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第141話 魔王復活!
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「ちっ……面倒な……!」
上空で羽交い締めにされたヴェインは劣勢というほどではないが、苦しい状況に立たされていた。といっても四天王は敵ではない。問題は家族に手を出すのかどうかである。
もちろん手を出すつもりはないが、万が一間違いが起こってしまった場合は自分を許せないだろう。
「……こうしよう鬼の姫。今ここで俺を解放するなら君には手を出さない。俺の目的は魔王を殺して家族と家に帰る事だからな」
すぐ後ろでヴェインごと鎖で雁子搦めにされているヤシャに取り引きを持ち掛けた。その言葉を聞いて、ミキッと奥歯を噛み締めて更に力が入る。
「私の目的は魔王を護る事だ!」
額やこめかみから血管が浮き出る。鎖と筋肉、そして噛み締めた奥歯が合わさってメキミキと怖い音が鳴る。この世界の人間ならとっくに真っ二つに引き裂かれているほどの力だが、ヴェインにはきつく固定される程度だ。
「痛っ……良いだろう……少しは加減してやっていたが、そっちがその気ならもう容赦しないぞ!」
グググッ……と筋肉の盛り上がりが増す。
「力だけでわらわの能力を解くつもりかえ?無駄じゃ無駄じゃ」
ナルルの力はかなり特殊なものであり、破り方を知らない限り動く事も厳しい。それを実体験で知るナルルは余裕の表情で勇者の影に潜ろうとするが……。
「……むっ?」
体が半分も入らない。さっきまですっぽり入っていたというのに全く入れなくなってしまう。どころか段々と押し返される。まるで拒絶反応でもあるかの様に。
「わらわを締め出すつもりか?力で?バカな……」
もう太ももまで放り出されたナルルは上空を見上げる。
「……鬼の姫が未だ押さえているというのに、わらわが先に根を上げては四天王の恥。なりふり構ってられぬなぁ」
ナルルは視線を落として自分の両手を見つめる。今も徐々に押し返されて行く影に思い切って手を突っ込んだ。一気に肘までズンッと入る。
「う……ぐあああぁあっ!!」
上でヴェインの苦しむ声が響いた。影に関する特異能力は相手の隙をついて潜り込む事を前提としている。それというのも相当な実力差がないと抵抗が働いてしまい、入るのが難しくなる。ヴェインの苦しみは抵抗による苦しみ、そしてその苦しみはナルルという侵入者を吐き出すためのもの。当然その余波はナルルに及ぶ。
「っ……!!」
ベキッゴキッバキッ……
その両手はあらぬ方向に曲がり影より吐き出された。手もズタズタに引き裂かれ、ナルルは影から完全に吐き出された。血まみれで倒れ伏すナルル。その瞬間に体のつっかえが取れたヴェインはヤシャの馬鹿力を凌駕する腕力で徐々に外れて行く。ミキミキとニーナの鎖をも引き千切ろうとしている。
「あなた……!!?」
ニーナは焦って鎖を追加しようと魔力を練るが時すでに遅し、丸まったヴェインは一気に体を伸ばす。
バキィンッ
鎖を千切るのと同様にヤシャの顔面に後頭部の頭突きをかました。ヤシャの鼻からおびただしい量の血が噴き出す。そして振り向き様に蹴りを腹部に叩き込んだ。
ドグォッ
衝撃波が出るほどの一撃はヤシャを地面に向けて蹴落とした。アリシアもニーナも見ていることしか出来ない。凄まじい一撃に為す術もなくヤシャは空中で気絶した。白目をむいて落ち行くヤシャの運命は崩壊した小高い丘に追い打ちをかけてクレーターを作る事だろう。
だがそうはならなかった。その体はふわっとまるで羽根の様にキャッチされたのだ。その姿は見ているものを圧倒し起きながらにして夢を見ている様な不思議な感覚にさせた。
その姿は禍々しいの一言だ。
頭には闘牛によく似た大きな角が生え、3mを越す身長は見るものを委縮させる。筋骨隆々で、指には鋭利な爪が生え、蝙蝠のものと思われる翼を6枚生やし、絶大な力をにおわせる。
髪の毛は重力に逆らう形で逆立ち、強そうなケツ顎と頬骨の張ったごつい顔に眉毛が無く、目の下に黒々とした模様を付けた、いかにもな強面。魔の者が唯一傅く王の中の王。
世界が恐怖する魔王。その名も——。
「ヴァルタゼア!!」
まさに、勇者の光の剣に討伐される前のそのままの姿。装飾品こそないが10数年経とうとも忘れる事の出来ない巨悪。
「あれが……ヴァルタゼア……ハハ、なんだ使えんじゃん。力」
アリシアは初めて見るその姿、その力に驚愕とちょっとした喜びを覚える。ニーナは固唾を飲む。魔王の力が無いからこそ力を貸したのだ。夫にただの人間を殺させない為に……。手を貸したのは自分だし、それに関して弁明するつもりはないが、これでは復活を手引きしたも同じ事。万が一間違いがあればどうしたら良いのかという心情だ。色々な感情が渦巻く中にあってマレフィアは呟いた。
「やったね……ヴァルちゃん……」
その姿を確認したマレフィアは急激な魔力消費と体力の限界から死の予感を感じていた。とうとうその時が来たのだと意識を暗い闇の中に落として行く。ゆっくりと沈んで行く意識の中の手を大きな手が掴んだ。グイッと一気に引き上げられ、元の位置へと戻された。
「フハハ!待たせたなマレフィア!!この俺が復活したからには死ぬ事は許さん!!」
どうやったのか?その理由はすぐに分かった。魔王の魔力が流れ込み、マレフィアの魔力と体力を回復させたのだ。
「ヴァルちゃん……」
自分に魔力を使ってしまっては勇者と戦う分が減ってしまう。ヴァルタゼアの性格は死ぬ前からこうだった。目の前で助けられるものが、助けたいものがあれば何も考えずに手を出してしまう。それが例え不利に働く事になろうと関係がない。自分の気持ちの良い事に忠実に動く。
マレフィアだけではない。手に抱えたヤシャも、倒れ伏すナルルもその力の前に完治して行く。まるで戦ったという事象すらなくしてしまうような程に。
「素晴らしい力だ!実に懐かしくもある!」
「……魔王様」
その声に視線を落とす。ポイ子の目は感動に打ち震え、うっとりと魔王ヴァルタゼアを見つめる。
「この力の根底にあるのはポイ子、お前の忠誠心だ!誇るが良い!全てが噛み合い俺がいる!!」
「ああ、感謝の極み……!」
頭を深々と下げるポイ子。満足そうに口が裂けるほどの笑みを浮かべる。見た目こそ邪悪だが、その雰囲気は澄んだ空気のように清々しく気持ちの良いものだった。
ジャキィンッ
その時、凄まじい金属音が木霊する。ハッとして見上げたポイ子の目に飛び込んだのはヴェインが全体重をかけて剣を振り下ろしている姿と、切っ先を指二本で挟んで全体重を軽々とヴァルタゼアの姿。
「フハハ!相も変わらず風情のへったくれもない男だな。勇者ヴェイン」
ヤシャを抱え、勝手に陶酔している完全な隙をついたはずが簡単に止められてしまった。前回の戦いとは全く違う。勇者は心の中でこの魔王の危険度を最高難易度まで上げた。
「黙れ魔王!!今度こそお前を完全に倒す!覚悟しろ!!」
上空で羽交い締めにされたヴェインは劣勢というほどではないが、苦しい状況に立たされていた。といっても四天王は敵ではない。問題は家族に手を出すのかどうかである。
もちろん手を出すつもりはないが、万が一間違いが起こってしまった場合は自分を許せないだろう。
「……こうしよう鬼の姫。今ここで俺を解放するなら君には手を出さない。俺の目的は魔王を殺して家族と家に帰る事だからな」
すぐ後ろでヴェインごと鎖で雁子搦めにされているヤシャに取り引きを持ち掛けた。その言葉を聞いて、ミキッと奥歯を噛み締めて更に力が入る。
「私の目的は魔王を護る事だ!」
額やこめかみから血管が浮き出る。鎖と筋肉、そして噛み締めた奥歯が合わさってメキミキと怖い音が鳴る。この世界の人間ならとっくに真っ二つに引き裂かれているほどの力だが、ヴェインにはきつく固定される程度だ。
「痛っ……良いだろう……少しは加減してやっていたが、そっちがその気ならもう容赦しないぞ!」
グググッ……と筋肉の盛り上がりが増す。
「力だけでわらわの能力を解くつもりかえ?無駄じゃ無駄じゃ」
ナルルの力はかなり特殊なものであり、破り方を知らない限り動く事も厳しい。それを実体験で知るナルルは余裕の表情で勇者の影に潜ろうとするが……。
「……むっ?」
体が半分も入らない。さっきまですっぽり入っていたというのに全く入れなくなってしまう。どころか段々と押し返される。まるで拒絶反応でもあるかの様に。
「わらわを締め出すつもりか?力で?バカな……」
もう太ももまで放り出されたナルルは上空を見上げる。
「……鬼の姫が未だ押さえているというのに、わらわが先に根を上げては四天王の恥。なりふり構ってられぬなぁ」
ナルルは視線を落として自分の両手を見つめる。今も徐々に押し返されて行く影に思い切って手を突っ込んだ。一気に肘までズンッと入る。
「う……ぐあああぁあっ!!」
上でヴェインの苦しむ声が響いた。影に関する特異能力は相手の隙をついて潜り込む事を前提としている。それというのも相当な実力差がないと抵抗が働いてしまい、入るのが難しくなる。ヴェインの苦しみは抵抗による苦しみ、そしてその苦しみはナルルという侵入者を吐き出すためのもの。当然その余波はナルルに及ぶ。
「っ……!!」
ベキッゴキッバキッ……
その両手はあらぬ方向に曲がり影より吐き出された。手もズタズタに引き裂かれ、ナルルは影から完全に吐き出された。血まみれで倒れ伏すナルル。その瞬間に体のつっかえが取れたヴェインはヤシャの馬鹿力を凌駕する腕力で徐々に外れて行く。ミキミキとニーナの鎖をも引き千切ろうとしている。
「あなた……!!?」
ニーナは焦って鎖を追加しようと魔力を練るが時すでに遅し、丸まったヴェインは一気に体を伸ばす。
バキィンッ
鎖を千切るのと同様にヤシャの顔面に後頭部の頭突きをかました。ヤシャの鼻からおびただしい量の血が噴き出す。そして振り向き様に蹴りを腹部に叩き込んだ。
ドグォッ
衝撃波が出るほどの一撃はヤシャを地面に向けて蹴落とした。アリシアもニーナも見ていることしか出来ない。凄まじい一撃に為す術もなくヤシャは空中で気絶した。白目をむいて落ち行くヤシャの運命は崩壊した小高い丘に追い打ちをかけてクレーターを作る事だろう。
だがそうはならなかった。その体はふわっとまるで羽根の様にキャッチされたのだ。その姿は見ているものを圧倒し起きながらにして夢を見ている様な不思議な感覚にさせた。
その姿は禍々しいの一言だ。
頭には闘牛によく似た大きな角が生え、3mを越す身長は見るものを委縮させる。筋骨隆々で、指には鋭利な爪が生え、蝙蝠のものと思われる翼を6枚生やし、絶大な力をにおわせる。
髪の毛は重力に逆らう形で逆立ち、強そうなケツ顎と頬骨の張ったごつい顔に眉毛が無く、目の下に黒々とした模様を付けた、いかにもな強面。魔の者が唯一傅く王の中の王。
世界が恐怖する魔王。その名も——。
「ヴァルタゼア!!」
まさに、勇者の光の剣に討伐される前のそのままの姿。装飾品こそないが10数年経とうとも忘れる事の出来ない巨悪。
「あれが……ヴァルタゼア……ハハ、なんだ使えんじゃん。力」
アリシアは初めて見るその姿、その力に驚愕とちょっとした喜びを覚える。ニーナは固唾を飲む。魔王の力が無いからこそ力を貸したのだ。夫にただの人間を殺させない為に……。手を貸したのは自分だし、それに関して弁明するつもりはないが、これでは復活を手引きしたも同じ事。万が一間違いがあればどうしたら良いのかという心情だ。色々な感情が渦巻く中にあってマレフィアは呟いた。
「やったね……ヴァルちゃん……」
その姿を確認したマレフィアは急激な魔力消費と体力の限界から死の予感を感じていた。とうとうその時が来たのだと意識を暗い闇の中に落として行く。ゆっくりと沈んで行く意識の中の手を大きな手が掴んだ。グイッと一気に引き上げられ、元の位置へと戻された。
「フハハ!待たせたなマレフィア!!この俺が復活したからには死ぬ事は許さん!!」
どうやったのか?その理由はすぐに分かった。魔王の魔力が流れ込み、マレフィアの魔力と体力を回復させたのだ。
「ヴァルちゃん……」
自分に魔力を使ってしまっては勇者と戦う分が減ってしまう。ヴァルタゼアの性格は死ぬ前からこうだった。目の前で助けられるものが、助けたいものがあれば何も考えずに手を出してしまう。それが例え不利に働く事になろうと関係がない。自分の気持ちの良い事に忠実に動く。
マレフィアだけではない。手に抱えたヤシャも、倒れ伏すナルルもその力の前に完治して行く。まるで戦ったという事象すらなくしてしまうような程に。
「素晴らしい力だ!実に懐かしくもある!」
「……魔王様」
その声に視線を落とす。ポイ子の目は感動に打ち震え、うっとりと魔王ヴァルタゼアを見つめる。
「この力の根底にあるのはポイ子、お前の忠誠心だ!誇るが良い!全てが噛み合い俺がいる!!」
「ああ、感謝の極み……!」
頭を深々と下げるポイ子。満足そうに口が裂けるほどの笑みを浮かべる。見た目こそ邪悪だが、その雰囲気は澄んだ空気のように清々しく気持ちの良いものだった。
ジャキィンッ
その時、凄まじい金属音が木霊する。ハッとして見上げたポイ子の目に飛び込んだのはヴェインが全体重をかけて剣を振り下ろしている姿と、切っ先を指二本で挟んで全体重を軽々とヴァルタゼアの姿。
「フハハ!相も変わらず風情のへったくれもない男だな。勇者ヴェイン」
ヤシャを抱え、勝手に陶酔している完全な隙をついたはずが簡単に止められてしまった。前回の戦いとは全く違う。勇者は心の中でこの魔王の危険度を最高難易度まで上げた。
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