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第六十一話 ひととき
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気持ちが良いぐらい食べつくされたホテルのビュッフェコーナーは、書き入れ時の時間に食事終了という前代未聞の状態となっていた。
後出せるのは飲み物くらい。予約のキャンセル、または変更をお願いする事態となり、ホテル内は大慌てだ。竹ぐしを爪楊枝代わりに、満足したヤシャは満ちた腹を撫でまわし「食った食った」と上機嫌だ。
「なんとも素晴らしいお方ですね。正に桁違いです」
「これ……フードファイターなんて目じゃないですね……」
滝澤も菊池も目を丸くしてビビりまくっている。
「フードファイター?なんだそれは」
「どれだけ大量に飯が食えるかを競う競技だ。いっぱい食った奴の勝ちだっていうな」
それを聞いて興味が出るヤシャ。
「ほう……フードファイターか……」
マレフィアもその規格外の体を考えて、うんうん頷く。
「いいんじゃない?食べてるだけで賞金が出るなら、願ったりでしょ」
「スーパーで働くよりは現実的だと思いますよ。ヤシャ様」
確かにヤシャならそれもできる。このホテルの用意していた食料を丸々ぺろりと平らげても余裕のあるヤシャなら人類では勝ち目がない。正に種族の違いだ。
食べるだけなら、相手を殺す事はないし、壊す事も無い。フードファイターが無理して食べて自らを壊しても、ヤシャのせいではない。
「……お仕事を探されているのですか?」
滝澤はその様子にピンときた顔で質問する。
「ここに来たばかりで聖也に迷惑をかけている。何か方法がないかを模索しているが、私に適した職種がなくて難儀しているんだ。何とかならないものかな……」
17歳の成人してもいない女学生に職の相談する成人女性の図。本来なら「大変ですねー」と寄り添うくらいしか学生にできる事なんて存在しないが、滝澤は日本有数の財閥のお嬢様。出来ない事などほとんど存在しない。
「何とでもなりますよ。何ならわたくしが雇用いたしましょうか?」
このテーブルの全員が「は?」となる。
「お、お嬢様。しかし……」
これには流石の菊池も懐疑的だ。
「これほどの逸材を野放しにすればいずれ後悔するでしょう。今、こここそヘッドハンティングに適した場というものです。きっとおじい様も気に入りますわ」
ウフフと黒い笑みがこぼれる。ヤシャに何を期待しているのか知らないが、あまり危険な事はそれこそ命に係わる。春田は否定すべきか迷った。
「内容次第だな。あと報酬も弾んでくれるなら、およそ何でもしてやるぞ?」
ズイッと身を乗り出す。自身の異常性を垣間見ても恐れずヘッドハンティングに舵取りをした滝澤に興味がわいたのだ。
「あ~でも、裏格闘の類は止めといた方が良いかな。相手殺しちゃうだろうし」
マレフィアは一応注意喚起しておく。
「ヤシャ様を本気にさせるような相手はこの世界にいないですよ。あ、でも力加減を誤れば……」
ポイ子は怖い事を平然と話した。
「おいおい、私の話だぞ?せっかくのチャンスに水を差すんじゃない」
ヤシャはこの二人の意見に焦りを感じる。雇用を受けられる状況をみすみす棒に振りたくはないからだ。
「詳細は追って連絡いたしましょう。ご連絡先を聞いても?」
滝澤は携帯を出す。一応、この場は預かるという状態になったので、後でいくらでも止まられることが分かった菊池はとりあえず安堵した。この場ですべてを決められたら、詩織お嬢様のご両親、ひいてはおじい様と言われる存在にして自分の師でもある剛蔵師範代に申し訳が立たない。
「あ、俺の携帯番号でいいかな?こいつ今は携帯壊してて、持ってないんだ。金が入ったらまた買うつもりだったらしいけど、今持ち合わせがなくて……な?」
といって春田の携帯を出す。
「そういえば、連絡先の交換がまだでしたね。うっかりしてました」
滝澤は嬉しそうに番号の交換を始める。菊池は顔に血管を浮かばせながら、我慢する。ぼそぼそ「お嬢様の友達、お嬢様の友達、お嬢様の……」と自分をいさめ、交換し終わった後は目の前でアプリのチャットに書き込みしあう変な状況になり、滝澤は楽しそうに笑っていた。
一応の終息を見せた頃、時間は夜の9時を回っていた。
「それでは皆様。ごきげんよう」
と車が発進し、滝澤は町の賑やかな方向へと消えていった。
「マジか……もうこんな時間だよ……」
ご飯代が浮いたことは正直飛び跳ねて喜びたいが、気を張って色々と行動していたのでいつも以上に疲れてしまっていた。
「今日は面倒な日だったが、それ以上に最高の一日だったな!」
ヤシャの機嫌はうなぎのぼりだ。
「良い友達をお持ちで安心いたしました聖也様」
ポイ子もニコニコ嬉しそうだ。一人欠伸をして眠そうなのがいるが、その顔に不快感や、苛立ちがない事から、マレフィアも安心していたことが分かる。
「……じゃ、俺らも帰るか……」
春田たちは町から離れ、自分たちの根城に帰っていった。
後出せるのは飲み物くらい。予約のキャンセル、または変更をお願いする事態となり、ホテル内は大慌てだ。竹ぐしを爪楊枝代わりに、満足したヤシャは満ちた腹を撫でまわし「食った食った」と上機嫌だ。
「なんとも素晴らしいお方ですね。正に桁違いです」
「これ……フードファイターなんて目じゃないですね……」
滝澤も菊池も目を丸くしてビビりまくっている。
「フードファイター?なんだそれは」
「どれだけ大量に飯が食えるかを競う競技だ。いっぱい食った奴の勝ちだっていうな」
それを聞いて興味が出るヤシャ。
「ほう……フードファイターか……」
マレフィアもその規格外の体を考えて、うんうん頷く。
「いいんじゃない?食べてるだけで賞金が出るなら、願ったりでしょ」
「スーパーで働くよりは現実的だと思いますよ。ヤシャ様」
確かにヤシャならそれもできる。このホテルの用意していた食料を丸々ぺろりと平らげても余裕のあるヤシャなら人類では勝ち目がない。正に種族の違いだ。
食べるだけなら、相手を殺す事はないし、壊す事も無い。フードファイターが無理して食べて自らを壊しても、ヤシャのせいではない。
「……お仕事を探されているのですか?」
滝澤はその様子にピンときた顔で質問する。
「ここに来たばかりで聖也に迷惑をかけている。何か方法がないかを模索しているが、私に適した職種がなくて難儀しているんだ。何とかならないものかな……」
17歳の成人してもいない女学生に職の相談する成人女性の図。本来なら「大変ですねー」と寄り添うくらいしか学生にできる事なんて存在しないが、滝澤は日本有数の財閥のお嬢様。出来ない事などほとんど存在しない。
「何とでもなりますよ。何ならわたくしが雇用いたしましょうか?」
このテーブルの全員が「は?」となる。
「お、お嬢様。しかし……」
これには流石の菊池も懐疑的だ。
「これほどの逸材を野放しにすればいずれ後悔するでしょう。今、こここそヘッドハンティングに適した場というものです。きっとおじい様も気に入りますわ」
ウフフと黒い笑みがこぼれる。ヤシャに何を期待しているのか知らないが、あまり危険な事はそれこそ命に係わる。春田は否定すべきか迷った。
「内容次第だな。あと報酬も弾んでくれるなら、およそ何でもしてやるぞ?」
ズイッと身を乗り出す。自身の異常性を垣間見ても恐れずヘッドハンティングに舵取りをした滝澤に興味がわいたのだ。
「あ~でも、裏格闘の類は止めといた方が良いかな。相手殺しちゃうだろうし」
マレフィアは一応注意喚起しておく。
「ヤシャ様を本気にさせるような相手はこの世界にいないですよ。あ、でも力加減を誤れば……」
ポイ子は怖い事を平然と話した。
「おいおい、私の話だぞ?せっかくのチャンスに水を差すんじゃない」
ヤシャはこの二人の意見に焦りを感じる。雇用を受けられる状況をみすみす棒に振りたくはないからだ。
「詳細は追って連絡いたしましょう。ご連絡先を聞いても?」
滝澤は携帯を出す。一応、この場は預かるという状態になったので、後でいくらでも止まられることが分かった菊池はとりあえず安堵した。この場ですべてを決められたら、詩織お嬢様のご両親、ひいてはおじい様と言われる存在にして自分の師でもある剛蔵師範代に申し訳が立たない。
「あ、俺の携帯番号でいいかな?こいつ今は携帯壊してて、持ってないんだ。金が入ったらまた買うつもりだったらしいけど、今持ち合わせがなくて……な?」
といって春田の携帯を出す。
「そういえば、連絡先の交換がまだでしたね。うっかりしてました」
滝澤は嬉しそうに番号の交換を始める。菊池は顔に血管を浮かばせながら、我慢する。ぼそぼそ「お嬢様の友達、お嬢様の友達、お嬢様の……」と自分をいさめ、交換し終わった後は目の前でアプリのチャットに書き込みしあう変な状況になり、滝澤は楽しそうに笑っていた。
一応の終息を見せた頃、時間は夜の9時を回っていた。
「それでは皆様。ごきげんよう」
と車が発進し、滝澤は町の賑やかな方向へと消えていった。
「マジか……もうこんな時間だよ……」
ご飯代が浮いたことは正直飛び跳ねて喜びたいが、気を張って色々と行動していたのでいつも以上に疲れてしまっていた。
「今日は面倒な日だったが、それ以上に最高の一日だったな!」
ヤシャの機嫌はうなぎのぼりだ。
「良い友達をお持ちで安心いたしました聖也様」
ポイ子もニコニコ嬉しそうだ。一人欠伸をして眠そうなのがいるが、その顔に不快感や、苛立ちがない事から、マレフィアも安心していたことが分かる。
「……じゃ、俺らも帰るか……」
春田たちは町から離れ、自分たちの根城に帰っていった。
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