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五章
第38話 両親と再会しました
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ネリネがミディアを連れてアンダーソン家に帰宅すると、使用人たちが驚いた表情を浮かべた。
ネリネの姿を見て驚愕する者や、嫌悪感を示す者など反応は様々だ。
だがネリネは平然としていた。アーノルドが隣にいてくれるからだ。
「ただいま戻りました」
「ネ、ネリネ様……!?」
「それにミディア様まで……一体何があったんです!?」
「お父様とお養母様を呼んでください。事情はお二方に説明します」
「わ、分かりました」
堂々としたネリネの態度に、使用人たちは気圧されたように両親を呼びに行く。
その間、ネリネたちは応接室に通された。
アーノルドは部外者なので、ひとまず応接室の隣にある控室で待機することにした。
やがて両親がやって来る。二人はずっと医療院で引きこもっていたミディアを見て驚愕する。そしてネリネを見ると、父は嫌悪の表情を浮かべた。
「ネリネか。貴様には二度とアンダーソン家の敷居を跨ぐなと言っておいた筈だぞ。今更何の用だ?」
「ミディアを帰しに来ました。ミディアがこれから立ち直る為にも、彼女を支えてあげてください」
「黙れ! 貴様のような者に指図される覚えはないわ! さっさと出ていけ!!」
「あ、あなた……そこまで言わなくても、ここはネリネさんに戻って来て頂いたら如何でしょうか? あなただってネリネさんがいなくなって困っていらっしゃるではありませんか」
養母は父の腕にしがみついて訴える。だが父は忌々しそうに舌打ちすると、養母の手を乱暴に払いのけた。
「キャアッ!!」
「お母様!!」
養母は突き飛ばされる形で床に転がる。ミディアは慌てて母親に駆け寄った。
「黙れ! 妻の分際で夫に指図するな!! こやつは疫病神だ! 私はこやつの顔を見るだけで吐き気がする!! さっさと追い出せ!!」
「お父様、ひどいわ! お母様にもお姉様にも――お姉様は実の娘じゃないの! それなのに、どうしてそんなことを言うの!?」
「実の娘? はっ、冗談も休み休み言え! こやつは前の妻が使用人の男と通じて生まれた汚らわしい娘だ! だから生活魔法などという下賎な魔法の才能を持って生まれてきたのだ!!」
「なっ……!?」
「この女の母親は、こやつを私の娘と偽って育てさせようとしたのだ! だから私はこやつを雑用として扱ってやると決めた!! 汚れた血には汚れた仕事がお似合いだからな!!」
あまりに酷い物言いにネリネは言葉を失う。
今までも父に嫌われているという自覚はあった。
それは自分が聖魔法適性を持たず、生活魔法しか使えないからだと思っていた。
生前の生母と父の仲が良くなかったことも知っている。
けれども、父からそんな風に思われていたなんて知らなかった。
父はそんなことをずっと考えていたのか。だから自分に辛く当たっていたのか。
ネリネは悔しくて泣きそうになる。父にそんな風に思われていた事や、亡き母を侮辱されたことが悔しくて悲しくて堪らなかった。
「いい加減にしろ!!」
その時だった。応接室の扉が開き、肩を怒らせたアーノルドが入ってきた。その剣幕に両親はビクッとする。
「な……なんだ、貴様は!? 誰の許可を取って屋敷に入ってきた!?」
「これは失礼。私はアーノルド・ウォレス侯爵。プロヴィネンス地方を治める者です」
「な、なんと……侯爵閣下!?」
「どうしてこんなところに……!?」
「此度、マティアス殿下からネリネ共々建国祭に招かれましてね。彼女と共に王都へやって来たのです」
「……お、王太子殿下がネリネを招いたですと? どういうことですかな!?」
「私もマティアス殿下も、ネリネの力を評価しているということです。私はこれまで幾度となくネリネに助けられ、支えられました。そのネリネに対する貴公の発言は、とても看過できるものではありません。撤回と、そしてネリネへの謝罪を要求します」
アーノルドは言葉こそ丁寧だが、その表情や声のトーンには怒りが滲んでいる。彼の威圧感に父親はたじろいだ。
「うっ……ぐっ……! い、いくら名高い侯爵閣下といえども、これはアンダーソン家の家庭問題! 口出しは遠慮してもらいたいですな!」
「ほう。ではネリネが貴公の実子ではないというのは、確証があるのですか?」
「そ、それは……」
「その様子ですと、疑惑だけのようですね。私はネリネの母を知りませんが、ネリネのことはよく知っています。彼女を生んだ母がそのような真似をするとは思えない」
「アーノルド様……」
ネリネはアーノルドを見上げる。彼は安心させるように微笑みかけてくれた。
「ネリネを不当に扱うことは許しません。彼女は私の大切な存在です。ネリネへの侮辱は私への侮辱として受け取りましょう」
アーノルドの宣言に、父は不機嫌そうに顔を歪める。そして乱暴に立ち上がると、そのまま応接室を出ていった。
「……あなた、どこへ行くつもりですか!?」
「部屋に戻るのだ! 私も忙しいのでね。いくら侯爵閣下といえど、突然来訪してくるような無礼な客人の相手をしている暇はない!」
「待ってください、あなた!」
養母も慌てて後を追う。残されたネリネは呆然としていたが、アーノルドが肩に手を置く。
「ネリネ、大丈夫か?」
「は、はい……ありがとうございます」
「無理をするな。父親にあんなことを言われて平気でいられる筈もない。……辛かったな、ネリネ」
「あ――」
「だが、君は俺が守る。一人で我慢しなくていいんだ」
アーノルドはネリネを優しく抱きしめる。その温かさに、ネリネは堪えきれず涙を流した。
「あ、ああっ……ううううううっ……!」
「よく耐えたな。偉いぞ、ネリネ」
「アーノルド様……っ!」
アーノルドはネリネが落ち着くまで、ずっと彼女の頭を撫でていた。
しばらくして、ネリネは落ち着きを取り戻した。
その様子を見たミディアは「あっ!」と何かに気付いたように叫んだ。
「もしかして……お姉様とウォレス侯爵様って、そういう関係なの?」
「ミディア、何を言っているの!?」
「だって、抱き合ってるじゃない!」
「そ、それは……!」
ネリネは思わず赤面する。確かに傍目から見ると、恋人同士が愛を確かめ合っているように見えなくもない。
「へえ、あのお姉様がねえ……ねえ、さっき言ったわよね。この世には見た目じゃなくって内面を評価してくれる人がいるって。それってウォレス侯爵様のことだったのね」
「あ、あれは……その……!」
「うん、なんか納得したわ。……お似合いよ。ローガンなんかよりずっとね」
「ミディア……」
「それに私もなんだかスッキリしたわ。お父様があんなことを考えていただなんて……いくらなんでも酷すぎるわ。侯爵様にビシっと言ってもらって、私までスッキリしちゃった。ありがとうございます、ウォレス様」
「君の為にした事ではないから気にしなくていい。……君には君で、やるべき事があるだろう」
「そうですわね。お姉様……今までごめんなさい。私、これから頑張ってみる。心を入れ替えて色んな事を勉強して、お父様や変な男の言いなりにならずに済むように頑張るわ」
「ええ、あなたならきっと出来るわ」
ネリネがミディアの手を握ると、ミディアは嬉しそうな表情を浮かべた。姉妹の和解に、アーノルドも笑みを浮かべる。
「……お父様が言ったことを信じる訳じゃないけど。あの人の言葉が仮に本当だったとしても、お姉様は私のお姉様よ」
「ありがとう、ミディア。私もあなたの姉で嬉しいわ。これからは誰に憚ることなく、仲良くしましょうね」
こうしてネリネとミディアは和解し、再び――あるいは初めて本当の姉妹となった。
その後、ネリネたちはアンダーソン家を後にする。そこでネリネはアーノルドに深々と頭を下げた。
「アーノルド様、先ほどは本当にありがとうございました。アーノルド様がいなければ、私は父に心無い言葉を言われたままになっていたでしょう」
「気にすることはない。ネリネは俺にとって、もう他人ではないのだから。君が困っている時は力になりたいと思う」
「はい……分かりました。私もあなたを支えていきたいです」
ネリネは小さく息を吐くと空を見上げる。
いつの間にか空は薄暮れに染まっていた。遠くに一番星が見える。
「私の居場所はプロヴィネンス地方の、アーノルド様のお屋敷です。アーノルド様やルドルフさん、フレイヤさんにフランツ先生……血の繋がりはないけど、私は皆さんのことを家族のように思っています。だから……これからもよろしくお願いします」
「あぁ、こちらこそ。よろしく頼む、ネリネ」
二人は見つめ合うと、どちらからともなく手を繋ぐ。その光景を、昇り始めた月が照らしていた。
ネリネの姿を見て驚愕する者や、嫌悪感を示す者など反応は様々だ。
だがネリネは平然としていた。アーノルドが隣にいてくれるからだ。
「ただいま戻りました」
「ネ、ネリネ様……!?」
「それにミディア様まで……一体何があったんです!?」
「お父様とお養母様を呼んでください。事情はお二方に説明します」
「わ、分かりました」
堂々としたネリネの態度に、使用人たちは気圧されたように両親を呼びに行く。
その間、ネリネたちは応接室に通された。
アーノルドは部外者なので、ひとまず応接室の隣にある控室で待機することにした。
やがて両親がやって来る。二人はずっと医療院で引きこもっていたミディアを見て驚愕する。そしてネリネを見ると、父は嫌悪の表情を浮かべた。
「ネリネか。貴様には二度とアンダーソン家の敷居を跨ぐなと言っておいた筈だぞ。今更何の用だ?」
「ミディアを帰しに来ました。ミディアがこれから立ち直る為にも、彼女を支えてあげてください」
「黙れ! 貴様のような者に指図される覚えはないわ! さっさと出ていけ!!」
「あ、あなた……そこまで言わなくても、ここはネリネさんに戻って来て頂いたら如何でしょうか? あなただってネリネさんがいなくなって困っていらっしゃるではありませんか」
養母は父の腕にしがみついて訴える。だが父は忌々しそうに舌打ちすると、養母の手を乱暴に払いのけた。
「キャアッ!!」
「お母様!!」
養母は突き飛ばされる形で床に転がる。ミディアは慌てて母親に駆け寄った。
「黙れ! 妻の分際で夫に指図するな!! こやつは疫病神だ! 私はこやつの顔を見るだけで吐き気がする!! さっさと追い出せ!!」
「お父様、ひどいわ! お母様にもお姉様にも――お姉様は実の娘じゃないの! それなのに、どうしてそんなことを言うの!?」
「実の娘? はっ、冗談も休み休み言え! こやつは前の妻が使用人の男と通じて生まれた汚らわしい娘だ! だから生活魔法などという下賎な魔法の才能を持って生まれてきたのだ!!」
「なっ……!?」
「この女の母親は、こやつを私の娘と偽って育てさせようとしたのだ! だから私はこやつを雑用として扱ってやると決めた!! 汚れた血には汚れた仕事がお似合いだからな!!」
あまりに酷い物言いにネリネは言葉を失う。
今までも父に嫌われているという自覚はあった。
それは自分が聖魔法適性を持たず、生活魔法しか使えないからだと思っていた。
生前の生母と父の仲が良くなかったことも知っている。
けれども、父からそんな風に思われていたなんて知らなかった。
父はそんなことをずっと考えていたのか。だから自分に辛く当たっていたのか。
ネリネは悔しくて泣きそうになる。父にそんな風に思われていた事や、亡き母を侮辱されたことが悔しくて悲しくて堪らなかった。
「いい加減にしろ!!」
その時だった。応接室の扉が開き、肩を怒らせたアーノルドが入ってきた。その剣幕に両親はビクッとする。
「な……なんだ、貴様は!? 誰の許可を取って屋敷に入ってきた!?」
「これは失礼。私はアーノルド・ウォレス侯爵。プロヴィネンス地方を治める者です」
「な、なんと……侯爵閣下!?」
「どうしてこんなところに……!?」
「此度、マティアス殿下からネリネ共々建国祭に招かれましてね。彼女と共に王都へやって来たのです」
「……お、王太子殿下がネリネを招いたですと? どういうことですかな!?」
「私もマティアス殿下も、ネリネの力を評価しているということです。私はこれまで幾度となくネリネに助けられ、支えられました。そのネリネに対する貴公の発言は、とても看過できるものではありません。撤回と、そしてネリネへの謝罪を要求します」
アーノルドは言葉こそ丁寧だが、その表情や声のトーンには怒りが滲んでいる。彼の威圧感に父親はたじろいだ。
「うっ……ぐっ……! い、いくら名高い侯爵閣下といえども、これはアンダーソン家の家庭問題! 口出しは遠慮してもらいたいですな!」
「ほう。ではネリネが貴公の実子ではないというのは、確証があるのですか?」
「そ、それは……」
「その様子ですと、疑惑だけのようですね。私はネリネの母を知りませんが、ネリネのことはよく知っています。彼女を生んだ母がそのような真似をするとは思えない」
「アーノルド様……」
ネリネはアーノルドを見上げる。彼は安心させるように微笑みかけてくれた。
「ネリネを不当に扱うことは許しません。彼女は私の大切な存在です。ネリネへの侮辱は私への侮辱として受け取りましょう」
アーノルドの宣言に、父は不機嫌そうに顔を歪める。そして乱暴に立ち上がると、そのまま応接室を出ていった。
「……あなた、どこへ行くつもりですか!?」
「部屋に戻るのだ! 私も忙しいのでね。いくら侯爵閣下といえど、突然来訪してくるような無礼な客人の相手をしている暇はない!」
「待ってください、あなた!」
養母も慌てて後を追う。残されたネリネは呆然としていたが、アーノルドが肩に手を置く。
「ネリネ、大丈夫か?」
「は、はい……ありがとうございます」
「無理をするな。父親にあんなことを言われて平気でいられる筈もない。……辛かったな、ネリネ」
「あ――」
「だが、君は俺が守る。一人で我慢しなくていいんだ」
アーノルドはネリネを優しく抱きしめる。その温かさに、ネリネは堪えきれず涙を流した。
「あ、ああっ……ううううううっ……!」
「よく耐えたな。偉いぞ、ネリネ」
「アーノルド様……っ!」
アーノルドはネリネが落ち着くまで、ずっと彼女の頭を撫でていた。
しばらくして、ネリネは落ち着きを取り戻した。
その様子を見たミディアは「あっ!」と何かに気付いたように叫んだ。
「もしかして……お姉様とウォレス侯爵様って、そういう関係なの?」
「ミディア、何を言っているの!?」
「だって、抱き合ってるじゃない!」
「そ、それは……!」
ネリネは思わず赤面する。確かに傍目から見ると、恋人同士が愛を確かめ合っているように見えなくもない。
「へえ、あのお姉様がねえ……ねえ、さっき言ったわよね。この世には見た目じゃなくって内面を評価してくれる人がいるって。それってウォレス侯爵様のことだったのね」
「あ、あれは……その……!」
「うん、なんか納得したわ。……お似合いよ。ローガンなんかよりずっとね」
「ミディア……」
「それに私もなんだかスッキリしたわ。お父様があんなことを考えていただなんて……いくらなんでも酷すぎるわ。侯爵様にビシっと言ってもらって、私までスッキリしちゃった。ありがとうございます、ウォレス様」
「君の為にした事ではないから気にしなくていい。……君には君で、やるべき事があるだろう」
「そうですわね。お姉様……今までごめんなさい。私、これから頑張ってみる。心を入れ替えて色んな事を勉強して、お父様や変な男の言いなりにならずに済むように頑張るわ」
「ええ、あなたならきっと出来るわ」
ネリネがミディアの手を握ると、ミディアは嬉しそうな表情を浮かべた。姉妹の和解に、アーノルドも笑みを浮かべる。
「……お父様が言ったことを信じる訳じゃないけど。あの人の言葉が仮に本当だったとしても、お姉様は私のお姉様よ」
「ありがとう、ミディア。私もあなたの姉で嬉しいわ。これからは誰に憚ることなく、仲良くしましょうね」
こうしてネリネとミディアは和解し、再び――あるいは初めて本当の姉妹となった。
その後、ネリネたちはアンダーソン家を後にする。そこでネリネはアーノルドに深々と頭を下げた。
「アーノルド様、先ほどは本当にありがとうございました。アーノルド様がいなければ、私は父に心無い言葉を言われたままになっていたでしょう」
「気にすることはない。ネリネは俺にとって、もう他人ではないのだから。君が困っている時は力になりたいと思う」
「はい……分かりました。私もあなたを支えていきたいです」
ネリネは小さく息を吐くと空を見上げる。
いつの間にか空は薄暮れに染まっていた。遠くに一番星が見える。
「私の居場所はプロヴィネンス地方の、アーノルド様のお屋敷です。アーノルド様やルドルフさん、フレイヤさんにフランツ先生……血の繋がりはないけど、私は皆さんのことを家族のように思っています。だから……これからもよろしくお願いします」
「あぁ、こちらこそ。よろしく頼む、ネリネ」
二人は見つめ合うと、どちらからともなく手を繋ぐ。その光景を、昇り始めた月が照らしていた。
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