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第三章 勇者
第十四話 未開
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ゴブリンキング。
その体躯はゴブリンと比較すると巨大だ。
身長は2mあり、肩幅も広く筋肉質。
腹は出ているが重心がしっかりしていて、典型的な相撲体型と言って差し支えない。顔は四角く出っ張った顎に、下から覗く立派な牙と口髭を生やし、強そうなイメージを植え付ける。
現に、ゴブリン族の中でもっとも強く、頭も良い。とはいっても腹芸などはできない性格で感情で物事を決めることが多く、王のわがままに家臣たちは頭を抱える。
ヒューマンにゴブリン印の剣を売った際に、記念品として受け取った王冠と錫杖を身につけ、木の皮をなめして作った上着と、長めの腰布。
魔狼の銀の毛皮を羽織って、威厳を出している。
ゴブリンの丘の襲撃。この報告をザガリガ本人から聞いた時、驚きと戸惑いと共に去来したのは怒り。魔獣の骨や毛皮で作られた玉座の肘掛けを力任せに殴り潰し、家臣が小さな悲鳴をあげた。
「ソレデ、キサマハ…ノコノコカエッタト!?ソウイウワケカ!!」
ザガリガは説明が足りなかったのかと困惑し、補足を入れようと頭をフル回転させる。
だが、キングの癇癪は治まらない。
「コノモノノ、クビヲハネヨ!!」
喚き散らして立ち上がろうとまでする。
「キング!ドウカ、オマチ、クダサイ!イマイチド、チャンスヲ、オアタエ、クダサイ!」
ザガリガは跪いて嘆願する。両の足をついて手を組み、祈るようにキングに訴えた。
「ワシニイケンスルカ!?ヒネリツブスゾ!コワッパガ!!」
簡単に考えすぎていた。ここまで人の話を聞かない癇癪持ちだとは予想外だ。前任が剣を納品出来なかった為、殺された件もこういう感じだったのかもしれない。
「キング、ザガリガハ、テキノ、イドコロヲ、シッテイマス。アンナイ…サセテミテハ?」
キングの右腕、ゴブリン将軍。
大きさこそ他と変わらないが、戦闘の経験なら誰にも負けない戦場の鬼と呼ばれる男だ。
風体はゴブリンキングの様相とあまり変わらない。
茶色の毛をした魔狼の色ちがいのマントを羽織、バンダナを頭に巻いている。綺麗に切り揃えた口髭に、キングとの対比で顎にもチョロッと髭を生やしている。キングは歳からか白が混じっているが、こっちはこげ茶色で染まっている。
キングの癇癪に唯一、口を出せるとしたらこの男だけだろう。キングも将軍を見据えて、少し落ち着いた態度を見せる。
「…ナルホド、イチリ、アル。スグニ、ヘイヲダセルカ?ショウグン」
「モンダイゴザイマセン。イツデモイケマス」
将軍は二つ返事で肯定する。
ザガリガは羨望の眼差しを向ける。
将軍には返しきれない恩が出来た。
何とか汚名返上出来るよう務め、地位を上げる他、貢献出来ないだろう。ザガリガは安堵しつつも、身の振り方を考えつつ昇格を狙う。
こんなとこで終わっていい存在では無いと自負しているからだ。
「ナラバ…ザ…ザ…」
「ザガリガ、デゴザイマス、キング」
横から将軍が声をかける。
「ナンデモヨイ。ソノバショニ、アンナイセヨ。キサマノツミヲ、アライナガスチャンスヲヤロウ」
ザガリガは地に手をついて、頭を下げる。
自分の詳細な評価が分かった。
取るに足らないゴミだということが…。
将軍はザガリガを引き連れて、兵舎に歩く。
ザガリガは落ち込んでいた。
俯いて将軍の後についていくが、足取りは重い。
「ザガリガヨ」
将軍の言葉に頭を上げる。
「オマエ、ホントウニ、アンナイ、デキルノカ?」
「ハ…ハイ、オマカセ、クダサイ!」
ザガリガは間髪入れずに肯定する。
将軍はザガリガに向き直る。
「キングノマエデ、セツメイシタ、アノナイヨウ…ドウホウヲ、コロサレ、フクシュウノタメニ、キョテンヲ、サグリアテタト?」
さっきも説明した事だ。よもやここに来て信じられないというのか?
「…ソノ、トオリデス」
将軍はザガリガの目をじっと見つめる。
しばらくその状態が続いた後、将軍の方から視線を外す。
「…シンジヨウ」
何を考えてそのような事を聞いたのか?キングの前で宣誓し、嘘偽りないと説明した。将軍はザガリガを信用していない。将軍に関する評価が変わる。
威厳ある偉丈夫かと思えば、キングの前では良い子ちゃんを演じて、周りとキングの評価を上げてその地位を盤石にする狡い男だ。程度が知れる。
だが、やり口を見習えば、自分の地位も段とばかしで登るのも夢ではない。相手を貶すだけじゃ成長はない。見習うべきところは見習うのだ。
兵舎に着くと、将軍はザガリガから離れて、大隊長に向かって歩いていく。
ザガリガはその場で待機する。これほど巨大な兵舎は初めてなので、戸惑っているのもある。
しばらくそのまま眺めていると、視線を感じる。
将軍は大隊長他、様々な上官たちが集まってこちらを注視していた。その視線は負の感情が含まれている。
(ショウグンメ…ナニヲ、フキコンダ?)
ザガリガは心で苛立ちを覚える。
感情を押し殺せず、苦虫を噛み潰した顔をしてしまう。こういうのは涼しい顔で何事もなくというのが鉄則である。しかし、経験のないザガリガには無理な話。
「オカガ、セイアツサレタトハ…」
「マズイ、ハナシダ…」
「コウナレバ、ワレラモ、イクサニ、サンカセネバナルマイテ…」
被害の重度、これからの事など憶測を含めて話声が飛び交う。
「ハナシハ、キイタゾ、ザガリガ」
将軍の補佐を務める大隊長は、我先に話しかけた。
「…ダイタイチョウ、ハジメマシテ」
ザガリガはスッと会釈をする。
単なる監督官であるザガリガには考えられないほど高い地位にある方々に良く声をかけられる。
自分が高い地位にやって来たような錯覚すら覚える。
少々気持ちよくなってきた時に、大隊長が手を振り上げる。何の合図なのか疑問に思っていると、
バギッという音と共に右足に強烈な痛みが走る。
「グギャアァァァァッ!!!」
足を抱えると、脛のあたりが真ん中からへし折れ、膝のすぐ下にもう一つ関節が出来たような、しかし、関節とは逆方向に曲がり、滅茶苦茶な曲がり方をしている。
突然のことに驚きを隠せない。
しかし、驚いているのは極少数。
ザガリガと最近入ったばかりの新人くらい。
痛がり、なにも考えられないザガリガはこんなことをされるいわれなど持ち合わせていない。
「ナ…ナ…ナンダ!?ナ…ナゼ、コンナコトヲ!!」
「ホゥ…ナゼ、コウゲキヲ、サレタカワカラナイト?」
ザガリガは疑問だらけのこの状況に、答えを見いだせない。痛みに耐え、殴った奴を睨み付ける。
屈強な男がハンマーを持って立っている。
その顔は冷ややかで、とても足を壊したばかりの顔ではない。戦士とはここまで機械的なのかと、恐怖を感じる。良く見れば自分の周りの戦士たちは、皆同じ顔でザガリガを見下ろしている。
「オマエハ、ナゼ、ソノバデ、フクシュウヲシナカッタ?チカラガ、ナイトハイエ、ムザムザニゲテ…」
またハンマーを振りかぶる。
「マテ!!マ…!!」
ボギィッという音がまた肉体の破壊を知らせる。
今度は無事な左足だった。
「……アァ…ガァァァア!!」
足の先が潰れ、歩くことなど皆無。
これでは案内など出来ない。
大隊長はザガリガの顔を覗きこみ、
「シニタクナケレバ、アンナイシロ」
と言い放つ。
「……ノカッ!…クルッテイルノカ!!コンナコトヲシナクテモ…アンナイスル!!ダ…ダガ、コレデハ…」
痛い足をチラリと見て、被害を訴える。
「アンシンシロ、ワレワレガ、カツギアゲル」
「ア…アンシン?アンシンッテ…!」
大隊長を押し退けて将軍が前に出る。
「オマエハ、ジブンガ、タスカルタメニ、ナカマヲ、ミステタ…コノママ、ブジニスムト、オモッタカ?」
ザガリガはここまで未開の国だと思ってもみなかった。仲間や同胞などと言う言葉で八つ当たりを敢行する種族などあってはならない。
上官連中は同じホブゴブリン。でありながら、ここまで違うとは思いもよらない。戦士として大隊を指揮すると人が変わるのだろうか?
生き残る事と地位の向上の末、無い頭を絞った術を暴力で、それも謂われもない暴力で蹴散らされる。
もう彼の頭は真っ白になっていた。
どうしようもなく助からないとこの状況が物語っていた。
その体躯はゴブリンと比較すると巨大だ。
身長は2mあり、肩幅も広く筋肉質。
腹は出ているが重心がしっかりしていて、典型的な相撲体型と言って差し支えない。顔は四角く出っ張った顎に、下から覗く立派な牙と口髭を生やし、強そうなイメージを植え付ける。
現に、ゴブリン族の中でもっとも強く、頭も良い。とはいっても腹芸などはできない性格で感情で物事を決めることが多く、王のわがままに家臣たちは頭を抱える。
ヒューマンにゴブリン印の剣を売った際に、記念品として受け取った王冠と錫杖を身につけ、木の皮をなめして作った上着と、長めの腰布。
魔狼の銀の毛皮を羽織って、威厳を出している。
ゴブリンの丘の襲撃。この報告をザガリガ本人から聞いた時、驚きと戸惑いと共に去来したのは怒り。魔獣の骨や毛皮で作られた玉座の肘掛けを力任せに殴り潰し、家臣が小さな悲鳴をあげた。
「ソレデ、キサマハ…ノコノコカエッタト!?ソウイウワケカ!!」
ザガリガは説明が足りなかったのかと困惑し、補足を入れようと頭をフル回転させる。
だが、キングの癇癪は治まらない。
「コノモノノ、クビヲハネヨ!!」
喚き散らして立ち上がろうとまでする。
「キング!ドウカ、オマチ、クダサイ!イマイチド、チャンスヲ、オアタエ、クダサイ!」
ザガリガは跪いて嘆願する。両の足をついて手を組み、祈るようにキングに訴えた。
「ワシニイケンスルカ!?ヒネリツブスゾ!コワッパガ!!」
簡単に考えすぎていた。ここまで人の話を聞かない癇癪持ちだとは予想外だ。前任が剣を納品出来なかった為、殺された件もこういう感じだったのかもしれない。
「キング、ザガリガハ、テキノ、イドコロヲ、シッテイマス。アンナイ…サセテミテハ?」
キングの右腕、ゴブリン将軍。
大きさこそ他と変わらないが、戦闘の経験なら誰にも負けない戦場の鬼と呼ばれる男だ。
風体はゴブリンキングの様相とあまり変わらない。
茶色の毛をした魔狼の色ちがいのマントを羽織、バンダナを頭に巻いている。綺麗に切り揃えた口髭に、キングとの対比で顎にもチョロッと髭を生やしている。キングは歳からか白が混じっているが、こっちはこげ茶色で染まっている。
キングの癇癪に唯一、口を出せるとしたらこの男だけだろう。キングも将軍を見据えて、少し落ち着いた態度を見せる。
「…ナルホド、イチリ、アル。スグニ、ヘイヲダセルカ?ショウグン」
「モンダイゴザイマセン。イツデモイケマス」
将軍は二つ返事で肯定する。
ザガリガは羨望の眼差しを向ける。
将軍には返しきれない恩が出来た。
何とか汚名返上出来るよう務め、地位を上げる他、貢献出来ないだろう。ザガリガは安堵しつつも、身の振り方を考えつつ昇格を狙う。
こんなとこで終わっていい存在では無いと自負しているからだ。
「ナラバ…ザ…ザ…」
「ザガリガ、デゴザイマス、キング」
横から将軍が声をかける。
「ナンデモヨイ。ソノバショニ、アンナイセヨ。キサマノツミヲ、アライナガスチャンスヲヤロウ」
ザガリガは地に手をついて、頭を下げる。
自分の詳細な評価が分かった。
取るに足らないゴミだということが…。
将軍はザガリガを引き連れて、兵舎に歩く。
ザガリガは落ち込んでいた。
俯いて将軍の後についていくが、足取りは重い。
「ザガリガヨ」
将軍の言葉に頭を上げる。
「オマエ、ホントウニ、アンナイ、デキルノカ?」
「ハ…ハイ、オマカセ、クダサイ!」
ザガリガは間髪入れずに肯定する。
将軍はザガリガに向き直る。
「キングノマエデ、セツメイシタ、アノナイヨウ…ドウホウヲ、コロサレ、フクシュウノタメニ、キョテンヲ、サグリアテタト?」
さっきも説明した事だ。よもやここに来て信じられないというのか?
「…ソノ、トオリデス」
将軍はザガリガの目をじっと見つめる。
しばらくその状態が続いた後、将軍の方から視線を外す。
「…シンジヨウ」
何を考えてそのような事を聞いたのか?キングの前で宣誓し、嘘偽りないと説明した。将軍はザガリガを信用していない。将軍に関する評価が変わる。
威厳ある偉丈夫かと思えば、キングの前では良い子ちゃんを演じて、周りとキングの評価を上げてその地位を盤石にする狡い男だ。程度が知れる。
だが、やり口を見習えば、自分の地位も段とばかしで登るのも夢ではない。相手を貶すだけじゃ成長はない。見習うべきところは見習うのだ。
兵舎に着くと、将軍はザガリガから離れて、大隊長に向かって歩いていく。
ザガリガはその場で待機する。これほど巨大な兵舎は初めてなので、戸惑っているのもある。
しばらくそのまま眺めていると、視線を感じる。
将軍は大隊長他、様々な上官たちが集まってこちらを注視していた。その視線は負の感情が含まれている。
(ショウグンメ…ナニヲ、フキコンダ?)
ザガリガは心で苛立ちを覚える。
感情を押し殺せず、苦虫を噛み潰した顔をしてしまう。こういうのは涼しい顔で何事もなくというのが鉄則である。しかし、経験のないザガリガには無理な話。
「オカガ、セイアツサレタトハ…」
「マズイ、ハナシダ…」
「コウナレバ、ワレラモ、イクサニ、サンカセネバナルマイテ…」
被害の重度、これからの事など憶測を含めて話声が飛び交う。
「ハナシハ、キイタゾ、ザガリガ」
将軍の補佐を務める大隊長は、我先に話しかけた。
「…ダイタイチョウ、ハジメマシテ」
ザガリガはスッと会釈をする。
単なる監督官であるザガリガには考えられないほど高い地位にある方々に良く声をかけられる。
自分が高い地位にやって来たような錯覚すら覚える。
少々気持ちよくなってきた時に、大隊長が手を振り上げる。何の合図なのか疑問に思っていると、
バギッという音と共に右足に強烈な痛みが走る。
「グギャアァァァァッ!!!」
足を抱えると、脛のあたりが真ん中からへし折れ、膝のすぐ下にもう一つ関節が出来たような、しかし、関節とは逆方向に曲がり、滅茶苦茶な曲がり方をしている。
突然のことに驚きを隠せない。
しかし、驚いているのは極少数。
ザガリガと最近入ったばかりの新人くらい。
痛がり、なにも考えられないザガリガはこんなことをされるいわれなど持ち合わせていない。
「ナ…ナ…ナンダ!?ナ…ナゼ、コンナコトヲ!!」
「ホゥ…ナゼ、コウゲキヲ、サレタカワカラナイト?」
ザガリガは疑問だらけのこの状況に、答えを見いだせない。痛みに耐え、殴った奴を睨み付ける。
屈強な男がハンマーを持って立っている。
その顔は冷ややかで、とても足を壊したばかりの顔ではない。戦士とはここまで機械的なのかと、恐怖を感じる。良く見れば自分の周りの戦士たちは、皆同じ顔でザガリガを見下ろしている。
「オマエハ、ナゼ、ソノバデ、フクシュウヲシナカッタ?チカラガ、ナイトハイエ、ムザムザニゲテ…」
またハンマーを振りかぶる。
「マテ!!マ…!!」
ボギィッという音がまた肉体の破壊を知らせる。
今度は無事な左足だった。
「……アァ…ガァァァア!!」
足の先が潰れ、歩くことなど皆無。
これでは案内など出来ない。
大隊長はザガリガの顔を覗きこみ、
「シニタクナケレバ、アンナイシロ」
と言い放つ。
「……ノカッ!…クルッテイルノカ!!コンナコトヲシナクテモ…アンナイスル!!ダ…ダガ、コレデハ…」
痛い足をチラリと見て、被害を訴える。
「アンシンシロ、ワレワレガ、カツギアゲル」
「ア…アンシン?アンシンッテ…!」
大隊長を押し退けて将軍が前に出る。
「オマエハ、ジブンガ、タスカルタメニ、ナカマヲ、ミステタ…コノママ、ブジニスムト、オモッタカ?」
ザガリガはここまで未開の国だと思ってもみなかった。仲間や同胞などと言う言葉で八つ当たりを敢行する種族などあってはならない。
上官連中は同じホブゴブリン。でありながら、ここまで違うとは思いもよらない。戦士として大隊を指揮すると人が変わるのだろうか?
生き残る事と地位の向上の末、無い頭を絞った術を暴力で、それも謂われもない暴力で蹴散らされる。
もう彼の頭は真っ白になっていた。
どうしようもなく助からないとこの状況が物語っていた。
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