなんて、冗談じゃない〜
光城 朱純
ファンタジー
魔力が強いはずの見た目に生まれた王女リーゼロッテ。
それにも拘わらず、魔力の片鱗すらみえないリーゼロッテは家族中から疎まれ、ある日辺境伯との結婚を決められる。
自分のあざを隠す為に仮面をつけて生活する辺境伯は、龍を操ることができると噂の伯爵。
隣に魔獣の出る森を持ち、雪深い辺境地での冷たい辺境伯との新婚生活は、身も心も凍えそう。
それでも国の端でひっそり生きていくから、もう放っておいて下さい。
私のことは私で何とかします。
ですから、国のことは国王が何とかすればいいのです。
魔力が使えない私に、魔力石を作り出せだなんて、そんなの無茶です。
もし作り出すことができたとしても、やすやすと渡したりしませんよ?
これまで虐げられた分、ちゃんと返して下さいね。
表紙はPhoto AC様よりお借りしております。
お堅い公爵様に求婚されたら、溺愛生活が始まりました
群青みどり
恋愛
国に死ぬまで搾取される聖女になるのが嫌で実力を隠していたアイリスは、周囲から無能だと虐げられてきた。
どれだけ酷い目に遭おうが強い精神力で乗り越えてきたアイリスの安らぎの時間は、若き公爵のセピアが神殿に訪れた時だった。
そんなある日、セピアが敵と対峙した時にたまたま近くにいたアイリスは巻き込まれて怪我を負い、気絶してしまう。目が覚めると、顔に傷痕が残ってしまったということで、セピアと婚約を結ばれていた!
「どうか怪我を負わせた責任をとって君と結婚させてほしい」
こんな怪我、聖女の力ですぐ治せるけれど……本物の聖女だとバレたくない!
このまま正体バレして国に搾取される人生を送るか、他の方法を探して婚約破棄をするか。
婚約破棄に向けて悩むアイリスだったが、罪悪感から求婚してきたはずのセピアの溺愛っぷりがすごくて⁉︎
「ずっと、どうやってこの神殿から君を攫おうかと考えていた」
麗しの公爵様は、今日も聖女にしか見せない笑顔を浮かべる──
※タイトル変更しました
神の審判でやり直しさせられています
gacchi
恋愛
エスコートもなく、そばにいてくれないばかりか他の女性と一緒にいる婚約者。一人で帰ろうとしたところで、乱暴目的の令息たちに追い詰められ、エミリアは神の審判から奈落の底に落ちていった。気が付いたら、12歳の婚約の挨拶の日に戻されていた。婚約者を一切かえりみなかった氷の騎士のレイニードの様子が何かおかしい?私のやり直し人生はどうなっちゃうの?番外編は不定期更新
辺境伯聖女は城から追い出される~もう王子もこの国もどうでもいいわ~
サイコちゃん
恋愛
聖女エイリスは結界しか張れないため、辺境伯として国境沿いの城に住んでいた。しかし突如王子がやってきて、ある少女と勝負をしろという。その少女はエイリスとは違い、聖女の資質全てを備えていた。もし負けたら聖女の立場と爵位を剥奪すると言うが……あることが切欠で全力を発揮できるようになっていたエイリスはわざと負けることする。そして国は真の聖女を失う――
国外追放を受けた聖女ですが、戻ってくるよう懇願されるけどイケメンの国王陛下に愛されてるので拒否します!!
真時ぴえこ
恋愛
「ルーミア、そなたとの婚約は破棄する!出ていけっ今すぐにだ!」
皇太子アレン殿下はそうおっしゃられました。
ならよいでしょう、聖女を捨てるというなら「どうなっても」知りませんからね??
国外追放を受けた聖女の私、ルーミアはイケメンでちょっとツンデレな国王陛下に愛されちゃう・・・♡
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる