112 / 132
第109話 樹たちの慰安旅行②
しおりを挟む
とりあえず、手持ちの荷物を部屋に置く為に、それぞれの部屋に入る。
部屋の広さは2人なら十分すぎるくらいだろう。
ちなみにベッドは別だ。
大事な事なのでもう一度言うが、ベッドは別である。
「マスター、このベッドふかふかしてるぞ」
シルフィルはベッドにダイブしていた。
「程々にしとけよー」
「マスターもやったらどうだ?」
「いや、俺はいい」
「つまらないヤツだなぁ」
「さて、まずはやっぱり温泉だよな」
樹はお風呂セットを持って部屋を出ようとした。
部屋にもお風呂は付いているが、やはり大きな露天風呂には入りたいもんだ。
「なら、私も行こうかな」
シルフィルもお風呂セットを持って付いてくる。
「おう、皆んなも風呂か?」
「左様でございます」
「「はい!!」」
セザールとディルク、アリアとミアがお風呂セットを持って部屋から出てきた。
「じゃあ、行くか」
樹たちばぞろぞろと温泉へと向かう。
「では、ここで」
「はい、ではまた」
女湯と男湯で別れる。
「シルフィルも向こうだ」
「えぇ、マスターと離れるのかぁ?」
「当たり前だ。こっちは男湯だ。アリアと一緒に行け」
シルフィルは何故かふてくされている。
「アリア、シルフィルも頼んだ」
「かしこまりました」
アリアはシルフィルの手を掴んで女湯に引っ張って行く。
「マ、マスター!!」
シルフィルもこの程度の距離ならマナの維持も可能であろう。
「じゃあ、俺たちも行きましょうか」
「「はい」」
セザールとディルクと共に更衣室へと入る。
「あ、今日は無礼講ということで、俺のことは気にしなくていいですからね」
「し、しかし、そう言う訳には」
「セザールは真面目だなぁ。たまにはゆっくりしてくれ」
「お心遣いありがとうございます」
服を脱ぐと着替えをロッカーに入れ、温泉へと入る。
「おお、結構でかいんだな」
「本当ですね」
「私も最近は肩こりに悩まされていましたから温泉はありがたいです」
心なしか二人ともテンションが上がっていた。
「入ろうぜー」
一通り体を流すと温泉へと浸かる。
今日は樹たちの他には誰も居なかった。
「ふぅ、温泉はいいな」
「左様ですね。疲れが流れていきます」
「そうですね」
広い風呂と言うのは元日本人として最高のものだ。
「へぇ、このお湯、回復ポーションが混ざっているのか」
「そうみたいですね」
「通りで疲れも流れていくわけです」
このお湯には初級の回復ポーションが混ざっていると看板に書かれていた。
「旦那様、私どもも連れてきてくださってありがとうございます」
「いや、気にしない気にしない。俺も疲れていたからさ。ちょうどいい息抜きだよ」
セザールは恐縮しているが、樹としては皆に息抜きをしてほしかった。
そして、隣からは何やら楽しそうな女子たちの声が聞こえてきた。
部屋の広さは2人なら十分すぎるくらいだろう。
ちなみにベッドは別だ。
大事な事なのでもう一度言うが、ベッドは別である。
「マスター、このベッドふかふかしてるぞ」
シルフィルはベッドにダイブしていた。
「程々にしとけよー」
「マスターもやったらどうだ?」
「いや、俺はいい」
「つまらないヤツだなぁ」
「さて、まずはやっぱり温泉だよな」
樹はお風呂セットを持って部屋を出ようとした。
部屋にもお風呂は付いているが、やはり大きな露天風呂には入りたいもんだ。
「なら、私も行こうかな」
シルフィルもお風呂セットを持って付いてくる。
「おう、皆んなも風呂か?」
「左様でございます」
「「はい!!」」
セザールとディルク、アリアとミアがお風呂セットを持って部屋から出てきた。
「じゃあ、行くか」
樹たちばぞろぞろと温泉へと向かう。
「では、ここで」
「はい、ではまた」
女湯と男湯で別れる。
「シルフィルも向こうだ」
「えぇ、マスターと離れるのかぁ?」
「当たり前だ。こっちは男湯だ。アリアと一緒に行け」
シルフィルは何故かふてくされている。
「アリア、シルフィルも頼んだ」
「かしこまりました」
アリアはシルフィルの手を掴んで女湯に引っ張って行く。
「マ、マスター!!」
シルフィルもこの程度の距離ならマナの維持も可能であろう。
「じゃあ、俺たちも行きましょうか」
「「はい」」
セザールとディルクと共に更衣室へと入る。
「あ、今日は無礼講ということで、俺のことは気にしなくていいですからね」
「し、しかし、そう言う訳には」
「セザールは真面目だなぁ。たまにはゆっくりしてくれ」
「お心遣いありがとうございます」
服を脱ぐと着替えをロッカーに入れ、温泉へと入る。
「おお、結構でかいんだな」
「本当ですね」
「私も最近は肩こりに悩まされていましたから温泉はありがたいです」
心なしか二人ともテンションが上がっていた。
「入ろうぜー」
一通り体を流すと温泉へと浸かる。
今日は樹たちの他には誰も居なかった。
「ふぅ、温泉はいいな」
「左様ですね。疲れが流れていきます」
「そうですね」
広い風呂と言うのは元日本人として最高のものだ。
「へぇ、このお湯、回復ポーションが混ざっているのか」
「そうみたいですね」
「通りで疲れも流れていくわけです」
このお湯には初級の回復ポーションが混ざっていると看板に書かれていた。
「旦那様、私どもも連れてきてくださってありがとうございます」
「いや、気にしない気にしない。俺も疲れていたからさ。ちょうどいい息抜きだよ」
セザールは恐縮しているが、樹としては皆に息抜きをしてほしかった。
そして、隣からは何やら楽しそうな女子たちの声が聞こえてきた。
0
お気に入りに追加
273
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ステータス画面がバグったのでとりあえず叩きます!!
カタナヅキ
ファンタジー
ステータ画面は防御魔法?あらゆる攻撃を画面で防ぐ異色の魔術師の物語!!
祖父の遺言で魔女が暮らす森に訪れた少年「ナオ」は一冊の魔導書を渡される。その魔導書はかつて異界から訪れたという人間が書き記した代物であり、ナオは魔導書を読み解くと視界に「ステータス画面」なる物が現れた。だが、何故か画面に表示されている文字は無茶苦茶な羅列で解読ができず、折角覚えた魔法なのに使い道に悩んだナオはある方法を思いつく。
「よし、とりあえず叩いてみよう!!」
ステータス画面を掴んでナオは悪党や魔物を相手に叩き付け、時には攻撃を防ぐ防具として利用する。世界でただ一人の「ステータス画面」の誤った使い方で彼は成り上がる。
※ステータスウィンドウで殴る、防ぐ、空を飛ぶ異色のファンタジー!!
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】召喚に応じたらハーレムができた件~ドラゴンに転生した僕の甘々甘やかされ生活~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
社会人になり、一人称がオレから僕に代わり、僕がすっかり板についてきた頃、僕は大型のトラックに轢かれその生涯を閉じた。そして、気が付くとドラゴンとして異世界に転生していた。
そして、ある時――。
『お願い致します。どうか、わたくしにお力をお貸しください』
美少女の声にホイホイ釣られて、使い魔として召喚されてしまうのだった。
これは、ドラゴンに転生した僕が甘々に甘やかされるお話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
捨て子の僕が公爵家の跡取り⁉~喋る聖剣とモフモフに助けられて波乱の人生を生きてます~
伽羅
ファンタジー
物心がついた頃から孤児院で育った僕は高熱を出して寝込んだ後で自分が転生者だと思い出した。そして10歳の時に孤児院で火事に遭遇する。もう駄目だ! と思った時に助けてくれたのは、不思議な聖剣だった。その聖剣が言うにはどうやら僕は公爵家の跡取りらしい。孤児院を逃げ出した僕は聖剣とモフモフに助けられながら生家を目指す。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる