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第一章 辺境の町
第47話 ……ま、眩しすぎる!
しおりを挟む――よしっ。ここら辺でいいかな……だいぶ登ってきたよ~!
やっぱり高いと見晴らしがよくって気持ちいいね!
てゆうか私、この高さは初挑戦だったんだけど軽々と登れてたね、心配いらなかった。下を見てもクラクラしないし恐怖心もないし。
周りの葉は太陽光のせいもあるのか、やっぱり下のと違ってどれも色鮮やかで艶々しい。
キラッキラッと光り輝いている。ちょっと……ま、眩しすぎるかもってくらいまでね。
さあ、採るかって思ったけど……う~ん、困った。どれも一緒に見えちゃうんだよね、これが!
キラキラ過ぎてじっと見ていられないし、もうよく分かんない!?
宝火樹のように見た目で見分けがつかないから、一枚ずつ『鑑定』していくしかないけれど、これ、状態とか表示されるようにならないかなあ?
昨日の検証で、意識して使うとスキルって成長するって分かったから、じっと観察してみる。
……う~ん?
はっきりした違いは、分からない。どれも薬効ありってなってるし。
でも、段々、纏っている気と言うか、輝き具合なんかが違っているような……気がしてきたっ。
多分これかなって思うのを一枚採ってみる。
プチっと簡単に採れた。
そこまではよかったんだけど、『鑑定』にあったように採る瞬間だけピカァァッと、フラッシュを焚いたような光を発したんだよね。
――ううっ、ま、眩しい~!!
一応忠告どおり葉っぱに触れる瞬間から目を瞑ってたんだけど、目を開けるタイミングが早すぎたみたいです。すっごく眩しかった!
ピカァァッと光る時間って思ったより長いんですねぇ。なんか目がチカチカするし、その上、頭もクラクラしてきた。サングラスが欲しいよ、切実に!
この虹色の樹自体も目の錯覚を起こしそうな、ぐるぐるした色彩な上に、こうも葉っぱに輝かれちゃうともうダメだ。
こんな高所で目を回しちゃってたら危ないのに、フラつく感じが治まらないっ。
今までと比べて簡単だと思っていたのに、やっぱりこれも油断できないやつだったよ。
採取って本当、一筋縄ではいかないよね……。
目を瞑ってても瞼の裏で光が点滅してるし頭痛も引かないので、駄目元で聖魔法の『治療』を使ってみる事に……。
――どうかな……おおっ、これはすごいっ。一瞬で治っちゃった!
魔法ってすごい。すぐ効きすぎて怖いくらいにすごいよ……こんな症状まで治るんだ。
それからは慎重に、時々聖魔法で目を治しながら、葉っぱの色艶を確認しては一枚一枚採っていった。
二種類の葉色だけを選んで袋に積めていたけど、ほとんど移動せず採れたため、あっという間に袋もいっぱいになった。
――うん、もういいかな?
今日はここまでにしとこう。あんまり荷物が増えると動きにくくなるし、いざという時に逃げられないと困るからね……。
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