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第九十二話 上を向いて帰ろう
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春田はとぼとぼと帰路に着いた。
色々とショックがでかかった為に、ガックリ肩を落としている。傍目にも落ち込んでいるのが分かるほどだ。
マンションで待つ部下達にどんな顔で会えば良いのか分からず、何となく言い訳を考える。
「忘れ物を取りに行った」か「教師に呼び出されて……」とか、取り敢えず退っ引きならない理由があったとするしかこの恥ずかしさは埋められない。
いつもの道中をポケーッと帰っていると携帯が震えた。親からの連絡すら乏しい携帯が震えるのは一体どうしたことか?携帯画面に「こみゅ」が起動しているのが確認できる。見てみると虎田からの連絡だった。
「おや?虎田から?」
壁際に寄って携帯をいじる。
『おはよう春田くん。起きてる?』
(なんだ?この中身のない文章は……)
春田は困惑した。親からのメールや妹からのメールはまず結論から入る文章を送ってくる。例えるなら「お米はある?無ければ送る」とか「生活費は足りてるか?」とか「夏休みは帰って来ないで。うざいから」など短い文章で淡々と感情無く送られるのが当たり前だった。
『おはよう。起きてるよ。何か用?』と返信し、その後すぐ携帯をポケットに仕舞う。後ろを確認し歩き始めるが、すぐにまた携帯が震える。思ったより早い返信にドキッとする。壁際に寄ると携帯を取り出した。
『あのさ、今日暇かなぁ?』
(すごい。竹内も言ってたけど、本当に会話みたいだぁ……)
画面の左側に虎田の文字が表示され、そのすぐ右下に自分の文字が表示され、その左下に虎田の返信が表示される。これが連なって分かりやすく表示されるので、会話をしているように見えてくる。まるで漫画の吹き出しのような表示にちょっと楽しくなった。
(その上で無料通話付きかぁ……これは知り合い同士の会話は捗るだろうなぁ……)
とフワッと他人事のように眺める。しかし「暇?」と聞かれたらどう返したらいいか分からない。
(うーん……別に暇という訳ではないが……)
それというのも今日は本来、ポイ子たちと色々話し合うつもりだったからだ。こう思えば「暇ではない」と返すべきだが、虎田が暇か聞いてきたのには何か理由があるのかもしれない。
木島たちの件もあるし、万が一相談事で呼ばれているなら虎田を傷つけることに繋がりかねない。
質問の答えを渋っているとピロッと続けて文字が追加される。
『急だったよね?ごめんなさい。暇じゃ無ければいいから』
「えぇ……」
早い。あまりにも決定を急ぎすぎている。まるで本当の会話みたいだ。あまり考えている暇がない。春田は焦りながら返事を入れる。
『今日はちょっとやることがあるから、それが終わってからならいいけど。すぐじゃないとダメかな?』
ダメなら明日にでも時間を作ろう。さっきの返信の早さを思い、少し携帯画面を眺めていたが中々返信がこない。
(あら?ちょっと悩むか……それにしても用ってなんだ?)
と疑問に思いつつ携帯を仕舞う。また背後を確認し、誰も来ていないことを確認すると歩き出す。三歩歩いたところで携帯が震えた。
「おい何だよ!」
思ったようにいかないことに一瞬腹を立てたが、自分を落ち着かせるとまた壁際に寄って立ち止まる。
『用事が終わったらまた連絡をお願いします』
結局今日中に会うことになった。さっさと帰る必要がある。ポイ子たちとのルール決めを早くしないと。
『了解』
携帯を仕舞うと、また後ろを振り返る。自転車が来たのでちょっと待っていると、また携帯に反応があった。
(……まだ何かあるのか……)
辟易しながら見ると、何やら可愛らしい犬の絵柄がサムズアップでGOODサインを作って右前足を突き出している。
(あっ、何だっけこれ?……そうだそうだ、なんか画像の加工ができるだの何だの言ってたな。それかな?じゃあこれは虎田が描いたとかそんなんなのか?)
まだまだこみゅには分からないことが多くある。いじって変な送信をしても困るのでここで携帯を仕舞った。自転車が通り過ぎたのを確認してまた歩き出す。(10分は平和に歩かせてくれ)と願いながら歩きだしたが、前方からポイ子とナルルが歩いてきたことでそれは不可能だと頭を抱えた。
「聖也様~!」
大手を振ってアピールするポイ子。ナルルは前に手を組んで、まるで貴婦人のように優雅な移動をしている。が、何か変だ。異様だったのが歩けば必ず足の屈伸運動の影響で体が上下に動くはずだが、まるで動いていないように見える。わずかな浮き沈みすら観測できないレベルで運動を最小限にしているので滑るように動いているのだ。一見すると幽霊のようにスーッと動く。背後に控えていたり、隣を歩いたりしていたので気づかなかったが、暗殺技術が長けたナルルの癖で無駄な動きを排しているのだ。
「お前も懲りないなぁ……つかなんでナルルも出てきてんだよ」
「何じゃ?わらわが出るのはダメなんかえ?」
「お前なら何があってもくぐり抜けられるとは思うが……問題は見た目だな」
ナルルを頭の先から足の先まで眺めて、最後に耳を見る。きれいな白いドレス、浅黒い肌に布を押しのけんばかりの巨乳。スカートの下に隠れた腰は骨盤が広く安産型だ。銀髪の長い髪を三つ編みに結って谷間を露出したその巨乳に挟み、何かしらエロスを感じる。ボンッキュッボンッという表現が最も似合う。
これだけならただの海外勢のグラビアアイドルを連想するが、問題は耳だ。耳長族と呼ばれる彼女はその種族名の通り耳が常人の2倍以上はあり且つ尖っている。髪で隠れることなく突き出た耳はただの人間ではないことを主張する。
「まぁ仕様のないことよな。わらわは魅力的すぎる。聖也は思春期。興奮するのも無理からぬこと……」
上目遣いで自分の自慢の胸に両手を当てて強調する。
「……ないとは言わんが……恥じらいを大切にな」
「何じゃつまらん」
ナルルはすぐに体勢を戻し、口を尖らせる。
「それよりどうされたのですか聖也様?本日は休日だというのに学校に行くなんて……」
その質問にドキッとなる。
(バカな……言ってもないのにこの世界の休日を理解しているのか?)
「いや……その……」
休日なのに学校に行った理由を自分から言って先手を打つはずが、ポイ子の口から出たのに驚きを隠せずどもってしまう。
「……アリシアの言った通りじゃな。これは単なる勘違いの類じゃ」
ビクッとなる。その通りだ。アリシアにすら看破されていた。春田は前髪をかきあげてフーッと細い息を吐くと、キリッとした表情でナルルを見る。
「……誰にだって間違いはある」
「威張ることではないな」
ナルルに即座に返されショボンとなる春田。ポイ子は「まぁまぁ」と手を上げると、二人を交互に見る。
「何もなくて安心いたしました。皆様聖也様の帰りをお待ちです。行きましょう」
と道を開け、右手で帰り道を指す。
「そうだな……」
春田が前に歩き出すと、すぐ後ろに二人は控える。何というかすごいVIPの様相を呈している。部下であることに違いはないが、女を侍らせているというのが気になった春田はチラリと後ろを見る。二人とも静々と言った雰囲気でそっとついてくる。前の主人に気にされないようにしているような気遣いがうかがえる。
(いやポイ子はともかく、ナルルは目立つなぁ……)
ポイ子のラフな格好から考えられないほど教育された従者の態度も如何かと思うが、ナルルはそれを軽く凌駕する違和感だ。存在することが違和感なのでもはや格好を突っ込むのが野暮と言える。
すれ違う人々が驚きで立ち止まる。だがちょっと安心したのは老若男女問わず、自然とナルルの豊満な胸に視線がいっているので、耳には注目していないのが救いだと思えた。そしてそれ故に厄介ごとに巻き込まれるのも目に見えた。
(ナルルは暗殺者だからどんなのに絡まれても返り討ちにできる。耳さえどうにかできれば外に放っても構わないんだが……加減を知らないからなぁ……)
ヤシャも加減を知らないから、転移当初は無茶をやった。ナルルはそれをする前に見つけたから何ともなっていないが、やはり自由にするには怖い。
(マレフィアと相談する必要があるか…あとアリシアたちだな。すぐに帰ってもらわなきゃ虎田との約束が果たせないし……はぁ……考えることが増えたなぁ……)
春田は努めて普通を装い、マンションを目指して一歩一歩着実に前に進む。
色々とショックがでかかった為に、ガックリ肩を落としている。傍目にも落ち込んでいるのが分かるほどだ。
マンションで待つ部下達にどんな顔で会えば良いのか分からず、何となく言い訳を考える。
「忘れ物を取りに行った」か「教師に呼び出されて……」とか、取り敢えず退っ引きならない理由があったとするしかこの恥ずかしさは埋められない。
いつもの道中をポケーッと帰っていると携帯が震えた。親からの連絡すら乏しい携帯が震えるのは一体どうしたことか?携帯画面に「こみゅ」が起動しているのが確認できる。見てみると虎田からの連絡だった。
「おや?虎田から?」
壁際に寄って携帯をいじる。
『おはよう春田くん。起きてる?』
(なんだ?この中身のない文章は……)
春田は困惑した。親からのメールや妹からのメールはまず結論から入る文章を送ってくる。例えるなら「お米はある?無ければ送る」とか「生活費は足りてるか?」とか「夏休みは帰って来ないで。うざいから」など短い文章で淡々と感情無く送られるのが当たり前だった。
『おはよう。起きてるよ。何か用?』と返信し、その後すぐ携帯をポケットに仕舞う。後ろを確認し歩き始めるが、すぐにまた携帯が震える。思ったより早い返信にドキッとする。壁際に寄ると携帯を取り出した。
『あのさ、今日暇かなぁ?』
(すごい。竹内も言ってたけど、本当に会話みたいだぁ……)
画面の左側に虎田の文字が表示され、そのすぐ右下に自分の文字が表示され、その左下に虎田の返信が表示される。これが連なって分かりやすく表示されるので、会話をしているように見えてくる。まるで漫画の吹き出しのような表示にちょっと楽しくなった。
(その上で無料通話付きかぁ……これは知り合い同士の会話は捗るだろうなぁ……)
とフワッと他人事のように眺める。しかし「暇?」と聞かれたらどう返したらいいか分からない。
(うーん……別に暇という訳ではないが……)
それというのも今日は本来、ポイ子たちと色々話し合うつもりだったからだ。こう思えば「暇ではない」と返すべきだが、虎田が暇か聞いてきたのには何か理由があるのかもしれない。
木島たちの件もあるし、万が一相談事で呼ばれているなら虎田を傷つけることに繋がりかねない。
質問の答えを渋っているとピロッと続けて文字が追加される。
『急だったよね?ごめんなさい。暇じゃ無ければいいから』
「えぇ……」
早い。あまりにも決定を急ぎすぎている。まるで本当の会話みたいだ。あまり考えている暇がない。春田は焦りながら返事を入れる。
『今日はちょっとやることがあるから、それが終わってからならいいけど。すぐじゃないとダメかな?』
ダメなら明日にでも時間を作ろう。さっきの返信の早さを思い、少し携帯画面を眺めていたが中々返信がこない。
(あら?ちょっと悩むか……それにしても用ってなんだ?)
と疑問に思いつつ携帯を仕舞う。また背後を確認し、誰も来ていないことを確認すると歩き出す。三歩歩いたところで携帯が震えた。
「おい何だよ!」
思ったようにいかないことに一瞬腹を立てたが、自分を落ち着かせるとまた壁際に寄って立ち止まる。
『用事が終わったらまた連絡をお願いします』
結局今日中に会うことになった。さっさと帰る必要がある。ポイ子たちとのルール決めを早くしないと。
『了解』
携帯を仕舞うと、また後ろを振り返る。自転車が来たのでちょっと待っていると、また携帯に反応があった。
(……まだ何かあるのか……)
辟易しながら見ると、何やら可愛らしい犬の絵柄がサムズアップでGOODサインを作って右前足を突き出している。
(あっ、何だっけこれ?……そうだそうだ、なんか画像の加工ができるだの何だの言ってたな。それかな?じゃあこれは虎田が描いたとかそんなんなのか?)
まだまだこみゅには分からないことが多くある。いじって変な送信をしても困るのでここで携帯を仕舞った。自転車が通り過ぎたのを確認してまた歩き出す。(10分は平和に歩かせてくれ)と願いながら歩きだしたが、前方からポイ子とナルルが歩いてきたことでそれは不可能だと頭を抱えた。
「聖也様~!」
大手を振ってアピールするポイ子。ナルルは前に手を組んで、まるで貴婦人のように優雅な移動をしている。が、何か変だ。異様だったのが歩けば必ず足の屈伸運動の影響で体が上下に動くはずだが、まるで動いていないように見える。わずかな浮き沈みすら観測できないレベルで運動を最小限にしているので滑るように動いているのだ。一見すると幽霊のようにスーッと動く。背後に控えていたり、隣を歩いたりしていたので気づかなかったが、暗殺技術が長けたナルルの癖で無駄な動きを排しているのだ。
「お前も懲りないなぁ……つかなんでナルルも出てきてんだよ」
「何じゃ?わらわが出るのはダメなんかえ?」
「お前なら何があってもくぐり抜けられるとは思うが……問題は見た目だな」
ナルルを頭の先から足の先まで眺めて、最後に耳を見る。きれいな白いドレス、浅黒い肌に布を押しのけんばかりの巨乳。スカートの下に隠れた腰は骨盤が広く安産型だ。銀髪の長い髪を三つ編みに結って谷間を露出したその巨乳に挟み、何かしらエロスを感じる。ボンッキュッボンッという表現が最も似合う。
これだけならただの海外勢のグラビアアイドルを連想するが、問題は耳だ。耳長族と呼ばれる彼女はその種族名の通り耳が常人の2倍以上はあり且つ尖っている。髪で隠れることなく突き出た耳はただの人間ではないことを主張する。
「まぁ仕様のないことよな。わらわは魅力的すぎる。聖也は思春期。興奮するのも無理からぬこと……」
上目遣いで自分の自慢の胸に両手を当てて強調する。
「……ないとは言わんが……恥じらいを大切にな」
「何じゃつまらん」
ナルルはすぐに体勢を戻し、口を尖らせる。
「それよりどうされたのですか聖也様?本日は休日だというのに学校に行くなんて……」
その質問にドキッとなる。
(バカな……言ってもないのにこの世界の休日を理解しているのか?)
「いや……その……」
休日なのに学校に行った理由を自分から言って先手を打つはずが、ポイ子の口から出たのに驚きを隠せずどもってしまう。
「……アリシアの言った通りじゃな。これは単なる勘違いの類じゃ」
ビクッとなる。その通りだ。アリシアにすら看破されていた。春田は前髪をかきあげてフーッと細い息を吐くと、キリッとした表情でナルルを見る。
「……誰にだって間違いはある」
「威張ることではないな」
ナルルに即座に返されショボンとなる春田。ポイ子は「まぁまぁ」と手を上げると、二人を交互に見る。
「何もなくて安心いたしました。皆様聖也様の帰りをお待ちです。行きましょう」
と道を開け、右手で帰り道を指す。
「そうだな……」
春田が前に歩き出すと、すぐ後ろに二人は控える。何というかすごいVIPの様相を呈している。部下であることに違いはないが、女を侍らせているというのが気になった春田はチラリと後ろを見る。二人とも静々と言った雰囲気でそっとついてくる。前の主人に気にされないようにしているような気遣いがうかがえる。
(いやポイ子はともかく、ナルルは目立つなぁ……)
ポイ子のラフな格好から考えられないほど教育された従者の態度も如何かと思うが、ナルルはそれを軽く凌駕する違和感だ。存在することが違和感なのでもはや格好を突っ込むのが野暮と言える。
すれ違う人々が驚きで立ち止まる。だがちょっと安心したのは老若男女問わず、自然とナルルの豊満な胸に視線がいっているので、耳には注目していないのが救いだと思えた。そしてそれ故に厄介ごとに巻き込まれるのも目に見えた。
(ナルルは暗殺者だからどんなのに絡まれても返り討ちにできる。耳さえどうにかできれば外に放っても構わないんだが……加減を知らないからなぁ……)
ヤシャも加減を知らないから、転移当初は無茶をやった。ナルルはそれをする前に見つけたから何ともなっていないが、やはり自由にするには怖い。
(マレフィアと相談する必要があるか…あとアリシアたちだな。すぐに帰ってもらわなきゃ虎田との約束が果たせないし……はぁ……考えることが増えたなぁ……)
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