358 / 718
第十章 虚空
第四話 備えて動け
しおりを挟む
「敵襲ッ!!」
軍施設に怒号が鳴り響く。慌ただしく動き回る多くのアニマンに混じって、のんびり歩く大男が一人。
「監督役ヲ引キ受ケテ間モナク襲撃カ。運ガ良インダカ悪インダカ……」
ベリアは獰猛な笑みを浮かべながら建物の間から見える空飛ぶ建造物を睨む。
闘気を纏い、筋肉が隆起する。老いても全盛期の体力を失わぬ様に鍛え、戦いに備えた体は久々の戦場に歓喜していた。
「ベリア様!コチラデス!!」
精鋭部隊の一人、猫の獣人がベリアを誘導する。
「オウ」
そこには精鋭部隊が整列して待っていた。男性も女性も関係なく三十人の若い強者が清淡な顔つきで身じろぎ一つ無く立っている。
(ッタク……コイツラ気色悪イナ……)
真面目で規律正しく機械のように統率が取れている。二、三日前に初めて顔を突き合わせた時から思っていたことだが、上官に反発しようとするような跳ねっ返りが一人もいないのはつまらない。実力はまあまあといったところだが、グランツの腕力やルールーの瞬発力のように、突出したものを誰一人持っていない。これでは確かに白の騎士団への昇格は厳しい。
「……マ、当然ダナ……」
ぽつりと呟いた言葉の真意は、上層部の求める兵士の質にあった。扱いやすい戦力の確保、オールラウンダーで何でも出来る兵士の育成。まさに盤上の駒を意識したような連中であった。
(最初カラ俺ガ居リャア コウハ ナラナカッタンダガナ……)
ベリアと為政者では兵士に求めるものが違う。上層部はルールーの出現に飛び上がって喜んだものだろう。彼女の強さは本物だ。その上で上下関係を大切にするのだから、さぞストレスの掛からなかったことだろう。グランツはベリアほどではないにしろプライドが高かった。
もし今寝ているのがグランツではなくルールーならと思うと、二人の扱いに違いがあっただろうことは容易に想像がつく。
とはいえ過去を変えることは誰にも出来ない。ベリアはそんなことを考えながら、ひよっこ達に目を向けた。
「キッド」
「ハッ!」
キッドと呼ばれた猫の獣人は列から一歩前に出る。
「オ前ラ全員、実践ハ幾ラカ経験シテルンダッタカ?」
「ハッ!戦争デ 二度、魔獣人ト相対シテイマス!近クノ平原デハ魔獣トノ戦イヲ六度!イズレモ勝利ヲ納メマシタ!」
「ダロウナ。オ前ラガ生キテイルノガ何ヨリノ証拠ダ。ダガナ、オ前ラノソノ経験ハ ハッキリ言ッテ ショボイ」
精鋭部隊のみんなが眉を顰める。生死を掛けた数々の戦いがショボイの一言で片付けられてはプライドはズタズタだ。
「フッ……今日ハ背後デ観戦シテイロ、本当ノ戦イッテ奴ヲ見セテヤルヨ」
ベリアは彼らに反論の機会すら与えず、のっしのっしと歩き始めた。
「オ待チ下サイ ベリア様!ソンナ一方的ニ……!」
ベリアはピタッと足を止めて肩越しにキッドを見た。その顔は怒りに染まり、喉を鳴らして威嚇していた。
ゾクッ
その場の全員が感じた殺意による寒気。今まで感じたことのない恐怖は足がすくんで動かなくなるほどだった。
ショボイ。まさにその通りだったと認識せざるを得ない。
ベリアは獰猛にニヤリと笑う。
「頂点ヲ見レバ、オ前ラノ目指スベキ道ガ鮮明ニ見エテ来ル。見ルノモ勉強ダ。俺ガ良イト言ウマデ、コノ辺デ観戦シテイロ」
どんな奴で、どれだけくるかも分からないというのに、一人で敵に向かっていく。その後ろ姿は雄大で、誰より頼りになる空気を醸し出していた。
*
「見ろよ。クリムゾンテールだ」
ラルフの指をさした方面を大広間に集まっていたみんなで見る。そこには外の景色を映像として大きく映し出していた。
「なんで獣人族の国に……先に私たちを国に返してからでも良かったでしょうに……」
ぶつくさ文句を垂れるのは空王。側にいる侍女もこくこく頷いている。それを他人事のように見ていたアロンツォは鼻で笑った。
「察しは付く。アンジェラ様の威光を利用しようという魂胆だろう?何をするつもりか知らんが、余の主人を危険に晒すのだけは見過ごせんぞ?」
その言葉に妹のナタリアも槍を持つ手に力が入る。その様子を見ながらもラルフは冷静に答える。
「半分は正解だな。獣王との話し合いで有利とまで行かなくても対等になれそうだし、だからこそ空王を危険に晒そうなんて指先ほども考えちゃいないさ。というかみんな危険な目に合わせないさ」
ラルフはアンノウンを見た。
「なぁ、例のアバターとかいうのでアニマンに説明して来てくんないかな?」
「あ、私はどうなっても良いんだ」
アンノウンは意地悪な顔でラルフを見た。ジュリアはボソッとアンノウンに尋ねる。
「……アレッテ アナタモ傷付クンダッケ?」
その問いにはウィンクで返した。
「あれは身代わりみたいなもんだろ?脳みそを共有させてるから情報収集にはもってこいだって自分で言ってたじゃんかよ……」
泣き言を吐くラルフに嘲笑が巻き起こる。ベルフィアがニヤニヤしながら口を開いた。
「妾に行けとは言ワんノか?」
「言うわけないだろ……争いごとが生まれるのは目に見えるぜ……」
「じゃあさ、いっそのこと全員で行ってみようか?」
ミーシャの提案がすぐ側で飛ぶ。この提案には場が白けた。それこそ争いが生まれるのは目に見えている。
だが、ここでラルフはこの提案を否定せずに頭を捻る。
アニマンは血の気が多い。突然やって来たラルフたちを見て、味方だろうと思うだろうか?答えは否。もしアンノウンだけを行かせたとして、話を聞いてくれようはずがなく、アバターを破壊されれば向こうに勢いが付く。数を揃えればあるいは……。
「ミーシャ様。それは難しいかと……」
ベルフィアが申し訳なさそうにしていると、ラルフが席を立つ。
「いや、ここはミーシャの案に乗っかろう」
ミーシャは嬉しそうに席を立った。
「そんな……本気ですか?」
ブレイドは最初に争わないとしたラルフの提案とは真逆に位置する決定に驚く。その驚きにラルフは草臥れたハットのツバを摘んだ。
「以外に妙案かもしれねーぜ?」
軍施設に怒号が鳴り響く。慌ただしく動き回る多くのアニマンに混じって、のんびり歩く大男が一人。
「監督役ヲ引キ受ケテ間モナク襲撃カ。運ガ良インダカ悪インダカ……」
ベリアは獰猛な笑みを浮かべながら建物の間から見える空飛ぶ建造物を睨む。
闘気を纏い、筋肉が隆起する。老いても全盛期の体力を失わぬ様に鍛え、戦いに備えた体は久々の戦場に歓喜していた。
「ベリア様!コチラデス!!」
精鋭部隊の一人、猫の獣人がベリアを誘導する。
「オウ」
そこには精鋭部隊が整列して待っていた。男性も女性も関係なく三十人の若い強者が清淡な顔つきで身じろぎ一つ無く立っている。
(ッタク……コイツラ気色悪イナ……)
真面目で規律正しく機械のように統率が取れている。二、三日前に初めて顔を突き合わせた時から思っていたことだが、上官に反発しようとするような跳ねっ返りが一人もいないのはつまらない。実力はまあまあといったところだが、グランツの腕力やルールーの瞬発力のように、突出したものを誰一人持っていない。これでは確かに白の騎士団への昇格は厳しい。
「……マ、当然ダナ……」
ぽつりと呟いた言葉の真意は、上層部の求める兵士の質にあった。扱いやすい戦力の確保、オールラウンダーで何でも出来る兵士の育成。まさに盤上の駒を意識したような連中であった。
(最初カラ俺ガ居リャア コウハ ナラナカッタンダガナ……)
ベリアと為政者では兵士に求めるものが違う。上層部はルールーの出現に飛び上がって喜んだものだろう。彼女の強さは本物だ。その上で上下関係を大切にするのだから、さぞストレスの掛からなかったことだろう。グランツはベリアほどではないにしろプライドが高かった。
もし今寝ているのがグランツではなくルールーならと思うと、二人の扱いに違いがあっただろうことは容易に想像がつく。
とはいえ過去を変えることは誰にも出来ない。ベリアはそんなことを考えながら、ひよっこ達に目を向けた。
「キッド」
「ハッ!」
キッドと呼ばれた猫の獣人は列から一歩前に出る。
「オ前ラ全員、実践ハ幾ラカ経験シテルンダッタカ?」
「ハッ!戦争デ 二度、魔獣人ト相対シテイマス!近クノ平原デハ魔獣トノ戦イヲ六度!イズレモ勝利ヲ納メマシタ!」
「ダロウナ。オ前ラガ生キテイルノガ何ヨリノ証拠ダ。ダガナ、オ前ラノソノ経験ハ ハッキリ言ッテ ショボイ」
精鋭部隊のみんなが眉を顰める。生死を掛けた数々の戦いがショボイの一言で片付けられてはプライドはズタズタだ。
「フッ……今日ハ背後デ観戦シテイロ、本当ノ戦イッテ奴ヲ見セテヤルヨ」
ベリアは彼らに反論の機会すら与えず、のっしのっしと歩き始めた。
「オ待チ下サイ ベリア様!ソンナ一方的ニ……!」
ベリアはピタッと足を止めて肩越しにキッドを見た。その顔は怒りに染まり、喉を鳴らして威嚇していた。
ゾクッ
その場の全員が感じた殺意による寒気。今まで感じたことのない恐怖は足がすくんで動かなくなるほどだった。
ショボイ。まさにその通りだったと認識せざるを得ない。
ベリアは獰猛にニヤリと笑う。
「頂点ヲ見レバ、オ前ラノ目指スベキ道ガ鮮明ニ見エテ来ル。見ルノモ勉強ダ。俺ガ良イト言ウマデ、コノ辺デ観戦シテイロ」
どんな奴で、どれだけくるかも分からないというのに、一人で敵に向かっていく。その後ろ姿は雄大で、誰より頼りになる空気を醸し出していた。
*
「見ろよ。クリムゾンテールだ」
ラルフの指をさした方面を大広間に集まっていたみんなで見る。そこには外の景色を映像として大きく映し出していた。
「なんで獣人族の国に……先に私たちを国に返してからでも良かったでしょうに……」
ぶつくさ文句を垂れるのは空王。側にいる侍女もこくこく頷いている。それを他人事のように見ていたアロンツォは鼻で笑った。
「察しは付く。アンジェラ様の威光を利用しようという魂胆だろう?何をするつもりか知らんが、余の主人を危険に晒すのだけは見過ごせんぞ?」
その言葉に妹のナタリアも槍を持つ手に力が入る。その様子を見ながらもラルフは冷静に答える。
「半分は正解だな。獣王との話し合いで有利とまで行かなくても対等になれそうだし、だからこそ空王を危険に晒そうなんて指先ほども考えちゃいないさ。というかみんな危険な目に合わせないさ」
ラルフはアンノウンを見た。
「なぁ、例のアバターとかいうのでアニマンに説明して来てくんないかな?」
「あ、私はどうなっても良いんだ」
アンノウンは意地悪な顔でラルフを見た。ジュリアはボソッとアンノウンに尋ねる。
「……アレッテ アナタモ傷付クンダッケ?」
その問いにはウィンクで返した。
「あれは身代わりみたいなもんだろ?脳みそを共有させてるから情報収集にはもってこいだって自分で言ってたじゃんかよ……」
泣き言を吐くラルフに嘲笑が巻き起こる。ベルフィアがニヤニヤしながら口を開いた。
「妾に行けとは言ワんノか?」
「言うわけないだろ……争いごとが生まれるのは目に見えるぜ……」
「じゃあさ、いっそのこと全員で行ってみようか?」
ミーシャの提案がすぐ側で飛ぶ。この提案には場が白けた。それこそ争いが生まれるのは目に見えている。
だが、ここでラルフはこの提案を否定せずに頭を捻る。
アニマンは血の気が多い。突然やって来たラルフたちを見て、味方だろうと思うだろうか?答えは否。もしアンノウンだけを行かせたとして、話を聞いてくれようはずがなく、アバターを破壊されれば向こうに勢いが付く。数を揃えればあるいは……。
「ミーシャ様。それは難しいかと……」
ベルフィアが申し訳なさそうにしていると、ラルフが席を立つ。
「いや、ここはミーシャの案に乗っかろう」
ミーシャは嬉しそうに席を立った。
「そんな……本気ですか?」
ブレイドは最初に争わないとしたラルフの提案とは真逆に位置する決定に驚く。その驚きにラルフは草臥れたハットのツバを摘んだ。
「以外に妙案かもしれねーぜ?」
0
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる