17 / 43
三章
第17話 アーノルド様に庇ってもらいました
しおりを挟む
村の外れでネリネはケガ人の治療に当たる。
だが、その時だった。
不意にネリネの背後で唸り声が響いたと思うと、森の中から黒い塊が飛び出してきた。
――それは体長三メートルほどの巨大なブラックグリズリーだった。
その瞳は血走っており、口からはダラリと唾液を垂らしている。
明らかに正気を失っている顔つき。魔獣特有の狂暴性を発揮し、ネリネたちに襲い掛かってくる。
「ネリネ!」
「きゃああっ!?」
ネリネは突き飛ばされ、地面を転がる。間一髪で魔獣の爪の餌食にならずに済んだ。
だがネリネの代わりに、彼女を庇ったアーノルドがブラックグリズリーに組み伏せられてしまう。
「グガアアァッ!!」
「あ、アーノルド様!?」
ネリネは慌てて立ち上がると、アーノルドの元へ駆け寄ろうとする。だが――。
「心配しなくてもいい。君はそこで見ているといい」
「えっ……!?」
ブラックグリズリーに組み敷かれたアーノルドは、顔色一つ変えずに涼しげに言った。
この状況で、何故そんなに落ち着いていられるのだろう?
そう思ったネリネだが、理由はすぐに判明した。
ブラックグリズリーの腕に力が入っていない。何故なら、グリズリーの両腕は肘から切断されていたからだ。
「『風刃(ウィンド・カッター)』」
アーノルドが静かに呟くと、彼の周囲に風の刃が無数に現れる。
それらはアーノルドの命令を受け、一斉に動き出した。
無数の風の刃がブラックグリズリーの全身を切り刻む。
黒い毛皮がズタボロになり、鮮血が飛び散った。
ブラックグリズリーの身体はズタズタに引き裂かれ、その場に崩れ落ちる。
それでもなおアーノルドに一矢報いようと足掻いてもがくが、全て無駄に終わる。
ブラックグリズリーはアーノルドに辿り着くことなく、絶命した。
「ふう……終わったか」
アーノルドはため息をつくとゆっくり体を起こす。そしてブラックグリズリーを一瞥して言った。
「雄のブラックグリズリーか。先程倒したのは雌だったな、ルドルフ?」
「はい、アーノルド様! 今の時期だと恐らくつがいだったのでしょう。雌を殺されて怒り狂った雄が襲ってきたんでしょうね。大丈夫でしたか?」
「問題ない。……と言いたいところだが、少々不覚だったな。ネリネに接近を許してしまった。……ネリネ、無事か?」
「は、はい……アーノルド様のおかげで無事です……!」
ネリネが答えると、アーノルドは安堵のため息を漏らす。
それから彼はネリネに手を差し伸べて助け起こした。
アーノルドの右腕からは血が滴っていた。恐らくブラックグリズリーからネリネを庇った時についた傷だろう。
「大変です! アーノルド様こそケガをしているじゃありませんか!!」
「この程度かすり傷だ。大したことはない」
「いけません! すぐに手当しないと……!」
「だから平気だと――」
「ダメです! 野生動物につけられた傷は、雑菌が入りやすく化膿しやすいんですから!」
「そ、そうなのか? よく知っているんだな……」
「はい、医療院でよく怪我人の手当をしていましたから!」
「分かった、君の言う通りにしよう。ネリネ、すまないが手当を頼む」
「かしこまりました」
ネリネはアーノルドの腕を取ると、『応急手当(ファーストエイド)』を発動させる。
アーノルドの血が止まり、傷も塞がっていった。
「これで良し……っと。アーノルド様、ありがとうございました」
「なぜ君が礼を言うんだ? 礼を言う必要があるのは治療してもらった私の方だろう」
「でも無理強いするような形になってしまったので……」
「そんなことは気にしなくていい。私のことを心配してくれたのだろう? ありがとう、嬉しいよ」
アーノルドはそう言うと、ネリネの頭にぽんと手を乗せる。そして優しく頭を撫でた。
ネリネはポカンとする。そして一瞬の後、自分が何をされているのかを知って、様々な感情が一気に押し寄せてきた。
「ぅ……っ、ふぇっ……!」
「な……!? ど、どうした!?」
突然泣き始めたネリネを見て、アーノルドは慌てる。
「すまない、嫌だったのか……!?」
「いえ、違うんです……! だ、誰かに頭を撫でられるのなんて、私、初めてだから……」
「初めて? ご家族は健在なのではなかったのか?」
「あっ――」
しまった。余計なことを言ってしまった。
自らの失言に気付いたネリネは慌てて涙を拭うと取り繕った。
「ひ、久しぶりの間違いでした! すみません、変なこと言って……! あはははは……!」
「…………そうか」
アーノルドは何か言いかけたが、結局何も言わなかった。
「……よし、それでは村の見回りをしよう。まだ魔獣がいるかもしれないからな」
「はい!」
こうして三人はミスカ村を隅々まで見て回った。
その最中、ネリネは先程のことを思い出し、胸の奥がじんわりと温かくなっていくのを感じた。
(誰かに頭を撫でてもらうのって、あんなに安心するものなんだ……)
ネリネはまだ一歳の時に実母を亡くした。
それから実父と養母には愛情を注がれず、婚約者のローガンとの間にも愛はなかった。
ネリネは誰かに頭を撫でられた事がない。
妹のミディアがよく両親に撫でられているのを、ずっと羨ましいと思って見てきた。
もしかすると死んでしまった実母は撫でてくれたのかもしれない。
でも赤ん坊だったネリネは覚えていない。
だから今の今まで知らなかった。誰かに頭を撫でてもらえることがこんなにも幸せな気持ちになれるということを。
(またアーノルド様に頭を撫でてほしいなぁ……)
そんなことを考えながら、ネリネはケガ人を治療して回った。
だが、その時だった。
不意にネリネの背後で唸り声が響いたと思うと、森の中から黒い塊が飛び出してきた。
――それは体長三メートルほどの巨大なブラックグリズリーだった。
その瞳は血走っており、口からはダラリと唾液を垂らしている。
明らかに正気を失っている顔つき。魔獣特有の狂暴性を発揮し、ネリネたちに襲い掛かってくる。
「ネリネ!」
「きゃああっ!?」
ネリネは突き飛ばされ、地面を転がる。間一髪で魔獣の爪の餌食にならずに済んだ。
だがネリネの代わりに、彼女を庇ったアーノルドがブラックグリズリーに組み伏せられてしまう。
「グガアアァッ!!」
「あ、アーノルド様!?」
ネリネは慌てて立ち上がると、アーノルドの元へ駆け寄ろうとする。だが――。
「心配しなくてもいい。君はそこで見ているといい」
「えっ……!?」
ブラックグリズリーに組み敷かれたアーノルドは、顔色一つ変えずに涼しげに言った。
この状況で、何故そんなに落ち着いていられるのだろう?
そう思ったネリネだが、理由はすぐに判明した。
ブラックグリズリーの腕に力が入っていない。何故なら、グリズリーの両腕は肘から切断されていたからだ。
「『風刃(ウィンド・カッター)』」
アーノルドが静かに呟くと、彼の周囲に風の刃が無数に現れる。
それらはアーノルドの命令を受け、一斉に動き出した。
無数の風の刃がブラックグリズリーの全身を切り刻む。
黒い毛皮がズタボロになり、鮮血が飛び散った。
ブラックグリズリーの身体はズタズタに引き裂かれ、その場に崩れ落ちる。
それでもなおアーノルドに一矢報いようと足掻いてもがくが、全て無駄に終わる。
ブラックグリズリーはアーノルドに辿り着くことなく、絶命した。
「ふう……終わったか」
アーノルドはため息をつくとゆっくり体を起こす。そしてブラックグリズリーを一瞥して言った。
「雄のブラックグリズリーか。先程倒したのは雌だったな、ルドルフ?」
「はい、アーノルド様! 今の時期だと恐らくつがいだったのでしょう。雌を殺されて怒り狂った雄が襲ってきたんでしょうね。大丈夫でしたか?」
「問題ない。……と言いたいところだが、少々不覚だったな。ネリネに接近を許してしまった。……ネリネ、無事か?」
「は、はい……アーノルド様のおかげで無事です……!」
ネリネが答えると、アーノルドは安堵のため息を漏らす。
それから彼はネリネに手を差し伸べて助け起こした。
アーノルドの右腕からは血が滴っていた。恐らくブラックグリズリーからネリネを庇った時についた傷だろう。
「大変です! アーノルド様こそケガをしているじゃありませんか!!」
「この程度かすり傷だ。大したことはない」
「いけません! すぐに手当しないと……!」
「だから平気だと――」
「ダメです! 野生動物につけられた傷は、雑菌が入りやすく化膿しやすいんですから!」
「そ、そうなのか? よく知っているんだな……」
「はい、医療院でよく怪我人の手当をしていましたから!」
「分かった、君の言う通りにしよう。ネリネ、すまないが手当を頼む」
「かしこまりました」
ネリネはアーノルドの腕を取ると、『応急手当(ファーストエイド)』を発動させる。
アーノルドの血が止まり、傷も塞がっていった。
「これで良し……っと。アーノルド様、ありがとうございました」
「なぜ君が礼を言うんだ? 礼を言う必要があるのは治療してもらった私の方だろう」
「でも無理強いするような形になってしまったので……」
「そんなことは気にしなくていい。私のことを心配してくれたのだろう? ありがとう、嬉しいよ」
アーノルドはそう言うと、ネリネの頭にぽんと手を乗せる。そして優しく頭を撫でた。
ネリネはポカンとする。そして一瞬の後、自分が何をされているのかを知って、様々な感情が一気に押し寄せてきた。
「ぅ……っ、ふぇっ……!」
「な……!? ど、どうした!?」
突然泣き始めたネリネを見て、アーノルドは慌てる。
「すまない、嫌だったのか……!?」
「いえ、違うんです……! だ、誰かに頭を撫でられるのなんて、私、初めてだから……」
「初めて? ご家族は健在なのではなかったのか?」
「あっ――」
しまった。余計なことを言ってしまった。
自らの失言に気付いたネリネは慌てて涙を拭うと取り繕った。
「ひ、久しぶりの間違いでした! すみません、変なこと言って……! あはははは……!」
「…………そうか」
アーノルドは何か言いかけたが、結局何も言わなかった。
「……よし、それでは村の見回りをしよう。まだ魔獣がいるかもしれないからな」
「はい!」
こうして三人はミスカ村を隅々まで見て回った。
その最中、ネリネは先程のことを思い出し、胸の奥がじんわりと温かくなっていくのを感じた。
(誰かに頭を撫でてもらうのって、あんなに安心するものなんだ……)
ネリネはまだ一歳の時に実母を亡くした。
それから実父と養母には愛情を注がれず、婚約者のローガンとの間にも愛はなかった。
ネリネは誰かに頭を撫でられた事がない。
妹のミディアがよく両親に撫でられているのを、ずっと羨ましいと思って見てきた。
もしかすると死んでしまった実母は撫でてくれたのかもしれない。
でも赤ん坊だったネリネは覚えていない。
だから今の今まで知らなかった。誰かに頭を撫でてもらえることがこんなにも幸せな気持ちになれるということを。
(またアーノルド様に頭を撫でてほしいなぁ……)
そんなことを考えながら、ネリネはケガ人を治療して回った。
21
お気に入りに追加
4,132
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
婚約破棄ですか? ありがとうございます
安奈
ファンタジー
サイラス・トートン公爵と婚約していた侯爵令嬢のアリッサ・メールバークは、突然、婚約破棄を言われてしまった。
「お前は天才なので、一緒に居ると私が霞んでしまう。お前とは今日限りで婚約破棄だ!」
「左様でございますか。残念ですが、仕方ありません……」
アリッサは彼の婚約破棄を受け入れるのだった。強制的ではあったが……。
その後、フリーになった彼女は何人もの貴族から求愛されることになる。元々、アリッサは非常にモテていたのだが、サイラスとの婚約が決まっていた為に周囲が遠慮していただけだった。
また、サイラス自体も彼女への愛を再認識して迫ってくるが……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【短編】愛する婚約者様が「君は僕に相応しくない」と仰ったので
砂礫レキ
恋愛
伯爵令嬢エリザベトは内気で卑屈な性格だった。
華やかで明るい姉たちと比較し自分を欠点だらけの人間と思い込んでいるのだ。
そんな彼女は婚約者となったカルロス男爵令息に「今のままでは自分に相応しくない」と言い切られてしまう。
常に自信満々のカルロスに惹かれ、彼に相応しい女性になろうとエリザベトは周囲の助けを借りながら変わっていく。
しかしカルロスは次から次へと彼女の欠点を指摘していく。
それを改善しようと努力するエリザベトだったが、徐々にカルロスへの感情も変化していった。
※小説家になろうにも掲載しております。
公爵家の家族ができました。〜記憶を失くした少女は新たな場所で幸せに過ごす〜
月
ファンタジー
記憶を失くしたフィーは、怪我をして国境沿いの森で倒れていたところをウィスタリア公爵に助けてもらい保護される。
けれど、公爵家の次女フィーリアの大切なワンピースを意図せず着てしまい、双子のアルヴァートとリティシアを傷付けてしまう。
ウィスタリア公爵夫妻には五人の子どもがいたが、次女のフィーリアは病気で亡くなってしまっていたのだ。
大切なワンピースを着てしまったこと、フィーリアの愛称フィーと公爵夫妻から呼ばれたことなどから双子との確執ができてしまった。
子どもたちに受け入れられないまま王都にある本邸へと戻ることになってしまったフィーに、そのこじれた関係のせいでとある出来事が起きてしまう。
素性もわからないフィーに優しくしてくれるウィスタリア公爵夫妻と、心を開き始めた子どもたちにどこか後ろめたい気持ちを抱いてしまう。
それは夢の中で見た、フィーと同じ輝くような金色の髪をした男の子のことが気になっていたからだった。
夢の中で見た、金色の花びらが舞う花畑。
ペンダントの金に彫刻された花と水色の魔石。
自分のことをフィーと呼んだ、夢の中の男の子。
フィーにとって、それらは記憶を取り戻す唯一の手がかりだった。
夢で会った、金色の髪をした男の子との関係。
新たに出会う、友人たち。
再会した、大切な人。
そして成長するにつれ周りで起き始めた不可解なこと。
フィーはどのように公爵家で過ごしていくのか。
★記憶を失くした代わりに前世を思い出した、ちょっとだけ感情豊かな少女が新たな家族の優しさに触れ、信頼できる友人に出会い、助け合い、そして忘れていた大切なものを取り戻そうとするお話です。
※前世の記憶がありますが、転生のお話ではありません。
※一話あたり二千文字前後となります。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】許婚の子爵令息から婚約破棄を宣言されましたが、それを知った公爵家の幼馴染から溺愛されるようになりました
八重
恋愛
「ソフィ・ルヴェリエ! 貴様とは婚約破棄する!」
子爵令息エミール・エストレが言うには、侯爵令嬢から好意を抱かれており、男としてそれに応えねばならないというのだ。
失意のどん底に突き落とされたソフィ。
しかし、婚約破棄をきっかけに幼馴染の公爵令息ジル・ルノアールから溺愛されることに!
一方、エミールの両親はソフィとの婚約破棄を知って大激怒。
エミールの両親の命令で『好意の証拠』を探すが、侯爵令嬢からの好意は彼の勘違いだった。
なんとかして侯爵令嬢を口説くが、婚約者のいる彼女がなびくはずもなく……。
焦ったエミールはソフィに復縁を求めるが、時すでに遅し──
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
真実の愛がどうなろうと関係ありません。
希猫 ゆうみ
恋愛
伯爵令息サディアスはメイドのリディと恋に落ちた。
婚約者であった伯爵令嬢フェルネは無残にも婚約を解消されてしまう。
「僕はリディと真実の愛を貫く。誰にも邪魔はさせない!」
サディアスの両親エヴァンズ伯爵夫妻は激怒し、息子を勘当、追放する。
それもそのはずで、フェルネは王家の血を引く名門貴族パートランド伯爵家の一人娘だった。
サディアスからの一方的な婚約解消は決して許されない裏切りだったのだ。
一ヶ月後、愛を信じないフェルネに新たな求婚者が現れる。
若きバラクロフ侯爵レジナルド。
「あら、あなたも真実の愛を実らせようって仰いますの?」
フェルネの曾祖母シャーリンとレジナルドの祖父アルフォンス卿には悲恋の歴史がある。
「子孫の我々が結婚しようと関係ない。聡明な妻が欲しいだけだ」
互いに塩対応だったはずが、気づくとクーデレ夫婦になっていたフェルネとレジナルド。
その頃、真実の愛を貫いたはずのサディアスは……
(予定より長くなってしまった為、完結に伴い短編→長編に変更しました)
婚約破棄をされた悪役令嬢は、すべてを見捨てることにした
アルト
ファンタジー
今から七年前。
婚約者である王太子の都合により、ありもしない罪を着せられ、国外追放に処された一人の令嬢がいた。偽りの悪業の経歴を押し付けられ、人里に彼女の居場所はどこにもなかった。
そして彼女は、『魔の森』と呼ばれる魔窟へと足を踏み入れる。
そして現在。
『魔の森』に住まうとある女性を訪ねてとある集団が彼女の勧誘にと向かっていた。
彼らの正体は女神からの神託を受け、結成された魔王討伐パーティー。神託により指名された最後の一人の勧誘にと足を運んでいたのだが——。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
無能と呼ばれ、婚約破棄されたのでこの国を出ていこうと思います
由香
恋愛
家族に無能と呼ばれ、しまいには妹に婚約者をとられ、婚約破棄された…
私はその時、決意した。
もう我慢できないので国を出ていこうと思います!
━━実は無能ではなく、国にとっては欠かせない存在だったノエル
ノエルを失った国はこれから一体どうなっていくのでしょう…
少し変更しました。
公爵令嬢アナスタシアの華麗なる鉄槌
招杜羅147
ファンタジー
「婚約は破棄だ!」
毒殺容疑の冤罪で、婚約者の手によって投獄された公爵令嬢・アナスタシア。
彼女は獄中死し、それによって3年前に巻き戻る。
そして…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる