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第24話 ユーミリアの誤算 ※9月20日加筆
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(なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで!?)
ユーミリアは、ドレスをたくしあげ、高いヒールの靴で転ばないように気をつけながら、王宮の廊下を必死に走っていた。
(なんでなの、どうして最後になって、急に上手くいかなくなったのよ!?)
大勢の貴族たちの前でアンドレアの罪を指摘して白日の下に晒し、婚約破棄宣言をしてしまえば、国王もキャメロン公爵も認めざるを得ない。彼女がアンドレアに代わって王子の婚約者になれるとレオン達みんなが言っていた。
なのに計画通りに行かず、むしゃくしゃする。
頭を掻きむしりたい気分だった。
(……あの女がいけないのよっ。公爵令嬢アンドレア……家柄もお金も美貌も魔術の才能も何でも持ってる癖にっ。その上、王子様の婚約者の席にまで座ろうなんて、図々しいのよっ。一つくらい譲りなさいよ!)
生まれた時からすべてに恵まれていて、何の苦労もしていないであろう、温室育ちのあのお嬢様が憎たらしかった。
(私はロバート王子に愛されているのっ。王子の恋人なのよっ。その私が反対に断罪されそうになって、ひとりで逃げなきゃいけないなんて、絶対おかしいわっ!!)
――あと少しだったのにっ。
自分はこの国の第一王子を虜にすることに成功し、彼から婚約者になって欲しいと言われたのだ。
(王族の配偶者になるという、女性として最高の地位が、あと少しで手に入るところだったのに!
そうしたら、今まで私を見下していた傲慢な貴族社会や、冷たい態度をとる令嬢や貴婦人達を見返してやれたというのに……どうして!?)
ユーミリアは、完璧だったはずの計画がなぜ破綻したのかと、自問自答していた。
――――――後書き――――――
読者の皆様、いつもお読みいただきありがとうございます。
9月20日、『第24話 ユーミリアの誤算』を加筆しました。
ユーミリア視点のお話になりまして、5話分を続けて加筆し差し込む予定です。
推敲出来次第アップしますが、4~5日かかると思われます。
初めてお読み頂く方は、『第24話 ユーミリアの誤算』→『第24話 複合魔法』へとスキップして読んでいただけると、お話が繋がると思います。
数日間、ご迷惑をお掛け致しますが、よろしくお願いいたします。
(尚、加筆・修正中の現在、目次のナンバリングが狂ってしまっていますが、修正後に順次、訂正しますのでどうぞご了承ください)
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