20 / 87
第20話 生徒会長
しおりを挟む
俺は忙しくなる事を覚悟して、テレビを眺めていた。
「お、風呂上がったのか」
「はい、お先に頂きました」
「じゃあ、俺も入ってこよっかな」
そう言うと、俺は立ち上がった。
風呂で体を洗い、湯船に浸かる。
数十分で春輝は風呂場を出た。
風呂をでても、紗良はまだリビングのソファーに座っていた。
「俺、もう寝るけど」」
「もうですか? 今日は早いんですね」
「ああ、忙しくなったら寝れなくなるし、寝れる時に寝とかないとな。明日学校だし」
仕事が立て込むと、寝る時間を削るしか無くなるのだ。
余裕を持ってやるべきなのは、分かっているが、思い通りにはいかないもんだ。
「そうですね。おやすみなさい」
「ああ、おやすみ。紗良も夜更かしは良くないぞ」
「はい、ありがとうございます」
事実に入り、ベッドに横になる。
日課のスマホで、ネットサーフィンしばらくすると、メッセージアプリを立ち上げた。
「一応、送っておかないとな」
『魔法学院の最強賢者』の原作者である、小田霧さんに、『アニメ化おめでとうございます!』と送って置いた。
「さて、寝よう」
メッセージも送り終わり、ネットサーフィンも終わったので、俺はスマホを置いて、布団をかぶった。
目を閉じると、やがて意識を手放した。
***
「朝か……」
スマホのアラームで、俺は目を覚ました。
「さてと、」
いつも通りに顔を洗い、朝ごはんを作ると、紗良を起こす。
二人でご飯をたべ、登校する。
いつもと変わらぬ光景だ。
「今日も頑張るかぁ」
「ですね」
二人で教室に入る。
つまらない授業を6時間受け、放課後となった。
「今日も部活ですか?」
「そうなんだよ。悪いな」
「いえ、頑張って下さいね。先に帰ってます!」
紗良は笑顔を浮かべていた。
本当に可愛い。
「おう、ありがとうな」
階段を上り、書道室へと向かう途中、顧問の河合に呼び止められた。
「東條、悪いが、生徒会室へ行ってくれ」
「は、はい。例の生徒会誌の件ですか?」
「ああ、そうだ。生徒会長が直接話をしたいと言っていてな」
「分かりました」
俺は、登った階段を今度は降り、一階の生徒会室へと向かった。
生徒会室の前まで行き、扉をノックする。
「どうぞ」
女性の声が聞こえて来た。
「失礼します」
恐る恐る扉を開ける。
そこには、見慣れた生徒会長の姿があった。
「貴方が、東條春輝くんね!」
「は、はい」
「知ってると思うけど、私が生徒会長の姫宮舞香です」
長い黒髪をポニーテールにし、どちらかというと、体育会系の美人だ。
「ど、どうも」
というか、近い。
顔が、俺の10センチほどしか離れていない所にある。
「まぁ、座って」
「ありがとうございます」
促されるまま、俺はパイプ椅子に腰を下ろした。
「今日呼んだのは、河合先生から聞いてると思うけど、生徒会誌の題字をお願いしたいの!」
そう言って、舞香は去年の生徒会誌を掲げた。
「お、風呂上がったのか」
「はい、お先に頂きました」
「じゃあ、俺も入ってこよっかな」
そう言うと、俺は立ち上がった。
風呂で体を洗い、湯船に浸かる。
数十分で春輝は風呂場を出た。
風呂をでても、紗良はまだリビングのソファーに座っていた。
「俺、もう寝るけど」」
「もうですか? 今日は早いんですね」
「ああ、忙しくなったら寝れなくなるし、寝れる時に寝とかないとな。明日学校だし」
仕事が立て込むと、寝る時間を削るしか無くなるのだ。
余裕を持ってやるべきなのは、分かっているが、思い通りにはいかないもんだ。
「そうですね。おやすみなさい」
「ああ、おやすみ。紗良も夜更かしは良くないぞ」
「はい、ありがとうございます」
事実に入り、ベッドに横になる。
日課のスマホで、ネットサーフィンしばらくすると、メッセージアプリを立ち上げた。
「一応、送っておかないとな」
『魔法学院の最強賢者』の原作者である、小田霧さんに、『アニメ化おめでとうございます!』と送って置いた。
「さて、寝よう」
メッセージも送り終わり、ネットサーフィンも終わったので、俺はスマホを置いて、布団をかぶった。
目を閉じると、やがて意識を手放した。
***
「朝か……」
スマホのアラームで、俺は目を覚ました。
「さてと、」
いつも通りに顔を洗い、朝ごはんを作ると、紗良を起こす。
二人でご飯をたべ、登校する。
いつもと変わらぬ光景だ。
「今日も頑張るかぁ」
「ですね」
二人で教室に入る。
つまらない授業を6時間受け、放課後となった。
「今日も部活ですか?」
「そうなんだよ。悪いな」
「いえ、頑張って下さいね。先に帰ってます!」
紗良は笑顔を浮かべていた。
本当に可愛い。
「おう、ありがとうな」
階段を上り、書道室へと向かう途中、顧問の河合に呼び止められた。
「東條、悪いが、生徒会室へ行ってくれ」
「は、はい。例の生徒会誌の件ですか?」
「ああ、そうだ。生徒会長が直接話をしたいと言っていてな」
「分かりました」
俺は、登った階段を今度は降り、一階の生徒会室へと向かった。
生徒会室の前まで行き、扉をノックする。
「どうぞ」
女性の声が聞こえて来た。
「失礼します」
恐る恐る扉を開ける。
そこには、見慣れた生徒会長の姿があった。
「貴方が、東條春輝くんね!」
「は、はい」
「知ってると思うけど、私が生徒会長の姫宮舞香です」
長い黒髪をポニーテールにし、どちらかというと、体育会系の美人だ。
「ど、どうも」
というか、近い。
顔が、俺の10センチほどしか離れていない所にある。
「まぁ、座って」
「ありがとうございます」
促されるまま、俺はパイプ椅子に腰を下ろした。
「今日呼んだのは、河合先生から聞いてると思うけど、生徒会誌の題字をお願いしたいの!」
そう言って、舞香は去年の生徒会誌を掲げた。
0
お気に入りに追加
85
あなたにおすすめの小説
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~
ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。
食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。
最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。
それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。
※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。
カクヨムで先行投稿中!

まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編3が完結しました!(2024.8.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。

俺が異世界帰りだと会社の後輩にバレた後の話
猫野 ジム
ファンタジー
会社員(25歳・男)は異世界帰り。現代に帰って来ても魔法が使えるままだった。
バレないようにこっそり使っていたけど、後輩の女性社員にバレてしまった。なぜなら彼女も異世界から帰って来ていて、魔法が使われたことを察知できるから。
『異世界帰り』という共通点があることが分かった二人は後輩からの誘いで仕事終わりに食事をすることに。職場以外で会うのは初めてだった。果たしてどうなるのか?
※ダンジョンやバトルは無く、現代ラブコメに少しだけファンタジー要素が入った作品です
※カクヨム・小説家になろうでも公開しています
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる