658 / 718
第十五章 終焉
第五十二話 分析と想定、そして相対
しおりを挟む
「なーんか……凄いことになってんなぁ……」
ラルフは空にワープホールを開けて、モニター代わりに俯瞰から戦況を眺めていた。
ずっと見ていた感じではアルテミスが参戦したところから八大地獄の猛攻に陰りが見え始める。
ゼアルのところは相変わらずといった感じだ。中枢というより端っこで戦っているような、戦場に出ていながら肝心な部分には触れられていない蚊帳の外といった風。
(いや、違うな……相手を誘っているのか?相手の戦力を削って主格を誘き出す戦略か?)
戦場でひたすらに魔族を削れば、強さに惹かれて魔王クラスがこんにちわ。これはざらにある。
魔族の中で最も優れた魔族が座る最上位の椅子。強さだけがこの世の真理である魔族にとって、強い敵と戦い、これに勝利することは誉である。なので魔王と当たりたければ、数ヶ月~数年監視し続けて魔王にこっそり奇襲を掛けるか、戦場で魔王軍の戦力をひたすら削るかのどちらかとなる。
稀に相手の何らかに見惚れ、戦わずして屈服する場合や、恐怖に慄いて敵に自ら跪く魔王もいたが、前記の通り稀も稀である。
本日この場が通常の戦争ならばゼアルの戦いで良い。イミーナならトンズラこいただろうが、他の魔王なら必ず顔を出す。
「まぁ、相手は神だけどな」
アルテミスがこの騒動の主格である以上、出てくるかどうかは賭けだ。だからと言ってゼアルの戦い方を否定はしない。誘い出すという一点においては考え方がラルフと符合する。
「ねぇラルフゥ……そろそろ良いでしょ?」
先程からうずうずしているミーシャは戦いたそうにこちらを見ている。ラルフは顎に手を置いて考え込む。
既にアルテミスが戦場に出てきているので決着は早そうだ。前回のアルテミスの力を考えてもラルフとミーシャ、ベルフィアにも効いていなかったように思う。
ただ前回と違うのは神全員がパワーアップしていることだ。ハンターとグレースの結婚式場にてベルフィアがアトムに操られたように、アルテミスの何らかの能力も向上しているのは確かだ。魔族が理性を失っているのもこれに起因すると考えられる。
それを差し引いてもミーシャには通用しない。何故ならパワーアップしたアトムに操られなかったから。他はともかくミーシャは参戦可能だ。
「今見ている限りでは特にロングマンたちに変わりはない。寧ろ戦いに苦戦して大変そうに思える。アルテミスの能力が操る能力であるなら、あの八大地獄相手に力を使わないのはおかしい。さっさと使用して戦力強化したいはず。俺ならそうする。けど盛大に転けた魔族をわざわざ起き上がらせてまで戦わせるのは、操ることが本質ではないからだと推測出来る……よな?」
ラルフは自分の見解を確かめるようにミーシャを経由してイミーナたちを見渡す。積極的に黒影が頷いているのを見て自信を持ったラルフはハットの鍔を指で撫でた。それを見たミーシャは戦えることを確信して嬉しそうに肩を上下させている。しかしここでイミーナが口を挟む。
「本当にそうでしょうか?」
今にも飛び出して行きそうなミーシャたちの心にブレーキを掛ける。悲しそうな、それでいて怒気を孕んだような目で睨まれながらも澄ました顔でイミーナは反論する。
「確かに八大地獄の連中は操られてはいませんが、あれらは小物。我々が出てくるのを待っているとは考えられませんか?」
これにはラルフも口を噤む。八大地獄を小物と断じる彼女の位階は魔王。第八魔王”群青”を仕留めた実力を思えばロングマンたちも大きな括りで魔王クラスだが、ノーンやトドットを見る限りでは個々人の実力に大きな差異が見える。イミーナの言う通り、この世界で自他共に認められた魔王が出てくるのを待っている可能性は否定出来ない。
「彼女の目的が一体何であるのかを考えるべきでは?ミーシャ様、並びにラルフ。あなた方が狙われているのは周知の事実。なのに八大地獄との戦いに興じている。これはアルテミスによる陽動作戦だと考えますね」
「そこまで頭良い奴か?」
「さぁ。しかし多角的観点から物事を見なければ足元を掬われますよ?」
多角的観点。これほど信用出来ない言葉もない。ラルフが相手に陥って欲しい答えから最も離れる考え方だから。
自分の気持ちだけを優先させるならイミーナの言ってることは全面却下で無謀な突撃を敢行する。でも理性はそうさせない。一度多角的観点の思考に陥ると思い切った行動には移れないのだ。
その上で、多角的観点を馬鹿に出来ない。よくよく考えれば何で命の危険を晒すような無謀な行為が出来ようか。生きるため、勝つために戦わなくてはいけないのに……。それに神を相手に慎重にならないのはおかしい。好き嫌いで考えを放棄するなど以ての外だ。
「目には目を、歯には歯を……」
昔読んだ本にあった文言。「被害者が傷付けられた箇所と同じ箇所を加害者に付けよ」という報復に関するものだったと記憶している。息子を落石事故で失った男性が、事故を起こしてしまった男の息子を殺してしまう陰気な復讐劇。
「陽動には陽動を……ってか?」
本の内容と違って復讐ではないが仕返しという点では同じことだ。
ラルフの腹は決まった。
「どうする気?」
「へっ、いつもの囮作戦だよ。俺が出て行く」
「ならば私も同行いたしましょう」
黒影がススッと前に出てくる。エレノアの忠誠心から自己犠牲を厭わない殊勝な行動。感心こそするがラルフは首を振った。
「アルテミスが相手の正気を奪う能力なら、黒影が正気を失った時が俺の最期だ。遠慮させてもらうよ」
「……それはあなたも同様では?」
「ん?ああ、俺には効かないんだよ。神の能力には耐性がついてっからな。サトリのお陰さ。精神攻撃限定でだけど……それより良いか?俺がヤバイって思ったらワープホールを繋ぐから、その時はよろしく頼むぜ。それまでは待機しといてくれよ?」
ラルフはアルテミスの元へと向かった。
ワープホールを跨いで戦場に降り立つラルフ。アルテミスは待ってましたと喜んだが、ラルフが護衛の一人もつけていないことが不思議で不満だった。もし護衛が居たらラルフを護衛に殺させていたというのに残念なことだ。
「来てやったぞアルテミス!」
それでもラルフの発言はアルテミスに高揚感を与えた。
「良いにゃ良いにゃ!ちょっと好きになってきたにゃよラルフ!」
ラルフは空にワープホールを開けて、モニター代わりに俯瞰から戦況を眺めていた。
ずっと見ていた感じではアルテミスが参戦したところから八大地獄の猛攻に陰りが見え始める。
ゼアルのところは相変わらずといった感じだ。中枢というより端っこで戦っているような、戦場に出ていながら肝心な部分には触れられていない蚊帳の外といった風。
(いや、違うな……相手を誘っているのか?相手の戦力を削って主格を誘き出す戦略か?)
戦場でひたすらに魔族を削れば、強さに惹かれて魔王クラスがこんにちわ。これはざらにある。
魔族の中で最も優れた魔族が座る最上位の椅子。強さだけがこの世の真理である魔族にとって、強い敵と戦い、これに勝利することは誉である。なので魔王と当たりたければ、数ヶ月~数年監視し続けて魔王にこっそり奇襲を掛けるか、戦場で魔王軍の戦力をひたすら削るかのどちらかとなる。
稀に相手の何らかに見惚れ、戦わずして屈服する場合や、恐怖に慄いて敵に自ら跪く魔王もいたが、前記の通り稀も稀である。
本日この場が通常の戦争ならばゼアルの戦いで良い。イミーナならトンズラこいただろうが、他の魔王なら必ず顔を出す。
「まぁ、相手は神だけどな」
アルテミスがこの騒動の主格である以上、出てくるかどうかは賭けだ。だからと言ってゼアルの戦い方を否定はしない。誘い出すという一点においては考え方がラルフと符合する。
「ねぇラルフゥ……そろそろ良いでしょ?」
先程からうずうずしているミーシャは戦いたそうにこちらを見ている。ラルフは顎に手を置いて考え込む。
既にアルテミスが戦場に出てきているので決着は早そうだ。前回のアルテミスの力を考えてもラルフとミーシャ、ベルフィアにも効いていなかったように思う。
ただ前回と違うのは神全員がパワーアップしていることだ。ハンターとグレースの結婚式場にてベルフィアがアトムに操られたように、アルテミスの何らかの能力も向上しているのは確かだ。魔族が理性を失っているのもこれに起因すると考えられる。
それを差し引いてもミーシャには通用しない。何故ならパワーアップしたアトムに操られなかったから。他はともかくミーシャは参戦可能だ。
「今見ている限りでは特にロングマンたちに変わりはない。寧ろ戦いに苦戦して大変そうに思える。アルテミスの能力が操る能力であるなら、あの八大地獄相手に力を使わないのはおかしい。さっさと使用して戦力強化したいはず。俺ならそうする。けど盛大に転けた魔族をわざわざ起き上がらせてまで戦わせるのは、操ることが本質ではないからだと推測出来る……よな?」
ラルフは自分の見解を確かめるようにミーシャを経由してイミーナたちを見渡す。積極的に黒影が頷いているのを見て自信を持ったラルフはハットの鍔を指で撫でた。それを見たミーシャは戦えることを確信して嬉しそうに肩を上下させている。しかしここでイミーナが口を挟む。
「本当にそうでしょうか?」
今にも飛び出して行きそうなミーシャたちの心にブレーキを掛ける。悲しそうな、それでいて怒気を孕んだような目で睨まれながらも澄ました顔でイミーナは反論する。
「確かに八大地獄の連中は操られてはいませんが、あれらは小物。我々が出てくるのを待っているとは考えられませんか?」
これにはラルフも口を噤む。八大地獄を小物と断じる彼女の位階は魔王。第八魔王”群青”を仕留めた実力を思えばロングマンたちも大きな括りで魔王クラスだが、ノーンやトドットを見る限りでは個々人の実力に大きな差異が見える。イミーナの言う通り、この世界で自他共に認められた魔王が出てくるのを待っている可能性は否定出来ない。
「彼女の目的が一体何であるのかを考えるべきでは?ミーシャ様、並びにラルフ。あなた方が狙われているのは周知の事実。なのに八大地獄との戦いに興じている。これはアルテミスによる陽動作戦だと考えますね」
「そこまで頭良い奴か?」
「さぁ。しかし多角的観点から物事を見なければ足元を掬われますよ?」
多角的観点。これほど信用出来ない言葉もない。ラルフが相手に陥って欲しい答えから最も離れる考え方だから。
自分の気持ちだけを優先させるならイミーナの言ってることは全面却下で無謀な突撃を敢行する。でも理性はそうさせない。一度多角的観点の思考に陥ると思い切った行動には移れないのだ。
その上で、多角的観点を馬鹿に出来ない。よくよく考えれば何で命の危険を晒すような無謀な行為が出来ようか。生きるため、勝つために戦わなくてはいけないのに……。それに神を相手に慎重にならないのはおかしい。好き嫌いで考えを放棄するなど以ての外だ。
「目には目を、歯には歯を……」
昔読んだ本にあった文言。「被害者が傷付けられた箇所と同じ箇所を加害者に付けよ」という報復に関するものだったと記憶している。息子を落石事故で失った男性が、事故を起こしてしまった男の息子を殺してしまう陰気な復讐劇。
「陽動には陽動を……ってか?」
本の内容と違って復讐ではないが仕返しという点では同じことだ。
ラルフの腹は決まった。
「どうする気?」
「へっ、いつもの囮作戦だよ。俺が出て行く」
「ならば私も同行いたしましょう」
黒影がススッと前に出てくる。エレノアの忠誠心から自己犠牲を厭わない殊勝な行動。感心こそするがラルフは首を振った。
「アルテミスが相手の正気を奪う能力なら、黒影が正気を失った時が俺の最期だ。遠慮させてもらうよ」
「……それはあなたも同様では?」
「ん?ああ、俺には効かないんだよ。神の能力には耐性がついてっからな。サトリのお陰さ。精神攻撃限定でだけど……それより良いか?俺がヤバイって思ったらワープホールを繋ぐから、その時はよろしく頼むぜ。それまでは待機しといてくれよ?」
ラルフはアルテミスの元へと向かった。
ワープホールを跨いで戦場に降り立つラルフ。アルテミスは待ってましたと喜んだが、ラルフが護衛の一人もつけていないことが不思議で不満だった。もし護衛が居たらラルフを護衛に殺させていたというのに残念なことだ。
「来てやったぞアルテミス!」
それでもラルフの発言はアルテミスに高揚感を与えた。
「良いにゃ良いにゃ!ちょっと好きになってきたにゃよラルフ!」
0
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
闇ガチャ、異世界を席巻する
白井木蓮
ファンタジー
異世界に転移してしまった……どうせなら今までとは違う人生を送ってみようと思う。
寿司が好きだから寿司職人にでもなってみようか。
いや、せっかく剣と魔法の世界に来たんだ。
リアルガチャ屋でもやってみるか。
ガチャの商品は武器、防具、そして…………。
※小説家になろうでも投稿しております。
セラルフィの七日間戦争
炭酸吸い
ファンタジー
世界と世界を繋ぐ次元。その空間を渡ることができる数少ない高位生命体、《マヨイビト》は、『世界を滅ぼすほどの力を持つ臓器』を内に秘めていた。各世界にとって彼らは侵入されるべき存在では無い。そんな危険生物を排除する組織《DOS》の一人が、《マヨイビト》である少女、セラルフィの命を狙う。ある日、組織の男シルヴァリーに心臓を抜き取られた彼女は、残り『七日間しか生きられない体』になってしまった。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使う事でスキルを強化、更に新スキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった…
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく…
※小説家になろう、カクヨムでも掲載しております。
神速の成長チート! ~無能だと追い出されましたが、逆転レベルアップで最強異世界ライフ始めました~
雪華慧太
ファンタジー
高校生の裕樹はある日、意地の悪いクラスメートたちと異世界に勇者として召喚された。勇者に相応しい力を与えられたクラスメートとは違い、裕樹が持っていたのは自分のレベルを一つ下げるという使えないにも程があるスキル。皆に嘲笑われ、さらには国王の命令で命を狙われる。絶体絶命の状況の中、唯一のスキルを使った裕樹はなんとレベル1からレベル0に。絶望する裕樹だったが、実はそれがあり得ない程の神速成長チートの始まりだった! その力を使って裕樹は様々な職業を極め、異世界最強に上り詰めると共に、極めた生産職で快適な異世界ライフを目指していく。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
どこかで見たような異世界物語
PIAS
ファンタジー
現代日本で暮らす特に共通点を持たない者達が、突如として異世界「ティルリンティ」へと飛ばされてしまう。
飛ばされた先はダンジョン内と思しき部屋の一室。
互いの思惑も分からぬまま協力体制を取ることになった彼らは、一先ずダンジョンからの脱出を目指す。
これは、右も左も分からない異世界に飛ばされ「異邦人」となってしまった彼らの織り成す物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる